カジュアルにも、ビジネスにも。日常コーデに品を添える「チャッカブーツDECO」

いつもaTelier Tを見守ってくださる皆さまへ。

これまでの3つのプロジェクトを通して、多くの方々から温かな応援購入をいただきました。

そのたびに、「より心地よく、より永く愛される靴をつくりたい」という想いを、いっそう強くしてきました。

今回お届けする「Chukka Boots DECO」は、そんな歩みの中で生まれた一足です。
日々の暮らしに静かに寄り添いながら、細部の手仕事が上質さをかたちにする──
aTelier Tらしい“深化”を感じていただけたら幸いです。

チャッカブーツは、もともとドレスとカジュアルの中間にあるデザイン。スニーカーほど軽快すぎず、ブーツほど重厚すぎない。その"調和の取れた形"こそが、日々の装いに静かに寄り添う存在です。

"永く愛される靴"という理想を追う中で、自然とたどり着いたのがチャッカブーツの形でした。

ミニマルでありながら、足元に穏やかな存在感を生むこのデザインが、aTelier Tのものづくりと深く重なります。

丸みのあるトゥで"穏やかさと存在感"を両立

丸みのあるトウがチャッカの端正さをやわらげ、日常に馴染む表情をつくります。切り返しを抑えたシンプルな面構成は、レザーの質感をまっすぐに引き立てます。

DECO（デコ）は“おでこ”の丸みから。つま先の柔らかなボリューム感を愛称にしました。

靴づくりにおいて、素材選びは履き心地や印象を左右する大切な要素です。aTelier Tは、風合いと強度を両立するため、厳選した上質な国産レザーを採用しています。

日本の皮革一大産地、"姫路"の皮革を贅沢に使用

※ 以下の素材写真・比較検証には、同一レザー（ロシアンカーフ調）を用いた既存モデルの例を一部含みます。

【アッパー表革　牛革】

希少な“ロシアンカーフ”をモチーフに、姫路のタンナーと共同で仕立てたオリジナルレザー。ダイヤ型の型押しとたっぷり含ませたオイルにより、

・擦りキズが白浮きしにくい　・陰影が出て表情が深まる

という日常使いに嬉しい特性を備えています。

(※ ロシアンカーフは、18世紀ごろのロシアで生産されていた高級素材です。ロシア革命後に製法のレシピが失伝したと言われています。)

「 型押しの凸凹+オイル含浸で、擦りキズが白浮きしにくい 」

そして、使い込むほどに、深みあるエイジングをお楽しみいただけます。

「半年の使用で、艶はやや増加・黒味が深まり、凹凸の陰影が際立ちます」

【アッパー裏革　馬革】

素足に触れても快適な、柔らかく滑らかな肌触り。その良さを損ねないよう表面コーティングは施さない“素あげ”仕上げです。

細部まで丁寧に仕立てる、aTelier Tの"手仕事"

【立体を支える、最適なパーツ設計】

靴の立体感や履き心地を左右する工程の数々を、自社工房で丁寧に行っています。靴は多くのパーツによって構成されており、革だけでなく、見えない補強材の選定にもこだわっています。

ソール周りのゴム材(ヒールリフト・ハーフソール)には、世界的に評価の高いVIBRAMの素材を採用しています。耐久性・グリップ性に優れ、革底の上品さを損なわずに実用性を高めます。

【手釣り込みで、足の起伏を写し取る】

天然皮革は部位によって硬さや癖などの個体差がありますが、手作業なので微調整が効き、細部まできっちり木型の隆起を写し取ったような、立体的な靴にかたちづくることができます。

【新仕様：染色×熱ゴテで重厚感と耐水性向上】

従来は、ソール用レザー(ベンズレザー)そのものの、素あげ状態で仕上げていましたが、今回はさらなる高みを目指し、アッパーカラーに合わせた染色と、熱ゴテ当てによるひと手間を加えました。

熱ゴテ当ては一般的に高級紳士靴で用いられる手法です。独特の深い艶が生まれ、見映えは重厚に。コバの繊維が締まることで耐水性の向上に寄与します。

【ブーツの重量】

片足あたりの参考重量は以下の通りです。

・ マッケイ製法タイプ：約430g

・ ハンドソーンウェルテッド製法タイプ：約543g。

※ ハーフソールが付きの場合は、さらに10g前後のほど加重となります。

(25.5cmサイズで計測。個体差により若干前後します。)

【ブーツの丈】

シャフト高(中敷きから履き口までの高さ)は25.5cmサイズで約10.0cm。

くるぶしを包みつつ動きやすさを保つ、チャッカブーツとしての標準的な丈感です。

"永く愛用される一足"を追求するため、積み上げてきた経験の延長線上で、靴づくりをさらに深めました。

より時間をかけて、じっくり足へ馴染ませてゆくように。従来のマッケイ製法モデルに加え、ハンドソーンウェルテッド製法のモデルを初めて採用しました。履くほどに足形に寄り添い、時間とともに育つ一足です。

