お茶の究極の旨みを引き出すため、氷出しという視点からおいしいお茶を提案します。日本最古のお茶と言われる「朝宮」の特選・煎茶／紅茶と、それを粉末にして氷出しで究極の旨みを引き出すための器、お茶ミル、真空断熱カラフェのセットを、日本のおいしいお茶をみんなで飲もうという思いを込めてお届けします。

本プロジェクトの協力者は、朝宮茶農家「かたぎ古香園」の片木 隆友氏、お茶のプロであるティータイムコーディネーターの大谷 和絵氏、器のプロである備前焼作家の柴岡 久氏です。お茶の生産、専用のレシピ制作、旨みを引き出す器の開発と、それぞれの専門家が集いこのプロジェクト作り上げました。

　　　 片木 隆友氏　　　　　　　　大谷 和絵氏　　　　　　　　柴岡 久氏

ご紹介する氷出し茶の旨みを引き出すセットは、次の通りです。もちろん、ホットでもOKです。

　・朝宮特選茶「さえみどり」、「あさつゆ」各々の煎茶の新茶（一番茶）と、

　　紅茶のファーストフラッシュ（春摘）　旨みを引き出すレシピ付き

　・備前焼作家が特別に作った、備前焼茶器

　・氷出し茶を作り、お茶のおいしい温度を保つ真空断熱カラフェ

　・茶葉を微粉末に挽くお茶ミル

氷出し茶とは、氷の融け出した雫で、じっくり時間をかけて抽出するお茶です。氷温で抽出するため渋みや雑味を最小限に抑え、旨みと甘味を最大限引き出すことができます。

作り方は簡単。敷きつめた茶葉の上に適量の氷を載せて、氷が融けるまでの間、たっぷり時間をかけて抽出します。

お茶は、渋みを多く含みます。渋みの主な要因は、茶葉に含まれるカテキンです。カテキンは、お湯の温度が高いと多く溶け出して渋いお茶になり、温度が低いと少なくなり、渋みの少ないお茶になります。

お茶には苦み成分のカフェインも含まれ、同様に温度が高いと多く溶け出し、低いと少なくなります。

一方、旨みの主成分はアミノ酸で、低温でも溶け出します。

従って、低温抽出したお茶は、渋みや苦みが抑えられ旨みが強調されたお茶になります。氷の雫で作るお茶は究極の低温抽出茶と言え、茶葉本来の旨みと甘みを最大限引き出したお茶になります。

朝宮茶は、日本五大銘茶の一つで、標高約400mの高地で作られています。昼夜の寒暖差が大きく霧が多い気候なので、良いお茶が育ちます。その歴史は非常に古く、約1,200年前、比叡山延暦寺を開いた僧、最澄（伝教大師）が中国から茶の種子を持ち帰り、近江の国（現在の滋賀県）の比叡山麓、および、朝宮の地に植えられたのが始まりとされており、日本最古のお茶とも言われています。また、高級茶としても知られています。

お茶農家「かたぎ古香園」は、1975年に農薬や化学肥料の使用をやめ、以来、多くの困難を乗り越えながら農薬や化学肥料に頼らない栽培を続けてきました。太陽・水・土地・そこに生息する生物など自然の恵みを生かし、自然と人の調和を目指した栽培を続けてきた結果、人の体にも優しい、食べてもおいしいお茶になりました。

片木氏：

「私が作った、農薬・化学肥料に頼らない安心なお茶の恵みを丸ごと楽しんでください」

新茶（一番茶）は、二番茶や三番茶よりも旨み成分であるアミノ酸が多く含まれ、氷出し茶を淹れると、より旨み、甘みを引き出すことができます。

今回、大谷氏が「かたぎ古香園」で選んだお茶は、「さえみどり」と「あさつゆ」の煎茶の新茶（一番茶）、および、紅茶のファーストフラッシュ（春摘）です。

「あさつゆ」は、旨味や甘味が強く渋味が少ないことから、「天然玉露」とも呼ばれています。栽培が難しく手間のかかる品種で、生産量が少なく大変貴重なお茶です。

「さえみどり」は、その「あさつゆ」の香りと味わいをさらに改良し、引き継いだお茶です。デリケートな品種のため栽培が難しく、生産量が極めて少ない希少性の高いお茶です。

