火鉢工房の取り組み

　火鉢工房では『厳選した木材』、『秀逸なデザイン』、『巧みな技術』をコンセプトに、宮崎県佐土原町でオーダーメイドの火鉢の制作と修理を行っており、日本伝統の炭火文化の継承を大切に考え、お客様に「火鉢のある丁寧な生活」の提案・提供に取り組んでいます。
　今回は、卓上火鉢シリーズの第３弾として、どんなインテリアにも溶け込む現代版火鉢 “ 六彩 rokusai ”を製作しました。

過去の製作事例

　過去に制作した卓上火鉢 “ 六火 Rocca ”、“ 枡火 masubi ”はともに、皆様から多大なる応援をいただき、プロジェクトの開始直後に目標を達成することができました。
　火鉢工房の卓上火鉢で “ 初めて火鉢に触れた ” という方も多く、日本伝統の炭火文化を知っていただけたことを心より嬉しく思います。　

熟練「火鉢職人」が、ひとつひとつ手づくりでつくる卓上火鉢 “ 六彩 rokusai ”

　今回、卓上火鉢シリーズの第３弾として製作した “ 六彩 rokusai ” は個性豊かな６種の国産木材（サクラ・ヒノキ・ケヤキ・カヤ・センダン・イチョウ）を贅沢に使用しており、それぞれの木材の持つ “ 多彩 ” な表情をお楽しみいただける火鉢です。

　形状についても３種類を御準備させていただきました。お好みに合わせてどんなインテリアにも溶け込むスタイリッシュな現代版火鉢です。

【形状・サイズ】

　“ 六彩 rokusai ” の形状は３種類とも六角形をベースにしています。日本では古来から六角形は亀甲文様を表しており、縁起の良い長寿の図形として愛されています。
　高さは約175ｍｍ、幅は約250～280ｍｍ、重量は約2.5kgで卓上でも使いやすいサイズになっています。（※壱01、弐02、参03共通）

※すべて手作業での製作のため、サイズや寸法には多少の個体差が発生いたします。

【構　造】

　本格的な火鉢と同じ構造（二層構造）のため、お手入れ（分解清掃）も簡単です。また、火鉢の内側（炉部）には銅板を貼っているため、木材には火が回らない仕上げとなっています。

【六彩 rokusai －壱01－ の特徴】

　“ 六彩 -壱01- ”の特徴は “ すり鉢状 ” のスタイリッシュなフォルムです。スッキリとした印象で、ナチュラルなインテリアにマッチします。

【六彩 rokusai －弐02－ の特徴】

　“ 六彩 -弐02- ”の特徴は “ 直線基調 ” の安定感抜群のフォルムです。どっしりとした力強い重厚な印象で、和風のインテリアにもマッチします。

【六彩 rokusai －参03－ の特徴】

　“ 六彩 -参03- ”の特徴は “ すり鉢状 ” かつ “ 段付き ” の緻密で繊細なフォルムです。非常に手の込んだ造形で、こだわりのインテリアにマッチします。

卓上火鉢 “ 六彩 rokusai ” のこだわり

【縁枠の銅板仕上げについて】

　今回 “ 六彩 rokusai ” の制作にあたり、更なる耐久性の向上を目的として「縁枠」の「底部」と「内がわ側面の立ち上がり部」に銅板仕上げを行いました。
　この仕上げによって、従来品と比較して「縁枠」の耐久性が飛躍的に向上したため、より長い期間、火鉢を御使用いただけます。

【縁部の仕上げについて】

　「縁部」の仕上げにも抜かりはありません。触り心地の良い「ボーズ面仕上げ」はもとより、高級感を出しつつ、丸みを帯びさせることで角部分がより欠けにくくなるという利点を持つ「ギンナン面仕上げ」も採用しています。

【制作過程について】

　厳選した国産木材をひとつひとつ丁寧に切り出し、熟練の技術で組み上げて行きます。六角形の形状は組み上げの確度がシビアで、コンマ何ミリという精度での調整が必要になります。

　組みあがったものは、ひとつひとつ丁寧にヤスリをかけて表面を研磨していきます。木を切ったり削ったりすることで、工房内には６種類の木材の何とも言えない爽やかな香りが立ち込めます。自然木の香りを是非皆様にもお届けしたいです。

　木材の接合部には強度保持を目的としてダボを打っていきます。正確かつ細やかな作業が必要です。
　組みあがった火鉢の内側には銅板仕上げを行い、最終仕上げのウレタンニス塗装を待ちます。

卓上火鉢 “ 六彩 rokusai ”の使用方法

【準備物】（御自身で御準備ください。）
　灰、炭、火箸（トング） 、網（25cm四方）、五徳（あれば）

　上記の準備物は、ホームセンター等のキャンプ用品売場で簡単に入手できます。着火性が良く燃えやすい「くぬぎ炭」や、竹のおがくずから作られた「おが炭」などが使いやすくておススメです。

