425年続く伝統をアップデート。黒茶家の燗付けで、いつもの焼酎を至福の味へ

鹿児島の伝統工芸・薩摩焼で作られる酒器「黒じょか」

かつて、鹿児島の家庭には「一家に一器」と言われるほど親しまれてきました。

また薩摩焼酎の地理的シンボルとしても取り入れられています。

黒じょかで焼酎を味わうと、まろやかさが増し、本来の旨味が引き立ちます。

また、仲間と盃を酌み交わす時間をより豊かにしてくれる酒器でもあります。

明治維新を成し遂げた英雄たちが、黒じょかで焼酎を酌み交わしながら日本の将来について熱く語り合う姿は、想像するだけで胸が熱くなりますね。

しかし現在、黒じょかを使う家庭やお店はほとんどありません。

その理由として

・IH調理器の普及

・囲炉裏端や石油ストーブといった熱源が姿を消した

・焼酎の飲み方の多様化（焼酎ハイボールなど）

・地元鹿児島の居酒屋などでも「黒じょか」での提供はほとんどない

魅力ある酒器でありながら、現代の生活様式に合わず、利用機会が減っているのです。

これが大きな課題でした。

そこで私たちが提案するのが

「黒茶家 × ラジエントヒーター（電気コンロ）」

という新しい組み合わせです。

【ラジエントヒーターの特長】

⦁ 火を使わず陶器を直接温められる

⦁ 温度調整ができる

⦁ 余熱で保温も可能

まさに「現代の家庭で黒茶家を楽しむための理想的な熱源」

電気コンロも多種多様に販売されていますが、今回のプロジェクトでは扱いやすい「【HIRO】【Modéré】クッキングヒーター」と黒茶家のセットでお届けします。

【HIRO】【Modéré】クッキングヒーター

ラジエントヒーター（電気コンロ）とは

ラジエントヒーターとは、トッププレートの下に渦巻き状のニクロム線を埋め込み、通電によって発熱・発光する調理器具です。熱したトッププレートが鍋やフライパンに直接熱を伝えるため、土鍋やガラス鍋などのIH非対応の調理器具も使用できるのが特徴です。また、余熱を利用した調理や、遠赤外線効果で素材の旨味を引き出すことができます。 

約425年の歴史を誇る窯元「荒木陶窯」

15代目・「荒木秀樹」が「現代の名工」として、この受け継がれた技術を磨きながら、作品を作り続けている。

荒木陶窯の薩摩焼

□ 苗代川（なえしろがわ）焼

現存する薩摩焼の３系統のひとつで一番古く歴史がある。荒木陶窯が先頭となり「苗代川焼」の名称を守り続けている。

□ 黒薩摩とは？

「黒もん」と呼ばれ、親しまれる黒薩摩。
黒い釉薬で仕上げた薩摩焼。元々、白薩摩はお殿様ご用達であったのに対し、黒薩摩は庶民の日常品として発展してきました。そば釉も黒薩摩になります。

「黒茶家」とは薩摩地方独特の呼び名で、土瓶のことです。総称として茶家（ちょか）と呼びますが、上に黒・白などが付くと「黒じょか」という風になります。
その中で焼酎を楽しむために進化したものを焼酎じょか、通称・黒じょかといいます。