「かたぎ古香園」の朝宮茶「さえみどり」と「あさつゆ」を、片木氏が自ら摘採し、本プロジェクトのために特別にファーストフラッシュティー（紅茶）に加工します。特に「さえみどり」の紅茶については、大谷氏がなかなか入手できないと語る、貴重な紅茶です。

紅茶は、煎茶に比べ一般的に高価になるのですが、今回特別に紅茶も同じ価格でご提供します。

片木氏が摘採した朝宮茶「さえみどり」と「あさつゆ」の究極の旨みを引き出すためのレシピを、大谷氏が作ります。「かたぎ古香園」で収穫される「さえみどり」と「あさつゆ」のために、特別に作る専用のレシピです。

リーフで淹れる、粉末で淹れる、そして、氷出しだけではなくホットで飲む場合の淹れ方も。お茶の旨みを引き出すためのポイントが詰まったレシピを、お茶とともにお届けします。

香りや味は、器によっても変わります。専用の茶器を、備前焼作家の柴岡氏が開発しました。備前焼は、2017年4月5日に日本遺産に認定された六古窯（備前、越前、瀬戸、常滑、信楽、丹羽の6つの窯の総称）の一つです。備前焼は、地元では水や飲み物をまろやかでおいしくすると言い伝えられています。

柴岡氏は、試行錯誤の末、器の膨らみと飲み口に微妙な角度を持たせることにより、香りを逃がさず渋味を抑えて旨味を引き出すことに成功しました。香を封じ込めるため、磁器に近い性質を持つ還元焼成という手法で焼き上げました。一つひとつ手作りで、使い込むほどに艶を増し、愛着ある器に育っていく作品です。トルコのチャイグラスをイメージさせる形に仕上げており、紅茶に使っても趣があります。

氷出し茶を作り、おいしい温度でいただくためのこだわりの道具です。真空断熱カラフェは、パナソニックの高性能真空断熱材を内蔵した断熱スリーブとボトルからなります。優れた断熱性能を持ち、お茶のおいしい温度をしっかりキープします。

温かさも冷たさもキープする高性能を実現させたのは、世界最高水準の性能を誇る真空断熱材です。パナソニックの長年の研究により開発された真空断熱材は、冷蔵庫、ジャーポットなど家電製品の他、住宅設備機器などに幅広く使われています。

真空断熱カラフェの使い方は簡単。お茶の抽出中は、ボトルを断熱スリーブから出しておき、氷が融けてお茶を飲むときは、ボトルを断熱スリーブに挿入します。真空断熱材の効果でしっかり保冷することができ、テーブルに置いて、おいしい温度でゆっくりお茶を楽しむことができます。ボトルは、長時間の使用でもお茶が劣化しにくいガラス製です。

備前焼の茶器には、お茶がぬるくならないうちに飲み切れるようカラフェから少しずつ注ぐのがポイント。茶器の膨らみの半分くらいまで注ぐのが目安です。茶器の中の空間にお茶の香りを閉じ込め、飲み口の程よい角度・形状によりすっきりとした旨みと甘みを味わえます。飲み切った後の茶器の残り香を楽しむのも、お茶の楽しみ方の一つです。

緑茶には、他の食品と比較してもビタミンA、C、Eなどのビタミン類がが比較的多く含まれていると言われています。これらのビタミン類は、肌や目の健康、抗酸化作用や血行改善等に効果があると言われています。