マッケイ製法との違いを見てみましょう。

機械化が進む以前から受け継がれてきた、靴づくりの原点ともいれる伝統的な製法で、工程のほどんどを職人の手で行います。

靴の中底にアッパー(甲革)とウェルト(細革)を"すくい縫い"で縫い合わせたのち、ウェルトの出シロとソールを"出し縫い"で縫い付ける、大変手間のかかる製法です。

aTelier Tは"すくい縫い"を手作業で、"出し縫い"を機械作業で行う、「九分仕立て」と呼ばれる手法を採用しています。(※豆知識："すくい縫い"と"出し縫い"両方を機械で行うグッドイヤーウェルテッド製法の原型がハンドソーンウェルテッド製法です。)

YouTubeで短い製作動画を公開しております。手作業による製作をご覧いただけます。

【裏革】

マッケイ製法タイプの馬革に対して、姫路産の牛革を使用しています。じっくり履きこみ馴染ませていく中で、厚手でコシがある裏革が特有の安定感をもたらします。ソールの重厚さとの調和にも寄与しています。

【ヒール】

革付のヒールリフト(ダブリフト)を採用し、真鍮釘を打ちこみ強度を高めています。より重厚感ある見映えにも寄与しています。

わずかに張り出したコバが生む陰影が、足元に静かな存在感を与えます。、ジーンズスタイルと相性よく、さらにトラディショナルなデザインや製法は、スラックスのビジネススタイルにも静かに馴染みます。

今回、ハンドソーンウェルテッド製法タイプの導入をきっかけに、定番のマッケイ製法は軽さと足なじみの速さという持ち味を磨き直し、独自の魅力を活かした改良を重ねています。

マッケイタイプでも採用しているソールの染色や熱ゴテ当は、ハンドソーンウェルテッド製法タイプが基になっています。

馴染みが早く、軽やかなマッケイと、じっくり足に馴染み、静かな味わいをもつハンドソーン。どちらもaTelier Tの「履くほどに深まる一足」を支える製法です。それぞれの個性をお愉しみください。

積み重ねてきた経験の上に、新しい手仕事を重ねる。

aTelier Tはこれからも、"深める”ものづくりを続け、「永く愛用できる一足」をお届けします。

「足長」・「足幅」・「足囲」をご計測いただき、Chukka Boots DECOの製作で使用する靴型の「サイズ表(＝ブーツ内部のサイズ)」と照らし合わせながら、サイズをお選びください。

足幅と足囲を図るポイントの補足情報として、下の画像をご参考ください。

次の表は靴型のサイズと、足と靴型の理想的なサイズ関係です。ご計測の目安にご使用ください。

※JIS規格に基づくと各靴型のワイズは「C～D」相当になります。

過去のプロジェクトで応援購入いただいた方は、同じサイズをお選びいただくことをオススメします。(短靴とブーツともに同じ甲まわりサイズの木型を使っております)

サイズ選びに悩まれ、足入れをして現物のサイズ感を確認してみられたい方には、試着サンプルをお送りさせていただきます。

以下のことをご協力いただける方へ、宅急便にてお送りさせていただきます。

●　ご返送時は着払いでなく、元払い(返送料ご負担)でお願いいたします。宅急便業者は問いません。 (発送時の送料はこちらが負担します)

●　ご試着は室内でのみ、お願いいたします。サイズ感チェックのため、室内で少し歩いてみられる分には問題ございません。

●　現状、25.5cmはサンプルがございますが、他のサイズは同じサイズ感の木型で製作した、ブーツまたは短靴を送らせていただく可能性がございます。(過去プロジェクトで発売したDECOや、Boots DECO、Classic Sneakers DECOのいずれかです)

●　ご試着を済まされましたら、次の方のために、なるべくお早めにご返送いただけますと幸いです。

●　カラーやソールタイプは選べませんのでご了承ください。ご返却の大幅な遅延等、トラブルが多発した場合は、貸出しサービスはプロジェクト期間中に関わらず中止させていただく可能性がございますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

色選びなどに迷われ、革の実物をご覧になられたい方には、今回甲革に使用している革一式のカットサンプルを、普通郵便でお送りさせていただきますので、お気軽にお問合せください。

※ できるかぎり早急に対応させていただきますが、普通郵便のため、発送から到着に数日かかる可能性がございますこと、ご了承ください。

※ 試着サンプルご希望の方には、同梱させていただきます。

プロジェクト期間中、実行者自身がメッセージやり取りでサイズ相談を承ります。

スマホ版は「応援購入する」の下にある「プロジェクト実行者」内の実行者へ問い合わせから、PC 版は「ストーリー」の上にある「プロジェクト実行者」の実行者にメッセージより、お気軽に問い合わせください。

長く愛用いただくために、修理等アフターメンテナンスの対応をさせていただきます。メッセージやり取りでヒヤリングさせていただき、傷み具合に応じて最適な修理方法を提案させていただきます。

リッチブラウン

フレッシュブラック

フレッシュブラック

※リッチブラウンは、サンプル製作中につき、完成次第活動レポートで報告します。ソール側面カラーはマッケイ製法タイプと同じとご理解ください。

※リターン購入欄では、価格順の都合上、「早割・Makuake割ハンドソーンウェルテッド製法タイプ」は最後尾にまとめて表示されますのでご注意ください。(PC表示だと最下部、スマホ表示だと一番右に表示されます)

