ナポリ発、D-Nが"原点回帰"で見つめる、その先 。

復活から再生へと歩みを始めたD-N（旧デルタ）。日本の皆さんの応援もあり、南イタリアの伝統職人によるモノ作りを継続し、次世代へとつなぐ道への歩みを進めています。今回は、世界中のイタリア美軸愛好家が復活への再生産を待ち望んだ名作『DV』の原点、『 DV ミニ・コレクション』の復活や、新たに発表された最新商品たちに焦点をあて、再生から次世代へと『伝統技術の継承』の道を歩むニノ・マリノ氏率いるマイオーラ社とD-Nブランドを一緒に応援いただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

＊リターン品の配送完了期間を含め、jetsetter株式会社はマイオーラ社の日本における独占販売権を有する正規輸入代理店です。正規ルートとして日本で先行販売を行います。詳細に関しては、ページ下部のリスク＆チャレンジをご覧ください。

＊『ドルチェビータ』は現在レオナルド・オフィチーナ・イタリアーナと日本での同ブランド輸入元のダイヤモンド株式会社が商標権を所有しています。旧デルタが復活し、再生するD-Nでは『DV』と表記させていただいています。

DV の原点 、オレンジとブラック軸に込めた思い。　　　　　

1982年、イタリア・ナポリ近郊のパレーテで生まれた筆記具ブランドDーN（旧デルタ）。1994年にナポリで開催された G7サミットで公式筆記具に選ばれるという栄誉を手にし、1996年にローマ時代の決闘場の遺跡へのオマージュとして制作された限定万年筆『コロッセウム』では、オレンジとブラックのコントラストで美しい世界観を生み出し、当時保守的な色目のペン中心だった高級筆記具界に、一大センセーショナルを巻き起こしました。

そして、その興奮も冷めやらぬなか、1998年に発表したDVコレクションで当時の万年筆愛好家を驚かせたのは、コロッセウムから引き継いだオレンジとブランクの色使いだもさることながら、通常のミディアム・サイズではなく、ミニ・サイズからコレクションを始めたことでした。当時の筆記具業界からしたらミニ・サイズは珍しく、そのチャーミングで愛らしいスタイルは、世界中の万年筆愛好家を虜にし、イタリアを代表するトップ・ブランドの一角を担う存在になりました。

その後ミディアム・サイズを発表し、イタリア美軸の不動の地位を確立。スリム、オーバーサイズとバリエーションを増やして行きました。今回のプロジェクトでは、DVコレクションの原点となったDVオリジナル・ミニ万年筆とボールペン復活への取り組みを最初に紹介したいと思います。

南イタリアの太陽光を思わせる輝きを纏うバーメイル・バージョンを、世界に先駆け先行販売した本国イタリアでは、復活を待ち望んでいた旧デルタ・ファンの必須アイテムになっています。バーメイルは、スターリング・シルバーにゴールドコーティングを施した仕上げで、オレンジのボディーにゴールドのトーンが加わることで、グッと高級感を演出してくれます。

日本の文具界隈では今、紙製品や手帳、ノートなどの紙製品文具が見直され、名刺より少し大きいM5サイズのバインダーなど、さまざまなサイズを、それぞれのライフスタイルに合わせて愛用する文具愛好家も増えています。そんな日本の様子を伝えながら、今回のMakuakeでのプロジェクトでは、かつて日本で定番展開していたスターリング・シルバー製のキャップ・リングをパラディウム・コーティングを施したモデルの再生産を交渉の末、ニノ・マリノ氏に了承していただきました。

また、今回のDVオリジナル・ミニ・コレクション復活にあたり、日本では正規代理店品としては初めてとなるスチールペン先もリターンにご用意しています。いろいろなシチュエーションや使用シーンに合わせてイタリア美軸の愛らしいミニサイズの万年筆で"あなたらしさ"を表現していただけたら嬉しいです。

DVオリジナル・コレクションは夕闇迫る空を背景に、間接照明で浮かび上がるオレンジ色のコロッセウムを見たニノ・マリノの目に焼きついたコロッセオの景色がDVコレクションに繋がったと後に回想しています。悠久の時間が流れる彼の地を思い浮かべながら、丁寧な暮らしに寄り添うイタリア美軸として応援いただけたら嬉しいです。

