それを叶えているのが・・・

しかも、爽やかにするのは
空気だけじゃない。

●生地スペック
植物繊維（パイナップル）50％　
綿（コットン）50％

パイナップルは、実１つを収穫するのに約3～4㎏の葉が同時に廃棄されます。

「KICCA」はその葉を高品質の繊維に変える革新的なテクノロジーにより開発。さらに生産プロセスから流通まで、 一貫して持続可能で環境に優しいアプローチを確保した商品です。

パイナップル葉繊維は国内では調達ルートがほとんどないといわれる非常に珍しい素材。私たちはバングラディッシュ原産の再生パイナップル繊維を最先端で開発しているドイツの企業「Re-Root-Tex Solution」とタッグを組み製品化を実現しました。

「KICCA」はオーダーでなく既製サイズのみ。

それは、原反の幅を裁断しないことで廃棄生地を一切出さない製造方法にこだわっているからです。（オーダーカーテンの製造過程で出る1日の廃棄生地は約3.4万トンといわれています）

最小限の生地で生産するため、KICCAには通常カーテンにある1.5倍ヒダ、2倍ヒダといったヒダ（タック）がありません。

またプラスチックのフックも使わず、生地上部にあいた８つのホールにオリジナルパーツをつないで吊るフリースタイルです。（どんなレールにも対応可能）

パイナップルの葉の茶色い繊維を感じる、程よくざくざくとした粗さのある表情。触れてみるとコットン混紡らしいふんわりした柔らかさもあり二面性のある織り合わせが特徴です。

風をよく通し、採光性は高く、空間を明るく保ったままプライバシーは守れる丁度いい透け感を目指しました。

KICCAは、４つの機能において高い数値が実証されています。どれも

機能性カーテンとよべる化学繊維と
同等、もしくはそれ以上の数値

です。

※【抗菌性】JIS L 1902の場合、抗菌活性値が2.0以上で抗菌効果ありと判定。
※【ＵＶカット】一般的に80％以上を高い効果があると判定。

高機能素材として知られる
和紙繊維を超えるデータも

近年ファッションやアウトドアでも注目される和紙素材。パイナップル葉素材であるKICCAは、UVカット、消臭性、抗菌性において、その和紙を超える試験結果がでています。

化学繊維のカーテンなら当然、洗うほどに機能が落ちて劣化していきますが、KICCAは洗うほどに機能が高まる一面があります。抗菌性においては、洗濯前より洗濯５回のほうが高い機能が認められます。（上記のグラフ参照）

KICCAを生むこの革新的なテクノロジーは、年間約１億ｔ廃棄または焼却されるパイナップルの葉から約2500万ｔの高品質繊維を生産できる可能性を秘めています。

また、製造過程で出たグリーンバイオマス（有機のゴミ）は飼料として家畜に与えられたり、繊維を洗った排水はスラリーのバイオ廃棄物として輸送トラックの燃料に使われたりと、材料はすべて余す事なく循環されています。

「Re-Root Tex Solution」だけでも約100人の女性の雇用を創出。

農村ではパイナップルの植え付けと収穫時期以外にも仕事が生まれ、女性たちは都市部に移住せずに公正な仕事に従事。ストレスのない職場環境とその子供たちがよりよい教育を受けられるよう支援されています。

パイナップル繊維カーテン「KICCA」

オリジナルパーツを通して吊ります

通常のカーテンに付属されているプラスチックフックはなく、生地の上部あいた８つのホールにパーツをつなげて吊ってください。

突っ張り棒はもちろん、どんな形のレールにも対応可能です。

●革紐（付属品）

キャメルカラーが徐々に濃くなっていく、本革本来の経年変化を楽しめます。（幅3mm×長さ35㎝×8本）※本体生地1枚分　※こちらは生地１枚につき１セット付属しています。

オプションでさらに３つのパーツも

※こちらは別途単品購入が必要です。
※オプションを購入されても革紐は必ず付属します。

１・針葉樹紐

針葉樹の樹脂が原料。黒ベースに白っぽい植物の繊維を感じる環境にやさしい素材です。（幅3mm×長さ40㎝×8本）※本体生地1枚分

２・S字フック

黒の極小フック。レールのランナーを使って吊るす場合やワイヤーレールに使用できます。（幅1.5cm×長さ3cm×8個セット）※本体生地1枚分

※「S字フック」は小さいため、突っ張り棒には使用できない場合があります。

３・リング

突っ張り棒にも使える大きさで、シンプルに吊りたい場合におすすめです。（幅2.1mm×長さ4cm×8個セット）※本体生地1枚分

「KICCA」は、オーダーでなく「幅150㎝×丈７サイズ」の既製サイズ展開です。

丈の７サイズは、120㎝、140㎝、160㎝、180㎝、200㎝、220㎝、240㎝。

生地につなげる紐の長さを調整すれば、どんな場所（窓）にもお好みの長さに吊ることができます。

※カーテンとして２枚必要な方は、商品を２回ご購入ください。
※サイズにご不安な方はメッセージまたはLINEにてご相談ください。
https://page.line.me/258nsxrr?openQrModal=true

