今回は、私がコレクションしている着物の中から、Tシャツにおすすめの5つの絵柄とTシャツの地色となる15色の伝統色を選びました。お好みで選べる着物柄と伝統色の組み合わせはなんと全75種類！一般販売では柄と色の組み合わせは固定になるため、75種類の中から選べるのはMakuakeだけです。この機会にぜひご自身だけのお気に入りの組み合わせを見つけてください。

とっておきの着物からの5絵柄

A.西太后が愛した薔薇と蝶

使用した着物：昭和初期の訪問着／手描き友禅

丁寧に描かれた中華風の薔薇と蝶。まるで清朝の西太后が好んで身につけた華麗な衣装から抜けだしてきたかのような、凜とした気品のある絵柄です。おそらく、戦前につくられたこの着物。戦後は西洋風の薔薇が多く描かれてきたため、中華風タッチの薔薇の柄は珍しく貴重です。

（例えばこんなシーンに）インパクトのある柄を楽しみたい華やかな場に。

＜おすすめのTシャツ色＞※その他の色もお選びいただけます。

B.十鶴十色、鶴の群れ

使用した着物：平成初期の留袖／捺染友禅

優美、かつ貫禄すら感じさせる鶴が、堂々と描かれています。現代風にアレンジされた絵柄は、捺染（プリント）機械によって独特な風情でいきいきと表現され、手描き友禅とは異なる新しい魅力を発しています。

（例えばこんなシーンに）留袖のため、特にフォーマルなシーンに最適。鶴は夫婦仲良く一生を添い遂げることから「夫婦円満」の象徴で、結婚記念日のプレゼントにもおすすめです。

＜おすすめのTシャツ色＞※その他の色もお選びいただけます。

C.鶴が舞う山林花園

使用した着物：昭和後期の留袖／加賀友禅

留袖という最上級格の着物に、女性の優しくて柔らかいイメージを引き立たせた流れるような絵柄を、友禅作家がこだわりとプライドを持って、細部まで丁寧に描きあげた逸品。加賀友禅独特の落ち着いた印象と、柔らかな色合いが美しい調和を生んでいます。

（例えばこんなシーンに）黒留袖特有の絵柄を黒以外の地色で楽しめるのがTシャツならでは。お好みの色でモダンに着こなすことができます。ご家族それぞれ好きな色でおそろいをつくるのもおすすめ。ご両親・ご祖父母へのプレゼントにも最適です。

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D.ダリアと勿忘草の植物画～古代ギリシア風～

使用した着物：平成中期の小紋／小紋

小紋の着物は普段着で、季節を問わない柄が多いことが特徴。そんな小紋の着物からお気に入りの柄を抜粋しました。古代ギリシア風の生命力豊かなダリアと勿忘草をシンプルに配置し、柄の魅力を最大限に生かしています。

（例えばこんなシーンに）老若男女問わず着こなせる柄。サークルやグループのおそろいウェアとしてもおすすめです。

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E.シルクロードの唐草模様

使用した着物：平成後期／浴衣

唐草のイメージを残したまま、モダンでシックなデザインに仕上げました。唐草模様で描かれる生命力の強いツル草は、長寿や子孫繁栄の意味を持ち、縁起のよい吉祥文様として知られています。古くは奈良時代、シルクロードを経て日本に伝わった伝統のある柄です。

（例えばこんなシーンに）品よく並べられた柄により、大人っぽい雰囲気でもポップな雰囲気でも着こなすことができます。吉祥文様のため、運気をあげたい日、パワーを出したい日にも。

＜おすすめのTシャツ色＞※その他の色もお選びいただけます。

千年の色をまとう。

日本の伝統色は、豊かな風土や四季が織りなす樹木、花、貝類、鉱石などの固有の素材や日本文化、日本人が持つ繊細な美意識から生まれた世界に類を見ない色彩文化の集大成です。古くは飛鳥時代の冠位十二階において12色で役人の位を表わしたり、平安時代には30色あまりの色とその原材料や分量が法典に記されていたりと、古代から日本人は多彩な色とともに生きてきたことがわかっています。

『源氏物語』では感情や人物の心情などが、多くの色で情緒豊かに表現されています。また、江戸時代には「四十八茶百鼠」（茶色と付く色は48色、鼠が付く色は100色あるほどたくさんの色があるという例え）という色文化が庶民の間で流行しました。そんな日本人が愛してきた1100あまりの色の中から、現代の着こなしにおすすめの15色を選びました。着物の柄と伝統色の組み合わせをお楽しみください。