永遠を刻む"蔦"の意匠と、『The Ivy Ring』へと続く想い。　

The Ivy Ring (ジ・アイビー・リング）は、DVコレクションが生まれるきっかけとなった限定万年筆「コロッセウム」に敬意を表し、同モデルに採用されていた『蔦の葉』のデザインを復活させたモデルです。『蔦の葉』は、古代ローマの遺跡「コロッセウム」の壁面の一部を覆っていた蔦の、強い生命力やへのオマージュとして捧げられた限定万年筆のリングに落とし込まれた重要なアイコンです。

新旧の比較として、画像手前の限定品コロッセウムのキャップと、奥のThe Ivy Ringのキャップをご覧ください。『蔦の葉』が二つ連なるように並び、キャップリング全体を取り巻く蔦の葉が連なる意匠には、ブランドが大切にする伝統的技法を次世代へと継承していく「永遠性」や「力強さ」、「情熱」などの想いをが添えられています。

『蔦の葉』の意匠を、古典的なクリップとリングに添えたコロッセウムがのちのDVコレクションへと続くデザイン哲学や、イタリアらしさにつながっていく源流になりました。The Ivy Ringは、ニノ・マリノ氏が旧デルタからD-Nに託した揺るぎない想いを纏った貴重な限定コレクションで、それぞれの色目を世界で38人のみが所有できる特別な美軸となります。

当時の素材やパーツで完全復活、その効果。　　　　

変動する世界経済の中、円安が続きペン先素材の金の高騰の続く中、なんとか2017年当時の価格に限りなく近く維持できているのは、工場が昔のままの状態で再稼働できたことに尽きます。加工のための機材道具一式や、素材庫に残されたDVコレクションの象徴でもあるオレンジの素材、クリップや銀製のリングなどのパーツ、そしてミニ用の金ペン先など全てが2017年のままの状態で、奇跡的に2022年に復活できたことに感謝の思いを込めて、今回のリターンに反映させていただきました。

改めて素材や金ペン先などを仕入れる必要がなく復活できることに対して、ニノ・マリノ氏と話し合いを重ねて導き出したのは「正直に、誠意を込めて消費者と向き合うことが、アナログな道具である万年筆の市場を守り、ナポリの伝統技術の継承を可能にすることにつながる」という答えでした。

現在、"金"の価格が高騰を続けています。なんとか現状では価格維持できていますが、次に新たにペン先や素材を仕入れる段階で、どれだけコストが上がるのか。・・それでも、可能な限り誠意を持って向き合っていくことが、社屋、工場や素材庫などが完全復活できた、ニノ・マリノ氏の誠意であり、日本市場を担っている私たち輸入代理店のあるべき姿だと思っています。今回のプロジェクトでは、他ブランドに比べると、まだなんとか良心的な定価設定になっていると思います。迷われている方々も、このタイミングでの応援購入をご検討いただけると嬉しいです。それが南イタリアの伝統職人の手仕事を次の世代へと継承していくことへとつながります。

受け継がれる南イタリアの伝統職人の手仕事。　　　　　　　　

D-Nの特徴の一つに、趣のあるキャップ・リングが挙げられます。長い歴史を持つ「ロストワックス製法」を採用し続けることにもこだわりを持っています。蝋（ロウ）や鋳砂で覆い、原型を溶かした空洞に銀などを流し込み生み出されるスターリングシルバー製のキャップ・リングには大量生産品では決して表現できない、味わい深い風合いを醸し出します。

美しく艶のある軸の素材と純銀が醸し出す絶妙のコントラストが、D-Nの美軸の価値をより高めています。南イタリアの伝統職人（アルチザン）たちが受け継いできた手仕事の技術を使い、作業を続けてもらうことで、次の世代へとバトンを繋ぎます。

D-Nのもう１つの特徴に、ローリング・ホイールを採用したクリップがあります。古典的な意匠のクリップは、上着のポケットの生地を傷めないような仕組になっています。真鍮製の板を、ベースの形にカットしていく作業にも手間と時間を惜しみなく費やしています。

そこから手作業で凹凸をつけ、強度を高めながら専用の器具を使って付け根を折り曲げ、ホイールの部分を両端からペンチで挟んで仕上げていきます。細部にもD-Nならではのこだわりがあります。

