プロジェクト実行者
ストーリー
- 「日本のワイン」の中でも、奈良時代より日本に自生する古来の品種「甲州種」を用いている
- 特別に管理されたわずか13アールの特定畑より、凝縮度の高い葡萄だけを選び抜いて醸造
- 和のお惣菜に合わせて楽しんでいただきたい、まさに日本料理に合う「日本のワイン」

私たちは、日本古来の葡萄品種「甲州種」を使った甲州ワインを、多くの方に広めていく活動をしています。その中で、『良いワインは、良い葡萄から』をコンセプトに、葡萄農家と協力して、20年にわたり、品質に徹底的こだわった白ワイン『百農民(ひゃくのうたみ)』を作っています。皆さま、ぜひ一度味わってみませんか?
はじめに

私たちは2004年から、『甲州種』と呼ばれる、日本古来の葡萄品種を用いた白ワインづくりを、葡萄栽培から行っています。
「日本のワイン」の中でも、奈良時代より日本に自生する古来の品種「甲州種」。
この葡萄から出来る白ワインを、すこしでも多くの方に知ってもらい、楽しんで頂きたい・・・!
そんな想いで、この活動を続けています。
私たちの葡萄畑は、わずか13アールの小さなものですが、「美味しい甲州ワイン」を作るために、原料となる「葡萄の品質」としては、①ノンボルドー葡萄栽培、②収穫時葡萄糖度の高さへのこだわり、醸造方法としては、③無補糖、④無濾過(ノンフィルター)、⑤非加熱処理(生酒として出荷)に強くこだわってきました。
”良いワインは良い葡萄から”、をモットーに、ワインの原料となる葡萄を”いかに凝縮させ、糖度の高い、美味しい果実を育てるか”ということに、エネルギーを注いでいます。
この取り組みの発起人でもある大山政弘は、2000年の当時、フランスに視察に行った折、日本にはどんな品種やどんなワインがあるのか聞かれ、答えることができず、これは「日本のソムリエとして恥ずかしいこと」だと感じ、帰国後、日本のワインの現状について知るべく、活動を始めました。
それが百農民のはじまりでした。
2000年前後の日本のワインは、レストランや酒屋でほとんど見かけることはなく、一部の甘口のワインを除いて、大消費地圏にはあまり流通していませんでした。 実際、流通しているワインは、フランスやイタリアのものが多く、国産ワインで食事にあわせて頂けるようなものは、少数派でした。
しかし一部には、日本のワインを食事にあわせて楽しめるようにワインを作る生産者もあり、山梨県内のワイナリーをあまねく訪問し、多くの醸造責任者と対話して、その事に共感した大山は、「甲州ワインを多くの方々に紹介する」ため、『日本のワインを広める会』を作りました。
都内で試飲会等のイベントを開催したり、勝沼の朝市で『ワインテイスティングセミナー』を行うなどして、長年活動してきました。
その中で、ポテンシャルの高い良好な甲州種を栽培している勝沼の葡萄農家と、新進気鋭の醸造家と協力して、高品質なワインを作り、それを少しでも多くの方に知って、飲んでいただくことで、日本のワインの素晴らしさを知ってもらおうと思い立ち、作ったのが『百農民ワイン』となります。
百農民ってどんなワイン?

百農民で用いている葡萄「甲州種」は、”白ぶどう”に大別され、白ワインを作るための葡萄となっています。
『百農民甲州2022』は、洋ナシのような果実味に、白ワインの新酒らしいフレッシュさがあり、やわらかな香りをお楽しみいただけます。
皆さまには、このワインを、ぜひ日本食、和のお惣菜に合わせて楽しんでいただきたいと思っています。
料理に合わせることを意識するのでしたら、1年の熟成を経て、変化してきている『百農民甲州2021』もオススメです!
いずれにせよ、毎年のビンテージは、「やや辛口」に仕上げており、ビンテージによっては、やや発泡味を感じる年もあります。(特に春先の新酒の出荷時期)
徹底した収穫量制限による、凝縮された葡萄から発酵させているという事もあり、白ワインながら「ボディがしっかりしている」「味が濃い」と、飲み手の皆さまから評価を頂戴しています。
(私たちの保管用セラーには、ファーストビンテージの「百農民2004」から「百農民甲州2022」まで、経年観察用にストックをしていますが、ビンテージによっては、古酒としても今だに味わえるものが存在しています。)
百農民ワインのこだわり
百農民では、”良いワインは、良い葡萄から”をコンセプトに、以下のようなポイントに基づいてワイン作りを行っています。

収穫量制限
百農民は、勝沼町菱山地区にある単一畑、約13アールの土地のみから収穫した甲州種を使用して醸しています。
また、畑では10アールあたり「約1トン」を上限とする「徹底した収穫量制限」により栽培をしています。(普通に育てると、10アールあたり約2.5トン~4トン程の葡萄が収穫できてしまいますが、そうすると、収穫時の葡萄糖度や凝縮度はだいぶ下がってしまいます。)
この収穫量制限により、「凝縮した糖度の高い果実」が得られるようになります。