お茶ミルで粉末茶にすると、リーフでの氷出しでは抽出されにくいカテキンやカフェインも含めてお茶の栄養をまるごと摂取することもでき、茶殻が出ず後始末も簡単になります。「かたぎ古香園」のお茶は農薬や化学肥料に頼らず栽培されているからこそ、まるごと摂取しても安心です。

カテキンは強い渋みがある一方、コレステロールの増加の抑制、血管の健康に効果があと言われています。また、カテキンには殺菌作用があり、食中毒の予防にも効果があると言われています。

カフェインは、睡眠障害等の副作用がある一方、運動の持久力向上、脳の活性化、眠気防止、利尿作用などに効果があると言われています。

リーフでお茶を味わった後の茶殻にも、栄養の大半が残っています。これをよく乾燥して、お茶ミルで粉末にして食用、飲用にしても、栄養を丸ごといただくことができます。ミルで挽くために、よく乾燥させてください。

・特選朝宮茶　さえみどり　煎茶／紅茶、あさつゆ　煎茶／紅茶

　　産地・農家　　滋賀県　かたぎ古香園
　　　　　　　　　農薬：　栽培期間中不使用
　　　　　　　　　化学肥料（窒素成分）：栽培期間中不使用
　　包装　　　　　チャック付きラミネート袋入り　窒素置換処理
　　内容量　　　　50ｇ（リーフ）
　　レシピ　　　　大谷 和絵監修

　　※イメージ画像のパッケージは、実物と異なる場合があります。

・専用備前焼茶器

　　制作　　　　　備前焼作家　　柴岡 久
　　品種　　　　　備前焼　胡麻（ごま）（写真左）
　　　　　　　　　備前焼　磨き青備前　（写真右）
　　寸法　　　　　高さ約90mm

備前焼は、窯の中の作品を置く位置や火の回り方などにより、一つとして同じ模様のものが無いのが特徴です。実際の作品は、イメージ画像とは模様が異なります。また、一品ごとの手作りですので、形状・寸法にはばらつきがあります。

「磨き青備前」は、焼き上がりが特に美しい青みがかった風合いで、制作できる数が限られる非常に希少性の高い作品です。

・お茶ミル

　　セラミック刃　粗さ調整機能付き
　　寸法　　　　　幅145mm X 奥行80mm X 高さ170mm
　　容量　　　　　約40ml
　　本体色　　　　グリーン

・真空断熱カラフェ

　　断熱スリーブ付きガラスボトル
　　寸法　　　　　幅99mm X 奥行86mm X 高さ212mm
　　容量　　　　　360ml
　　本体色　　　　ガラスボトル：インディゴ　　断熱スリーブ：ホワイト

１．煎茶／紅茶 飲み比べセット

　・特選朝宮茶「さえみどり」50ｇ　煎茶、または、紅茶
　・特選朝宮茶「あさつゆ」　50ｇ　煎茶、または、紅茶

２．煎茶／紅茶 飲み比べセットと専用備前焼茶器

　・特選朝宮茶「さえみどり」50ｇ　煎茶、または、紅茶
　・特選朝宮茶「あさつゆ」　50ｇ　煎茶、または、紅茶
　・専用備前焼茶器　胡麻 × １客

３．煎茶／紅茶 飲み比べセットと専用備前焼茶器とお茶ミル

　・特選朝宮茶「さえみどり」50ｇ　煎茶、または、紅茶
　・特選朝宮茶「あさつゆ」　50ｇ　煎茶、または、紅茶
　・専用備前焼茶器　胡麻 × １客
　・お茶ミル × １個

４．煎茶／紅茶 飲み比べセットと専用備前焼茶器とお茶ミルと真空断熱カラフェ

　・特選朝宮茶「さえみどり」50ｇ　煎茶、または、紅茶
　・特選朝宮茶「あさつゆ」　50ｇ　煎茶、または、紅茶
　・専用備前焼茶器　胡麻 × １客
　・お茶ミル × １個
　・真空断熱カラフェ × １セット

