150年の時を超え復活！スリランカ「幻の珈琲」

スリランカといえば、セイロンティーをはじめとした紅茶の生産が盛んな国、というイメージをお持ちではないですか？

そんなスリランカには、過去に世界第3位のコーヒー生産貿易国だったという歴史があるのです。

一度は絶滅したスリランカのコーヒー産業ですが、植樹や技術支援などの活動によって復活できたコーヒーを、今回皆さまへお届けいたします。

ここで簡単にスリランカとコーヒーの歴史をご紹介

スリランカ（旧セイロン島）にコーヒーは、1503年ポルトガルの占領時代にアラビアから伝わりました。

1658年オランダ支配の始まりとともにコーヒー栽培が始まり、1700年代には海外へ輸出をするようになったのです。

1870年頃には、ブラジル、インドネシアに次いで、スリランカは世界で3番目の生産貿易国でした。

ところが、「サビ病」というコーヒーの病気が原因で、スリランカのコーヒー産業が衰退し、1800年頃イギリスの占領下になると、1870年代にはコーヒーに変わり紅茶の生産が盛んになりました。それ以来、スリランカは世界有数の紅茶生産貿易国となったのです。

復活を遂げた「幻の珈琲」

今回、このプロジェクトで紹介するコーヒー豆は、一度は絶滅したスリランカのコーヒー豆を、私たちが2007年、JICA草の根技術支援活動から始まり、植樹、技術支援の指導活動を行って来た結果、出来上がったコーヒー豆です。

しかし、この豆を収穫で来るようになるまでには、長い年月がかかりました。

以前、コーヒー生産地だったスリランカで良質なコーヒー豆を生産をする事は、なかなか容易ではありませんでした。

なぜなら、これまでスリランカ農業輸出局の指導はあっても、コーヒー農家として、経営が成り立たず、村人は生産意欲を無くしてしまっていたのです。まず、この問題を解決するには、収穫技術や、乾燥、調整法、この問題を解決し農民の生産意欲を向上させること。コーヒー豆の選別と乾燥・調整に必要な機材を整え、良質なコーヒー豆、アラビカ種の生産環境と体制を整えること。このような支援を行ってきた結果、収穫量は増えてきましたが、文化の違いや、スリランカ国の様々な社会情勢悪化等もあり、なかなか、理想とする品質には達する事ができませんでした。

しかし、継続的な支援の結果、近年、品質も少しずつ安定し始め、今年、ついに納得のいく生豆が収穫できました。

植樹から始まり、現地農家と併走しながら20年、フェアトレード活動などの支援が実を結び、ついに私たちの目指した、納得のいく良質なスリランカのコーヒー豆を「幻の珈琲」として復活させることができました！

ついに、その生豆350kgのニュークロップが私たちのところに届きました！

品質、味、共に納得の豆を、丁寧に焙煎し、Makuake限定で皆さまにご提供させていただきます！

「幻の珈琲」の焙煎

「幻の珈琲」は、熊本のコーヒー専門店「ナチュラルコーヒー」が直火式の焙煎機で丁寧に仕上げます。

収穫されてから、まだあまり時間が経っていないニュークロップは、まるでフルーツような「フレッシュさ」「みずみずしさ」が特徴です。

ただ、みずみずしいということは、それだけ生豆自体が水分を多く保持しているため、直火式の焙煎機では火が強すぎると中心まで火が通らず表面が焦げてしまうリスクがあり、ニュークロップの焙煎はとても繊細な作業になります。

出来た年によって違いがあり、難易度が非常に高いのですが、何回もテスト焙煎を重ね、たどり着いた、甘みや香りなど一番豆の個性が引き立つ最高の状態でお届けさせていただきます。

ニュークロップ独特の味わいは時期限定。ぜひ皆さまにも味わっていただきたい逸品です。

「幻の珈琲」について

スペック

生産国 : スリランカ
地区 : ヌラエリア県ワラパネ郡
精製 : フリーウォッシュド
標高 : 1,200m
品種 : アラビカ種 S9

幻の珈琲

重厚なコク、上質な苦味、後味にハーブやスパイスを思わせる風味を感じられるスッキリした味わいです。

焙煎豆

甘みや香りなど一番豆の個性が引き立つ最高の状態の深煎りで焙煎してお届けします。ドリップで飲んでいただくのもいいですが、カフェオレでも美味しくいただけます。

ドリップコーヒー

味が変わらないよう窒素充填で製造しますので、本来の味が簡単にお楽しみいただけます。

セイロンシナモンフレーバー

スリランカ産の「セイロンシナモンパウダー」を独自の配合でブレンド。口に含んだ瞬間セイロンシナモンの香りが広がり、美味しいだけでなく、体にも優しいワンランク上のコーヒーです。粉の状態でお届けします。

実行者紹介

一般社団法人日本フェアトレード委員会 理事長 清田和之

私たちは、スリランカ中央部の標高1,200mを超える山岳地の村で、「幻の珈琲」の復活を支援してまいりました。

先日、2年半ぶりにやっと訪れることができました。現地の皆さまは、本プロジェクトを大歓迎してくれております。

30年の歴史を持ち、その名の通り自然環境にこだわったコーヒーづくりに日々挑戦している熊本のナチュラルコーヒー、そしてスリランカのkiyota coffee companyと共に、今後もスリランカコーヒーの発展に少しでも力添えができるよう、植樹やフェアトレード活動を通じて継続した支援をさせていただきます。

皆さまの応援購入が、スリランカコーヒーのさらなる発展にもつながります。ぜひ、よろしくお願い申し上げます。

Special Thanks

株式会社ナチュラルコーヒー
KIYOTA COFFEE COMPANY （LTD） Nalin Priyanta

スケジュール

2022年12月1日 : プロジェクト開始
2023年1月30日 : プロジェクト終了
2023年2月末 : サポーターの皆様に向けて焙煎したての「幻の珈琲」をお届け