荒木陶窯では「黒茶家・猪口・炉」のセットも販売していますが、現代の住宅環境では直火を避ける風潮もあり、使いづらさが課題となっていました。

「黒茶家を直接温めることで焼酎もより美味しくなる」

「強い土」を原料にし、直火やラジエントヒーターの熱にも耐えうる、こだわりの「黒茶家」を作り続けています。

苗代川・荒木窯・直火の証

さらに今回のプロジェクトでは、

ラジエントヒーターでも熱が均一に伝わるよう、底面を特別仕様に改良

しています。

いつもの焼酎を黒茶家で本格的な味わいに

前割りを作る：焼酎と水を自分の好みの割合（一般的には焼酎6：水4など）で混ぜ合わせます。

寝かせる：一晩から数日間、別の容器で寝かせ焼酎と水が分子レベルでなじむのを待ちます。

黒茶家で温める：前割り焼酎を黒茶家に注ぎ、ラジエントヒーターで温めます。40℃～45℃が適温で香りが引き立ちます。

お猪口で味わう：温まった焼酎を、お猪口に注いでゆっくりと味わいます。

季節や焼酎の種類や銘柄によっても最適な温度は異なるため、あくまで目安として捉え、いろいろな温度帯を試してみてください。

【お湯割り・燗付け・燗酒のすゝめ】

お湯割りは、焼酎本来の甘味・旨味を引き出し、酔いを自覚しやすく飲みすぎ防止にもなります。

寒い日には熱めに、暖かい日は燗冷ましにして味わうのもおすすめです。

特別な日ではなく日常使いで愛着ある酒器に育ててください。

もちろん、日本酒の酒燗器としてもご利用いただけます。

ラジエントヒーターは電熱線を加熱し、その熱を器具に伝える方式です。

黒茶家に焼酎を入れた後、トッププレートに載せ、温度調節レバーをHIの位置まで。

ゆっくり温めたい時は適宜、調整してください。

黒茶家での温度推移の目安： 4分で40℃前後 5分で50℃前後

右表は、35℃になった時点で電源OFFにしてます。余熱で温めるのも〇

再加熱時はプレートの熱が残っているため、加熱時間を短めに調整してください。

⚠ トッププレートは非常に高温になります。取り扱いにはご注意ください。

サカナチャンネルの晩酌風景

黒茶家で燗付けして、かつおのひれ酒を　より特別な味わいに変化します。

お酒は飲めないけど…「薩摩焼」を手に取ってみたい。

「そば釉」「黒釉」

お茶碗・湯呑み・平小皿の三点

それぞれ限定5セットご用意いたしました。年内にお届けいたします。

サカナチャンネルはひれ酒用の酒燗器を模索していました。

ふと実家に眠っていた黒じょかを発見して、さっそく直火で温めると「ピキッ」と割れる音、底面を確認すると、なんとヒビが！

ネットでいろいろ調べて、荒木陶窯の黒茶家に辿り着き、突撃訪問！

荒木さんご夫婦は、ニコニコで歓迎してくれて、薩摩焼・黒茶家のことをいろいろ教えてくださいました。

黒茶家は伝統ある素晴らしい酒器でありながら、現代の生活様式に合わず使いづらい…。

「なんとかして今の暮らしの中で復活させたい！」

そんな思いから、本プロジェクトは始まりました。

陶器が温められる熱源として、電気コンロやラジエントヒーターが候補に

複数の製品を購入してテストを行い、今回のヒロ・コーポレーションのクッキングヒーターに決定しました。

その後ラジエントヒーターとの相性を追求、黒茶家の試作を重ね、 底面を改良することで、ようやく現代の家庭でも楽しめる黒茶家が完成しました。

☆西酒造株式会社

薩摩の文化を全国へ、そして世界へ誇るため

こだわり貫く”土から始める”焼酎造り

「西酒造 宝山（ほうざん）」

☆株式会社ヒロ・コーポレーション

☆伝統工芸　青山スクエア

・ガス火でご利用の際は、火加減に気を配り、弱火で温めてください。

　（同封のリーフレットにも記載してあります。）

・洗浄不要と記載している例もありますが、流水で濯いでしっかり乾かすことをおすすめします。

・温める際は、水気を十分に拭き取った後に温めてください。

・同じ黒じょかでも、直火不可（電気コンロも不可）の製品も多く出回っているため、必ずご使用前にご確認ください。

＜個数限定のお詫び＞

本プロジェクトの商品は、現代の名工「荒木 秀樹」が、心を込めて一つずつ手作りしております。

日々の商品づくりや創作活動と並行して制作するため、今回のプロジェクトでは限定30セット のご用意とさせていただきました。

別途、「薩摩焼 三点」は5セットずつご用意しました。

製造スケジュールは可能な限り調整しておりますが、年明けのお届けとなる方もいらっしゃいます。大変お待たせしてしまいますこと、心よりお詫び申し上げます。しかしながら、手仕事による特別な品を確実にお届けできるよう、誠意をもって取り組んでまいります。どうか楽しみにお待ちいただければ幸いです。

上記のようにプロジェクトページに記載している内容に変更がある場合は、逐一活動レポートにて共有を行っていく予定です。

・荒木秀樹（現代の名工）

・荒木亜貴子（伝え人）

・サカナチャンネル　瀬戸 健一朗

（日本ひれ酒協会 会長）

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