こだわりの”モノ”を持つ喜び

毎日仕事で使用している名刺ケースは、名刺と同じ様に自分の顔でもあります。

私は商談や営業の場に立つと、まず相手の持っている ”モノ” に目がいきます。

それで、その人がわかるからです。

「顔となる名刺入れ」「仕事量と共に育っていく名刺入れ」Freaks&co.からの提案です。

「見られる」から「目を惹く」へ

大量生産の薄い革で作られた黒い名刺入れはまるで、量販店のスーツのような印象ではありませんか？決して悪くありませんが、皆同じに見え、印象に残りません。

重厚感と品のある革小物をさりげなく持つ人に、私たちは魅力を感じます。そんな想像をしながら革を選び抜き、一つ一つ丁寧に縫い上げ、「目を惹く」一品に仕上げました。

名刺は自分で持っているだけでは意味がありません。人に渡すことで効果があります。

少しでも多くの方に渡してもらいたいとの思いから50枚収納可能な作りにしました。

ラウンドして包み込む形にしたことで、沢山入っても「ゴツさ」や「乱雑さ」の印象を、キチンとした印象に変えました。

是非気兼ねなく沢山持ち歩いてほしい。

値段で勝負される量販品、名刺入れもきっと100円で買えてしまう世の中ですが、それらは一体どれくらいの寿命なのでしょうか？

安く買っては捨てられる、私たち作り手は、そのような商品を世に出したくありません。

手縫いにこだわる

ワイルドで昔ながらの製法で贅沢に時間を使ってじっくりと作られたラティーゴレザーを、少し太めの＃5のMBTと呼ばれる糸で、糸を交互に絡めながら時間をかけて縫い上げていきます。糸の色は、黄色、オイルレザーを引き立たせるのに必要な色を選びました。

手縫いで通常使われる麻糸に比べて遥かに高い強度を持っているこのMBTという糸は、＃５の太さでおよそ10kgのモノを吊り下げられるだけの強度を持っています。

糸の中心をボンドで固めているために、糸の縒りが戻らない、糸が毛羽立たないという特徴もありますので擦り切れて糸が切れるということも通常使用ではありません。

・なぜ「手縫い」なのか？

手縫いとミシン縫いのステッチは一見似ているように見えますが、全く異なる糸の通し方をしています。上下の糸で縫っていくミシン縫いに比べ、2本の糸を交差させるように縫っていく手縫いは、糸が切れても解れにくく、修理もしやすいというメリットがあります。

白い糸がミシンですが、裏部分にはミシンの抑え後がついてしまいまいます。

手縫いは、一目一目、自分の力で締め、最適な強さで縫い上げていきます。

パッと見ただけでは違いがわかりませんが、手縫いは二本の糸を交差しながら一目一目縫っていきます。

ですので、ミシンのようにほつけた部分を手で引っ張ると全部の糸が外れることはありません。

大事に長く使用していくのにはとても重要なポイントです。

一針一針縫い進めていく

大変時間のかかる作業ですが、ヨーロッパ目打ちで穴を開け、時間をかけ一針一針縫い進めていきます。

糸の色は全て黄色です。

※Freaks&co.では、ほぼ全てのハンドソーイングの製品はこの黄色の色を使用しています。

名刺入れを開くと、正面にFreaks&co.の刻印がさりげなく、

その部分は少量の名刺を、相手からもらった名刺等を入れておくのに便利です。

フラップの裏側も、1mmの生成りのヌメ革で小さなポケットがありますが。ここには名刺は入りません。小さいメモ等を入れる部分としてご使用ください。

こだわりの重厚オイルレザー

Wickett&Craig of America

Wickett&Craig社は1867年に創業し、広大なピット槽を持ち昔ながらの製法でフルベジタブルタンニングによる革を製造している会社です。

古くアメリカ西部開拓時代、

野外で馬具などに使われる為に使われたこの革は

雨風の使用にも耐えられるように、新品の状態から豊富な油脂分を含んでいます。

馬具などにも使用されるこの革は、雨風に当たる屋外で馬具などに使用される事も多いため、丈夫で腰のあるという特徴があります。

北米でもっとも歴史のあるタンニンレザーの老舗として古くからの製法にこだわり時間をかけて作成された革で、たっぷりのオイルと、ワックスを含みますので、ところどころ、白くワックスが浮き上がる場所もございます。

その為、十分な強度と使い続けることで柔らかく、色合いは艶やかな表情へと変化し、経年変化を楽しむことのできるレザーです。

作成する部分によって、ワックスの滲み出た白くなっている部分がありますが、使用していくと体温でワックスが溶け、本来の革の色が顔を出します。ですので、作る部分によって人とは違うものになるのです。

