こんにちは、株式会社ソウムと申します。

私たちは靴の街として150年の歴史のある浅草にて靴の製造に３０年以上携わる靴メーカーです。

これまで国内外数多くのブランド様の靴をOEM製造してきました。

海外生産が主流になり、厳しい状況となった現在の国内靴産業で失われつつある靴の製造技術と人材を残すために新事業として2020年より自社ブランド【DOUNUTS HOLE】を立ち上げ、自社工場で企画デザインした製品を定期的に発表しております。

今回のプロジェクトでは、2020年にMakuakeにて初めて発表させて頂き、ご好評頂いたローカットスニーカー〈LMC001〉をアップデートしたモデルに加えて、新デザインとなるサイドゴアブーツスニーカーを発表させて頂きます。

革靴を知り尽くしたプロが作るレザースニーカー〈DOUNUTS HOLE〉は靴の一大産地、東京浅草で生まれました。

プロジェクト概要

コロナ禍を経てファッションのカジュアル化が急激に進み、革靴からスニーカーに移り変わる現代の日本、社会がファッションに寛容になった結果「重い」「硬い」「蒸れやすい」等ネガティブなイメージが先行してしまった従来の革靴は今の時代には受け入れられ難くなっていました。

しかし歩きやすいスニーカーでもすぐに破れてしまう生地や合皮で出来たものや、ソールの貼り換えのが難しいく、ワンシーズンで捨ててしまうようなものは、ゴミとして捨てられれば地球環境にも良くありません。

今まで革靴作りで得たノウハウを生かして、現代社会に適した新しい履物を作ろうと考えました。

そして私たちは良質の革を使って、履くほどに足に馴染み革靴のように修理をして何年も履けて、自分だけの一足を育てる、そんな現代にフィットしたスニーカーの新しい価値を提案してきました。

〈開発に至った経緯〉

2020年に発表させて頂いた栃木レザーを使用したレザースニーカープロジェクト終了以降も多くのお問い合わせを頂いておりました。

今回発表させて頂くのは、お客様に頂いた内容を元にアップデートし、カラーバリエーションを増やしたローカットスニーカー

さらにブランド初となるサイドゴアブーツスニーカーをご提案させて頂きます。

私たちは「革靴のようにお手入れをして、経年変化を楽しむ」というスニーカースタイルの新しい価値観を提案します。

プロジェクト詳細

〈永く履くために必要な事は頑丈に作るだけでは有りません〉

「流行に左右されず、飽きずにずっと履いて頂きたい」という思いから最小限のデザインを心掛けています。

必要となる機能を残し、徹底的に無駄を削ぎ落したローカットスニーカー〈LMC001〉より引き継いがれたミニマルデザインはサイドゴアブーツにおいても変わる事はありません、日常生活のどんな場面にも違和感なく溶け込みます。

国内外数多くのデザイナーと仕事をしてきた経験から導き出したシャープなシルエットはビジネスシーンにおいても違和感無く履くことが出来ます。

〈サイドゴアブーツ開発の経緯〉

靴としてシンプルで機能的である事に加え、幅広いシーンで履ける事がスニーカースタイルとの高い親和性があると考えました。

切り返しが少なくソリッドなデザインが特徴のサイドゴアブーツは他のブーツのように靴紐・ストラップ・バックルなどが付いておらず、ゴムによって靴が足にフィットする構造になっていることが特徴です。

ルーツは1930年代のイギリス女王であるヴィクトリア女王のために着脱が容易で高いフィット感を得られるブーツをロンドンの靴職人が考案したことが誕生のきっかけと言われています。

