このイラストは、約100年前に太宰治が描いたイラストなんです。

文豪 太宰治（1909-1948）

写真提供：国立国会図書館「近代日本人の肖像」より

　太宰治といえば、ネガティブな作家というイメージを持っている人も多いです。それは、彼の生涯や著作の作風からきたイメージなのかもしれません。

　確かにその通りな部分もあるのですが、太宰治自身の人柄は、意外にも陽気でユニークでお洒落にも敏感、出会った人を楽しませたり、笑わせることが好きな魅力的な人であったと言われています。

　作家としての太宰治は凄まじく有名ですが、彼がイラストや絵画などの芸術にも秀でていた事はあまり有名ではありません。

　学生の頃から、ピカソやカンディンスキーが好きだったり、たまたま気に入って買った絵が、後の棟方志功の作品だったり...

　そんな学生時代の太宰治をイラストを通して、たくさんの方々に「人間 太宰治」を知ってもらいたいんです。

　著作「津軽」は1944年11月15日に小山書店から発刊されました。
　津軽地方では2024年から津軽発刊80周年を記念し、様々なイベントが開催されています。

　これを機に、別の切り口からも人間・太宰治を知ってもらうために新商品を企画しました。

・細胞文藝：太宰治が弘前高校在学中に編集・発行していた同人誌。表紙デザインも本人が制作しました。
・蜃気楼：中学生の頃に太宰治が主幹となって発行した同人誌。表紙デザインには太宰治も関わったと言われています。

　細胞文藝に関しては、表紙と同じデザインのポスターを何枚も刷り、友人と夜中に町のいろいろな場所に張り出していたそうです。

　そんなイラストレーターの側面もあった太宰治の、まさにその時期に描いたイラストがTシャツになります。

　太宰治（本名：津島修治）は、有名になった著作や晩年の生き方などからネガティブな作家と思われがちです。
　しかし実はそのイメージとは対照的に、とても活発でポジティブな性格を持った人物でした。学生時代のクラスメイトの証言ではクラスでも人気者でユニークな人柄だったそうです。

　高校に入ってからはさらに磨きがかかり、自らメンバーを集めて同人誌を制作するなどしていました。

　この２冊のノートは、太宰治が高校生の時に使っていたノートです。現在は弘前大学附属図書館に所蔵されている貴重資料です。

　ご存知の通り、太宰治のファンは著作を読んで好きになった方がほとんどです。
　しかし私たちは、太宰治の著作だけでなく、著作のバックボーンとなった人間・太宰治にも興味を持ってもらいたいと思い、この２冊のノートに描かれた全てのイラストの使用許可を、弘前大学附属図書館と、太宰治の本家末裔の方から頂きました。

　現代ではアニメなどでも太宰治が登場する事で、若者にも人気が出始め、そこから太宰治に興味を持ち、著作のファンになっていく方も多いです。
　逆に大人の読書量は減少傾向にあり、読書離れが深刻化しています。

　そこで文学的な面からだけでなく、様々な面から太宰治を知ってもらうことで、最終的に著作のファンになってもらいたいという想いで、若者から大人まで世代問わず着られるデザインのTシャツを企画しました。

　太宰治が描いたイラストを着る事は、執筆にもイラストにも力を入れていた学生時代の人間 太宰治の物語を着ることなんです。

　文豪として世界的に有名な太宰治ですが、実は画家の道も目指していました。
　最終的には作家になるため弘前高校に進学しましたが、イラストの練習も同時にしていたようです。

　本格的に作家になった後も、画家である友人のアトリエに通い、いくつもの絵画も完成させています。

芸術家でもあったんです。

　今回制作するのは、細胞文藝の表紙絵のようにデフォルメされた可愛いイラストが特徴的なデザインのTシャツです。

　定番の形のTシャツなので、年齢問わず着用できます。さらにやや厚手の生地を採用しておりホワイトでも透けづらい仕上がりとなっております。※完全に透けないという事ではありません。
　厚手生地ですが、ゴワゴワせず柔らかめなので着心地も良いTシャツです。

　昨今のトレンドでもあるビッグシルエットTシャツです。
　胴回りもゆったりで軽くて動きやすく着心地がとても良い、外着にも部屋着にも着られるTシャツです。

　マクアケ応援購入者様限定で、Tシャツの左袖部分に2025年のトレンドカラーを使用した「社中タグ」が縫い付けられています！グリーンの鮮やかなカラーでおしゃれなワンポイントになります！
　このタグはマクアケ応援購入者様限定なのでプロジェクト終了後にこのカラーのタグ付きTシャツは販売されません。

