■ プロジェクトの概要

2018年３月１日より始まる「市川海老蔵特別公演『源氏物語』」。
歌舞伎の舞台演出にプロジェクションマッピングを用いることで、これまでにない世界感をつくりたい。そしてその舞台を、全国各地の劇場でご覧いただきたい。

その想いを実現させるために、このプロジェクトが立ち上がりました。

■ なぜ、クラウドファンディングを実施するのか

今日まで歌舞伎が続いてきたのは、たくさんのファンの皆様の支えがあってからこそと思っております。しかしながら、多様化する世の中で歌舞伎ファンが減りつつあるのも事実です。

歌舞伎という文化を後世に残していくためには、いつも歌舞伎を応援してくださっているファンの皆様はもちろんのこと、まだ歌舞伎をご覧になったことのない人に対しても楽しんでいただけるような、芸術性とエンターテインメント性の高い舞台を作りあげることが私たちは必要だと思っております。

クラウドファンディングでは、皆様からご支援いただくことを通して、皆様と一緒に舞台をつくり、ご参加いただけるようなプロジェクトにしていけたらと考えております。そして、歌舞伎という素晴らしい文化を繋いでいくためにはどうすれば良いか、歌舞伎の未来について一緒に考えていただく機会にできたらと思っております。

集まったお金は、現代技術の「プロジェクションマッピング」を舞台演出に用いるための費用として使わせていただきます。

■ プロジェクションマッピングとは

実物（リアル）と映像（バーチャル）を同期させる映像手法で、その両者の融合が生み出す幻想的な世界観は、いま世界中で注目を集めています。
リアルでは表現しきれない、創造的で新鮮な空間を生み出すことが可能で、楽しく夢のある技術として様々なシーンで用いられています。

■ プロジェクションマッピングの制作チーム

今回、プロジェクションマッピングのプロジェクトには、ギークピクチュアズ（https://geekpictures.co.jp/）の稲垣護氏にご参加いただきます。
稲垣氏は、リオオリンピック閉会式の東京オリンピックのパフォーマンスで、クリエイティブ制作プロデューサー兼映像プロデューサーを担当されました。

そして、ビジュアルデザインスタジオWOW（http://www.w0w.co.jp ）の阿部伸吾氏がディレクションを行います。
ビジュアルデザインスタジオWOWは、CM、CI、MVなどを幅広く手がけ、東京と仙台、ロンドンに拠点を置き、既存のメディアやカテゴリーにとらわれない幅広いデザインワークを展開しています。

■ 舞台演出の構想

どんな演出にするか具体的なイメージはまだまだこれからですが、例えば四季折々の表情を、プロジェクションマッピングを用いることで、より視覚的で美しく表現ができたらと夢をふくらませております。

■ 公演概要

公演名：市川海老蔵特別公演「源氏物語」
　　　　第二章　〜朧月夜より須磨・明石まで〜

日　程：2018年３月１日（木）〜４月７日（土）

第一章では、最後に光源氏が須磨へ向かおうとするところで幕となったのを受け、第二章としてつくられる今回の『源氏物語』は、須磨・明石が舞台。
前半は朧月夜と光源氏の恋をオペラと歌舞伎で、後半は能と歌舞伎のコラボレーションを軸とした舞台をお届けします。市川海老蔵が演じる光源氏は、華やかで艶やかながらも“心の闇”を表現し、新たな視点で魅了します。

■『源氏物語』あらすじ

桐壷帝の寵愛を一身に受けた桐壷更衣は、若くしてこの世を去った。ふたりの間に生まれた皇子は、源氏の姓を賜って光源氏と名乗り、臣下としての人生を歩み始めた。

桐壺帝が崩御、朱雀帝が即位する。帝の母の弘徽殿女御は、我が子を脅かす存在として、光源氏を敵視、その失脚の機会を窺う。そうした中、弘徽殿女御の妹と知らず、その妹の朧月夜の君と恋に落ちた光源氏は、秘密の恋の末、我が子を産んだ藤壺中宮に累が及ぶことを危惧、官職を辞し、傷心の内に須磨へと向かう。

そこで、夢に現れた亡き父帝のお告げに従った光源氏は明石へと移り住み、明石入道の娘の明石の君と出会い、ふたりの間には美しい娘が生まれるのだが…。

■ 市川海老蔵より皆様へ
 「伝統を守るために、進化する歌舞伎」

歌舞伎は、世界に誇れる素晴らしい日本の伝統文化です。

100年、200年先もこの伝統を守り続けていくためには、守るべきところを守りながら、時代の変化に合わせて進化していくことも必要だと思っております。

伝統芸能と現代技術のコラボレーションによる演出は、新しいチャレンジであり、歌舞伎の表現の可能性をより広げてくれると信じています。

この企画で集まったお金は、プロジェクションマッピングの演出のために使わせていただきます。皆様からご支援いただくことを通して、歌舞伎に新しい風を吹きこみ、未来の歌舞伎の在り方を一緒に考えていけたらと思っております。

皆様、ご支援・ご声援のほど、よろしくお願い申し上げます！