ぶどうのポテンシャルを生かす
完成したワインとしてのアルコール度数を確保するには、原料の葡萄が一定以上の糖度に達していることが求められます。
百農民の畑では、甲州種において非常に高い糖度の葡萄を生産しています。
その結果、醸造時の補糖を最低限に留め、原材としての葡萄のポテンシャルを生かしてワインを造るよう努めています。
補糖しない場合、20度の糖度の原料の葡萄だけをもってすると、ようやくアルコール度数が10%前後に到達します。
一般的な葡萄農家の醸造用葡萄の平均糖度は13~15%前後、ワイナリー直営農園では18%前後と言われており、そこから比較しますと、百農民の畑では飛躍的に高い糖度の葡萄を生産しています。
糖度が高ければ、保糖を最低限に留めることができますから、葡萄から作った、いわゆる”葡萄酒”らしい味わいのワインが仕上がる、ということとなります。
また、収穫した葡萄は、毎年、委託醸造契約を結んでいる勝沼のワイナリー「シャトージュン」の醸造責任者である仁林欣也さんにお願いしています。
今回、私たちがリリースさせて頂く「百農民甲州2022」は、発酵工程以降、瓶詰め工程の直前までの間に何度か行う”澱引き”を一切しておりません。(シュールリー方式)
さらに、最終工程で行うフィルタリング(ろ過)でも、粗目・細目までのろ過に留め、「酵母レベルの微細なフィルタリング」をかけずに瓶詰めしました。
発酵・熟成工程で出た澱は、アミノ酸のかたまりであり、うまみ成分を形成しています。
酵母レベルまでろ過したものとそうでないものを比較テイスティングしますと、その味の違いは、はっきりしています。
ワインメーカーの市販品の多くでは、品質維持のため、酵母レベルのフィルタリングと、火入れ(加熱処理)がなされた上で瓶詰されています。たくさんのワインを出荷する大手ワイナリーにとっては、出荷後のワインの品質を保証する上で、必要なことでもあります。しかし百農民では、ワインの持つ香りを重視し、非加熱(生酒)で、瓶詰を行っています。
百農民ワインをお召し上がりになる際は、その直前に「6~8度」くらいまでキリリと冷やし、白ワイン用の小ぶりのグラスへ注ぐと、とてもおいしく召し上がって頂けます。

ノンボルドー(低農薬)
百農民は、過去そのほとんどのビンテージで、ボルドー液(農薬)を撒かずに栽培を行ってきました。
ボルドー液を使うと、病害に強くはなりますが、葡萄の葉の全面に、粒状の白い斑点が付着し、その分だけ葉が光を受けることができる面積が減り、葡萄の糖度が下がる一因となります。病害との戦いとはなりますが、百農民の畑では、可能な限りノンボルドーにこだわった栽培を行っています。
この「ノンボルドーの栽培方法」は、2004年の当時、葡萄農家の三森清さんが勝沼地区で、初めて成功させたものです。
この取り組みを始めた時、周りの葡萄農家からは”とても無理な取り組みだ”と見られていましたが、毎年実直に取り組み、高品質な葡萄を生産してきた実績をみて、今では周囲の畑の農家も、ノンボルドー栽培に取り組む農家も増えてきました。
ぶどう畑の紹介
百農民は、山梨県甲州市勝沼町菱山にお住まいの葡萄農家、三森夫妻と連携しており、葡萄の栽培を委託しています。

葡萄畑は同じく山梨県甲州市勝沼町の菱山地区にあります。菱山地区は、良質な葡萄が穫れることで有名な場所でもあります。
私たちは、百農民ワインに使う葡萄を、生食用葡萄と同じように、ひと房、ひと房、手で『傘かけ』を施しています。これは、葡萄を雨や病気から守る工夫で、少しでも良好な果実を得るために、手間をかけて行っています。

『傘かけ』に加えて、『棚作り』も、甲州種の栽培の特徴の一つです。
葡萄がつるされている棚の高さはどうやって決まっているのか、葡萄農家の三森さんに伺ったところ、”自分たちの背の高さに合わせて作っている”のだそうです。高すぎても、低すぎても農作業に支障をきたしてしまう為、棚の高さにも理由があったのでした。
大手や準大手ワイナリーの直営葡萄畑では、「垣根づくり」方式を取り入れているところが多いのですが、30年以上に渡り甲州種の栽培を手掛けてきた三森夫妻は、「これまでの経験から、甲州種という葡萄に最も適した栽培方法は、棚作りである」とのことでした。

