特別な時間に寄り添う一本。日本海の荒波が育んだ海底熟成酒『濤〈TOU〉』

濤〈TOU〉は、日本海の荒波に育まれた、特別な海底熟成酒。

波のゆらぎ、水温の変化、揺れ動く自然の摂理。
人の手の及ばない場所で、酒は静かに、自らの輪郭を変えていきます。

「この酒は、海の中でどんな時間を過ごしてきたのだろう」

そんなロマンチックな未知への探求、想像を誘う体験こそが、濤〈TOU〉の本質。
ひと口含めば、言葉にできない余韻が、長く、静かに広がっていきます。

自然、時間、そして物語。
そのすべてを纏った、特別な一滴をお届けします。

濤〈TOU〉誕生の物語

私たちが今まで取り組んできたのは、コンクリート製造を中心としたものづくりの仕事。しかし、時代の流れとともに、事業は転機を迎えていました。

そんな折、ふと目を向けたのは、社屋のすぐそばに広がる日本海。

「この海に、新たな可能性は眠っていないだろうか」

そこで浮かんだのは、“海底熟成”という挑戦でした。

酒づくりの経験もなければ、前例もない。けれど、ものづくりの現場で積み重ねてきた経験と技術がある。「とにかくやってみよう」と、私たちは動き出したのです。

未知なる熟成の世界へと踏み出す、その一歩から、濤〈TOU〉の物語が始まりました。

価格に込めた想いと決意

濤〈TOU〉は、1本 税込50,000円でご案内しています。
決して手軽な価格ではありませんが、その価値を感じていただける理由があります。

みなさまがこの特別な一本と出会っていただけるきっかけとなるよう、
Makuakeでは通常販売よりもお得な限定価格にてご案内しております。

濤〈TOU〉の世界を、ぜひこの機会にご体感いただければ幸いです。

“その瞬間”を特別にする酒

濤〈TOU〉は、誰かとの大切な時間を記憶に刻むための海底熟成酒であり、自分を労う静かなご褒美としての海底熟成酒でもあります。

たとえば——

●記念日や誕生日、人生の節目に。
ワインでもシャンパンでもない、日本海が育てた特別な日本酒で、心に残る乾杯を。

●親しい方への贈り物として。
こだわりとともに、丁寧に作られた海底熟成酒とパッケージが、「あなたのことを想って選んだ」という特別な気持ちを届けます。

●ひとりで過ごす夜に。
グラスを傾けながら、海の記憶を感じる時間をゆっくりと味わってください。

あなたの大切な瞬間に寄り添い、そっと物語を添えるような一本です。
濤〈TOU〉とともに、特別な時間をお楽しみください。

海底熟成酒、それは偶然から生まれたロマン

海底でお酒を熟成させるという発想は、偶然の発見から始まりました。

かつて、18世紀の沈没船から引き揚げられたワインが、長い年月を経てもなお飲める状態であったという逸話が、世界中に大きな驚きとインスピレーションを与えたのです。

暗く静かで、年間を通して温度変化が少なく、そして重力や振動の影響を受けにくい海底。その環境が、お酒をゆっくりと穏やかに熟成させるのに適していると考えられています。

波の揺れ、水圧、温度、潮の流れといった自然の力が、微細にお酒へ作用し、香りや味わいにまろやかさと奥行きをもたらす可能性がある――。

いまだ解明されていないことも多いこの手法は、未知の美味しさを探求する「ロマン」として世界中で注目を集め続けています。

荒波に挑む技術力。熟成のための特別な環境づくり

日本海の冬は、時に想像を超える荒波が押し寄せます。

そんな過酷な環境でお酒を守りながら、ゆるやかな揺れを与えるには、これまでにない特別な熟成設備が必要でした。

そこで私たちは、長年にわたり培ってきたコンクリート製造の技術をもとに、熟成用コンテナの開発に着手。幾度も試作と検証を重ね、荒波に耐える強度と、安定した熟成を支える構造を両立させた独自のコンテナを完成させました。

2023年には、このコンテナを用いて海底熟成の調査を実施。自然の力が酒に与える影響を見つめながら、熟成の可能性を探りました。

さらに本格的な事業化に向けて、貯蔵本数を拡大した「事業用コンテナ」を開発。土台部分には、超高強度繊維補強コンクリートを採用し、耐久性・安定性・構造美を兼ね備えた設備へと進化させました。

私たちは、酒をつくるだけでなく、酒が熟成される“環境そのもの”をつくることで、他にはない価値を届けたいと考えています。

不確かさこそロマン。味を決める荒波の“揺れ”

