「ひやしたる」とは

アルコール、炭酸飲料、フルーツジュースなど、ありとあらゆるものが、注いだ時に凍っていく、目にも、口にも驚きの体験が出来てしまう冷却専用樽です。

-10℃以下の飲み物を、ご家庭で簡単に作れ、実生活の中では体験することのできなかった、氷点下の味わいを楽しめます。

この現象は“過冷却”にあります。液体は凝固点で凍りますが、ゆっくりと温度を下げてゆくことにより、より低温の液体が作れます。

その状態が過冷却状態にあたります。

下記のデータは、常温（摂氏17.5度）の日本酒の瓶（ワンカップ）を同製品に入れ、冷凍庫に入れた際の温度変化グラフです。

・凝固点に達するまで7.75ℎ、固体となるための潜熱発生まで14.67ℎかかりました。

その結果、過冷却状態にあるのは6.92ℎとなります。

”ひやしたる”は、一般家庭冷凍庫(－15℃～－20℃）を使用して、あらゆる飲料物を過冷却状態にすることが出来ます。

　過冷却状態にある液体は何らかの刺激を加えると、急速に結晶化する。別の容器に移し替えようとすると、注がれながら凍っていく現象が楽しめます。

ひやしたるのいろいろな楽しみ方

あらかじめ冷蔵庫に入れておいたコーラを“ひやしたる”に入れ、冷凍庫に約2.5時間で過冷却温度である-2.0℃に達します。この状態では、まだ凍りません。

6時間後に-6.5℃程度に達し、グラスに注いだ時に液体半分、フローズン半分くらいになります。さらに、8～10時間後に-11度程度に達し、注いだ液体はすべてフローズン状態となります。

あらかじめ冷蔵庫に入れておいた赤ワインを“ひやしたる”に入れ、冷凍庫に約5時間で過冷却温度である-7.0℃に達します。この状態では、まだ凍りません。

8時間後に-10℃程度に達し、グラスに注いだ時に液体半分、フローズン半分くらいになります。さらに、10～13時間後に-15度程度に達し、注いだ液体はすべてフローズン状態となります。

日本酒

みぞれ酒

みぞれ酒とは、近年、日本酒愛好家のなかでブームになっている日本酒の飲み方で、一部の飲食店や旅館などで提供されている日本酒の飲み方です。

その飲み口は、氷点下のキレのある味わいで、口に甘い風味が広がります。

また、凍った酒が溶けていくと、酒、本来の味が楽しめます。

あらかじめ冷蔵庫に入れておいた日本酒を“ひやしたる”に入れ、冷凍庫に約5.5時間で過冷却温度である-8.0℃に達します。この状態では、まだ凍りません。

9時間後に-11℃程度に達し、グラスに注いだ時に液体半分、フローズン半分くらいになります。さらに、10～12時間後に-14度程度に達し、注いだ液体はすべてフローズン状態となります。

ひやしたるの使用方法

   ①樽を開け、好きな飲料をそのまま入れます

　1度開けたものは、温度の下降時間にバラつきがでます

　②蓋をして、冷凍庫に入れます

    ③適温になるのを待って、グラスに注ぎます

　＊グラスを冷やしておいた方が、より過冷却反応が見られます

会社案内

弊社は福岡県福岡市にある合成樹脂（プラスチック）を扱うメーカーです。

いろいろな合成樹脂の材料から製品までを扱っています。

合成樹脂には沢山の面白い特性があり、その特性を活かしたオリジナル商品の開発にも力を入れています。

Q＆A

Q1.　どんな飲み物も出来るのですか？

A1.　基本的には出来ます。しかし、純度の高い水やアルコール度数が高いもの、リキュール原酒のように糖度が極端に高いものは出来ません。

Q2.　だいたいどれぐらいでシャーベット状になりますか？

A2.　その液体によって特性があります。

　　 アルコール度数、炭酸の有無、糖質の濃度により、時間の変化があります。

　　 また、冷凍庫の状態によっても大きく左右されます。

Q3.　炭酸飲料は凍らせると爆発しませんか？

A3.　基本的には、爆発しません。

　　一度開けたものや、過度に冷やしすぎた場合、可能性があります。

Ｑ4.　上手くつくるコツはありますか？

A4.　 最初は冷蔵庫に入れておくことをお勧めします。

　　　最初の液体温度を一定にしておかないと、シャーベット状になった時の時間がズレてしまいます。

　　　いくつかの目安となる時間を以下に記します。

　　日本酒　　9～12時間後

　　ビール　　6～10時間後

　　赤ワイン　8～13時間後

　　コーラ　　6～9時間後

　　冷凍庫内の状況で左右されます。目安として参考にされてください。

ひやしたる製品仕様

・”ひやしたる”は木とプラスチック出来ています。火気の近くでの使用はお止め下さい。

・汚れた場合は、きれいな布等で拭き上げてください。（木の部分が給水して接着面が剥がれ落ちる可能性があります）

さいごに

近年、新しい飲み方として認知が広まっている過冷却での飲料。

過冷却の飲み物は、自然界で存在しにくい状態です。直ぐに飲まないと、その現象を楽しむことが出来ません。つまり、持って帰って飲むことのできない商品である。

しかも、いろいろな飲みもので試したい。

こんな気持ちから開発を始めました。

注いだ瞬間からシャーベット状になっていく液体、とっても不思議です。

めちゃくちゃ冷たい飲み口、初体験でした。

子供に見せたら大喜びで、何度も自分で作っていました。

是非、皆様にもこの飲み方を体験していただければと思います。