また、革を曲げると、オイルが動きプルアップと呼ばれる圧力のかかったところが薄く変化するのも、この革の特徴です。

色は厳選したChestnut(深い色の焦げ赤茶)に絞った1色展開です。

内側は姫路産の生成りのヌメ革を使用しています。

真鍮のボタンと共に経年変化が楽しめます。

・Freaks&co.は自身の目で素材を選び、自身の手で制作したものを販売しています。

Freaks&coの商品の特徴は、一つ一つの商品を少人数で作成している事です。

流れ作業ではなく、何か問題があれば、その場で止まり、考え進んで行く時に共有しやすい人数です。

一つのアイテムを作成するのに膨大な時間を要しますが、伝えるためのモノづくりとの思いから手を動かしています。

デザイン-カジュアルでも、フォーマルでも

まるみを帯びた柔らかなライン

Freaks&co.では創業当時から、丸みにこだわってきました。アイテムの角の丸みは優しさを感じ、手に取った時に全てのアイテムに角の無い物を作成してきましたが、今回は蓋の部分を直線的に、マチの膨らみを丸くさせることで、あまりカジュアルになりすぎなく、ビジネスシーンでも使えるように、そして多く収納できる工夫をしました。

木型を入れて作成した形は丸みを帯びて、持つ人を選びません。

女性でも男性でも、吸い付くようななめらかな革の質感と丸みのある形に、いつまでも手にしたくなるような感覚を持ちます。

外側のフラップはあえて直線的にしました。

こうする事で、ビジネスシーンでもご使用して頂けるデザインになっています。

もちろんカジュアルシーンで使用して頂いても

特徴と詳細

経年変化とそれぞれの場所により違いのある革

革を使う部分により上記写真のように見え方が変わるのも、この革の特徴です。

使い込むごとに、上段の製品写真のようにツヤのあるものに変わってきます。

白い部分はワックスで、手の熱で溶け上段の製品のようにツヤやかなものに変わります。使い始めに気になる方は、ブラシ等で軽くこすり表面のワックスをとってからのご使用をお勧めします。ワックスは寒い時期になると再び浮き上がることもあります。

サイズ

・サイズ 幅約110mm、高さ約75mm、厚み(50枚収納時)約27mm

※ハンドメイド品の為、多少の誤差はでます。ご了承ください

・日本産(全て当工房で作成しております)

・予定販売価格は、15,000円

注意点等について

色やツヤ、表情(シワ、傷、シミ)などは元々は生き物を使用していますので、個体によっても差が出てきます。画面で写っているものとそっくりそのままの物が手に届かない場合もございますが革製品の特徴としてご理解ください。

●オイルとワックスがたっぷりと含まれています。

名刺に油分がついてしまう場合がございますので、使い始めは十分にお気をつけてご使用ください。

●製品ロットにより、色、風合いなどが必ず変わってきます。

天然皮革を使用しているので、1個として同じ個体が無い為ご了承ください。

また、ワックス部分が白く浮き上がってでてきます。

※製品のデザイン等についてはより使いやすくなるように仕様変更になる場合がございますのでご了承ください。

※皆様のご支援により人員的な生産効率が向上した場合には、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。

資金の使い道

今回集めた資金で、次のスタッフを育てていければと思っています。

職人と呼ばれる世界では今も昔も、お給料が安くきついというイメージがあります。

モノづくりで一番大事なのは、同じ思いを持った人材だと思っています。

その人達を育てて行くために

①ブランドの認知度をあげる事

②商品を通して手で作る事の大事さを知ってもらう事。

③興味を持ってもらう事

との願いがあります。

是非、皆様のお力を貸していただけたらと思います。

このプロジェクトについて

スタジオフリークスは、テキスタイルデザイン会社(染織プリントの柄デザイン)でもあります。

日本のモノづくりは海外の安価な製品に押されて、どんどん作り手がいなくなっている現状です。モノづくりの楽しさや、モノづくりの難しさを感じながら染織のデザインと言う立場に立って表現できるものを考えていましたが

元々、趣味でやっていたレザークラフトを本格的に2013年からスタートさせ、小さいながら、路面店を京都の長岡京市に作り、毎日そこでものを生み出し、販売しています。

小さい、本当に小さな工房ですのでやれることに限りがありますが、

小さい工房に来たお客様にモノづくりの楽しさや、モノの大事さを伝えていけたらと思っています。

Freaks&co.

2013年に立ち上げた、ライフスタイルブランドです。

モノづくりの立場に立って20年近く、感じることが沢山あります。

それを伝えながら、今までのモノづくりの歯車とは違う視点のモノづくりを考えています。