釜屋の蟹は、予めとった「蟹の出汁」で、揚ったばかりの新鮮な蟹を炊きあげます。そうすることで濃厚な旨味と蟹みそが身にまで回り、蟹の風味がさらに凝縮されます。

今回のプロジェクトでご用意したのは、先日漁が解禁になったばかりの、蟹の王様 松葉蟹と、香住の冬の風物詩 紅ズワイ蟹、そして数匹分の蟹味噌を丁寧に炒って煮詰めた「濃厚蟹みそ」。
そのなかでも、蟹一筋60年、歴史と経験に裏付けられた目利きで、一番美味しい蟹だけを厳選してご用意しました。

銀座や麻布など、星付きレストランや、超有名星付きホテルなどからこぞって直接取引の連絡が入る「釜屋」カネリョウ商店の蟹。
本当に質の高い食材を知り尽くす一流の料理人に、数ある蟹の中から私たちを選んでいただいています。

また2020年春に実施したmakuakeプロジェクトでは、20日間で目標の500%、160万円を超えるご支援をいただくことができました。

香住の海は、海温やプランクトンなど、美味しい蟹が育つ環境が整っています。
そのなかでも蟹の王様 松葉蟹は、引き締まった瑞々しい身がぎっしりと詰まっており、濃厚な味わいが特徴です。

さらに「蟹の出汁で、蟹を炊く」釜屋の松葉蟹は、蟹みそが身にまで回り、より旨味が凝縮されます。

私たちは「蟹の大きさ」にもこだわりを持っています。
一般的に、大きい蟹、特に「1000g超え」の蟹は人気で美味しいイメージをもたれるかもしれません。

しかし、1000gを超えるほど大きいということは、それだけ「年をとった蟹」であるということ。蟹は年をとると身の締まりが悪くなってしまいます。

だからこそ釜屋の松葉蟹は、約800g~1000gまでのものをご用意。
60年間培ったからこそできる目利きで、本当に美味しい松葉蟹だけ厳選し、丁寧に蟹の出汁で炊き上げた釜屋の「最高級」松葉蟹をお届けします！

日本海随一の漁港"香住"で水揚げされた紅ずわい蟹を「香住蟹」と言います。︎
その繊細な味わいは、食通にも人気で、指名買いが入るほど。
香住は漁場が近く、漁船もすぐに帰港するので鮮度は抜群。そこから、蟹の大きさや状態を見極め一つひとつ選別し、こだわりの釜で炊き上げました。

今回はご自宅で美味しく召し上がっていただけるように、予めカットした蟹を二杯分セットに。

一緒にお届けする釜屋自慢の「濃厚蟹みそ」で蟹をディップしたり、炊き上げて旨味と出汁が詰まった甲羅みそと蟹のほぐし身を、ほかほかの炊き立ての白ごはんにのせて召し上がるのが最高の楽しみ方。

香住の蟹は、繊細できめ細かい味わいの身も特徴ですが、釜屋は蟹味噌にもこだわっています。

数匹分の蟹味噌を不純物を取り除き、木べらをつかって丁寧に煮詰めた「濃厚蟹みそ」。もちろん全て手作業で行っています。

全く臭みがなく、それでいて旨味が凝縮されていますので、贅沢にそのまま召し上がるもよし、蟹の身をディップしても抜群です。

蟹の食べ方と言えば、「活きた蟹の刺身や焼きガニ」や「カニ鍋」が一般的です。特に蟹の出汁がたっぷりと出た締めは格別ですが、それだけ旨味が出てしまっているということでもあります。

釜屋の蟹はあらかじめ蟹を炊いた出汁で、揚ったばかりの新鮮な蟹を炊き上げ、蟹の美味しさを十分に閉じ込めます。そうすることで、蟹の身や甲羅の中には「蟹の出汁」がぎっしり詰まり、蟹味噌が身にも回って、旨味がぎゅと濃縮された一杯に仕上がります。

出汁で炊いている分、三杯酢などをつけずに「そのまま」ご賞味いただくことをお勧めします。
さらに、一緒にお届けする釜屋自慢の「濃厚蟹みそ」で蟹の身をディップすると、やみつきになること間違いありません。

祖父母は日本有数の温泉地「城崎温泉」で蟹の行商をすることから商売を始めました。城崎の料理人は､非常に厳しく、蟹の炊き加減を厳しく追及されたと聞いています。そこから60年。来る日も来る日も美味しい蟹を炊き上げることだけに費やしてきた私たちは、その蟹を大切に扱いたいという気持ちで仕事をしています｡荒れ狂う冬の日本海の荒波の中を、漁師達が命がけで獲ってきた大切な蟹、ひとつひとつ丁寧に真心を込めて炊き上げてきました｡

蟹は生き物です。私たちはその漁場や、採ってくれた漁師によって、その蟹の癖を理解し、身入りや大きさによって、茹で組みを変え、塩加減に命をかけて小さな丸釜で炊き上げます。

通常多い大きなステンレスの浴槽にクレーンで上げ下げしながら茹でるのではなく、出汁の循環する丸い釜に、ゆっくりと回しながら炊きムラがなく、しっかりと中まで炊き上げるこの技術を伝承するのは他にありません。
料理人が相手の行商であったからこそ、漁師の採った資源を、最高の状態で炊き上げ、料理人を唸らせる蟹をお届けしたいと常に考えています。

だから私たちは新鮮な「活蟹」をすぐに釜茹でします。
もちろん冷凍もしませんし、人工的な添加物は一切使用していませんので「蟹」の自然の旨みを失いません。安心してお召し上がりいただけます。

香住沖の日本海には海洋深層水がとても豊富なんです。蟹が美味しいところは、深層水が豊富だって、ずっと云われてきました。蟹のエサは、浮遊期(小さい頃)には海洋深層水に集まる豊富なプランクトンですが、大きくなるとこのプランクトンに集まるいろんな魚などの死骸なんです。常に低温ですぐには分解しないので、フレッシュなエサがいつも豊富だ、ということなんですね。つまり、《海洋深層水＋水温2～3℃》が上質の蟹が育つ条件と言えそうです。

日本の水域では、温暖化や餌が関係して、蟹の生育する環境に変化が出ています。そのため、水揚げ量が減少するだけでなく、小型化しています。山陰沖の日本海は広い漁場に恵まれているものの、漁期を制限し、枯渇しないように蟹を大切にしています。

この地方では、限られただけの蟹しか獲れないので、蟹を大切に扱ってきました。唯の一尾も無駄にしない、ひとつ一つを丁寧に大切に茹で上げてきました。その結果、蟹茹での技術がどんどん高くなったんです。だから、蟹の本来の旨みを最大限活かし、しっとりと繊細で奥深い絶妙な味わいを表現できるんです。

この地方の人々は“香住の松葉蟹”を愛し、誇りをもってきました。しかし、産地偽装が横行し、偽物の“香住の松葉蟹”も確認されています。香住では、姿の松葉蟹に香住産であることを証明するタグをつけて”香住の松葉蟹”と消費者の信頼を守ろうと努力しています。