【プロジェクトオーナーより皆様へご挨拶】

ボウサイをデザインする・yamoryの代表の岡本ナオトです。このプロジェクトは、なかなか持ち歩く事の無い非常食にフォーカスし、大切な人へのメッセージを添えてに贈り合う、「美味しくてオシャレな持ち歩く非常食」を作って広めよう！というプロジェクトです。

【yamoryとはどんな団体？】

yamoryは20代～40代を中心に、これまでボウサイにあまり関心を持っていない若者にボウサイを広めるためのイベントやサービス・プロダクトを企画開発しています。特に「意識しなくても出来るボウサイ」「かっこよさやおもしろさで購入し、結果的にボウサイになっている」といったコンセプトを大切にしていて、ボウサイへの意識が高くなくても毎日の生活の中にボウサイを取り入れる事が出来る世の中にすることが最終目標です。

【yamoryのユニークなコンテンツの一部をご紹介】

例えば、代表的なサービスに「非常食定期宅配サービス」があります。これは半年に一度、自動的に非常食を宅配するサービスで、賞味期限切れの心配もなく、yamoryのサービスさえ利用していればそう意識をしていなくても備蓄をし続ける事ができるサービスです。

yamory.com

またYAMORY CAMPでは、町のど真ん中にあるテレビ塔の下にテントをはって、実際に初めて会った人たちと一晩泊まって頂くプログラムを行っています。スタッフは必要最低限のことしかアドバイスをせず、基本的に参加者同士が話し合いをしながら一緒に避難所運営を体験してもらうプログラムです。

yamorybosai.com

LifeBoxに込められた想いとは？

このように、ユニークなボウサイコンテンツメーカーとしてyamoryは実績を積み上げて参りましたが、次にチャレンジするのがこのLifeBoxなのです。ここでは商品に込められた想いをご紹介致します。

【想いその1】「普段使いができるもの」にこだわりました。

美味しい食べものなら、普段からもちろん食べたいと思うもの。その視点から、LifeBoxは非常食でありながら非常食を選びませんでした。今回採用したのはグラノーラ。LifeBoxは急場をしのぐ為の非常食ですから、それなりに食べ応えがあって、かつ栄養も採れる。グラノーラはピッタリの食品でした。

【想いその2】非常食だけど食べたくなったら食べていい。

非常食は緊急時に食べるもの。確かにそうです。でもLifeBoxに限ってはそうではありません。食べたくなったら食べたい時に食べて下さい。でも無くなってしまうのでは？はい、無くなったら補充すればいいのです。鞄や家に予備のグラノーラをストックしていれば、いつでも食べていい非常食が常備できます。もちろん、このプロジェクトがサクセスした際には、最高に美味しい詰め替え用のグラノーラを販売予定です。食べてもいい非常食生活をぜひスタートさせてみて下さい。

【想いその3】手紙に想いを書き記そう。

今回のプロダクトの大きな特徴は「大切な人の事を想う気持ち」が込められている事です。ケースの内側に、「小さな手紙」を書いて貼付けておく事ができるのです。

ボウサイ、と聞いても中々自分ごとにできません。しかし他人ごとに思えるボウサイを、グッと自分ごとにする事ができる、魔法の質問があります。それは

「あなたの大切な人は誰ですか？」

「その人を災害から守れますか？」

という2つの質問です。あなたの子ども、恋人、ご両親、伴侶、親友。。。その人が災害時に被災したら。あなたはその人を守れますか？一緒にいれば何かしら出来る事があるかもしれません。しかし、離れていたらどうでしょう。連絡もとれず、ただただ無事を祈るしかなくなるのです。

だったら普段から大切な人と食べ物を持ち合うカルチャーを作ろうじゃないかと。そして、お互い被災した時にかけたい言葉を手紙に書き記して、もしもの時はその手紙を開き、励ましあおうじゃないかと思うのです。

LifeBoxは誰でもライフスタイルに取り入れる事ができ、しかもそれが被災時に生きる。そんなプロダクトだと私たちは信じています。

【プロジェクトに賛同してくれた仲間たち】

このLifeBoxプロジェクトは、多くの仲間たちに支えられています。その中で、中心となって下さっているメンバーをご紹介致します。

戸谷大地

今回、makuakeでのクラウドファンディングをスタートするにあたり、戸谷さんとの出会いはとても大きなものでした。なぜなら、「フィラメント型のLED・siphon」で14,500,000円ほどの資金調達をこのmakuakeで達成された方だったからです。戦略企画をお願いし、戸谷さんが製造メーカーでいらっしゃることから、金型の相談にものって頂きました。本プロジェクトは、戸谷さんのクラウドファンディングプロデューサーとしての最初の作品、と言っても過言ではないはずです。

戸谷氏コメント

「「防災を再定義する」というLIFEBOXのコンセプトに共感し、プロジェクトに参加させてもらいました。昨年のLED電球「Siphon」に続き、2回めのクラウドファンディング挑戦です。

数百年に1回クラスの震災に対しては、【防災】という特別な意識を持ち続けるよりも、LIFEBOXの提案する【ライフスタイルに付属するちょっとした防災】が活きてくると思います。クラウドファンディングをキッカケにこの文化が世界中に浸透することを楽しみにしています。」

