蔵前のカバンメーカー、二回目のMakuakeチャレンジ

前回のMakuake挑戦「大人キャンパーの一生モノ！！職人が縫い上げるヘリノックス用張り変えレザーシート」では多くの応援購入を頂きまして心より感謝申し上げます。

https://www.makuake.com/project/leather-seat/

今回、私たちがご用意しましたのは前回と同じアウトドア向けレザーチェアではありますが、使用しているレザーが異なるタイプのものをご用意いたしました。是非、最後までご覧いただけますと幸いです。

プロジェクトの重点、サクっと説明

ポイント1

ポイント2

ポイント3

プロジェクト概要

都会の喧騒を離れ、聞こえるのは虫の声と焚火の爆ぜる音。どこまでも抜けていくような美しい空を頭上に、足元からは草木を通して地球の息吹を感じ、時にどこまでが自分で、どこからが自然かが分からなくなるほど融けてゆく……

夜間の明かりとして、あるいは暖を取る為、焚火はキャンプとは切っても切れない関係にあるのではないでしょうか。お気に入りのチェアに座り、育てた焚火と対峙する時間は、何物にも代えがたい至福の時間ですよね。

焚火に限らずキャンプでは様々な作業を行いますが、恐らく多くの作業で共通するのは、何かに座って実施すること。作業時間だけでなく、食事や焚火に当たりながらカップを傾けるリラックスタイムまで、キャンプで一番長いのは「座っている時間」。だからこそ、私たちは「良いチェアを使うことはキャンプ自体の総合満足度に直結する」と考えています。

とりあえず座れればいいか、と安い椅子を買って後悔したこと、ありますよね……　小さくてコンパクトなチェアは一時的に座るだけならばとても良いアイテムだと思いますが、ずっと座っているような用途には向いていないのではないでしょうか。

「せっかく買うんだから、少し高くても良いモノが欲しい」「安い椅子を何回も買い替えるくらいなら、丈夫な椅子を永く使いたい」「生地製のチェアを使っていたら、火の粉が飛んで穴が開いた……」そんな声に応え、キャンプ好きの職人と素材から選定し、何かも試作を繰り返した後に生まれたのが前回のレザーチェア。今回はよりコンパクトに、より気楽に持ちたいという社内の声から生まれた企画で、ソフトタイプのレザーを採用致しました。

ハードタイプよりもより体に追従し、フィットすることで実現した、包み込まれるような独特の座り心地は、キャンパー・非キャンパー問わず多くの社内スタッフを虜にしました。キャンプ歴20年以上の大ベテランにも太鼓判を押されましたので、自信を持って皆様にご提案できます！

本商品は第一次ブームからの筋金入りキャンパーさんから、今まさに始めようとする初心者キャンパーさんまで、あらゆるアウトドアマンの皆様へ向けた、キャンプタイムを格上げする本革製のキャンプチェアなのです。

キャンプチェアではあまり見ない、イタリア産のハイクオリティなレザーを全面使い！　シボ革が魅せる、美しい表情

コロナ禍を受けて流行に弾みがついたキャンプ。今でこそブームはある程度落ち着きを見せましたが、新しいブランドも沢山参入し、お気に入りの道具を選ぶ楽しさも出てきましたよね。とはいえ、テント等と比べるとまだまだ選択肢が多くないのがチェアという分野ではないでしょうか。違うブランドのチェアをチョイスしているのに、結局使用しているのはナイロンやポリ生地で、見た目があまり変わらない、というお悩みはありませんか？

折角自分たちが作るのであれば、自分たちならではの良い素材を使いたい！　今回私たちは、革の本場であるイタリア産のシュリンク調エンボスレザーをメインマテリアルに採用したレザーチェアをご用意致しました。柔らかくもっちりとしたソフトなレザーは、しっかりと体にフィットし、包み込まれるような座り心地を実現。しっかりとエンボス加工が施された革の表面は、ゆっくりと触れば確かなレザーのシボ(革の表面にある粒状の模様のこと)を感じることの出来る、ハイクオリティなカウレザーです。

座り心地にこだわった、ベストな着座位置。

少しでも多くの方に着座を楽しんで頂きたい。その想いで、スタッフ一同何回も座り、どのくらいがベストの着座位置なのか？　を追求しました。

焚火と対峙し、クワイエットタイムを心から楽しむためのチェアでありたい。その想いで導き出したのが、この着座ポジション！

作業をするときは前傾できるように、座面はできるだけ並行に。チルタイムを楽しむときは寝そべるように、ゆったりと体を預けられる角度のついた背もたれ。これが、私たちの答えです。是非、実際に座って確かめてください！

