初めまして今回プロジェクトをご紹介させて頂きましたVTCマニュファクチャリング・ホールディングス株式会社と申します。

そもそもMetallic BONSAIって何？と思われるかと思いますが、簡単に言えば金属のワイヤーの盆栽です。

現在 日本橋三越店のSEKI to WAというブースに様々なこだわったラグジュアリーな商品と共に飾られておりますので、直接お近くでご覧になりたい方は是非　SEKI to WAへ足をお運びください。

最近では日本のわびさびの文化でもある盆栽が老若男女問わず、ブレイクしているのは皆さまご存じのことと思います。ファッションや雑貨の店舗で販売又は飾ってあったり、ネットでの販売も好調のようです。

しかし盆栽というと手入れが大変で枯らしてしまったという声をよく耳にします。忙しい日々をお過ごしの方々にはちょっと手を出しにくい嗜好品かも知れません。

そんな皆さまへお届けしたいのが、今回お届けするMetallic BONSAIです！！

お手間だった水やりや採光などの手入れが全く必要がありませんので飾る場所を選びません。

写真で見ていただければおわかり頂けると思いますが、どこにでもあるお部屋がモダンな空間になります。

しかも自分で素材をいじることが出来、そして何より銅や錫は時間の経過とともに酸化し色に変化が出てきます。これも大変いい味になり、長年生きているかのような変化を楽しむことが出来ます。

今回のプロジェクトでは２名のアーティストの方に参加して頂きました。２名共初めての試みでいろいろと試行錯誤されながらも、楽しんで制作されたと聞いております。

２名のアーティストの力作はこちら・・・

アーティストSUMIKO YOSHIDA氏による松のMetallic BONSAIです。

オーソドックスでありながらも大変モダンなものに仕上がっており、ジュエリーアーティストとしてご活躍されているからこその作品だと思います。自然の土からまるで生えているかのような構成も非常に面白いです。また松は不老長寿の象徴で大変縁起がいいもので、勇敢や向上心といった前向きな意味もございます。

作業詳細としては銅線に錫メッキをした細いワイヤーで松の葉を一つ一つ作り上げ、太い銅線の針金に同じく錫メッキのワイヤーを巻き付けながら枝を作り、そこに葉を巻き付けて完成させた力作です。

アーティストSHIGEO　FUJITA氏による珊瑚をイメージしたMetallic BONSAIです。

盆栽アーティストとして生の盆栽からドライ（枯れた）盆栽を扱っているからこそ、概念にとらわれずにクリエイティブに仕上がった作品だと思います。まるでジブリ映画に出てきそうな雰囲気を持っている珊瑚（Coral)のMetallic BONSAIです。ちなみに珊瑚は「確実な成長」「家長の威厳」「長寿」「聡明」「幸福」を石言葉では言いますのでとても縁起が良いものです。

作業詳細としては太い銅線の針金に極細のワイヤーで肉付けされ、ワイヤーを編み込んだ編組線を枝の先に使用しその中からまたワイヤーを出し、動きのある表情を作り出した繊細かつ大胆な作品です。

こちらもSHIGEO FUJITA氏の作品で、アーティストが２０１６年より発表したドライ盆栽の枝を用いて、その枝に銅線の撚りワイヤーを巻き付けた作品を作り出しました。器にはグループ会社（株）キャストワンで製造しているアルミのピストンをした大変スタイリッシュな作品に仕上がっております。

器のピストンとは固定していないため、取り出して直置きしたり別の器に入れ替えたりとカスタマイズしてお楽しみに頂けます。

なお、以上のMetallic BONSAIに苔のプリザーブドを組み合わせてみました。色をプラスしたことでMetallic BONSAIの世界感がよりアーティスティックなものに変わりました。

現在は緑と赤の展開ですが、今回プロジェクトが成功しましたら他色展開も検討していきます。

赤い苔と錫のシルバーがスタイリッシュで高級感のあるものに・・・

緑の苔と錫のシルバーがで王道でもあり威厳すら感じられるものに・・・

赤と緑の苔と銅のカラーがまるで海中の珊瑚のような神秘的な空間に・・・

今回のプロジェクトの背景について・・・

弊社は４社ある製造業グループの次なる発展を目指すため、ホールディング カンパニーとして設立された会社です。
日本のモノづくりの上流から下流まで支えて行きたいと考えております。

上記の理念（繋ぐ、結ぶ、継ぐ・・・）にもあるように新しい価値を今後世の中へ、未来へ繋いで行きたいと思っており、グループ会社内で生み出される製品を使用して新しい価値を生み出したいと考え、２０１６年８月に企画を立ち上げました。

まず第一弾目である今回はグループ会社　明興双葉株式会社で製造している銅と銅に錫メッキをした電線、その電線を編み込んだ編組線、その製造の裏側にはどうしても廃材が出てきます。その廃材は処分するのではなく何か新しい価値にと、プロジェクトをスタートしました。（以下、廃材写真参考）

なぜ金属のワイヤーを盆栽に？唐突では？と思われる方もいらっしゃるかとは思いますが、現在ワイヤーアートとして樹木や盆栽で活躍している有名な方はアメリカの２名ほどです。盆栽は日本の文化であるのに、日本でワイヤーアートで盆栽を制作しているアーティストはあまり聞きません。もしかしたらいらっしゃるのかも知れませんが、私どもの目や耳には入ってきていない現状です。

なお冒頭にも申し上げましたが、盆栽は大変な人気が出てきており　最近は日本のアパレル業界でもディスプレイに取り込んだり、販売したりしております。また海外でも大変注目されて来ております。

その背景を踏まえ、日本の誇れる工業技術（金属のワイヤー）と日本の繊細な感性と手先の器用さを持つ日本人アーティストがコラボしたMetallic BONSAI、それを海外に発信し販売をしたいと考え今回のプロジェクトを立ち上げました。

またドライ盆栽を使用したBONSAIの器として使われているピストンもグループ会社である株式会社キャストワンが製造しているアルミ合金鋳造品です。（以下の写真参照）

まずは最後まで私共のプロジェクト内容をご覧頂き、誠に有難うございました。

作品を見て頂ければおわかりの通り、非常にモダンで今までにないインテリアの一つになっていると思います。Japanease好きな海外の方に好まれそうなものにいると自負しており、今後は海外進出を視野に入れております。

是非　日本の技術・文化を広げるためにもプロジェクトにご賛同頂きたいと思っております。

また、もしこのプロジェクトにアーティストとして作品作りにご参加されたいという方がいらっしゃいましたら、是非弊社HPより担当工藤宛にご連絡を頂けますと幸いに存じます。