黒川祐介

そして、屋台骨をささえてくださっているのがプロダクトデザイナーの黒川さん。かれこれ1年以上このプロジェクトに携わって下さっています。普段はバイクなどのデザインを手がける気鋭のデザイナー。最近ではロボット開発に注力されています。そんな黒川さんが、この小さな箱を手がけて下さったのです。

黒川氏コメント

「防災の緊張感を毎日保ち続けるのは意外に難しいものです。私も震災の直後しばらくは水と食糧を携帯していましたが次第に忘れる日が増えていきました。だから少しでも多くの人の日常に溶け込めるように、LifeBoxは「お菓子の弁当箱」をコンセプトにデザインしました。

軽くシンプルで使いやすく。角を丸く滑らかにして食器のように手になじむ形と質感にしました。いつでもどこでも、どんな時でもホッと一息つけますように。」

岡本出

非常食を何にするかは本当に悩みました。ターゲットにしている層が持ち歩きたくなる食べ物。ふと東京の取引先の社長の言葉を思い出しました。「グラノーラなんて非常食に良いんじゃない？」その時に声をかけさせて頂いたのが岡本さん。名前が同じ事もあり意気投合しました。一つ一つ丁寧に作り上げるグラノーラは、ザクザクとした食感で満腹感もあり、非常食として適していると肌で感じました。

岡本氏コメント

「HANDのグラノーラは手作りで素材の味を活かして仕上げています。天然のメープルシロップのみを使用した優しい甘みと、穀物やナッツの「カリッ、サクッ」とした歯ごたえで、食べ続けても飽きがきません。腹持ちがいいという特徴を持っているので、小腹が空いた時などに丁度いいですし、震災時の非常食としても最適です。このグラノーラがLife Boxを通して日常に溶け込み、非常時には少しでも助けとなることができるように、祈りを込めて一つずつ丁寧に作っています。」

ボブ林優介

我々の最後のピース。それは「かっこいいレザーカバー」でした。しかし、ギリギリまで目処が立たず、藁をつかむ思いで相談したのがボブさんでした。彼にとっては厳しい条件でのオファーだったのですが、コンセプトに賛同してくださり、快諾して下さったのです。最後の最後。パズルの最後の1ピースが埋まった瞬間の感動は忘れる事が出来ません。

ボブ氏コメント

「シンプルだけど飽きのこない、つい持ち歩きたくなるデザインを目指しました。革の可塑性（変形させると元に戻らない性質）を利用した「絞り」の技術を使うことで、ケースの形にぴったりフィットし、なめらかで美しいコーナーを表現しています。裁断から仕上げまで機械を一切使わず全て手作業。一針一縫丹精込めて制作しています。いつものカバンにちょこっと。アクセサリー感覚でお使いください。」

SPECIAL THANKS

また、動画撮影に関してもご賛同頂き、武藤弘明氏にご協力頂きました。素晴らしい作品を本当にありがとうございました。

【プロジェクト詳細・商品スペック】

LifeBoxは基本的にケース・グラノーラ・カバーの3つの構成で出来ています。

■ケース

サイズ：85×41×76

本体素材：樹脂

フタ素材：コルク

重量：およそ50g（ケースのみの重量）

定価：3500円（税込）※手紙・グラノーラ1個付き

■グラノーラ

原材料名：オートミール、小麦粉、太白ごま油、アーモンド、カシューナッツ、くるみ、メープルシロップ、パンプキンシード、塩、（原材料の一部に小麦を含む）

内容量：約35g

賞味期限：製造日から3ヶ月 

製造者：HAND「Have A Nice Day」　代表者　岡本 出　愛知県豊川市御油町橋際9-１

保存方法：高温多湿･直射日光を避け、開封後はお早めにお召し上がりください。

定価：5個セット　1150円（税込）

10個セット　2300円（税込）

■レザーカバー

素材：本革使用

カラー：ベージュ / ダークブラウン

重量：およそ20g

定価：4320円（税込）

【最後に皆さんにお伝えしたい事】

2011年3月11日。東日本大震災が発生しました。同年5月1日、実はこの日は僕の誕生日なのですが、被災地へとおもむき、炊き出しのボランティアをさせて頂きました。生涯忘れる事の出来ない誕生日になったと思います。それから４年。東北への訪問回数は20回を数え、今もなお仮設住宅で暮らしている皆さんのお手伝いをさせて頂いています。

避難をされている方。そこにはお一人おひとりに辛く悲しいエピソードがありました。目の前で家族が流されてしまった方、「助けて！」という声を聞きながらも自分が生き延びる事で精一杯で助ける事が出来ず、いまでも罪悪感を抱えていらっしゃる方など様々です。

僕はそんな皆さんと接する度に思います。

身近にいる、大切な人を大事にしようと。

LifeBoxだけでは大規模災害の準備が万全とは言えません。しかし、そのきっかけ、第一歩となる事は間違いありません。いなくなってから「もっと大事にしていれば良かった」と思っても遅いのです。LifeBoxで大切な人に想いを馳せて手紙を書く。日常の中でそんな場面があってもいいのではないでしょうか？

皆さまと、その大切な人のつながりがより強くなる。LifeBoxがそのお手伝いをすることが出来るよう心から願っています。

LifeBoxプロジェクトリーダー　岡本 ナオト