南イタリアの伝統職人の技を継承する職人たち。手作りのぬくもりと、丁寧に仕上げられるパーツは、一見どれも同じように見えますが、「同じものは一つもない」。そんな手作業から生まれる個性は、一貫して作られる工業的量産品とは一線を画します。そこにD-Nの哲学ともいえる"こだわり"と"らしさ"があります。

再生の道を歩む、D-N新コレクションの充実　　　　

DV オリジナル　ミニ　万年筆 & ボールペン

南イタリアの太陽光を表現した鮮やかなオレンジとブラックのコントラストが特徴的なDVオリジナル・ミニ万年筆。今回の注目はなんといってもバーメイル・バージョンです。　

日本初展開となるバーメイル・バージョン。金色の温かみと南イタリアの太陽のオレンジ色が響き合う特別感は、上質な深みを演出し、所有する人の個性を際立たせてくれます。より幅の広い層の方々に万年筆を使ってほしいとの思いから、今回はスチールペン先のリターン品も用意しています。サイズ感も可愛らしい相棒です。

万年筆: 収納時約112mm 筆記時約127mm 胴軸経約13mm　重量約19g

14金ペン先 :EF/F/M/B（定番展開後はF以外は受注対応）予価：85,800円

スチールペン先 :EF/F/M/B（定番展開後はF以外は受注対応）予価：44,000円

＊オリジナル・ミニ万年筆は、いずれもカートリッジ式です。

ボールペン（左端）：収納時約111mm 胴軸経約10.5mm　重量約24g ツイスト式 予価：44,000円

＊バーメイルはキャップリングの銀製リングにゴールド・プレーティングを施した仕様です。

The Ivy RingーDVの原型、コロッセウムのDNAを受け継ぐ “蔦の葉”。

マイオーラ社の最上級ブランド『ニノ・マリノ・シグニチャー』がDVミニの生産再開とタイミングを同じくして「ジ・アイビー・リング」コレクションをリリースしました。1996年に発表された名作限定品「コロッセウム」をプロデュースする際にニノ・マリの氏が、クリップとキャップ・リングに添えた蔦の意匠。そこには『時代を越えて受け継がれる』南イタリアの伝統職人たちの手仕事への敬意と、D-Nの哲学を添えた想いがあります。

【 I ballerini　(イ・バッレリーニ） 】

この美軸の色のインスピレーションは、エドガー・ドガの代表作「踊り子」にあります。ステージの上で舞う瞬間、ドレスが揺れ、光を受けて変化する色彩──その“動き”と“軽やかさ”を、素材の色合いに落とし込んだイ・バッレリーニ。書くたびに、バレリーナのステップのように軽やかで、心が自然と前へ進むような気持ちにさせてくれるイタリア美軸です。

【 Vocazione（ヴォカツィオーネ） 】

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョの代表作『聖マタイの召命』からインスピレーションを得た色合いは、光と影が激しくぶつかり合い、まるで「運命の瞬間」が切り取られたような強烈な世界観を印象づけ、“自分の使命に気づく瞬間” を表現した美軸です。人生の分岐点にそっと寄り添い、書くことで未来への決意を照らしてくれるようなイタリア美軸です。

【 Aura Notturna（アウラ・ノットゥルナ） 】

夜の闇から立ち上がる“光の気配"を感じさせるアウラ・ノットゥルナ。深い夜の静けさを表現した繊細で神秘的な色柄のイタリア美軸は、一日の終わりの、自分と向き合う時間に心を満たしてくれます。エボナイトから感じる温もりが、丁寧な時間を共に過ごす至極の万年筆です。

世界でThe Ivy Ring コレクションの万年筆を手にすることができるのは各色目38人のみ。ニノ・マリノ自身の名を冠したブランドとしてDVのDNAを後世へと引き継がせたいとの想いを込めた希少性のある美軸を、この機会に是非ご検討してみてください。

万年筆: 収納時約149.5mm 胴軸経約15.5mm　重量約39g ピストン吸入式

14金ペン先 :F/M/B　予価：165,000円（税込）

「インクを持ち運ぶ」。D-Nの、新しい挑戦。　　　　　　　　

『出先でインクが切れて突然書けなくなってしまった!』『もっと書きたいときに限って、インクが切れる』『書きたいのに、書けないモヤモヤやストレス』・・万年筆ユーザーなら、そんな経験は1度や2度ではないのではないでしょうか？そんな小さな思考の“中断が、仕事や作業の流れを止めてしまいます。

