風嶺ジャイロイドとは

・特殊構造＆特殊素材で「ザックで背中が
　汗まみれ」を解決　※※特許出願中※※
・重いザックにも対応可能
・1cmの厚みなのに、通風性が高い
・好きなデザインにカスタマイズ可能

風嶺ジャイロイドの特徴

機能性①ジャイロイド構造による360度の通風性

ジャイロイド構造は「３方向に無限に連結した3次元の周期極小曲面」です。どの方向から見ても同じ形をしており、「ハチの巣」のようなハニカム構造と比較し、360度の通風性があります。

ジャイロイド構造の模型が下記の図です。

ジャイロイドの拡大動画（直径0.3mmのTPUを3Dプリンターで積層）

機能性②　TPUよる弾力性×強さ×耐水性

TPU（熱可塑性ポリウレタンエラストマー）はゴムのようにしなやかな弾力性と硬質プラスチックのような強さを合わせ持った素材です。このTPUをザック用背面パッドとして初めて利用しています。TPUは耐水性も高いので、丸洗い可能です。

TPUは下記の写真のように良く曲がります。このため背中の凹凸にフィットします。

機能性③　3Dプリンターによる個別カスタマイズ

直径0.3mmのTPUを積み重ね、2時間～3時間半の時間をかけて作成します。コスパ・タイパを無視して初めて作れるジャイロイド構造ですが、その代わりに自由なデザインが可能です。

3Dプリンターによる作成風景

自由なデザインの例①：家紋（徳川家、葵の御紋）

自由なデザインの例②：
左=トレラン（ハセツネのコースをくり抜いて、本人の名前等の文字を入れる）
右＝雪結晶

実際の使用シーン

●2025年8月8日～9日の富士山登山で初使用
基本的には縦2個連結で使用しますが、1枚でも効果ありました。
（同行者に残りの1枚は使ってもらいました）

●2025年9月6日 　御嶽で6角形＆推し山デザインの性能確認

●2025年9月21日~23日　聖岳→光岳縦走（テント泊なので四角2枚）
この時期までに様々なデザインで20枚ほど作成していたため、同行者にも2枚連結を使ってもらいました。

●背負った状態

性能試験

●耐重
２Ｌのペットボトル１０本をのせても潰れてないことを確認しています。

（潰れてないことを確かめるため、黒の製品が通ることを動画で確認できます）


●発汗防止
1枚だけ使用して下山後に汗の量を比較しました。風嶺ジャイロイドが無い場所は背中が濡れてますが、製品の下はザックが濡れていません。
※風嶺ジャイロイドがあっても背中の発汗は零になりません。体の正面や腕と同程度の汗は出ます。

誕生・開発ストーリー

富士山は10回までのつもりが友達親子に頼まれて14回目の登山を決定。
ところが今年の夏は暑すぎる。。今まで諦めていた「登山用背面パッド」を3Dプリンターをつかったジャイロイド×TPUで解決できる可能性に気付く。（登山2日前）

前日の夜10時までかけて制作し、当日持参したら想像以上の効果があり、同行者にも好評。過去に3Dプリンターで作った器具は2回ほど真似されたので、下山後に特許出願も実施。

ChatGPTに聞いたら製品名の案や競合品比較表などをすぐに作ってくれて、類似製品を実用新案で防止するアドバイスをもらう。

様々なデザインを作成してみて、様々な山（上記以外にも吾妻＆鳥海山＆神室山など）で本製品を紹介する中で、触って・曲げて・座ってもらえば商品の魅力が伝わり、「どこで購入できるんですか」と質問されることも。

しかし、どれだけ日本の特許があっても、3Dプリンターを大量にそろえた工場をもつ地域からの越境ECを防止するのは困難。ChaGPTに相談して、これまでの特許・実用新案を一本化して国際特許（PTC）として出願＆その文章案を作成してもらう。

特願2025-134061『ジャイロイド構造を使って背中側の通風性を高める器具』
実願2025-002767『通気性・過重分散性を有する座布団およびマット』

これらを一本にまとめて、国際特許（PCT）も出願済（2025年10月19日）。PCT/JP2025/036755『通気性・荷重分散性を有する携帯可能背面パッド』
3次元の通風性と耐荷重性を内部に有する携帯可能な背面パッドとして、ジャイロイドだけでなく、3Dハニカム構造体や三次元網構造体も含む形で申請。また、登山だけでなくリュックサック・ランドセル等のシーンでの使用も記載しています。

利用方法・操作方法

風嶺ジャイロイド1個につき、紐1m、留め具（4個）、ミニバックル(1つ）がつきますので、ペンチを使って留め具を締めてください。

《参考》ミニバックルの拡大写真

仕様

●サイズ：縦22cm×横20cm×高さ1cm　
●重量：33g~38g（デザインによって変動）

●サイズ：縦22cm×横19cm×高さ1cm　
●重量：20g~25g（デザインによって変動）

●色：赤色、黒色、黄色、緑色（makuake限定色）
　　※赤色は若干オレンジ寄り、緑と黄色は若干透明です
●材質：TPU（熱可塑性ポリウレタン）
●保証期間：半年間

