倉敷市児島のテキスタイルメーカー、ジャパンブルーから生まれたブランド "setto" が、シーンを選ばずに永く使えるレジ袋のニュースタンダード 「AZUMA BAG」を作製しました。

日本伝統の文化を持ったあずま袋は江戸時代から受け継がれる、物を“包む・運ぶ”という機能美に優れた日本生まれのバックです。

そんな江戸の心意気から生まれたあずま袋をヒントに、レジかごに掛けれるレジ袋として作ったのが今回の「AZUMA BAG」です。

素材紹介

色落ちしないデニム SHIN DENIM®️（シン デニム ）

超耐久性の繊維 KEVLER®️(ケブラー）

生地だけ強くても、それを縫い合わせる糸が切れてしまっては強いバックとは言えません。この”AZUMA BAG”の縫製にはこのケブラーという超高強度な特殊繊維で出来たミシン糸を使用しています。

デュポン社が開発したこの繊維は、同じ重さの鋼鉄の５倍の強度をもつと言われています。

試験結果

①ゴミのこと

私たちの拠点としている倉敷市児島は瀬戸内海に面しています。瀬戸内芸術祭により、今では世界に名の知られる海となりました。また、内海ならではの美味しい海産物も名産の一つです。

しかし、近くによってみれば海岸線にはプラスチック製品を含め大量のゴミが流れ着いています。それらの大半が隣接する県内の川上からやってきているそうです。そのままにして置くと、再漂流し瀬戸内海を出て世界中に流れ着いてしまいます。

買い物の際にゴミのことまでを考える、今回の”AZUMA BAG”がそんなきっかけとなれば嬉しいです。

②物作りの現場のこと

自宅で働ける、内職文化を広げたい

今回のプロダクトの生産をクラウドファンディンングで挑戦しようと考えたきっかけは上記の理由だけではありません。

いつもお世話になっている倉敷児島の縫製現場に少しでも多くの雇用を作り、縫製技術を継ないでいきたいと考えたからです。

現在、生活は新たな様式に変わり ”密を避ける” という大きな制限を課せられています。通常、縫製工場では職人さんがミシンと共にびっしりと並んでいる現場で作業に及んでいるため、どうしても工場内は過密になってしまいます。

そういった現在の環境は何か起こってしまった時、職人さん、工場さん、私たちのような依頼主、全体への大きなリスクとなってしまいます。

何か環境を変えられる良い方法はないかと考えた時、地域に根付いていた内職文化というものが浮かんできました。

内職さんが貢献してきた児島の生産性

国内の縫製工場が海外生産におされ次々と廃業していくなかで児島が今も生産地として成り立っている理由として”組縫い”という文化があります。

生産の全てを請け負えるような大きな工場だと全工程に仕事を回し、稼働させ続けなければ経営が成り立ちません。

それを”組縫い”という文化では、各自得意な分野だけを受け持ち、他の仕事は周りへ融通することで一つの工場で全工程に常に仕事がないとまわらないというリスクを減らすことができます。その流れの中で内職さんは非常に重要な役割を担っています。

縫製の技術を継ないでいきたい

”世界に誇るデニム の町”とはいえ、古い町。やはり職人さんたちの高齢化は進み、後継もないまま廃業される方も多いのが現状です。

長年、培われた縫製技術が途絶えてしまうのはこの町にとって大きな痛手です。

一人でも多くのベテラン職人さんから技術を伝授してもらい、新たな職人さんに習得して頂く機会を増やしていきたいと思っています。

内職さんに購入したいミシン

“AZUMA BAG”はこういった縫い方で作られています

資金の使い道

皆様からの資金は新商品の開発費用と、内職さん用ミシンの購入に充てさせていただきます。

実行者紹介

国内外ブランドへの素材提供で知られる岡山県・児島のテキスタイルメーカー株式会社コレクト（現・株式会社ジャパンブルー）より、2014年にカジュアルウェアブランドとして「SETTO」は誕生しました。

「永く使われることを想定して作られた、着心地の良い服。本質を大切にするものづくり。」をコンセプトに、素材の開発からがデザインと捉え、この瀬戸内海の町から提案しています。