1.淡黄（たんこう）：平安時代

平安時代は十二単などの重（かさね）の表地の色としても用いられていた。

2.浅葱色（あさぎいろ）：平安時代

幕末に新撰組のダンダラ模様の羽織に使用された色。

3.黒紅（くろべに）：江戸時代

赤みがかった黒、または黒みがかった赤色のこと。お祝いの席に着る「黒」は先に赤色に染めてから黒で染める。「赤下」と呼ばれる日本人のこだわりの色。

4.紫紺（しこん）： 古代

紫草の根で染めていたことから「紫根」と書かれていた。大変高貴で格調高い色。

5.露草色（つゆくさいろ）： 奈良時代

早朝に咲く露草の花にちなんだ明るい薄青色。

6.錆御納戸（さびおなんど）：江戸時代

江戸時代の流行色のひとつ。色名に「御」がつくのは、御納戸色が江戸城大奥で下働きする人々の作業着色から始まったとする説に由来している。

7.秘色（ひしょく）：平安時代

別名・青磁色。青磁の色のような浅い青緑色のことで、『源氏物語』にも登場する。

8.勿忘草色（わすれなぐさいろ）：明治時代

明治期からの新しい色名。ヨーロッパ原産のこの花が日本に伝来したのは明治時代。

9.白（しろ）：古代

「古事記」にも記載されている白は、日本の色名の中でも最古のひとつ。神事に関わる神聖で清らかな色とされていた。

10.江戸紫（えどむらさき）： 江戸時代

本来の紫に江戸の名をつけるのは、京都の「京紅」に対してのことで、紫染は江戸が優れ紅染は京都が優れているというところからの表現。

11.木欄色（もくらんじき）： 平安時代

位の高い僧侶がまとう袈裟の色のひとつ。

12.百入茶（ももしおちゃ）： 江戸時代

百塩の「百」は回数の多いこと、「塩」は「入」で浸染をいい、何回も染め重ねた濃い色を指す。

13.翠色（すいしょく）：明治時代       

カワセミの羽色のような鮮やかな緑色。中国では古くから「緑」を表す色だったが、日本で一般的になったのは明治以降。

14.曙色（あけぼのいろ）：江戸時代

曙の空のような淡い黄赤色。西洋のオーロラと同一の色。

15.古代紫（こだいむらさき）：江戸時代

紫草という多年草の根による紫根染めで染められている。江戸時代に流行した青みを帯びた派手な紫が「今紫」と呼ばれたのに対して付けられた色名。

普段づかいからフォーマルまで、本格着物柄が映えるシーン

・着物好きの方、以前着物を着ていた方の普段着に。

・日本文化や伝統、アニメなどにご興味がある方のコレクションアイテムに。

・華やか、鮮やかな色柄Tシャツを探している方に。

・一枚でサマになる主役のTシャツを探している方に。

・シンプルなジャケットなどの下に差し色として柄物を着たいときに。

・海外からの訪問客が多い旅館や飲食店、土産物屋などのスタッフユニフォームに。

・家族や親子のおそろいコーデ、リンクコーデに。

・外国の方への贈り物、手土産、クリスマスプレゼントに。

・海外在住邦人への差し入れに。

着物リメイクのプロだからこそ、願うこと

はじめまして。着物を素材にしたオリジナル服を制作している「哉子デザイン・Kanako Designs」代表、穴澤哉子と申します。お客様お持ち込みの着物を、ご要望やライフスタイルに沿ったデザインにてご提案。オーダーメイド仕立てで、数々の着物に新たな命を吹き込んでまいりました。お客様からは「着なくなった着物を蘇らせることができてうれしい」「たんすに眠る着物が着心地の良い服にリメイクできて大満足」といったお言葉を頂戴しております。

でも着物ならではの美しさを楽しむことができているのは、もともと着物をお持ちになっている方や、着物がお好きな方だけ。また、着物素材を活用した作品は個別制作のためお値段も高額になってしまいます。もっと多くの人に、気軽に着物の美しさを知ってほしい、楽しんでほしいという思いがふくらんできました。

本来、着物の絵柄は1点モノ。希少な伝統美術を残したい

「着物の美しさ」。それは、生地の織り方、染め方、絵柄、帯、小物の合わせ方……など、さまざまな要素がありますが、特に私が芸術性を感じるのは着物ならではの絵柄です。最近では同じ絵柄プリントの量産着物もありますが、本来は反物の下処理、絵柄のデザイン、下絵書き、彩色、染め、仕上げ、見立て、仕立てなど何十もの工程・多くの時間を経て、一枚の着物ができあがります。着物は、表現力、技術力、繊細さともに有名絵画にも劣らぬ芸術性の高さ、伝統文化を受け継いでいます。着物ならではの絵柄・織柄は、至高の芸術であり日本文化の極みともいえるのです。ところが、大切に展示、保管される他の芸術作品と異なり、着物は着用者やその周囲の人々というごく限られた人の目にしか触れることがありません。そう。着物の絵柄・織柄は、一級の芸術であるにもかかわらず、とてもはかない運命なのです。

希少な日本の伝統美術である着物の絵柄を残したい。より多くの人に気軽に楽しんでもらいたい。その方法として考えたのが、私がコレクションしている着物の中から絵柄を選んで、日本の伝統色のTシャツにプリントすることです。Tシャツならば老若男女問わず気軽に着てもらえますし、洗濯やお手入れも簡単です。さらに、夏は一枚でサマになる主役の服として、他の季節は個性を放つインナーとして、と四季を通じて活用できることも魅力だと考えました。