５．煎茶／紅茶 飲み比べセットと専用備前焼茶器（磨き青備前）

　・特選朝宮茶「さえみどり」50ｇ　煎茶、または、紅茶
　・特選朝宮茶「あさつゆ」　50ｇ　煎茶、または、紅茶
　・専用備前焼茶器　磨き青備前 × １客
　※限定2セット

６．専用備前焼茶器　胡麻

　・専用備前焼茶器　胡麻 × １客

７．専用備前焼茶器　胡麻　２客セット

　・専用備前焼茶器　胡麻 × ２客

発送のスケジュールは、お茶の生産に合わせて計画します。出荷は2018年6月中旬からを予定していますが、天候やお茶の生育状況等の事情により多少前後する場合があります。ご了承ください。およそのスケジュールイメージは、次の通りです。

2018年5月中旬～　　茶摘み、お茶・紅茶加工

2018年6月中旬～　　煎茶商品セット発送

2018年6月下旬～　　紅茶商品セット発送

日本人にとってお茶は非常に身近な存在です。のどの渇きを潤すためにがぶがぶ飲む冷たいお茶、食事の時に飲む何故か湯呑が持てないほど熱いお茶、おもてなしや単に形式的に出すお茶など、さまざまなシーンがあります。

あまりにも身近であるが故、お茶を「味わう」ことを意識せずに飲んでいることが多いのではないかと私たちは思うのです。

日本にはこんなにおいしいお茶がある、淹れ方がある、実は茶殻を捨てるのももったいないくらい栄養豊富なんだ、農薬や化学肥料に頼らずに作られているお茶もあるんだ、というようなことを本プロジェクトを通してお伝えでき、もっとお茶を楽しんでもらえるようになれば幸いです。

Ｑ．おいしい氷り出し茶の作り方を教えてください。

ティータイムコーディネーターの大谷氏が作る専用レシピを、お茶とセットでお届けします。リーフ／粉末、氷出し／ホットそれぞれの淹れ方でのお茶の旨みを引き出すためのポイントが詰まったレシピです。

Ｑ．氷出し茶の提案ですが、このお茶はホットではだめですか？

Ａ．ホットでもおいしく淹れていただけます。そのためのレシピも用意します。

Ｑ．お茶に含まれるカテキンは体に良いと聞きます。氷出しでお茶を作るとカテキンが抽出しにくくなるとのことなので、せっかくのカテキンが摂取できないのではないですか？

Ａ．氷出しでは、渋み成分のカテキンは抽出されにくくなり旨みが強調されます。リーフでの氷出しはカテキンを摂取しにくくなりますが、お茶ミルで粉末茶にすれば、カテキンを含めてお茶の栄養を丸ごといただくことができます。

Ｑ．お茶には農薬が使われていて、粉末にして全部摂取すると農薬も体に入るのではないですか？

Ａ．「かたぎ古香園」では、1975年に農薬や化学肥料の使用をやめ、それらに頼らない栽培に切り替えました。40年以上に亘り農薬や化学肥料がまかれていない土、お茶の木で栽培されているからこそ、粉末にして丸ごといただいても安心なのです。

Ｑ．お茶ミルで粉末茶にして、茶葉丸ごと摂取すると、カフェインも摂ることになり体に良くないのでは？

Ａ．カフェインは、睡眠障害やカフェイン中毒など悪いイメージが先行しがちですが、脳の活性化や利尿作用など、適度の摂取は多くのメリットもあると言われます。妊娠中の女性などカフェインを避けたほうが良いと言われる場合もありますので、ご自身の体調を見て判断してください。

Ｑ．真空断熱カラフェでお茶を冷やせるのですか？

Ａ．真空断熱材そのものには、冷却機能や加熱機能はありません。熱や冷気を遮断する高性能の断熱材熱で、温かいもの、冷たいものを長く保温、保冷します。