イタリアの豊かな自然と歴史を感じる、美しい発色を湛えたレザー

メインマテリアルに採用されたMastrotto(マストロット)社産・ADRIA(アドリア)。イタリアらしい美しい発色と柔軟性を兼ね備え、多くのレザーブランドで採用されております。

革の厚さも1.4mm程と適度な肉厚さがあり、強固な銀面(革の表面のことを銀面、あるいは吟面と呼称します)がある為持ち手やへり玉等強度を必要とする部位にも無加工で使用されます。

革なのに水に強い！　撥水性を備えたレザー

革といえば？　という質問に対して、「高級」や「育てる」の次あたりに出てくるのが「水に弱い」ではないでしょうか。

一般的なレザーは、もちろん水に弱いです。程度の差はありますが、中には少し水が付いただけでもぐんぐん水を吸い、あっという間にシミになってしまうものも！

弊社にある素上げの革に霧吹きで水をかけてみた様子です。1分半程で水シミになってしまっています。

急な雨や夜露等、なんだかんだ水分とは切っても切れない縁なのがアウトドアアクティビティ。そんなアウトドアで使うチェアが、水に弱いのは気を使いますよね。

今回使用するイタリア産のレザーは、本革にも関わらずとても高い撥水性があります。自社テストではありますが、霧吹きでかけた水滴が10分以上、吸い込まれずにそのまま残っていました！　残った水滴をふき取っても、ほぼ水分を感じないサラッとした手触りでした。

改めて第三者機関でも検査を依頼したところ、4級という結果が出ております(本検査は1-5級で結果を判定し、5級が良く、1級が悪い結果となります)。つまり、かなり高い撥水性があるという結果となりました。

テントの中やタープの下で使うのであればもちろん問題有りませんし、仮にテント入口を跳ね上げた下等で使っている間に雨が降ってきても、すぐに雨を避けられるところに移動して水滴をふき取れば全く問題がありません。革の椅子だからといって慎重に使うのではなく、ガンガン外で使って頂きたいです！

それでも心配だ、という場合は、市販の防水スプレーを吹いて頂ければ、より確実です。

(出典：Gruppo Mastrotto - Express products - ADRIA COLORS -Technical sheet https://www.mastrotto.com/wp-content/uploads/2022/02/Adria-_scheda-tecnica_2022.pdf)

ちなみに、光による退色にも一定以上の耐性があることがメーカー検査で実施されています。その強度は、カーテン等と同じレベル4！　だから是非、色褪せなど気にしないでキャンプで使ってくださいね。

ソフトレザーだから、コンパクトに。ハードタイプの約半分！

前回のハードタイプチェアは、そのしっかりとしたフルタンニン鞣し革の風合いでとてもご好評を頂きましたが、どうしてもその特性上コンパクトとは程遠いアイテムでした。

くるくると巻くのが精一杯。その分、革一枚で作ったとは思えない程の硬さがあり、そのありすぎる程の存在感に私たちだけでなく皆様も魅了されたと信じております。

しかし、やはりコンパクトにならないのは不便でした。実際私が撮影用などで自宅に持ち帰る際、ちょうどいい紙袋が無い為にはみ出てしまい、他の乗客に迷惑をかけてしまったことがあります。オートキャンプでも、できるだけ荷物は小さくしたいですよね。

今回のソフトレザーチェアは、折って巻けば結構コンパクトになります。そのサイズは、おおよそハードタイプの半分！　これなら、ギアコンテナにも入ります！

(※ソフトタイプはきつく折りたたんだ状態が続くと折り皺が付くことがございます。できるだけ優しく巻いてください。)

モノ作りプライド。老舗のバッグ屋が作るから、作りには妥協しない。

バッグを縫って、100年。ミシンが入るなら、何でも縫います。

私たちは台東区で三代続くレザーアイテムメーカーです。古今東西、様々なブランド様より注文を受諾し、業界の黒子として尽力してまいりました。社内のモノヅクリだけでなく、関東近郊に居を構える様々な職人さんとも長らく仕事をして参りました。職人さんとメーカー、二つのプライドが綯い交ぜになっているのが私たち増田の商品です。

「神は細部に宿る」と言うのは少々大げさかもしれませんが、メイドインジャパンのプライドを感じる出来上がりであると自負しております。パーツのカッティングから縫製に至るまで、熟練の職人が責任を持って担当しています。社員や職人ももちろんプロの自覚をもって業務にあたっておりますが、特にこだわりが強いのが弊社の社長で、100%クオリティを出すのはアタリマエ。110%、120%の出来を目指せと、言外に社員や職人に檄を飛ばしております。おかげ様で、弊社が納品した商品は多くのお取引先様に満足頂いております。

