希少な和ハッカ茶を信州・白馬から｜北アルプスの清らかな水で育った爽やかな清涼感！

信州・白馬の澄んだ空気と清らかな水で育った 《和ハッカ》。
この希少な和ハッカを100％使用した、現在日本ではほとんど生産されていない 《和ハッカ茶》 をお届けいたします。

はじめまして。寺田亜紀と申します。
今回出品させていただく 《白馬の和ハッカ茶》 は、白馬村の佐藤さんなしにははじまりません。

白馬村で生まれた佐藤さんは、移住して右も左もわからない私に田んぼや畑を借してくださって、それだけでもありがたいのに、何も言わずいつも草刈りや手入れをしてくださって、白馬のいろいろな木や草花のことも教えてくれます。

そして誰にも知られずに、白馬の自然が守られ、訪れる人に喜んでもらえるように、毎日せっせと畦道を整備したりお花を植えている本当に神さまみたいなおじいちゃんです。

ある時、田んぼに自生している和セリの収穫を手伝っていると、佐藤さんがある葉っぱを指さして
「その葉っぱ食べてみて」
と言われました。
言われるまま食べてみると、スーッとする強い清涼感があり、それが 《和ハッカ》 なのだと教えてもらいました。
ミントにはペパーミントやスペアミントなどいろいろな種類がありますが、その中でも日本で古くから生産されているハッカは「和ハッカ」「ジャパニーズミント」とも呼ばれていて、主成分のメントールが洋種のミントよりも多く含まれているのが特徴だそうです。
この一面の田んぼには、セリやその他の植物と共に、雪解け水がいつからかハッカの種を運んで来てハッカが自生するようになったそうで、白馬でも他の場所では見ることはないのに、なぜかこの佐藤さんの田んぼにだけどんどん増えていっていることを教えてくれました。

もともと北見のハッカなどの愛用者だった私は、ハッカを少し家に持ち帰り、まずその生のハッカをお湯に注いでそのまま飲んでみました、
すると、予想していた心地よいスーッとする清涼感はもちろんのこと、それだけではない甘味や香りを感じることもできました。
「わあ、これは本当に美味しい！！」
そう思って、この葉を乾燥させてハッカ茶として飲んでみました。
そうすると、清涼感に加えてさらに甘味やお茶のような奥深い香りと味わいを感じることができました。
そして一度乾燥させた葉なのに、また畑に生えている時のような鮮やかな葉の色も蘇り、その美しさと鮮やかさにも感動しました。

「こんなに美味しいハッカ茶を、ぜひ多くの方に飲んでもらいたい！！」
そう思って、試しに作ったハッカ茶を友人たちに飲んでもらったところ、
「これまで飲んだどんなミントティーよりも美味しい！」
とか
「お湯を注いできれいな葉っぱが浮かび上がってきてとてもきれい！」
「こんなに美味しいなら、毎日でも飲みたい！」
など言ってもらえたのです。

そこで早速、「北見ハッカ」で有名な北海道北見市に見学に行ってみました。
そこで案内いただいた話によると、昭和初期には北見地方が一大生産地となり世界シェア70%を占めるまでになっていたそうです。
しかし合成メントールの出現とインドやブラジル産の安価なハッカに押されて日本での生産は衰退。やがて工場閉鎖となり、現在では北見地区ではハッカ農家はなく、原料はほぼすべて輸入しているとのことでした。
その中で北海道滝上町でわずか数件の農家さんが 《和ハッカ》 栽培の伝統を守り続け、そのわずかな農家さんで日本のハッカ生産の約95%を占めていることも知りました。

私たちは 《和ハッカ》 に偶然白馬で出会ったわけですが、もともと日本では北海道から本州、九州まで広く自生していたそうです。
しかし現在は滝上町をメインに僅かに栽培されているのみで、それも大半がハッカ油として使われていて、お茶としてはほとんど入手できないこともわかりました。
それならば本格的にこの佐藤さんの田んぼの 《和ハッカ》 をお茶として製品化しようと思い、ハッカについて学んだり、ハッカ茶の作り方を試行錯誤しながら進めてきました。
その結果ようやく満足のいくものができたので、今回Makuakeに出品させていただくことになりました。
佐藤さんも
「この田んぼのハッカ茶をたくさんの方に知って飲んでもらえるなんて夢みたいだね」
ととても喜んでくれて、私が何も言わなくても田んぼの整備や草刈り、ハッカの収穫など協力をしてくれます。

このお茶を飲んでいただくと、白馬の美しい山々のような爽やかな清涼感、そして佐藤さんや村の人々のホッとするような安らぎや癒しを感じていただけると思います。

《和ハッカ》 の特徴はメントール含有量で、ミント類の中で最も多いそうです。
飲んでいただいた方の中には
「ハッカのスーッとする成分だけじゃなくて、奥行きがある良い香りで美味しくて驚いた！」
と言われる方も多く、その理由がどこにあるのかを調べてみると、《和ハッカ》 はペパーミント系に属しますが、ペパーミントと違うのはメントフランという「雑味成分」がないそうです。
それによって雑味のないピュアな清涼感があることも納得できました。