ビジネススタイルにもマッチするブーツでもあり、また近年ではその快適な履き心地、着脱の容易さからカジュアルシーンにも広く浸透しました。

〈特徴〉

①ブーツならではの暖かさ。

②収縮性のあるゴムが靴紐・ストラップ・バックルがなくとも足にピッタリとフィットし、快適な履き心地を生み出します。

③余計な飾りが無く非常にシンプル、汎用性が高くどんなスタイルにも合わせやすい。

④紐が無く、着脱が容易。

⑤スニーカーとは思えない美しいシルエット。

〈履いて育てる楽しさをスニーカーでも、栃木レザーならではの抜群のエイジングを楽しんで欲しい〉

WHITEを除く全てのカラーで栃木レザーを使用しています。

栃木レザー社は昭和12年創業、昔ながらのタンニン鞣（なめ）し製法を承継し続ける希有なタンナー(製革事業者)です。

栃木レザーの魅力は何といっても手間暇かけて作り上げた「フルベジタブルタンニンレザー」文字通り植物性の天然成分で作られたタンニンで鞣された革を指します。

使用しているのは、有害な物質を一切使わずアカシア系の樹木、ミモザの樹皮から抽出された樹脂のタンニンです。
鞣し工程では、タンニンを浸したピット槽に一枚一枚皮を漬け込み、長い時間をかけて鞣されたあとに、染色によって色が付けられます。
革が本来持つ風合いを生かしたフルベジタブルタンニンレザーはキズや血筋は多く残りますが、使うほどに革の油分がにじみ出て色艶が増し、履く人によって唯一無二のエイジングを楽しめます。

手間暇かけて鞣されたレザーは世界的にも高い評価を受けています。

サイドゴアブーツスニーカー〈LMC007〉では栃木レザーを切り替え無しで贅沢に使用し、平坦な革にクリッピングと呼ばれる技法を用いて立体的なブーツに仕上げています。

〈革を立体的に加工するクリッピングマシン〉

※タンニン鞣し革は革本来の表情を活かすため、キズが多く、シボ感も部位や個体により異なります、製品によって多少のキズ、左右シボ感の違いが御座います。ご理解くださいますようお願い致します。

〈スニーカーなのにリペア対応、まるで”革靴”のようなこだわりぬいた国産素材の使用〉

〈丈夫で吸湿性に優れた革中底を使用〉

本格的な革靴にも使用される厚口の牛ヌメ革(ショルダー)を使用しています。

スリットを設けることで屈曲性を向上させています。

堅牢で足の動きに合わせ曲がるクセがつき、履くほどに沈み込みます。

吸湿性のある牛革を使用しており、タンニンには消臭効果があると言われています。(素材自体の性質となり、本商品自体では消臭試験は行なっておりません。)

