プロジェクトのきっかけ

コロナウィルス感染症の終息がいまだ見えない中、マスクを着用することが当たり前の生活になりました。自分自身と周りの人を守るためのツールであり、いまやマナーともいえるマスクと共存していくうえで、これからの私たちに必要なのは人に優しい・機能性だけではなく”地球環境にも優しい”という考え方です。

レジ袋有料化にいえるように、日々の生活のなかで消費される必要不可欠なものこそ環境に配慮したモノを選ぶことで、サスティナブルな社会作りに貢献することができます。

なぜサスティナブル？

現在、使い捨てマスクの多くが石油由来の化学繊維から作られています。不織布マスクに使われる石油系プラスチックだけでも国内で年間1万トンを超えます。

これらは廃棄後自然に戻ることはなく、焼却すると大量のCO2を排出し温暖化による環境汚染の原因となります。

このまま機能性や利便性を優先していくと、いずれ地球の寿命は尽きてしまいます。

私たちの住む地球を持続させるには...

今回着目したのがトウモロコシを原料としたエコ素材(PLA・ポリ乳酸繊維)

アメリカ・ミネソタ州Cargill Incorporatedが生分解性プラスチックの研究を進め開発した素材です。

石油を一切使わずトウモロコシを原料としたポリエステル繊維で、トウモロコシに含まれるデンプンを乳酸菌により発酵させて繊維化したものです。

人肌と同じ弱酸性で抗菌作用を持ち、手術の際に抜糸しなくても人間の体に分解吸収されるため、縫合糸としても使用されるほど生体適合性を有する人体にとても優しい素材です。そして最大の特徴は、土に埋めると土中や水中の微生物により分解され水と炭酸ガス＝自然に還るという点です。

今回この素材を使用し日本の㈱グロウがPLA100％のマスクを作ることに成功。弊社はその考え方とモノづくりに賛同し販売をするに至りました。

※㈱グロウより「SUSTAINICE/サスティナイス」商標登録申請中

また、付属のポーチはEVA樹脂を使用しています。

エチレンと酢酸ビニール共重合体させた合成樹脂で以下のような特徴があります。

・環境に優しい...塩素を含まないので、焼却してもダイオキシンが発生しない。リサイクルが簡単なエコ素材。

・優れた耐久性...水分に強く撥水が良い。耐オゾン性に優れ紫外線にも強く劣化しにくい。

・安心・安全素材...環境ホルモンを含まない安心素材で、赤ちゃんの玩具にも使用されており安全面においても優れている。

ポーチも環境に配慮した仕様になっています。

試作を重ねたこだわりの着用感‼

生地の厚みや長時間の着用でも耳が痛くなりにくいように、ミリ単位の調整をして何度もサンプルを作りました。

こだわり①

マスクの4辺すべてが顔にフィットして浮きづらい

こだわり②

鼻からずり落ちない角度

こだわり③

耳ひもはあえて厚みをつけ、肌あたりの優しさを重視

男女ともに使えるフリーサイズ

顔の広範囲をカバーします‼

柔らかな生地なので男性にも女性にもフィットする着用感です。

スケジュール

9月末より順次お届け予定です。

実行者紹介

はじめまして。株式会社フランドルと申します。

最後までページをご覧いただきありがとうございます。

今回のプロジェクトは、弊社におけるSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みの一環として株式会社グロウと共同で立ち上げたものです。

新しい生活様式に慣れていかなければならない中、環境保全のことを意識して何かに取り組むと言うのは少しハードルが高いのかもしれない…

でもそれが毎日使うものを変えるだけで将来の地球の為になるのであれば、とても素晴らしい事だと考え、この度ご提案をさせていただきました。

各企業が環境問題への取り組みを行なっていますが、やはり個々の意識が1番大きな効果を発揮します。『身近で簡単なことから少しずつ』を皆さまと共有していけたら幸いです。