濤〈TOU〉が熟成されるのは、新潟県上越市・直江津港の沖合。

水深約15メートルの海底に、専用のコンテナを静かに沈め、秋から冬にかけて約4ヶ月間、波に揺られながらゆっくりとその時を過ごします。

この環境で酒の味わいが変化する鍵は、「水温」と「波の微振動」による海底の貯蔵環境にあるのではないかと考えられています。

貯蔵期間中の海底の水温は、およそ9〜17℃。

アルコールにとって好ましいこの低温環境に加え、紫外線の影響も届きにくいため、お酒にとっては理想的な熟成条件が整っています。

さらに、荒波が生み出す自然な揺れが、熟成にもう一つの変化をもたらします。

酒の中の分子が、波の動きによってゆるやかに再配置されることで、味わいにまろやかさが生まれ、奥行きのある風味へと育っていくのです。

波は、人の手では決して再現できない自然のリズム。
そのゆらぎによって、一本一本の酒に、微細で個性的な表情が宿る。

この繊細で予測不可能な変化こそが、海底熟成酒の魅力であり、濤〈TOU〉が秘めるロマンなのです。

雪が守る、海底熟成酒の味

濤〈TOU〉のもうひとつのこだわりは、海底熟成を終えたお酒を雪室（ゆきむろ）に保管するということ。これは、雪国・新潟ならではの知恵が息づく、もうひとつの熟成のかたちです。

雪室とは、天然の雪を利用した食品保存庫のこと。

内部は温度0℃、湿度90％以上という、年間を通して安定した環境が保たれています。冷蔵庫のような振動や光による負荷がないこの空間は、繊細な味わいを損なうことなく保つために理想的な場所といえます。

この雪室に、海底から引き上げた酒を静かに預けることで、荒波のなかで育まれたまろやかさや奥行きのある風味を、そのままの状態で皆様のもとへお届けすることができるよう努めています。

日本海の荒波と、新潟の雪。自然の厳しさとやさしさが交差するこの土地だからこそ生まれた特別な海底熟成酒を、ぜひゆっくりとご堪能ください。

日本海の荒波によって、よりまろやかで上質な味わいへと進化する海底熟成酒。その元となる日本酒は、酒どころ新潟の由緒ある酒蔵が手掛ける確かな美味しさです。

製品となる日本酒の銘柄は、新潟県知事をはじめ、「新潟海底熟成プロジェクト」の趣旨に賛同する方々を招いた試飲会によって決定。試作として海底熟成させた味わいの異なる９銘柄の飲み比べを行い、最も評価の高かった日本酒を採用しました。

試飲会開催にあたり、海底熟成酒へのチャレンジについて、上越商工会議所会頭　髙橋 信雄さまよりメッセージをいただきました。

荒波が生み出した、華やかな香りと余韻

海底熟成を経た日本酒は、香りや味わいにどんな変化をもたらすのか——。

濤〈TOU〉では、熟成前後の成分を比較し、甘味・苦味といった味覚要素に明確な変化が見られました。各成分がバランスよく整い、全体として“飲みやすさ”と“まろやかさ”が引き立った結果に。

そして何より、毎回異なる“波のリズム”がつくり出す、その酒にしかない味わい。この繊細なゆらぎが、お酒に表情と奥行きを与えてくれます。

⚫︎「よしかわ杜氏の郷」のお酒
甘味成分・苦味成分ともに熟成後の方が高濃度となる成分が多く、深みのある味わいに。

⚫︎「高の井酒造」のお酒
熟成後は苦味成分の「アルギニン」が大幅に減少し、まろやかな味わいに。

シニアソムリエ 佐々木政光氏のコメント
大吟醸では『吟醸香』が開いた印象です。
通常の状態のものと比べると硬い『吟醸香』とアルコールの『エステル香』が開いて調和している。今までにあまり無い吟醸酒の楽しみ方をご提案できるかもしれません。

パートナー酒造

新潟県小千谷市の、高の井酒造さま。
日本で初めて「雪中貯蔵酒」を世に送り出した醸造元としても有名です。伝統の技を受け継ぎながら新しい製法にも果敢に挑戦し、常に酒質向上を図っています。

＜試飲会でのコメント＞
・マイルドさが、「海底熟成」により更に熟成され、ふくよかな印象。
・香りの角がとれて、食材の邪魔をしない、食中酒としておすすめ。

新潟県上越市の、よしかわ杜氏の郷さま。
新潟でも有数の米どころ「吉川」の自然の恵みをたっぷり受けた、地元産の酒米を使用。三百年の伝統が織りなす越後杜氏の技が冴えわたる「本物の酒」を製造・販売しています。

＜試飲会でのコメント＞
・香り高さはそのままに、長く口の中に香りがとどまる。
・キリっとした飲み口が、まろやかにスッキリした飲み口となり、純米酒らしさはキチンと残っている。

【ブランド名】濤〈TOU〉

海中で高くうねって立ち上がる波——その力強くも美しい姿を表す言葉「濤（とう）」を、ブランド名にしました。日本語としての深みを持ちながら、耳なじみの良い音を選ぶことで、日本の方にも海外の方にも覚えていただきやすい名に。その一音に、自然のゆらぎと、ひとつの物語のはじまりを込めています。