「着物柄Tシャツ」と名乗るTシャツはたくさん発売されているけれど……

「着物　Tシャツ」とインターネットで検索をすると、たくさんの和柄風のTシャツがヒットします。ところが、それらはPC上のデザインソフトで“和風”にデザインしプリントされているものがほとんどです。また、日本人が企画をしていたとしても、アジアの工場で大量生産しているものが多くを占めます。それでも、日本で検品をするため「Made in JAPAN」という記載になっている商品もあるのです。今回制作するTシャツは、“着物風”でも“和風”でもなく、本物の着物の絵柄をそのままTシャツに写し出し、生産まで日本で完結することで、正真正銘の「Made in JAPAN」のTシャツを制作しました。Tシャツを通して「着物を着る」和装体験をしていただくことを目指します。

サイズ・素材

商品：フルグラフィックTシャツ、　素材：ポリエステル100％

プリント：昇華転写プリント、　製造：国内生産（プリント～縫製一貫生産）

着物絵柄：下記５つの絵柄よりお選びください。

A　西太后が愛した薔薇と蝶

B　十鶴十色、鶴の群れ

C　鶴が舞う山林花園

D　ダリアと勿忘草の植物画～古代ギリシア風～

E　シルクロードの唐草模様

Tシャツ地色：下記15色よりお選びください。

①淡黄（たんこう）②浅葱色（あさぎいろ）③黒紅（くろべに）④紫紺（しこん）

⑤露草色（つゆくさいろ）⑥錆御納戸（さびおなんど）⑦秘色（ひしょく）

⑧勿忘草色（わすれなぐさいろ）⑨白（しろ）➉江戸紫（えどむらさき）

⑪木欄色（もくらんじき）⑫百入茶（ももしおちゃ）⑬翠色（すいしょく）

⑭曙色（あけぼのいろ）⑮古代紫（こだいむらさき）

FAQ

Q.綿の生地はないのですか？
A.昇華プリント方法の特性上、ポリエステル素材のみになります。

Q.洗濯はできますか？
A.はい。ただし淡色との共洗いはお避けください。また強く摩擦させたり、アイロン、濡れたままでの重ね置きは色移りの原因となります。摩擦を防ぐため裏返して洗い、直射日光を避けるため裏返して干すことをおすすめしています。

Q.返品・交換はできますか？
A. 商品の破損、また誤った商品の配送の場合のみ、交換・返品を受け付けいたします。他の理由による商品の交換・返品はオリジナルグッズという商品の特性上、一切お受けしておりません。予めご了承ください。

スケジュール

プロジェクト終了（2023年11月18日）後、3週間～6週間でお届け予定です。

リターンについて

【超早割】お好きな着物柄×日本の伝統色Ｔシャツ　1枚　

6,930円（一般販売予定価格の30％OFF)

【超早割】お好きな着物柄×日本の伝統色Ｔシャツ　ペア２枚セット　

13,860円（一般販売予定価格の30％OFF)

【早割】お好きな着物柄×日本の伝統色Ｔシャツ　1枚　

8,415円（一般販売予定価格の15％OFF)

【早割】お好きな着物柄×日本の伝統色Ｔシャツ　ペア２枚セット　

16,830円（一般販売予定価格の15％OFF)

【マクアケ割】お好きな着物柄×日本の伝統色Ｔシャツ　１枚　

8,910円（一般販売予定価格の10％OFF)

【マクアケ割】お好きな着物柄×日本の伝統色Ｔシャツ　ファミリー３枚セット　

22,275円（一般販売予定価格の25％OFF)

【マクアケ割】お好きな着物柄×日本の伝統色Ｔシャツ　ファミリー４枚セット　

29,700円（一般販売予定価格の25％OFF)

【マクアケ割】お好きな着物柄×日本の伝統色Ｔシャツ　ユニフォーム５枚セット　

34,650円（一般販売予定価格の30％OFF)

代表プロフィール

「哉子デザイン Kanako Designs」代表　穴澤哉子

着物好きの母のもと、着物への憧れを抱いて幼少期を過ごす。学校卒業後、銀行員を経てF1レースカーのエンジン部品試作メーカーへ勤務。モノづくりの楽しさ、奥深さを知る。その後、母から譲り受けた多くの着物のサイズが合わなかったことから、独自に着物リメイクを開始。パターンCADスクールに通い、型紙作成技術を習得。2008年から着物リメイク服などのデパート販売を開始。2009年からはよみうり文化教室にて「着物リメイク教室」の講師を務める。2018年東京日本橋に店舗を開店。2024年ペリー来航の地・横須賀市浦賀に本店を新設し、日本橋店はサロンへと生まれ変わる。創業時より性別、年代、国籍もさまざまな顧客から支持を得ている。現在は、着物リメイクと並行し多くの職人、作家とつながりながら次世代への着物文化継承を推進中。