【使用方法】

　①　火鉢に灰を入れる
　　　灰は断熱性や通気性があるため、火鉢で炭を使う際には必要とされています。
　　灰の量は火鉢の内側（炉部）の半分程度まで入れてください。

　②　火鉢に炭を入れる（炭をおこす）
　　　市販の炭おこし用の器とガスコンロで炭をおこして、灰を入れた火鉢に移し替
　　えます。（炭は詰めすぎず、空気の流れを作ってください。）
　　　または「七輪」に小さな木片を入れて、ガスバーナーで燃やしたものを、炭と
　　灰を入れた火鉢に入れて炭に着火させます。
　　　※　決して「火鉢」に入れた木片や炭を直接ガスバーナーで炙らないでくださ
　　い。本火鉢はガスバーナーの火力には対応していません。

　③　炭を消す（消火）
　　　火を消すときは、炭全体を覆うようにたっぷりの灰を覆いかぶせます。空気が
　　遮断されて、ゆっくりと自然に消火できます。
　　　※　完全に火を消す場合は、火消し壺などに入れます。

“ 六彩 rokusai ” を使用する際の注意点

　※１　炭火を使用するため火災には十分ご注意ください。
　　　（炭は少しずつ使用することをおすすめします。）
　※２　火鉢を離れる時は、炭の管理を徹底してください。
　※３　１時間に３回以上を目安に換気を徹底してください。
　　　（特にマンション等の気密性の高い住宅では、一酸化炭素中毒の危険性が高ま
　　　　ります。）
　※４　火傷にご注意ください。
　　　（飛んでくる火の子にも御注意ください。）
　※５　炭を取り扱う際には火箸やトングを使用しましょう。
　※６　火鉢や火箸、トング、網、五徳等の汚れは火災の原因になりますので、常に
　　　 キレイな状態で使用してください。

卓上火鉢 “ 六彩 rokusai ”の利用シーン

　古来より火鉢は暖房器具としての役割が多くを占めていました。エアコンや石油ファンヒーターと競える暖房能力はありませんが、炭を使う火鉢には遠赤外線効果がもたらす独特の暖かさがあり、室内温度が低くても身体の芯がじんわりと暖まります。
　忙しい現代の生活の中で、炭をおこし、火鉢に手をかざすだけで手に入れられる贅沢なひと時を是非お楽しみください。

　また、火鉢の上に網をおいて簡単な調理（焼き物、炙り物）や、鍋をおいてコトコトと煮物をすることも可能なほか、お湯を沸かすことでお部屋の加湿にもお使いいただけます。
　炭火で調理した食材は遠赤外線の効果でより一層美味しくなります。特にお餅は「表面は香ばしくパリッと」「中身はふっくら柔らかく」仕上がるため絶品です！

　※　油分や水分の多い食材を調理すると火災の危険があるためお控えください。

　火鉢工房では、日本伝統の炭火文化の継承を大切に考え、お客様に「火鉢のある丁寧な生活」の提案・提供に取り組んでいます。

自己紹介

　宮崎市佐土原町でオーダーメイド火鉢の製作に取り組んでいる 小山 隆 です。木工が大好きで、これまでに延べ700台以上の火鉢の製作実績があります。Makuakeは今回で３度目の挑戦です。

　昔から日曜大工が趣味で家具などの製作を楽しんでいましたが、約20年前に実家で見つけた年代物の長火鉢に興味を持ち、真似てみたことが火鉢づくりのキッカケでした。

　この長火鉢のでき映えに納得がいかなかったことから、試行錯誤を繰り返してどんどん火鉢づくりに没頭していくこととなり、2013年に現在の火鉢工房を立ち上げました。以来、火鉢づくりに邁進しています。

【応援購入者様との交流】

　火鉢工房は今回でMakuakeのチャレンジは３回目になります。過去に製作した、卓上火鉢 “ 六火 Rocca ”、“ 枡火 masubi ”はともに、皆様からの多大なる応援をいただき、プロジェクトの開始直後に目標を達成することができました。
　火鉢工房と同じく宮崎市佐土原町で飲食店を営む「女島（めしま）」様も熱心な応援購入者の一人であり、過去に製作した、卓上火鉢 “ 六火 Rocca ”、“ 枡火 masubi ”を応援購入いただいています。

　「女島（めしま）」様では、卓上火鉢 “ 六火 Rocca ”、“ 枡火 masubi ”を通常の火鉢としての使い方だけに留まらず、お花を活けたり店舗のインテリアとしても御利用いただいており、お客様からも御好評をいただいているそうです。

　今回のプロジェクトである “ 六彩 rokusai ” の販売開始も楽しみにしていただいているとのことです。

リターンについて

　“ 六彩 rokusai ” は、個性豊かな６種の国産木材（サクラ・ヒノキ・ケヤキ・カヤ・センダン・イチョウ）を贅沢に使用しています。また、すべての工程を手作業で丁寧に製作しているので、どうしても商品価格が高くなってしまいます。
　そのため、少しでも皆様がお求めやすい価格になるように、付属品は付けずに火鉢単体で販売をしております。炭、灰、火箸（トング） 、網、五徳などは、ホームセンター等でお買い求めくださいますようお願いいたします。