終戦し、その後、公務員を全うした一巳。
山を歩いていた時、軒先で天日干しされている白い粉を発見する。
その白い粉こそ戦時中に船を磨いていた火山白土だった。
青年時代の記憶が蘇り、感動と興奮が交差する。
その姿に感銘し、火山白土の未来を山主は彼に託した。
研究、開発に明け暮れる日々。
遂に、キッチン用洗剤「スピカ」の開発に成功。
妻と二人三脚。
全国の百貨店を周り、手売りをする日々。
そんな中、お客様から声が上がった。
「これを使うと手が白くなる」
お客様からの声を受け、更に研究を続けた。
夫婦二人三脚、小さな小屋から生まれたのが、現在の火山白土洗顔「きんごきんご」である。