【商標登録】

商品化に向け、以下３つの商標を取得しました。
「日本海荒波熟成®」「日本海貯蔵®」「日本海熟成®」

【瓶のこだわり】

海底熟成を経た瓶には、海中の生き物たちが描き残した模様が浮かび上がります。星をちりばめたようなその姿は、一本として同じもののない、海の偶然が生んだアート。その美しさを引き立てる、特別な色の瓶を選びました。

【パッケージのこだわり】

海の底で静かに眠り、ゆらぎの中で熟成された一本には、言葉では語りきれない物語が宿っています。その特別な存在感を引き立てるため、パッケージにも丁寧に想いを込めました。

箱を開けるたび、まるで海の奥深くへ潜っていくような仕掛けに。
酒がたどった時間を感じながら、飲む前から物語が始まります。

上品で洗練された佇まいは、贈り物にも、自分へのささやかな贅沢にも。
ひとつひとつ丁寧につくりあげた海底熟成酒を、物語の余韻とともにお楽しみください。

【付属品】ブランドネーム入りチタン製タグとお猪口

海底熟成を行った直江津港のある新潟県上越市は、世界的なチタン素材の産地でもあります。この地の技術を活かし、新和メッキ工業株式会社さまの協力のもと、濤〈TOU〉のロゴとシリアルナンバーを刻んだチタン製タグとお猪口が完成しました。

海を想わせる深いブルーのグラデーションと、チタン素材ならではのクリアな飲み口。唇にやさしく沿う、上質な一品です。濤〈TOU〉はもちろん、日々のお酒のひとときを、そっと彩る酒器としてお使いください。

リターン一覧

⚫︎＜早割＞海底熟成酒　濤 01／濤 02　各種
⚫︎＜超早割＞海底熟成酒　濤 01／濤 02　各種
⚫︎＜超早割セット＞海底熟成酒　濤 01／濤 02　各１本セット
⚫︎＜超早割セット＞海底熟成酒　濤 01／濤 02　各２本セット
⚫︎＜超早割セット＞海底熟成酒　濤 01／濤 02　各10本セット
⚫︎ブランドネーム入り　チタン製「お猪口」

⚫︎濤 01／濤 02

＜商品情報＞

⚫︎ブランドネーム入り　チタン製「お猪口」

濤〈TOU〉のブランドロゴを刻んだ、特製チタン製お猪口。

日本海が育む海底熟成酒を新潟から日本、そして世界へ

「せっかく挑戦するのなら、世界に誇れる “ここにしかない酒づくり” を実現しよう」

そんな想いでチームを結成し、全員で一丸となってスタートした、新潟海底熟成プロジェクト。

「海底熟成酒」はまだまだ小さなマーケットであり、認知度も高くありません。今後の活動を通して、未だ確立されていない味の変化分析や技術面の改良等を適切な方法で共有し、マーケットの発展に寄与していきたいと考えています。

また、このプロジェクトは日本海という豊かな自然の恵みがあってこそ。守るべき海の環境についても、しっかりと熟慮して活動することも忘れてはいけません。

今回のプロジェクトにあたり、海底熟成調査を実施した際には、新たな発見も。海底に設置したコンテナの瓶と瓶の隙間に、小魚や貝などが住みつき、小さな漁礁となっていたのです。

このプロジェクトが、周辺海域の環境や生き物たちにとってどんな良い影響をもたらすことができるのか。今後もしっかりと向き合っていきたいと考えています。

また、このプロジェクトをきっかけに地域の産業が潤い、地域や観光にも良い影響があることが理想です。そのためには、

「海底熟成酒といえば、新潟海底熟成プロジェクトの濤〈TOU〉」

と言われるように、誰もが知る魅力あるブランドに育てたい。

そして、新潟県上越市から日本全国、さらに世界中の方から愛されるブランドを目指していきたいと思っています。

＜新潟海底熟成プロジェクト＞

「新潟海底熟成プロジェクト」は、新潟県三条市を拠点とするマルソーグループＣＥＯ渡邉雅之氏がプロジェクトマネージャーとして立ち上げました。海底熟成事業に取り組む、私たち株式会社ジェイ・シー〈旧社名：上越建設工業株式会社〉は、新潟県上越市に本社を構え、1968年の創業以来、生コンクリートやコンクリート二次製品の製造・販売、建設資材の供給、建設廃材のリサイクルなどを通じて、地域のインフラ整備と環境保全に取り組んでいます。

今回のプロジェクトの実現にあたり、直江津港湾事務所様、上越市漁業共同組合様、上越海上保安署様をはじめ、多くの皆さまより温かい応援とご協力をいただきました。この場を借りて、心より御礼申し上げます。

本プロジェクトへの応援が、私たちの次なる挑戦への力になります。どうか温かい応援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

プロジェクトのスケジュール

2024年10月 日本酒の海底への貯蔵潜水作業
2025年 ３月 引き上げ作業完了
2025年 ７月 Makuake先行販売スタート
2025年 ９月 リターン品発送開始予定

その後、本販売に向けて準備開始予定