はじめに

私たち稲葉ピーナツ株式会社は、創業1918年の老舗ピーナツ・ナッツ専門メーカーです。当社では長年にわたりおいしさにこだわった直火焙煎製法のナッツをお客様にお届けし、ご評価いただいてきました。

（写真：昭和時代の製造工場）

当社の直火焙煎ナッツは種類ごとに職人が火加減を調整し、おいしさが引き出せるように製造しています。これによる香ばしい風味やカリッとした食感は格別で、食べ方は素煎り（味をつけずにそのまま）か、単純な塩味で十分においしさを味わえます。
お客様に喜んでいただくために、このナッツをさらなるおいしさの新境地へ。
直火焙煎ナッツのおいしさを生かすのは必須とし、たどり着いたのが「塩の結晶」です。
塩の結晶をそのまま付着させる新製法により、「塩味を食べ比べることができるナッツ」という今までにない革新的なナッツを完成させることができました。
このプロジェクトを通じ、みなさまにはぜひ『利き塩（ききじお）』のように食べ比べる楽しみ方で商品をお試しいただければと思っています。

（写真：商品イメージ）

商品開発ストーリー

ひと味ちがう、職人が手掛ける直火焙煎ナッツとは

（写真：職人が作る直火焙煎ナッツ）
ナッツは焙煎されてからみなさまのお手元に届いていることをご存じでしょうか。
当社では通常、多くのメーカーと同じく大量生産が可能な連続生産式焙煎機（※1）を使用してナッツの焙煎を行なっています。その中で数台だけ、焙煎技術を継承した職人を要する昔ながらの直火焙煎機（平釜）を保有しています。

（写真：火が入った直火焙煎機（平釜））
少量を一釜ずつ職人が味を確認しながら丁寧に焼き上げる、昔ながらの直火焙煎はひと味違います。
お米が美味しく炊けると米の甘みを感じたことはありませんか？ナッツも美味しく焙煎できるとその繊細な甘みを噛むほどに感じることができます。
直火の熱量、釜の輻射熱、職人の五感、が掛け合わされることで、ナッツが本来もっている甘味を存分に引き出すことができるのです。

※1：【連続生産式焙煎機】
ナッツの投入・焙煎・取り出しまでオートメーション化された焙煎機

老舗メーカーが挑戦
さらなるおいしさの新境地へ

当社ではこれまでもECサイトで直火焙煎ナッツを販売してきており、ご利用いただいたお客様から「別の商品を試してみたが、やはり美味しいので戻ってきました」というような好評コメントをいただいています。

だからこそ現状満足ではいけない。今後ずっとお客様に喜んでいただくためにも、このナッツの価値（おいしさ・品質・ラインナップなど）を新境地へと至らせたい。
そこで私たちは新たなプロジェクトを発足。チャレンジとして、利き酒ならぬ利き塩のように塩味を食べ比べることができるナッツの開発を進めることにしました。
直火焙煎ナッツのおいしさはそのままに、塩によってフレーバーを変えたかのごとく味を変化させ、塩味のちがいを楽しめる。そのようなこれまでの概念にはない塩味ナッツを目指します。

たどり着いた「塩の結晶」
生まれたイノベーション

（写真：塩味ナッツ官能テスト）
早速私たちはいろいろな種類の塩を集めてナッツに味付けを試みましたが、塩だけならわかる味の差が、なぜかどれも塩味の差がわからない結果となってしまいました。

（写真：ナッツに塩をつける製造工程）
通常の製法（オイル付け製法 ※2）では塩の個性をだすには至らないと考え、塩味を強く感じさせる製法（微粉砕製法 ※3）を試してみましたが、こちらも塩味の差がわからない結果となり、目標実現は困難を極めます。

（写真：塩の結晶）
皆さんはご存じだったでしょうか。
塩のおいしさは含まれる成分のほか、結晶の形状・サイズによって口の中での結晶の溶け方・溶けるスピードが変わることが影響し、感じる味の差が大きくなるということを。
つまり塩味の差がわかるようにするには、塩を極力結晶のままナッツに付着させる新しい製法が必要だったのです。

（写真：当社が手掛ける豆菓子たち）
私たちはこれまで培った技術の中に活用できるものがないかを探索。その中から豆菓子の製法技術（※4）の応用が最も理想に近いと考え、新技術の開発をすることにしました。
素材・濃度・タイミング・温度などを検討しながら開発すること約半年。
やっと新たな製法が確立。みごとに塩味を食べ比べできる革新的なナッツが完成しました。