上の写真は、甲州葡萄の収穫前の様子になります。
毎年秋には、これまでに収穫をお手伝いを頂いた方や、初めて葡萄収穫体験を希望された方々にお手伝いを頂き、約650キロの葡萄を全て”手摘み”で収穫しています。
収穫後にはさらに「選果」と言いまして、剪定バサミを使い、「ひと粒単位」で、傷んだ部分を徹底して除去し、「良好な果実のみ」を残しました。
百農民ワインの歴代の出荷

百農民は、2004年に発起人・大山政弘によって事業が開始されました。
2005年には、ファーストビンテージとして『百農民2004』を出荷し、以降2022年まで、『百農民』をリリースしています。

商品の詳細

甲州ワインは、繊細な香りとテイストを有した白ワインとなっています。
最新のビンテージは、『百農民甲州2022』です。
2022年9月に収穫した葡萄から作った、新酒ワインとなります。
リターンについて

今回新たに出来上がった『百農民甲州2022』の他、飲み比べができるように『百農民甲州2022』とビンテージである『百農民甲州2021』のセットもご用意しました。
実行者紹介

右が今回のプロジェクトの実行者である株式会社百農民の衞藤(えとう)です。
近年、レストランでも「日本ワイン」をラインナップするお店が増えてきました。(日本ワイン=日本で穫れた葡萄を用い、日本で醸されたワイン)。しかしそれは、この10年あまりのことです。それまでは、生産地や生産者の直性店舗に足を運ばねば入手する機会がないほど、大消費地では流通していませんでした。今日に至る過程では、生産者(ワイナリー・葡萄農家)をはじめ、多くの関係者の努力があったことと思います。我々も、日本古来の葡萄品種である「甲州種」にこだわり、甲州市勝沼町菱山地区の特定畑で獲れた葡萄を元に、甲州種を使った白ワインをプロデュースする取り組みを行ってまいりました。
畑は、2011年のビンテージを最後に、葡萄木の植替えを行うため、3年ほど休ませておりましたが、植え替えから3年目にあたる2016年、活動を再開しました。それに伴い、その年より組織を法人化し、資本の増強を行いました。甲州ワインのすばらしさを、すこしでも多くの皆さまに知って頂き、日本古来の葡萄品種から作られるこのワインのすばらしさを広められたらと思い、日々活動しております。(衞藤)
リスク&チャレンジ
※本文中に記載させていただいたスケジュールは、あくまでプロジェクト公開時点の予定です。応援購入の性質上、ご案内が遅れる恐れがございます。 ※原則として、リターンのご案内が遅れることに伴う応援購入のキャンセルはできません。ですが、有効期限開始日から3ヵ月以上経ってもご案内がない場合には、希望者に限りキャンセルにて対応させていただきます。
サポーターからの応援コメント
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このプロジェクトはAll in型です。目標金額の達成に関わらず、プロジェクト終了日の2024年05月21日までに支払いを完了した時点で購入が成立します。
百農民甲州2022 1本
5,000円(税込)
【ワイン】
百農民甲州2022 750ml×1本
2021年秋に収穫した葡萄から醸し、1年の熟成期間を経た辛口の白ワインです。
保存方法:6~8度以下に良く冷やしてお召し上がりください
適格請求書発行事業者登録番号:なし
百農民甲州2022 2本セット
8,500円(税込)
【ワイン】
百農民甲州2022 750ml×2本
2021年秋に収穫した葡萄から醸し、1年の熟成期間を経た辛口の白ワインです。
保存方法:6~8度以下に良く冷やしてお召し上がりください
適格請求書発行事業者登録番号:なし
百農民甲州2022・2021 飲み比べセット
9,000円(税込)
【ワイン】
百農民甲州2022 750ml×1本
2021年秋に収穫した葡萄から醸し、1年の熟成期間を経た辛口の白ワインです。
百農民甲州2021 750ml×1本
2020年秋に収穫した葡萄から醸し、1年の熟成期間を経た辛口の白ワインです。
保存方法:6~8度以下に良く冷やしてお召し上がりください
適格請求書発行事業者登録番号:なし
百農民甲州2022・2021 大容量飲み比べセット
22,000円(税込)
【ワイン】
百農民甲州2022 750ml×3本
2021年秋に収穫した葡萄から醸し、1年の熟成期間を経た辛口の白ワインです。
百農民甲州2021 750ml×3本
2020年秋に収穫した葡萄から醸し、1年の熟成期間を経た辛口の白ワインです。
保存方法:6~8度以下に良く冷やしてお召し上がりください
適格請求書発行事業者登録番号:なし
「Makuake(マクアケ)」は、実行者の想いを応援購入によって実現するアタラシイものやサービスのプラットフォームです。このページは、 フードカテゴリの 「甲州ワインの美味しさを広めたい!~新酒、出来ました!「百農民2022」~」プロジェクト詳細ページです。