補強にも妥協せず。頑丈で軽量なナイロン生地を採用。

ソフトタイプのレザーは、体に合わせてフィットする反面非常に伸びやすい性質を持っています。その為、芯材や生地を当てて補強するのが、ハンドバッグ製造では通例です。

芯材は文字通り「芯」としての使用を想定されている為、非常に頑丈で堅牢ですが、見た目があまり良くない為、むき出しで使われることはあまりありません。また、紫外線で劣化して変色する等、基本的には外部に晒されるのを想定していない商品です。その為、芯で使える程強度があり、ある程度見た目が美しい生地をチョイスする必要がありました。

今回裏当てとして採用したのは、肉厚でありながら非常に軽量なナイロン生地「フェザー」。中空糸を採用することで、一般的なナイロン生地の2倍程の厚さがあります。中空糸系の生地は軽量である他に、表面は弱撥水加工が施されているという、アウトドアチェアにピッタリの素材でした。

革の裏にフェザーを張り付けて引っ張てみたところ、人の力程度ではほぼ伸びない、というレベルまでの補強となっておりました！　少しであれば、伸びても革と生地の収縮性に吸収されて元通りになります。　実際、チェアのサンプルに何回も座っていますが形状の変化は目視ではわからないほど！

見た目も、通常のナイロンよりも織り目がはっきりと見える為デザインのアクセントになります。

自社テストではありますが、撥水性検査も実施しました。垂らした水がゼリービーンズのようにまとまり、生地の表面を滑るように移動していきます。ふき取った後も、もちろん濡れている感じはありません！

メインマテリアル：レザーについて

今回採用したレザーは、イタリア産のシュリンク調エンボスレザー。

数々のレザーブランドに革を供給する、Gruppo Mastrotto社から輸入をしています。

何故イタリアの革なのかというと、安くて品質が良いからです。

インポートレザーが「安い」というと「えっ？」と言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際、ユーロのレートが日々上昇を続けており、相対的に単価は上がっております。しかし、弊社はMastrotto社とのパイプがあり、日本の代理店を通さずダイレクトに輸入ができます。また、輸入自体にも業者との交渉をすることでコストを抑えた輸入が可能となりました。中間マージンをカットし、革本来の価格のみを考えれば良い為、他社よりも安くレザーを提供できるのです。

「革」という素材

レザーはここ数年、正直に言えば逆風が吹いている素材です。「アニマルウェルフェア」「ヴィーガン」といったムーブメントの煽りを受けており、生命を犠牲にして得られる素材であるレザーは使用を避けられる傾向にあります。海外の自動車メーカーも、一部モデルで今後はシート素材にレザーを使うのをやめることを表明している等、どうしてもやり玉にあげられがちです。

しかし、私たちはレザーを作る為に動物たちの生命を頂いている訳では決してありません。食肉の副産物を活用しているのが製革業の基本であり、その点から言えばレザーを使うことは非常にエシカルであると言えるのではないでしょうか。

また、レザーの代替となる合皮やヴィーガンレザーも品質が上がってきておりますが、本革と比較すると製品としてのライフサイクルが圧倒的に短く、製品が長持ちするという点でも、大いにSDGs的であると言えると考えております。

もちろん、製革業を営んでいく上では大量の資源やエネルギーが必要となりますが、Mastrotto社はADRIAを製造する上で必要な資源の90%をバイオベース素材で賄っており、カーボンニュートラルを掲げています。

加えて、使用薬剤のトレーサビリティや排水処理等、厳格な世界基準を定めている検査機関であるLeather Working Groupでも最高ランクのGold Ratedを取得しており、製革業の中でも特に環境に配慮した企業であると言えるでしょう。

使うことが回りまわってエコになる、というのは、山や森を守るために出る間伐材を使用した薪に通ずるものがありますよね！

実際の使用シーン

誕生・開発ストーリー

昨年のMakuakeプロジェクトでは、初めての実施ながらありがたいことに多くの方に応援購入を頂きました。

そこで第二弾として、第一弾とは異なるソフトレザーを使用しての製品作りをしていく、というのは、早い段階から決定していました。

試作サンプルを作り、大きな展示会にも出展しました。ご存じの方もいらっしゃるかとは存じますが、2023年1月に幕張メッセで実施されたTOKYO OUTDOOR SHOWにて、DownTownGearとして出展をし、その際にソフトタイプの試作バージョンを参考出展させて頂きました。ご来場頂いた方々からはとても良い反応を頂き、このまま製品化を、と我々も意気込んでおりましたが……