収穫から製品までの作業工程です。

収穫

ハッカは水気が多く陽当たりのよい場所に生息しています。最も香りが濃く上質な状態で摘むために、早朝に収穫します。大きさや色合いの良いものを選んで、ひとつひとつ摘んでいきます。

ハーブは摘んだ瞬間から「発酵」が始まり、しなってきます。これを緩和させるために摘んだ和ハッカをすぐに水を張ったバケツに入れます。

水洗い

畑に流れる水で土やホコリを落とします。真夏でも北アルプスの水は冷たくて気持ちいいです。水洗いしたあとは直射日光を避けるために新聞紙などで覆って持ち帰ります。
そしてさらに水道水で１本１本丁寧に洗います。

自然乾燥

乾燥させることで内部の香り成分が凝縮されます。香りが抜けないように風通しのよい室内で陰干しでゆっくりと１週間ほどかけて自然乾燥させます。湿気の少ない白馬だからこそできる乾燥方法です。

乾燥完了

１週間ほどすると、カラカラに乾燥します。

選別

乾燥した葉を手作業で丁寧に一枚一枚枝から外して選り分けます。

袋詰め

乾燥した葉を手で軽く砕いておくことで表面積が増加し、お茶にしたときの香りと風味がより豊かになります。さらに最終チェクをして良いものだけを選別し、袋詰めをします。

あらかじめカップとポットを温めておきます。

約1g（1袋の約3分の1）の和ハッカ茶をティーポットに入れます。

ハッカの香りを損なわないように、熱湯ではなく、沸騰したお湯を少し冷ました90℃前後のお湯を注ぎます。

3〜5分ほど蒸らします。

蒸らし終えたら茶こしなどで濾してカップに注ぎます。

3～4煎までお楽しみいただけます。

《和ハッカ茶》 はもちろんそのままでも美味しいのですが、少し甘味を加えても美味しくいただけます。
そしてアイスティーにしても清涼感が素晴らしく、私はもう普通のアイスティーが飲めなくなりました。
また、紅茶や日本茶、中国茶とブレンドしてもハッカの清涼感がアクセントになって、どのお茶とも合うことにも驚きました。

長野県の白馬村と言えば、北アルプスの山々やオリンピックの競技場、スノースポーツや山岳リゾートのイメージをまず思い浮かべられると思います。ずっと九州で生まれ育った私も、まさにそのイメージを持っていました。
ですが１年前に、ご縁があり白馬村に移住して来て実際に白馬に住んでみると、そのイメージだけではない「白馬村の本当の魅力」に気付くことができました。
それは、昔からこの厳しい自然の中で人々が一生懸命に生きてきた証である「里山の美しさ」です。
厳冬期には、田んぼや畑と道路との堺が見分けられないないくらいに、すべてが真っ白な雪に包まれます。

そして遅い春がやってくると雪の下でずっと待ち続けていた草花が一斉に芽吹き、さらに山のみずみずしい新緑も美しく輝きます。そして田畑には北アルプスを源流とする清水が流れ、水を張った田んぼには見事に北アルプスの日の出から夕焼けまでが映し出されます。
そこから夏や秋にかけて、田畑や道端や山は一斉に盛りを迎え、山の麓の一瞬一瞬移り変わってゆく景色に彩を与えます。
この美しい田畑には昔の方々が苦労して整備され、今も大切に村の人々が守り続けている清らかな水が流れ込み、田畑を潤します。そしてそこにはまた様々な生き物が暮らし、耳を澄ませばいつも虫や鳥の声が響いています。

白馬村での暮らしは、このような厳しい大自然と誠実に向き合い、時には闘い、そして時には恩恵を受けながら共生して来られた勤勉な地域の方々のおかげで成り立っています。
移住後の水路の管理や清掃などの地域のボランティアを通して、リゾートやスポーツ、観光として有名な白馬村はこの村の素晴らしさの一面でしかなく、もっと奥深い、そして表には現れにくい本当のこの村や村の方々の素晴らしさに心を打たれました。
そんな中、生まれてずっとと白馬村で生きて来られた佐藤さんとの出会いがあり、今回の和ハッカのプロジェクトが生まれました。
このプロジェクトを通じて白馬の素晴らしい一面をお届けできたなら、こんなにうれしいことはありません。

《和ハッカ茶》 は3gずつ袋詰めにしています。
そして5袋のパッケージと、10袋のパッケージをご用意しました。

また、《和ハッカ茶》 を淹れるためのティーポットとカップもご用意しました。

■ 白馬のハッカ・オリジナルカップ２個
白馬の和ハッカの可愛いイラストが入っています。

■ 白馬のハッカ・オリジナルカップ２個＋ティーカップ
ティーポットにはカゴ網の茶こしが付いています。

集まったお金は、貴重な白馬の和ハッカを守っていくための田畑の整備や、来年からの収穫と製品化のための農機具の購入や、本格的な乾燥室の設置などに使わせていただきます。
そしてますます美味しい 《和ハッカ茶》 をみなさまにお届けできるよう努めてまいります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。