今回ご紹介する、魚沼市からデザイン依頼を受けて製作中のThin-kannna（シンカンナ）。点灯すると、木を透してあたたかなオレンジ色の光がお部屋をやさしく照らします。

ぬくもりのある光は、リラックスする時間とやすらぎを与えてくれます。

天然の木を使った照明から放たれる明かりで、森林浴のような気分になれるかも！？

和室はもちろんですが、洋室にも合うモダンなデザインです。


その誕生ストーリーと、そこに込められた想いとは・・・

・地球を大切にする気持ちをデザインする。

・ゴミや捨てられてしまうものを見直し、資源を大切にする想いをカタチにしました。

―「地球を大切にしよう」―  デザイナーコメント

メーカーでは「廃材」が出ます。その捨てられてしまう廃材を

企業はどう考えているのでしょうか？

私の会社もメーカーですが、仕方ないという言葉で解決していいのでしょうか？

そんな疑問をいつも抱えています。

そんな折、魚沼市からデザインの依頼を受けました。

現地に足を運び、豊かな自然を見て「地球は大切にしないと」という気持ちが湧いてきたのです。

そして、木工屋では日々カンナ屑が出ます。その屑は捨てられてしまうのですが、

それを利用してペンダントランプをデザインしました。

魚沼市は居住地域の積雪量が、世界一とも言われるほどの豪雪地帯です。

中には2ヶ月もの間休館状態の旅館もあるほどです。

雪が降り続くと、日々雪かき作業に追われ、どうしても自宅にこもりがちです。

そのような時間で作業をしてもらい、春にはみんなで持ち寄り完成させると

いう発想のデザインです。

少しでも魚沼市の雇用促進になればと考え、デザインしました。

厚さ1mm前後の薄いカンナ屑は、丸めて型をつくることで、

より強いテンションがかかります。

これは蜂の巣の構造体からヒントを得たデザインで、その構造を利用して作ります。

軽くて薄いカンナの屑を魚沼市の皆さんが丁寧に手作業で作り上げ、

大切な木の命をよみがえらせる作業をすることで完成する、

サスティナブルなデザインです。

現在サンプル製作中。NPO法人魚沼交流ネットワークが中心となり作っています。

その活動の中で身障者も作れるようになりました。

とても上手に作り上げています。

この活動を絶やさずに販売していきたいと思います。

とはいえ、元々は木屑であり、捨てられ燃やされてしまうカンナ屑を利用し一つ一つ手作業で作られるシェードなので、完璧に整った球体にはなりません。1つ1つ個性があり、個体差があります。また、最後に魚沼市の皆さんが手間暇かけて手作業で作るもので、中には多少カンナ屑にひび割れがみられる物もありますが、どうかご了承ください。

この活動に賛同していただける方に買っていただければ幸いです。

購入いただく事により、今回の照明の場合は魚沼市での雇用促進につながっていきます。また、資金が集まった際には次のステップとして、流通しやすいように価格帯を低めに設定し、魚沼市のさらなる魅力を伝え資源再利用をするための商品開発やサンプル製作費用にしたいと思っています。

この活動が存続可能になると、海外への出展も考えられます。

日本の「もったいない」を世界に分けて、発信していきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。



↑魚沼市の方に今回の照明コンセプトの説明と、初回サンプル製作の一コマ。