諸事情あり、何人かの社員が退職してしまいました。弊社のような中小企業では、数人の退社がとても大きな影響を及ぼします。退職した社員の仕事を残った人間に割り振り、不慣れな仕事をキャパシティギリギリで回していたら、気が付けば半年以上の月日が経過してしまっておりました。

もう一度Makuakeで、皆様に良い商品をお得にお届けしたい。直接皆様と交流し、色々なお声を聞かせて頂きたい。

そう思ってはいても、製造の目途が付かなければ意味はありません。後ろ髪を引かれながらも、泣く泣くソフトタイプは試作のみで一旦お蔵入りとなってしまいました。

しかしある日、ソフトチェアのサンプルを見た職人さんから、製造が出来るとの申し出があったのです。急でピッチ我々は職人さんと相談をしました。型紙や縫製の手順、使用素材の再吟味から、喧々諤々様々な意見を交わしました。仕事ではありますが、なんだか部活やサークルのような楽しさがあったことを覚えています。

ややあって1ヵ月程が経ち、完成したのが今回のソフトレザーチェア(仮称)です。以前企画していたものよりも品質が良く、使用している素材のレベルも上がりました。これならばサポーターの皆様にもご満足いただけるだろう、という社長からの許可が下りましたので、この度makuake様にて新規プロジェクトを実施させていただく運びとなりました。

利用方法・操作方法

1.ベルクロテープをはがし、各々のポールをゴムコードのテンションに従いフレームを組み立てます。それぞれがカチッとしっかり噛み合っていることを確認してください。

2.レザーシートを広げ、背面にある上側2箇所のスリーブにポールを差し込んでください。

3.上側を差し込んだのと同じ要領で、下側2箇所のスリーブにポールを差し込んでください。最後の一か所は、少々力が必要です。

仕様

サイズ

幅 53cm

高さ 68.5cm

奥行 49.5cm

重さ 1.5kg / 0.9 kg(シート単品での重量です)

原産国

日本(シート部分)、中国(フレーム部)

本体色の種類

ブラック

アイボリー

キャメル

保証期間

永年((株)増田が存続する限りとなります)

FAQ

Q：領収書の発行可能でしょうか？

A：Makuakeマイページ内で発行可能でございます。

Q：保証はありますか？

A：商品をお受け取りになられた日から半年間の保証期間を設けております。

但し、不注意による損傷などは保証できかねますので、ご了承くださいませ

Q：保証はありますでしょうか？

A：通常使用に限りお直しを受け付けております。

送料をご負担いただければ期間に制限なくお直しをお受け付けております。
（サービスが継続する限りの対応となります。）

スケジュール

プロジェクトスタート：11/1

プロジェクト終了：12/10

リターン発送予定日：

超早割分→2024年2月

早割分→2024年3月

Makuake割分→2023年4月

※Makuake割は弊社想定以上の応援購入を頂いた場合、上記お届けのスケジュールから遅延が発生する可能性がございます。その場合はメッセージや活動レポートでご報告いたしますので、予めご了承ください。

革の入荷時期や生産の都合により、多少お届け時期が前後する可能性がございます。

その場合、メッセージや活動レポートでご報告させていただきます。

リターンについて

【超早割15%off】ソフトレザーチェアシート　各色限定40

【早割10%off】ソフトレザーチェアシート　各色限定50

【makuake割5%off】ソフトレザーチェアシート　限定数無し

オプション：フレーム(既にチェアワンをお持ちの方は不要です。)

実行者紹介

株式会社 増田

先々代がハンドバッグ職人に丁稚奉公に入ってから100年あまり、私たちはこの蔵前エリアで革物一筋で参りました。

蔵前エリアは一世紀以上にわたり革物、袋物製造の聖地の一つと数えられ、今なお伝統と流行が共存するエネルギッシュな街です。その様子は、十年以上続くイベントであるモノマチでご存じの方もいらっしゃるかと存じます。

そんな蔵前エリアにて、先々代から数え100年以上居を構えて革製品専門でモノつくりをしているのが弊社・増田です。

当代の社長はイタリアに留学していた経験から、イタリア語で直接現地のタンナーとやりとりをしております。革問屋さんを通さない独自の仕入れルートの為、中間コストを抑え、その分を素材に費やすことで高品質なアイテムを適切な価格で生み出すことが可能です。

国内のブランドだけでなく、海外のメゾンからも直接依頼を受けた実績がある等、大小様々なブランド様とお取り引きをさせていただいておりました。

現在では若手の育成にも力を入れており、今回のリーダーでもある社員は若干30代。

新しい知識を次々と吸収し、一見難しい仕事でも若者ならではの柔軟な発想で工夫してこなしていく、(株)増田に新たな風を呼び込んでくれています。そんなエネルギーある社員が中心となり、全社一丸となって生産をしております。