２０１６年８月１９日(金)に八丈島近海で発生した台風第１０号は、３０日１８時前には暴風域を伴ったまま岩手県大船渡市付近に上陸し、速度を上げながら東北地方を通過して日本海に抜けるという稀なルートを辿りました。

気象レーダー等による解析では、この台風第１０号の影響により、２８日０時から３１日２４時までの間に、北海道十勝新得町では期間降水量が約700ミリを観測する等、北海道、東北の広い範囲で記録的な激しい大雨となりました。

この大雨の影響により北海道十勝地方では、３１日１５時時点で十勝川を含む７つの　河川で氾濫危険水位(もしくは計画高水位)を超え、多くの場所で河川が氾濫し、市街地や田畑へ浸水被害をもたらしました。

　※河川の氾濫により倒壊する橋。

判明しているだけで、この河川の浸水による十勝地方の田畑浸水地域は６５９ｈａ、大雨による浸水も含めると更に田畑浸水地域は広がり、８８８１ｈａにも及び、生産者の農業被害額は７２億３５００万円という壊滅的な打撃を与えました。

地場の第一次生産者に支えられている食の王国十勝北海道。

十勝晴れという言葉が表す通り、日照時間が年間２，０００時間超という恵まれた気象条件に加え、広大な十勝平野や十勝川を代表とする豊富な水源、南に広がる太平洋など、第一次産業を行う上で好条件が重なる十勝では、食料自給率が１，１００％にものぼり、食糧自給率３９％という厳しい日本の食糧事情を支える、まさに『食の王国』の名に相応しいの食糧基地なのです。

※広大な十勝平野に広がる田畑。

そんな食の王国十勝も台風１０号の影響により、多くの生産者達の田畑が浸水し、
大切に育てた作物が腐敗していくのをどうする事も出来ず、
少しでも無事である事を祈り、見守るしかない日々が続きました。

※雨が上がった後も雨水は引かず作物は腐敗していった。

さらには、代々受け継いだ土地を捨て、廃業も考えなくてはいけない窮地に立たされてる生産者もいます。

河川の氾濫により大部分の畑を失ったある芽室町のある生産者は、
「祖父の代から60年。ずっと積み重ねてきたいい土だった」と言葉を詰まらせました。ただ土を元に戻しても、豊かな農地にしていくには１０年以上かかるとも言われています。今年の収穫量だけで済む話ではなく、来年、再来年と今後も続いていく深刻な問題なのです。

　　　　※河川の氾濫により大きくえぐり取られた畑。

私達は「十勝に生きる生産者を守り、食の王国十勝を守りたい。」
その一心でこのプロジェクトを立ち上げました。

私達、(株)エイムカンパニーは『十勝の魅力を世界へ発信する！』を理念に十勝産食材にこだわった居酒屋・割烹料理屋・ラーメン屋など飲食店を十勝管内で１４店舗営んでいます。

生産者の想いをお客様に届けたいという想いから、
生産者のもとへ赴き農業体験をさせて頂いたり、毎日の生産者と顔を合わせての食材の調達など、生産者密着の距離感を大切にし、『十勝産の産地直送食材』を使用した料理を提供して来ました。

その為、「作物の大半が腐敗してしまい出荷できない。」「台風の被害で来年の生産分も確保出来ない。」と生産者の悲痛な叫びも数多く伺っています。　　　　　　　　　　　　　　　

今こそこのプロジェクトを成功させ、日本の食糧庫でもある、十勝・北海道、広くは日本の食を支え続けている生産者に一日でも早く日常を取り戻してもらいたい。　　　　　　　そう、願っています。

皆様より頂きました支援金は、特に被害が多く、この先の保証もどうなるかわからない十勝芽室町、清水町、新得町の各役場へ全額寄付します。各役場を通して生産者の復興に活用して頂きます。また、寄付した金額と状況報告につきましては、随時「活動報告」ページにてご報告させていただきます。

今回ご支援いただいた皆様には、ご支援いただく金額によって、わたしたちエイムカンパニーが自信を持ってお薦めする現地の特産品を厳選してお届けさせていただきます。

●十勝北海道白艶カタラーナ

●十勝芽室こやま農場のごぼう茶

●北海道厚岸津田水産の牡蠣

●十勝広尾鏑木水産のほっけ開き

●十勝大樹本庄水産のししゃも

●十勝大樹本庄水産の毛ガニ

●ノベルズ食品十勝ハーブ牛ローストビーフ

●ノベルズ食品十勝ハーブ牛ステーキ

●十勝芽室山川農園の山わさび

私達エイムカンパニーは一人でも多くの生産者の方のお力になりたいと考えております。その為には、皆様のご支援が不可欠となります。ご支援のほど、心よりお願い申し上げます。