廃材のシートベルトを蘇らせるカバンシリーズ第２弾！メイドインジャパンのサコッシュ

自動車の約98%が再利用されている中、シートベルトとエアバッグはその頑丈さ故にリサイクルされずに廃棄されている現状があります。わたし達は今まで人の命を守ってくれていたシートベルトに再び命を吹き込み、廃材だったシートベルトを日本人の技術でファッションとして蘇らせる取り組みをしています。

今回は第２弾として再利用のシートベルトという性質上ひとつとして同じ柄が無い、世界に一つだけのメイドインジャパンのサコッシュを製作しました。普段使いや旅行用としてなど、ちょっとしたお出掛けに便利なサコッシュです。

最近は「サコッシュ」という言葉も一般化しましたが、もともとサコッシュは自転車のロードレースに用いられるサコッシュ（競技用のレザーに補給食や水筒等を渡す時に使うショルダーバッグ）からインスピレーションを受けたショルダーバッグです。

今回「Sサイズ」と「Lサイズ」の2サイズのサコッシュを製作しました。

「Lサイズ」のメイン収納部の内装にはポケットを2つ設けています。携帯電話など小物の仕分けに便利です。（写真：iPhoneXと文庫本。文庫本がちょうど収まるサイズ感です）

「Sサイズ」のメイン収納部の内装にもポケットを2つ設けています。携帯電話など小物の仕分けに便利です。（写真：iPhoneXとiQOSがちょうど収まるサイズ感です）

身体に触れる部分でもある、本体の背面や底部、側面の生地には光沢のある黒色のナイロンツイルを使用しており、ツルッとした生地なので、手触りが良く、肩に掛けたままカバン本体を身体の手前や後ろ側に回した時も洋服などに引っかかりにくいです。

ショルダーベルトもお好みの位置に調整が可能です。

【 Lサイズは77cm-137cmの長さで調節可能 】

【 Sサイズは75cm-132cmの長さで調節可能 】

シートベルトのバッグ製作は、まず石川県金沢市に拠点を構える廃車解体業「会宝産業」さんでシートベルトを取り出す作業からはじまります。
役目を終えた車のシートベルト制御装置に電気を送り爆発させ、ベルトの伸縮を不能にしてからシートベルトを切って取り外します。
（シートベルト爆破動画の0:05で制御装置が爆発します！）

廃車から取り出したシートベルトを防菌・防臭・撥水効果のある特殊な洗剤を使用して洗いにかけます。

その後乾燥させたシートベルトを1本1本検品し、美しいグラデーションになるように揃えて行きます。

シートベルト自体が厚くとても丈夫であるために、普通のミシンでは針が通らず、縫製が課題となりました。

しかし今回は石川県に工場を持ち、「完成度」にこだわり高い縫製技術を誇る「小松縫製」さんからご協力いただくことができました。このプロジェクトに合わせて厚みのある素材でも縫製できるミシンもご用意くださったことで、シートベルトを縫い合わせた1枚の生地をつくることに成功しました。

出来上がったシートベルトの生地は東京へ。辿り着いたのは昭和40年よりクオリティの高い「匠の技」でカバンを製作しているメーカー「野崎製作所」さん。前回の第一弾シートベルトのビジネスバッグでもお世話になりましたが、今回もタッグを組み、細かな要望を伝えながらサンプル作成を重ね、シートベルトのサコッシュを完成させることが出来ました。

シートベルトのカバンなので車をモチーフにしたいという案から始まりました。細かい車のデザインを織りネームに表現できる工場がなかなか見つからず、デザインをもっとシンプルにする妥協案も出ました。そんな中でご紹介いただいた福井県にある、織りネーム技術が高い工場で試作を依頼。幾度も再現を試みてくださり、私たちの描いたデザイン通りに仕上げてくれました。車のタイヤまでとても細かく表現されています。

外側には車の正面をデザインしたタグを、内装には車の背面をデザインしたタグが縫い付けてあります。

廃材のシートベルトは日本の確かな技術を持つ職人さん達の手によって生まれ変わりました。シートベルトからカバンにするまでには、数多くの困難がありましたが、それらをクリアできたのも、多くの企業の皆様が今回のプロジェクトに賛同しご協力いただいたおかげです。そして今回、第二弾としてサコッシュの製作を進めることができたのも、第一弾のビジネスバッグを皆様のご支援、応援があったからこそ、職人さん達と多くの企業様が一緒に第二弾のプロジェクトへ向けて製作出来ました。

シートベルトの持つ光沢感や重厚な雰囲気はコットン生地や革とはまた違った、圧倒的な存在感があります。

シートベルトも車種によっては模様や光沢感、色味が1点1点表情が違うので自分だけのカバンという思いが湧きます。長く愛着を持ってお使いいただけたら幸いです。

たくさんの命を守り、多くの人たちと人生を一緒に過ごしたシートベルトを今度はカバンという形でファッションとして楽しんでください。

＜マテリアル＞

表：再利用シートベルト（防菌、防臭、微撥水加工済み）

裏：ナイロンツイル

＜サイズ＞

【Lサイズ】

横32cm× 縦24cm×マチ3cm

内部：スリットポケット×2（12cm×15cm 1ポケットのサイズ）

ショルダーベルト長さ：77cm-137cmの長さで調節可能

重さ:約300g

【Sサイズ】

横26cm× 縦18.5cm×マチ3cm

内部：スリットポケット×2（11cm×12cm 1ポケットのサイズ）

ショルダーベルト長さ：75cm-132cmの長さで調節可能

重さ:約220g

＜製造国＞

日本

＜ATTENTION＞

・本体に使用してますシートベルトは再利用してますので多少の汚れやほつれ等がある場合がありますのでご了承ください。

・このバッグは様々なシートベルトを再利用して組み合わせていますので、カラーにつきましては一点一点異なります。世界にひとつとして同じものが存在しないオンリーワンのバッグとしてご愛着をもってお使いいただければ幸いです。

株式会社エース

本社所在地：石川県金沢市竪町44番地 ACEビル

【沿革】

1921年 創業 履物業（製造卸小売業）

1963年 法人化 株式会社エース（靴の小売業）設立

1996年 吉田カバン専門店「COOL CAT」をOPEN

2000年 オンラインショップ参入

2018年 オリジナルブランドの第1弾シートベルトブリーフケースの企画スタート

2018年 マクアケで第1弾シートベルトブリーフケースのクラウドファンディングスタート

目標金額 398,000円に対し68人のサポーターに支援していただき1,354,982円達成

2019年 オリジナルブランドの第2弾シートベルトのサコッシュの企画をスタート

株式会社エースは、国連が提唱する「持続可能な開発目標SDGs」に賛同し、持続可能な社会の実現に向け、当たり前のように捨てられてしまっている廃材を利用して、商品として蘇らせる事で、地球環境・3R PROJECTの活動・限られた資源の活用に貢献した事業活動を行なっていきます。

その一環としてシートベルトをカバンとして蘇らせるプロジェクトをスタート。

「エースにしかない商品を売る」小売業から「クリエイティブな小売業（企画力のある小売）」に変化していき「世界中の人々に愛されるオリジナルブランドづくり」「世界への進出（日本人の心を世界に！）」を目指します。