〈中物にコルクを使用〉

中物に天然コルクを使用することにより、履き込む事による沈み込みが期待でき、履く人に合わせて馴染むスニーカーを実現します。

厳選された素材を用いることで、ソール貼り換えも容易になり、永く履いて頂けます。

オールソール交換事例

〈"革は呼吸している"という表現があります〉

皮革を構成するコラーゲン繊維は高親水性で、合成繊維に比べて革は圧倒的に多くの水を吸水します。

足に当たる裏革やインソール部分に豚革を使用する事で、多量に搔いた汗を吸収して靴の中を快適に保ってくれます。

食肉加工の副産物である豚革は日本国内で賄うことが出来る皮革です。

しかも生産量の９割を東京墨田区のタンナーが担っています。

牛革と比べて薄くて軽く、摩擦にも強く、通気性が良いのが豚革の特徴です。

かつては革靴の裏革には豚革が多く使用されてきましたが、コスト削減や表面上均質で綺麗に見える事などから合成皮革が使われるようになりました。

この数十年の間に国内の豚革なめし産業は縮小し、全盛期に６０～８０件あったと言われる豚革の国内タンナーは、2021年には１０社に満たないまでに減少しました。

高度経済成長期には６０～７０万枚の月間なめし生産量を誇っていましたが、2020年時点では月産約３万枚前後に激減し、もはや希少な国産皮革素材となっています。

しかし高品質な日本の豚原皮は海外で評価され、その殆どが塩漬けにされた原皮のまま海外へ輸出され、誰もが知る有名ブランドの靴や鞄などにも使われています。

こちらの靴では希少な国産材料を応援し、履いて頂いた方に良質な豚革を認知していただくために、足に当たる全ての部分(裏革やインソール部分)に豚革を使用しています。

オンラインで靴を購入する際にどうしても障壁となってしまう「サイズ問題」

〈donuts hole〉ブランドを運営する株式会社ソウムは浅草で40年以上靴製造業を営む老舗革靴メーカーです。

私たちが自分の手で作った大切な靴だから「サイズが合わなくて履けない」を無くしたい、出来るだけ多くの方に安心してご購入して頂きたいとの思いから以下のお約束をさせて頂きます。

〇商品到着後1週間以内でしたら無償でサイズ交換が出来ます(送料のみご負担していただきます)

〇ご購入頂いた商品のオールソール交換(９８００円税込み)、サイドゴア交換4ヶ所(８０００円)各種リペアを有料にて製造メーカーで請け負います。

〇靴作りのプロだからお客様に適切なアドバイスをさせて頂きます。

日本国内で製造するメーカーとして「売るだけで終わり」の製品を作ることは致しません。

お客様により良い製品を提供するために頂いたフィードバックから、より良い製品作りに生かして参ります。

〈靴の街・浅草〉

浅草は1872年（明治5年）の軍靴工場設立に始まり、現在に至るまでの１５０年間途切れることなく続いている靴産業の集積地であることをご存じですか？

大都市の中心地で、材料から製作まで、靴を作るための全てが揃っているというのは世界的に見ても大変貴重な存在です。

浅草での靴作りの多くは分業制で行われ、革屋さん、材料屋さん、職人さん、内職さんなど多くの人の手に渡り、各工程に特化した職人達が連携しあいながら一足の靴を作り上げていくことで、より高いクオリティを実現しています。

しかし近年、需要の落ち込みから次の世代の担い手が育てられない状態になっています。

分業制で行われる作業の何処か一部分の仕事が欠けてしまうと靴を作るのが困難になり、国内での事業を継続していく事が難しくなってしまいます。

浅草における靴産業はピークの1990年頃までをピークに、中国を中心とした安価なアジア製品の勢い押され、過去20年で日本国内の生産量6分の1、アパレルの国産比率は「1.5％」となっており、今なお減少し続いています。

〈donuts hole〉について

2020年より私たち、株式会社ソウムでは靴メーカーから発信する新たなブランドを立ち上げる事になりました。

高品質のレザーを使った履物を多くの方に履いて頂きたい、出来れば年齢や性別、生活環境に関わらず多くの人に履いて頂けるものを提案したい、そして浅草の職人の丁寧な仕事を是非知って頂きたいという思いからブランドをスタートしました。

ソウムには調和を表す〈和〉という意味があります。

職人さんやタンナーさん、資材屋さん、お客様、メーカーを繋ぐ〈輪〉という新しい解釈を加え、この〈donuts hole〉プロジェクトに込めることにしました。

この〈donuts hole〉プロジェクトが約150年という伝統のある浅草の製靴技術を残していく為、靴を愛し、靴作りに携わる方々を支えていく為、また微力ながら今後海外で誇れる日本の物づくりを伝えていく為の一助となれば幸いです。