●吊る場所の幅が約３ｍ以上の場合

生地の最端のホールを1つのパーツで共有すれば横に何枚でもつなげられます。

※画像の使用生地は実際と異なります

●吊る場所の幅が約60㎝以下の場合

ヒダが多いなと思われる場合は、生地の端を折りたたむことで調整できます。

※画像の使用生地は実際と異なります

〔突っ張り棒を使って手軽に目隠し〕

〔腰高窓のカーテンとして〕

〔照明のライティングレールに専用フックを追加して間仕切り布を取り付け〕

天井に布を吊れるものがない場合は、天井用フックなどを別途購入して取り付けてください。ピクチャーレールも使えます。

郵送で生地サンプルをお送りできます。（お届けまで約1週間ほどかかる場合があります）また「自宅にあったサイズや枚数が分からない」などのご質問は「実行者にメッセージ」またはLINEにてお気軽にお問合せください。
https://page.line.me/258nsxrr?openQrModal=true

「KICCA」にはカーテンを束ねるタッセルが付属していません。

それは、タッセルを作るのにたくさんの生地が廃棄されているからです。代わりに布の両サイドについて天然あこや貝のボタンでアレンジが可能です。

このボタンを裏側についたボタンループに引っ掛けてアレンジします。タッセルがなくても、ボタンとループをつなげれば生地がまとまります。

希少な素材との出会いを
楽しんでくださっている皆様へ

私たちKURASIKUは、自然素材100％のカーテンと布雑貨を扱うブランドとして、2019年、根本から廃棄生地をなくす製造スキームとカーテンの新たな概念を作りたいという思いから立ち上げました。

これまで、定番のリネンやコットンのほか、竹、大麻、和紙、苧麻など、なかなか出会えない希少な素材に挑戦し、その度に多くの方から喜びの声をいただいています。

中には毎回購入して「色々な素材の違いを楽しんでます」というお声もいただき、出会えない素材に出会えるショップとして多大な信頼をいただいているのだと、日々実感し、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

困難でもやる価値がある
私たちが引き受けた思い

そんな私たちが次なる素材を求めてドイツで出会ったのがバングラディッシュ人のローニーさん。（写真左）

イノベーションの最前線にいるローニーさんに感銘を受ける中、彼から聞いたのは、パイナップル繊維が短く機械の故障や安定した商品を作れないため、生地を織ってくれる企業が見つからないという話でした。

そこで、これまでデリケートな繊維を扱ってきた私たちが挑戦してみよう！と話がまとまったのが、今回のプロジェクトのはじまりです。（写真：協力してくださったヤマヨ伊東織物合資会社の伊東さんと）

バングラディッシュは著しい経済成長を遂げている国のひとつですが、治安は不安定でよくインフラが止まりローニーさんと連絡が取れなくなるということもしばしば。そんな中でも互いに信頼し、また「この繊維を使って素晴らしいテキスタイルを作るんだ」という強い想いをもってトライ＆エラーを繰り返しながらKICCAを開発しました。

KICCAの素晴らしさを多くの人に体感し、バングラディッシュで力強く生きる女性たちのエネルギーを少しでもご自宅で感じていただけたら幸いです。

株式会社カズマ（福井県福井市八重巻町105）

当社は、繊維王国である福井で半世紀にわたってカーテンを作り続けている企業です。カーテンというと、光や視線を遮る”道具”だと考える方が多いと思います。しかし住宅のＡＩ化が進む今、テキスタイルがもつ役割は、AIでは埋められない「心の豊かさ」に深く関わり始めています。

風に揺れ、光をやわらかく調和し、外と中を曖昧につなぎ、空間を和ませる。そんなテキスタイル独特の魅力が、私たちの暮らしに癒しや安らぎを与えてくれます。

そして長く、心から愛せるものづくりを目指す中で「健康」や「環境」といったテーマは切り離すことができません。自然の摂理にあらがわず、心や体に溶け込んでいくようなテキスタイル開発を常に目指しています。

＜パートナー企業＞

生地製織＝ヤマヨ伊東織物合資会社