※2：【オイル付け製法】
ナッツに植物油をコーティングし、これに塩を付着させる製法
※3：【微粉砕製法】
塩を細かく砕いて粒子を小さくし、表面積を増やすことでナッツに付着する量を増やす製法
※4：【豆菓子の製法】
オリゴ糖や液糖などの食品素材に、粉末を繰り返しつけていく製法

【商品特徴】
直火焙煎ナッツ
塩味３種食べ比べセット

特徴①：
利き塩のごとく塩味を食べ比べできる

直火焙煎ナッツのおいしさをそのままに、塩の結晶をできるだけ残して付着させた、利き塩のごとく塩味のちがいを食べ比べできるミックスナッツです。

使用する塩によって感じられるナッツの味わいが違うので、お楽しみいただけるシーンもいろいろです。

そのまま食べても、お酒や珈琲、緑茶などお好みの飲み物と合わせていただいても、どちらでもおいしく食べることができます。
トランプの神経衰弱のように、みんなで味をあてるゲームをしてみるのもまた楽しい時間です。（実際、社員でやって盛り上がりました。）

特徴②：
旨い国産こだわり塩を使用

塩は個性あふれるこだわりの国産塩を厳選しています。
その一部につきましてご紹介します。

■ 愛媛県 大三島　『されど塩 藻塩』
－伯方塩業株式会社様－

（写真：採取している瀬戸内海）
1971年に塩業近代化臨時措置法の成立とともに全廃されてしまった塩田を、塩の自由化をきっかけに社員の手で復活させた「流下式枝条架併用塩田（りゅうかしきしじょうかへいようえんでん）」を用いてつくった藻塩です。本当は続けたかった創業時の想いがこめられています。

（写真：流下式枝条架併用塩田）
瀬戸内海の海水を復活させた昔ながらの製法で塩分濃度を上げ、これにホンダワラという海藻を浸け込み煮込んでつくります。この塩はまろやかな旨みや滋味が、塩味とともに広がるやさしい美味しさが楽しめます。

■ 長崎県 対馬　『浜御塩』
－株式会社白松様－

（写真：採取している対馬の内海）
「おいしい塩を自分たちで」との想いのもと、対馬の創業一家が当時営む料理店で試作を何十回・何百回と繰り返し作り上げたこだわりの塩です。現在も創業時の製法を守り、汲み上げた対馬の海水を一昼夜煮詰めながらつくっています。

（写真：一昼夜煮詰める塩づくり）
おいしさの秘密は、あえて残したカルシウム分にあり。煮込み続けるこの製法は、蒸し暑くとても大変です。この塩は塩味の中に柔らかな甘味の広がりを楽しめます。

特徴③：
職人が一釜ずつ直火焙煎

ナッツは種類やサイズなどによって、おいしさを引き出すための熱量や時間が異なります。この商品は、職人がどれを食べても美味しく食べられるよう、それぞれナッツ１種類ごとに丹精を込めて焙煎しています。

（写真：３つの直火焙煎ナッツ）

商品の詳細

＜商品内容＞
アーモンド、カシューナッツ、マカダミアナッツの3種類が入った塩味ミックスナッツ、以下の3商品が1つになったセットです。
「直火焙煎ナッツ　されど塩 藻塩」　×１袋
「直火焙煎ナッツ　浜御塩」　　　×１袋
「直火焙煎ナッツ　奥能登海水塩」×１袋

＜内容量／形態＞
各70ｇ／スタンドパック（バリア包装容器）

＜賞味期限＞
製造日より240日

＜原材料表示＞
アーモンド、カシューナッツ、マカダミアナッツ、でんぷん分解物、食塩

スケジュール

・2024年1月12日：Ｍａｋｕａｋｅプロジェクト開始

・2024年2月28日：Ｍａｋｕａｋｅプロジェクト終了

・2024年3月初旬より順次発送予定

リターン商品について

実行者紹介

『INABI燎プロジェクト』

2023年3月、直火焙煎ナッツを更に進化させ未来につむいでいくプロジェクトを発足。ブランド名を「INABI燎（いなびりょう）」とし、新たなチャレンジを始めました。古き良きを残し、新しい発想や技術を取り入れ、新しい価値としてお届けできるよう頑張ってまいります。