●注意事項：製品の特性上、一部毛羽立(けばた）ち部分があります。使用していくと擦り切れて新たに毛羽立つことがあります。

FAQ

Q.4角形・6角形はどちらが良いですか
A.4角形と6角形は形だけでなくジャイロイドの密度が違います。この密度の違いから、4角形は座布団としても使用可能ですが、6角形はそこまでの耐重性能はありません。6角形はジャイロイドの密度が低い代わりに通風性は高いです。

6角形はデザイン重視の街などで使う10kg以下の荷物を想定しており、連結を容易にする突起部分もありません。

Q.6角形は登山に使えますか
6角形1枚で御嶽9時間コース（中の湯登山口→頂上→三ノ池の周遊）した経験上、6角形でも効果はあります。

Q.登山では2枚連結が必要ですか
ザックの背面の長さに依存します。長いザックに1枚で使用した場合、背中とザックが直に接触する箇所の汗が減少することはありません。

Q.色々なデザインがあって迷います
A.耐久性・通風性・耐重量性を両立するのは「円くり抜き」です。
　それ以外のデザイン上記の3つを若干犠牲にしてます。

Q.毛羽立ちが出てきたらどうしたらいいですか
A.ちょっと離した位置からライターであぶると溶けて固まります（パラコードの終端処理に近いイメージです）

スケジュール

2025年11月中旬から製造を開始します。月に100枚の生産体制です。
2026年の春の登山に間に合うように、3月末までに配送予定です。

リターンについて

※デザイン・密度で作成時間が大きく変化しますので、＋30分で＋100円の価格体系で一般販売予定ですが、提供価格は一律とします。
※一般販売時にはデザイン・密度により1,700円から2,400円程度の幅で価格が変動する予定であり、中央値はあくまで目安です

デザイン一覧

■4角形のデザイン一覧

風嶺ジャイロイドは山文化に寄り添います。山デザインについては6枚以上購入で無償で対応します。

■6角形デザイン一覧

詳細はこちら
　https://www.onpar.jp/frgyrd/kata/makuake.html

実行者紹介

◆2011年より本格的に登山開始（三千鋒→百名山81座）
　　https://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-712187-prof.html
◆2020年より3Dプリンターで各種ツール・器具を作成
　　https://jp.mercari.com/user/profile/376147510
　

　　　

今後の構想

◆山小屋との連携
風嶺ジャイロイドは、大量生産ができません。タイパもコスパも無視して、一つずつ作るしかないギアです。しかし、山小屋と出会うことで、この欠点は大きな強みに変わると考えています。Tシャツや山バッジにならぶ「山小屋独自デザインのお土産」として展開し、その場所でしか買えない特別なギアにしていきたいと思います。山小屋関係者の方は、ぜひご連絡ください。

⇒⇒ 風嶺ジャイロイドTOPページの「登山」ボタンより


◆特許防止型オープンイノベーション
本製品は、登山だけでなく街中のリュック等、世界中にニーズがある一方で、「3Dプリンターでしか作れない」構造をもつ特徴的なプロダクトです。日本では小学生がランドセルを使っているため、最終的には「小学生10人に1人（約60万人）」が使う未来を想定しています。

しかし、オープンソースで機能改良が進んだ3Dプリンターの世界では、理想が安価・大量生産の現実に押されつつあります。コピー無限のソフトと違い、ハードウェアは産業集約の差が大きな影響を与えます。近年は一部の海外企業による模倣的な特許出願が相次ぎ、オープンの思想すら継続が困難になっている状況です。

3Dプリンターの普及に尽力されたPrusa氏とオープンソース文化の精神には深い敬意を持っています。そのため、本特許を理想追求のために使います。欧州市場はPrusa社に委ね、日本市場では新たな挑戦を進めていきます。

◆3xGuild（スリー・クロス・ギルド）の立ち上げ
日本に100台の3Dプリンター工場を新設するのは現実的ではありません。一方、日本国内には、既に数万台規模の家庭用3Dプリンターが存在しています。それらを活かし、副業ベースの分散製造ネットワークを作る方が、今の時代に合っていると考えます。

3Dプリンターでの製造は、「大失敗」か「表面のミス」に分かれ、寸法のズレはほとんどありません。つまり、分散製造でも品質を担保できる時代になりました。この時代潮流と日本のものづくりの伝統をふまえ、「スキマ3Dプリンター」を活用したギルド集団：3xGuildを立ち上げ、ギルドとして生産を行います。

⇒⇒ 風嶺ジャイロイドTOPページの「3Dプリンター」ボタンより