889FILMのメンバーで女優として活躍する麻美が、高校生の頃より脚本を書き続けていた作品「ロストサマー」

今回自らが監督を務め、15年の時を経て映像化することになりました。

本来、役者はオファーされるまで仕事をすることができません。

私たち889FILMは仕事がしたくて、そのオファーが増えるように自分たちで作品を作り、演技を見てもらう機会を増やすためにチームを立ち上げました。

2018年にスタートしてから４年間、短編をコツコツと制作し続け、ただ自分たちの演技を見てもらう場を増やしたいという思いに加えて”面白い作品を作って多くの人に見てもらいたい”と思うようになりました。

役者だけで立ち上げ、何も分からない私たちですが、そんな私たちにしかでしかできない、枠にとらわれない作品にしたいと思っています。

”日々の生活のなかで、見ないふりをしてやり過ごすような些細な「寂しさ」を、物語のなかで掬い上げたい”

そんな想いからこの脚本が生まれました。

この物語では、異なった孤独の出どころを持つ3人の男女が、しかし等しく「寂しい」という気持ちを持ちよって触れあいます。

ー あらすじ ー

女性たちのもとを転々としながらその日暮らしをする青年・フユ、長年連れ添った妻を亡くしひとり生きる老人・秋、忙しすぎる夫との生活に虚しさを抱える専業主婦・春。

地方で暮らす、季節の名前をもつ孤独な三人の男女が偶然に出会い、不器用に関わり合っていく中で自らの喪失感と向き合っていくー。

主演のフユを演じるのは期待の若手俳優・林裕太

2000年生まれ、東京都出身。主な出演作に映画「草の響き」(斎藤久志監督)、「少年と戦車」(竹中貞人監督)、「海の夜明けから真昼まで」(林隆行監督)、ドラマ「しまねがドラマになるなんて！」(TSK)、「特捜9」(EX)、「センゴク 大失敗したリーダーの大逆転」(NHK-BSP)、「家政夫のミタゾノ」(EX)など。

主演作「間借り屋の恋」(増田嵩虎監督)の公開が控える。

秋を演じるのは文学座の実力派俳優・小林勝也

1966年文学座附属演劇研究所入所。NHK大河ドラマ等映像作品ほか、出演舞台は数知れず。読売演劇大賞優秀男優賞3度受賞。

近年の主な出演作品に、舞台『T Crossroad 短編戯曲祭<花鳥風月>夏』『十二人の怒れる男』『アルトゥロ・ウイの興隆』、映画『シン・ウルトラマン』『決戦は日曜日』『護られなかった者たちへ』『カイジ ファイナルゲーム』、ドラマ『ちむどんどん』『不要不急の銀河』など。

春を演じるのは889FILMメンバーで高知県出身の中澤梓佐

1988年生まれ、高知県出身。2016年映画『スクラップ スクラッパー』内の一編『Shadows』で映画初主演。

主な出演作に、映画『止められるか、俺たちを』『吾郎の新世界』『AWAKE』『あのこは貴族』『ニワトリ⭐︎フェニックス』『よだかの片想い』など。

今後は主演作『ドーナツもり』や『ありがとうモンスター』が公開予定である。

私がこの物語を描きはじめたのは高校生のころです。日々感じていた孤独を解消するためでした。

「孤独」は、年齢も性別も関係なく、誰しもの中に存在するものだと思います。

生活のなかで感じる小さな寂しさは、忘れたつもりでも、心の奥で確実に積み上がっていると思うのです。

物語で生きる彼らが、皆さまの孤独を少しずつ肩がわりしながら物語を生き抜いていくことで”皆さまの荷物をほんの少しでも軽くできたなら”そんな想いを映画に込めました。

監督 麻美

「余命1ヶ月の花嫁」や「ヴァイブレータ」等、数々の映画を生み出してきた監督の廣木隆一さんからも応援のコメントを頂きました。

「今、映画監督麻美の特別な秋が今始まろうとしています。それを僕は近くで見舞って応援していこうと思います。初めての映画の中で麻美は何を解放していくのか今まで見したことのない、感じたことがない風景と時間が流れ、その中から何が見えてくるのか。映画はそれを間違いなく映し出してくれる。僕はそれを見届けたい。そして、それは皆んなにも届けたい。届くはずだ」

映画監督 廣木隆一

インディーズ映画は都内や地方都市のみで上映されることがほとんどです。

実際889FILMのメンバーが出演した小さい作品が地元で上映されず、家族や友人にさえ見てもらえないという現状があります。

日本映画の危惧がある中、今すぐに現状を変えることは難しいですが、今回この映画製作において、地方から発信し、地方での上映を実現していくことで、まずは映画という娯楽が日本全国でもっと身近になっていくことを目指していきたいと思います。

今回、映画を撮影させて頂く高知市は気さくな人が多く、活気のある風土と登場人物が抱える孤独が相反することに面白さを感じました。

高知特有のロケーションや、都会では生まれにくい人との距離感もとても魅力的です。

そんな高知の魅力を映画と共に全国に届けたい！

そういった願いを胸に、今回のプロジェクトではこちらの作品の公開へ向けて、応援してくださる方を募集いたします。

889FILMは1988年生まれの俳優たちが自らの活躍の場を増やす為、代表・中澤梓佐を中心に2018年に立ち上げ、これまで多くの短編作品を製作してきました。

立ち上げ4年目となる今年、初めて長編映画の製作・劇場公開に挑みます。

新しいものに挑戦していくことに意欲的な自分達と、それを理解してくれる若手のスタッフで作品作りに挑むことで、枠にとらわれない映画作りをしたいと思っています。

（889FILMメンバー：中澤梓佐・麻美・関口アナン・椿弓里奈）

監督：麻美／助監督：関口アナン・土屋壮／キャスティングプロデューサー：神原健太朗／プロデューサー：中澤梓佐・椿弓里奈／エグゼクティブプロデューサー：城内政芳／製作：889FILM

国内外映画祭出品費用

宣伝広告費

劇場公開費

など、作品完成から公開へ向けての活動資金とさせて頂きます。

スケジュール

2022年11月中旬～2023年1月中旬 Makuakeプロジェクト実施

2023年２～3月 リターンの発送予定

2023年 高知県先行公開・ほか順次全国公開予定