2025年11月21日　マクアケ開始

2026年1月20日　マクアケ期間終了

2026年1月下旬　材料調達

2026年5月末までに　早割分　商品仕上がり・発送予定

2026年6月末までに　Makuake割マッケイ製法分　商品仕上がり・発送予定

2026年7月末までに　Makuake割ハンドソーン製法分　商品仕上がり・発送予定

※　製作工程や環境上、リターン品は一斉に完成ではなく、数足ずつ順々に仕上がる可能性がございます。

その場合は、できるかぎり応援購入いただいた順にお届けさせていただく予定です。

順番の早い方には、5月末よりも早い段階でお届けさせていただくかたちになると思います。

お手元に届くタイミングが応援購入者様間で、異なる可能性があること、ご了承のほど、よろしくお願いいたします。

実行者自身が1足1足責任を持って製作させていただきますので、製作にお時間いただきますこと、ご理解いただけますと幸いです。

製作が始まりましたら、活動レポートでの報告や、応援購入者様個別のメッセージにて、製作の進捗と納期の詳細を差し上げる予定でおります。

製作の経験上、天然素材ゆえ、製作途中(主に革を引っ張る"つりこみ"作業後)に微細なキズが発見されることがございます。目立つ箇所ではやむを得ず作り直しをいたしますので、その際は納期調整のご相談をさせていただきます。(キズやシミなどの個体差は、天然素材ならではの特性としてご理解いただけますと幸いです)

※　予想を上回る応援購入をいただいた場合、製造工程上の都合により配送が遅れる場合がございます。

その可能性が判明した時点で、直ちにご報告させていただきますので、あらかじめご了承のほど、よろしくお願いいたします。

Q１：リターンの届く時期を教えてください。

A１：早割分は2026年5月末までに、Makuake割分はマッケイ製法タイプを2026年6月末までに、ハンドソーン製法タイプを2026年7月末までに、お届けの予定です。

製作工程や環境上、リターン品は一斉に完成ではなく、数足ずつ順々に仕上がる可能性がございます。

その場合は、できるだけ応援購入をいただいた順に、納めさせていただくのと、順番の早い方には、5月末よりも早い段階でお届けさせていただくことになると思います。

Q２：商品はどのように届きますか？

A２：クロネコヤマトにて発送予定です。

Q3：サイズが合わなかった場合や商品に不備があった場合、交換は可能ですか？

A3： 製品の到着後７日以内、以下の場合に限り、１度だけ返品交換を受付させていただきます。(すべてのご対応は、実行者自身が責任をもって行います)

・サイズが合わなかった場合

・ 万が一製品に欠陥等が見つかった場合

基本的に受注生産で在庫を持ち合わさないため、交換の際は、再度製作時間をいただくことをご了承ください。

次の場合は返品交換をお断りさせていただく場合がございます。

・ 屋外でご使用になられている場合 (必ず屋外使用の前に、室内でご試着ください)

・ お客様のご使用による柔軟剤の匂いやキズ、シミ、汚れ等が見られた場合

・ 製品や商品パッケージ（化粧箱）が毀損・紛失している場合

プロジェクトページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

兵庫県加古川市で、靴工房を営んでいる ~Tomokita~(トモキタ) の瀧本武と申します。普段の製作風景を少しだけご紹介します。

靴づくりは、単なる「ものづくり」ではないと考えています。日々の暮らしとともに歩み、履く人の時間とともに育っていく"相棒"を形づくる仕事です。

工房では、自然光が差し込むなか、天然素材である革の感触を確かめながら、一足一足を手作業で丁寧に仕立てています。

そんな静かな時間の積み重ねが、aTelier Tの靴の原点です。

ここ加古川は、市名の由来である川が流れ、自然と人の営みが穏やかに共存する街です。瀬戸内海のやわらかな光と、土地に根付く職人文化。この環境の中で、日々の生活にそっと寄り添う靴をつくり続けています。

Makuakeを通して、多くの方に支えていただくなかで、「長く履いてもらえる一足を届けたい」という想いが年々強くなっていきました。

その想いを胸に、革の選定から縫製、仕上げに至るまで、細部に妥協のない靴づくりを心がけています。

これからもaTelier Tらしく、"静かに、誠実に、あたたかく”を大切にしながら、一足一足に「歩く人の物語」を添えられるよう、日々励んでまいります。

靴を通して、これからも"歩く人の物語"をともに紡いでいけたら幸いです。

今回の写真撮影も、これまでと同じくプロジェクトを支えてくださっているクリエイターの方々にお力添えをいただきました。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。

aTelier Tの活動を通じて、靴づくりに共感してくださる方とまたお会いできることを楽しみにしています。まずは、知っていただけるきっかけとなるよう、情報発信を続けてまいります。

そして、長く愛着を持って履いていただける靴をお届けできるよう、これからも一足一足、誠実に丁寧に仕立てていきます。

どうぞ、これからもaTelier Tの歩みを、静かに見守っていただけたら幸いです。

静かに、長く履ける一足を。
その時間を、あなたとともに。