〈商品詳細〉

ローカットスニーカー

品番〈LMC008〉

カラー展開5色〈WHITE、BLACK、NATURAL、BROWN、KHAKI〉WHITE以外に栃木レザー使用

サイズ全4サイズ〈①24.5～25㎝、②25.5～26㎝、③26.5～27㎝、④27.5～28㎝〉

〈着用イメージ〉

サイドゴアブーツスニーカー

品番〈LVS007〉

カラー展開5色〈WHITE、BLACK、NATURAL、BROWN、KHAKI〉WHITE以外に栃木レザー使用

サイズ全4サイズ〈①24.5～25㎝、②25.5～26㎝、③26.5～27㎝、④27.5～28㎝〉

〈着用イメージ〉

スケジュール

12月23日 プロジェクトスタート

1月30日 プロジェクト終了

2月1日頃 材料手配、作業開始

4月下旬頃 発送開始

リターンについて

Q１

サイズが合わなかった場合や商品に不備があった場合、交換は可能ですか？

A１

製品の到着後７日以内、以下の場合に限り１度にだけ返品交換を受付します。

◯サイズが合わなかった場合
◯万が一製品に欠陥等が見つかった場合

(ただし屋外でご使用になられていない状態の物、お客様のご使用による柔軟剤の匂いやキズ、シミ、汚れ等が見られた場合、交換をお断りする場合がございます)

交換方法はメッセージもしくは下記にてご希望のサイズ、カラーをご記入の上、恐れ入りますが元払いにて以下の住所までお送りください。

１１１－００２５
東京都台東区東浅草２－２６－８
株式会社ソウム ３Ｆ donuts hole事業部
donutsholeshoes@gmail.com
TEL 03-3875-3649(平日９時～１８時)

その他お気づきの点が御座いましたらお知らせください。

Q２
サイズはどう選べば良いですか？

A２

靴のサイズ選びに関してですが、まず足の足長を出していただく必要があります
直立した状態で直線定規の上に立っていただき、踵の端からつま先の先端までの長さを出して下さい(この数字を足長とします)

足長の実寸０～最長5ミリを足した数字を靴のサイズとしてお考え下さい(商品到着後、室内でお試しいただきサイズが合わない場合、１度のみ交換が可能です)

〇プロジェクト期間中に浅草の弊社工場にてフィッティングイベントを開催しております。ご希望の方はご連絡ください。

◯この靴ではウィズは「E」とさせて頂いております

※サイズ交換に関しましてはＱ１をご参考下さい。

Q３

お手入れ方法を教えてください。

A３

◯天然皮革の特性上、色落ちする場合がございます
◯カビや表面のヒビ割れ等の原因になりますので、高温多湿の環境を避けて風通しの良い場所で保管してください
◯汚れがついてしまった場合は靴用ブラシで汚れを払い落としてください、汚れがひどい場合は濡れ布巾などで拭き取って自然乾燥させてください
◯水に濡れた場合、なるべく早く拭き取り自然乾燥させてください
◯鹿革はメンテナンスは不要です、シミの原因になりますのでディアスキン用以外メンテナンス用品(オイルや靴クリーム)のご使用はお控えください
◯型崩れ防止の効果のあるシューキーパーや防水スプレーなどのご使用もお勧めします

※靴擦れや型崩れの防止の為、履く時は靴紐を緩めてから足を入れていただき、足の踵部分を靴に合わせてから紐を絞めて履くようにして下さい

Q４

ソール交換はどのように頼めますか？

A４

弊社にて有料(9800円)で承ります。

メッセージもしくは下記連絡先までご連絡の上、元払いにてお送りください。

１１１－００２５
東京都台東区東浅草２－２６－８
株式会社ソウム ３Ｆ donuts hole事業部
donutsholeshoes@gmail.com
TEL 03-3875-3649(平日９時～１８時)

Q５

商品はどのように届きますか？

A５

第一貨物様もしくはエコ配様にて発送予定です。

〈実行者紹介〉

株式会社 ソウム

〈弊社木型室にてクリストフ・ルメール氏と〉

私たちはこれまで、プレステージ性の高い著名なデザイナーのシューズの製造を数多く手掛けて来ました、クリエイターの世界観、素材へのこだわりといったモードを正確に理解するセンス、そしてそのクリエイティブを再現するテクノロジーで、多くのデザイナーから高い信頼を獲得しています。