さらに！

Tシャツ１枚につき１枚、証明書が付属します！
ポストカードサイズなので、インテリアとして飾るのもオススメです！
※保証書ではございません。

　私たち「社中」の活動拠点は青森県北津軽郡中泊町です。
　中泊町にある小泊（こどまり）は、太宰治が心の母と呼んだ子守のタケさんが暮らした町です。
　子守のタケさん（本名：越野タケ）は、14歳から太宰治の生家である津島家に奉公し、21歳まで幼少期の太宰治の子守をした女性です。

　小説「津軽」でもタケさんについて書かれています。

　中泊町の隣町には太宰治の生家である斜陽館もあります。

　太宰治という存在があまりにも身近にあるため、改めて太宰治を意識する機会は少ないんです。
　さらに全国的にも太宰治の出身地やタケさんの暮らした町まで知っている人は少なく、少しでもそれを広めるために著作だけにフォーカスした活動以外に、もっと現代人の心に刺さる切り口を探りました。
そこで私たちが出した答えが「人間 太宰治を知ってもらう」という活動でした。

そのためには太宰治のルーツから彼を知ってもらうという方法もあるのではないかと私たちは考えます。

実行者紹介

　私たち社中（しゃちゅう）は、青森県北津軽郡中泊町を拠点に活動している団体です。
　中泊町と言えば太宰治が「自分の母と思っている」と言った越野タケさんが暮らしていた町です。
　そしてこの町から車で10分程度の場所には太宰治の生家「斜陽館」や「太宰治疎開の家」などがあり、太宰治という人間が暮らした場所を身近に感じることができる町で発足した団体です。

　私たちが太宰治について調べていくうちに、身近な存在だからこそわからない事が多かったことに気づきました。

太宰治への新しい視点に気づいてもらい、将来的にはもっと青森に遊びに来てくれる人を増やしたい！と思い活動しています。

　現在も社中では著作「津軽」発刊80周年記念グッズなどを販売しております。
その売上を利用し、太宰治を広める活動や社会貢献活動も行なっております。

　これまでの活動の一部をご紹介します。

　この石碑は、「小泊の歴史を語る会元会長」で「小説 津軽 の像記念館初代館長」の柳澤良知さんらが、小説「津軽」を元に、当時の道路の状態、路線バスの停留所などの位置などを計測したり、当時の太宰治を知る方などに聞き込み調査を行い、太宰治がタケさんと出会うまでに実際に通った重要なルートに建立された「太宰とたけ再会の道 文学碑」です。この文学碑を清掃し、SNSなどで周知を行いました。

　中泊町小泊には、太宰治の著書「津軽」のラストシーンで、心の母タケさんと太宰治が出会い、当時開催されていた運動会を共に眺めた場所に小説「津軽」の像記念館が設立されています。この場所までは電車が通っておらず、観光客の方は路線バスでこの施設まで来る必要があります。
　しかしこのバス待合所は老朽化が進み、室内はゴミだらけでした。そこで観光客や地元のバス利用者に気持ちよく利用してもらうため、売上を全て使用し、足りない部分は自腹で補い修繕しました。

　それだけでなく、室内をもっと快適な場所にするため、太宰治の生まれた金木町で活動しているアーティストの山本風花さんに特大の絵画を描いてもらい一定期間展示しました。この絵には、青森市浪岡にある「あおもり藍工房」の青森原産藍染めの染料をふんだんに使って頂き津軽海峡の深い海の色を表現して頂きました。

※県内メディアも放送して頂きました。
※現在はつがる市木造にあるコミュニティ施設に展示されるため絵は移動されています。

　中泊町小泊で暮らしている朗読家 対馬てみさん 通称テミばっちゃに、小説「津軽」の像記念館の協力のもと、小説「津軽」のラストシーンの朗読を撮影しyoutubeに配信しました。その際、県内メディアの方も同席し、記事にして頂きました。

　一人でも多くの方々にこのTシャツを着て頂く事で、知らず知らずのうちに太宰治が全国に広がって行き、最終的には著作のファンになる方も増えてほしい！という願いを込めて私たちはこのプロジェクトに挑戦しました。

　そして皆様の応援を頂ければ、観光地だけでなく全国どこでも購入できる新しい商品を企画していきたいと思っています！

FAQ

Q.洗濯・干し方は？
A.一般的な衣類と同じように洗濯できます。洗濯ネットなどの使用もおすすめです。

Q.色移りは？
A.手染めではないので色移りの心配は少なくなっています。

Q.素材はなんですか？
A.綿100%になります。

Q.初期不良品への対応や保証について
A.初期不良や、指定したサイズ・カラーが違った商品が届いた場合は対応させて頂きます。マクアケメッセージでご連絡をお願い致します。衣類ですので基本的に保証期間などはございませんのでご了承ください。

スケジュール

プロジェクト期間終了後に製造を開始しますので、発送は８月中を予定しておりますが、製造枚数によっては９月のお届けになる場合もございます。何卒ご了承ください。