プロジェクトについて

●和紙原料楮(こうぞ)の和紙にならない破棄している部分を食用として活用し、日本三大和紙の一つ高知県の土佐和紙とそれを支えてきた地域文化と自然を残したい。

●原料でさえ確保が難しくなっている、現在の危機的な土佐和紙の状況を皆様に広く知って頂き、高知県産の土佐楮（とさこうぞ）を残していきたい。

この思いから、KOUZOは楮(こうぞ)の和紙に利用できない部分を活用し食品として販売することで、商品価値の向上と、生産量の増加を目指しています。

そして、商品の売り上げも楮畑や土佐和紙を守る活動に活用していきたいと考え、地域に根差した活動をしています。​

＊KOUZOの商品は、和紙を作る際に取り除く楮(こうぞ)の外皮を利用しています。

高齢化等に伴う生産者の減少、獣害や外国産の安い楮の台頭により、土佐楮はあと数年で消滅してもおかしくない状態です。​急な山の斜面に点在する楮畑を８０～９０代の生産者が使命感だけで守っているような状況です。

しかも、楮の和紙に加工できる部分は幹全体の1割ほどしかありません。​

山から苦労して切り出してもそれくらいしか和紙にはならないのです。

楮を纏めて蒸し、外側の皮全体をはいで天日干ししそれをまた水に戻して白い繊維だけが残るように包丁でそぎ落とす。

そのあとに煮て繊維を柔らかくするためにたたいたり、細かいちりを手作業で取っていき、やっとみなさんがイメージするような紙すきの作業に入ります。

昔ながらの自然な方法で作られた和紙が何百年たっても美しいのは、気が遠くなるような手間暇がかかっているからだと思います。

KOUZOの商品は、和紙を作る際に取り除く楮(こうぞ)の外皮を利用しています。

和紙に利用できない部分を活用し、楮の商品価値の向上と、生産量の増加を目指しています。そしてを商品の売り上げも楮や土佐和紙を守る活動に活用していきたいと考えて活動しています。​

​今回のマクアケでは、ご要望の多かった楮のみでできたお茶「楮茶」を作りました。

＊濃いめと薄めの２タイプを試験的に発売予定です。写真は薄めです。

そして、同じ四国の特別なサトウキビからしかできない伝統的な和菓子、和三盆とコラボレーションした「和紙三盆」も作成しました。

３種類の楮の濃さの和三盆は、和紙をイメージしたオリジナルの模様の木型で作られています。

材料は、楮と和三盆のみ。手作業で丁寧に精製されたミネラルの残った優しい和三盆とナチュラルな楮が良く合います。

プロジェクトの魅力や特徴はなんですか？

和紙の原料楮（こうぞ）を食品として販売するにあたり、楮という植物についてはもちろん薬効等色々な文献を調べたりしていくと、紙について研究をしている方や手すき和紙職人さんからも興味深いお話をたくさん聞くことができ、商品開発にも活かしています。

じつは、楮（こうぞ）は健康に良いとされる桑と同じ科の植物です。

江戸時代には使用した後の和紙を食べていたという記述も「料理珍味集」という書物に残っています。豊富な食物繊維の作用が江戸時代の人の健康をサポートしていたのかもしれません。

KOUZOの商品に使用している部分は外皮の部分なので、和紙になる部位とは少し違うのですが、栄養成分を調べた所１００gあたり２８００㎎のポリフェノール（タンニン由来）があり、その他ミネラル類も豊富です。

＊KOUZOプロジェクトで使用している楮はすべて洗浄等を専門の業者に依頼し加工。細菌検査済みのものを使用しております。

そして、とにかく皆さんに和紙にふれてもらう事にこだわっていることも特徴です！

今回の和紙三盆の商品のパッケージにも木型の模様のイメージに使用した土佐和紙サンプルを３種類入れてお届けする予定です。

大きさも和紙三盆と同じ位にしているので、ぜひ質感の違いや繊維の絡み具合などを見ながら召し上がっていただければと思います。

セット販売の鬼皮スノーボールクッキーとまたぎのおやつ(無糖の楮芋ケンピ)の袋も製品にならない部分の土佐和紙を使用したりボランティアさんが漉いた紙を使って、１つ１つでんぷん糊で貼り付けて作成しています。

その為、色々な種類の和紙が混在していますが、珍しい紙もあったりもするのでそんなところも楽しんでいただければと思います。

もし、１枚の和紙として使用したい場合は水につけて３０分程度置いておき、糊をやさしく洗い流し、しわを伸ばして乾燥してくだれば元の形になり使用できます。

なるだけ環境に負荷がかからない商品を目指して、包装もできるだけ自然に優しいものを選んでいます。

商品について

商品はすべてヴィーガン対応で作成しております。

動物性の食材は使用していません。

また、特定原材料を使用しているものはありませんが、工場では他の製品も製造しております。お気を付けください。

【楮茶について】

商品写真の楮茶パッケージはプロトタイプのため、基本的なパッケージは同じとなっています。濃さが２種類ありますが、皆様のお手元に届く商品はどちらの種類か判別できるよう表面もしくは裏面にシールなどを貼ったものになります。

【和紙三盆について】

味は3種類で１セットです。濃さをお選びいただくことはできませんのでご注意ください。

【鬼皮スノーボールクッキーとまたぎのおやつについて】

パッケージの和紙の袋の種類は選べませんのでご了承ください。

スケジュール

2022年11月中旬 マクアケ開始

2022年12月中旬活動報告予定

2023年1月 各商品の準備

2023年2月 先割分の和紙三盆発送準備開始予定

2023年3月和紙三盆発送準備開始予定

資金の使い道

楮の購入費及び商品開発費用に充てさせていただきます。

実行者紹介

kouzo代表 池田綾

​高知県生まれ。

高知県は昔から全国生産の半分以上を担ってきた和紙の原料楮（こうぞ）の一大産地でした。しかし、今土佐楮はあと数年で消滅してもおかしくないほど厳しい状態になっています。

「どうすれば残せるのか？みんなに興味をもってもらえるのか？」を考え、土佐和紙の原料(楮)を食べて守る事業 "KOUZO"を立ち上げました。

楮の和紙にできる部分は幹全体の1割以下。楮の和紙に利用できない部分の外皮を活用し、楮の価値向上・生産量の増加を目指しています。商品の売上げで、楮や土佐和紙を守る活動をもっと広めていきたい、土佐和紙の可能性を広げたい、と考え製作しています。

また、楮を守るボランティア活動も私も所属する高知県いの町の団体「Washi＋」と行っています。

＊「Washi＋」は、公演ごとに演出家や作家を東京や海外から募り、プロデュース形式で土佐和紙をテーマとした舞台公演や子供向けの演劇ワークショップ等を毎年行っています。参加アーティストは、いの町に滞在しながら、楮の刈り取りから紙すきまで全て体験した上で舞台を作り、地域の人々と交流しながら活動しています。