そんな万年筆ユーザーの課題を、D-N（旧デルタ）らしい１つの解決策の提案が、レザヴォア・インク・タンク2.0です。旧デルタ時代から変わらない伝統と革新の融合への挑戦を感じさせる意欲作です。

前作からの"進化”は、素材を金属製から樹脂製に変更。インク・タンクの「軽量化」とインクの残量が可視化できる「サンド・ブラスト仕様」にしたことで、グッと実用性が高まりました。一般的に普及している ヨーロッパ規格のカートリッジインクの容量は約0.7~0.8mlほど。D-Nのインク・タンクの容量は2mlということなので約3倍のインクを持ち運べることになります。胴軸内に1本。そして付属にもう1本、計2本のインク・タンクが同梱されています。

万年筆: 収納時約138mm 筆記時約169mm 胴軸経約15mm　重量約38g

14金ペン先 :EF/F/M/B/1.1（定番展開後はF以外は受注対応）予価：66,000円

専用のスポイトも同梱されています。

＊よろしければnoteの紹介記事も参照してみてください。

世界文化と芸術の潮流を表現。

12連作のシリーズとなるサイン・オブ・タイム　アート・エディション。今回のプロジェクトでは第三弾の「ルネッサンス」　と第４弾の「メディバルアート」の先行予約販売品としてリターンでご用意させていただきました。

「ルネッサンス」

芸術の流れで、古典へ回帰しながら革新が生まれたルネサンスの世界観を表現した美軸です。厳選した素材で、光、均衡、美しさを象徴する色彩とフォルムを見事に具現化しています。

「メディバルアート」

祈りと神秘を宿す世界観を再現した美軸は、暗がりの中で輝くステンドグラス、聖書写本の金箔、信仰と神秘が交錯する深い色合いなどを表現して時代感を捉えています。

「ルネッサンス」 / 「メディバルアート」

万年筆：収納時約139.5mm 胴軸径約14.5mm 重量約24g 両用式　スチールペン先

EF/F/M/B/1.1/（定番展開後はF以外は受注対応）

予価：33,000円（税込）製造国：イタリア

連作収集コレクション

今回のプロジェクトで初めて『サイン・オブ・タイム　アート・エディション』を知った！・・という形のために、特別に第一弾から第４弾までを一気に揃えられるリターンを3セット用意しています。もちろん超早割で少しだけお得に応援購入いただけます。ご自身でコレクションを始めるも良し。仲間や友人、大切な方へのギフトにお使いいただけると嬉しいです。

『サイン・オブ・タイム　アート・エディション』は、全部で12本の連作の期間限定コレクションです。今後、12本のコレクションが収まるコンプリート・ボックスの制作も予定されています。

新しいニーズをとらえたDUNEの新作。

最新のDUNEコレクションは3色をご用意させていただきました。いずれも砂丘（DUNE）を吹き抜ける”風”を想起させるように、ラメをうまく使った素材で高級感を演出しています。DUNEは、クラッシックなスタイルにピストン吸入式で「インクをたくさん吸入しておきたい」という要望に応えた、エントリーモデルの万年筆です。

自分らしさを表現したい時に「手書き」と「インクの色」との組み合わせが人々の関心を寄せているようです。欧米では、カートリッジやコンバーターのインク容量では満足していない愛好家が多くいることです。DUNEは、まさにこの需要を掘り当てた意欲的なコレクションで、価格設定をイタリア美軸の入門コレクションとしてギリギリのラインで抑えています。

今回のプロジェクトでは、シルバー、イエローゴールド、ローズゴールド、ルテニウムと4つのパターンから、お好みのトリムをお選びいただけます。

万年筆：収納時約140mm 筆記時約158mm 胴軸径約14.5mm 重量約24g 両用式　スチールペン先（EF/F/M/B/1.1mmよりお選びいただけます）

＊一般販売後は字幅F以外は受注取寄せとなります。

予価：35,200円（税込）製造国：イタリア

ボールペン： 全長約133mm 胴軸径約12mm　重量約23g　レジン　ツイスト式　　　予価：35,200円（税込）製造国：イタリア

シャープペンシル：全長約133mm 胴軸径約12mm　重量約23g. 0.7mm レジン　　　ツイスト式　予価：33,000円（税込）

製造国：イタリア

＊よろしければnoteの紹介記事も参照してみてください。

エントリーライン　インテーザの挑戦

インテーザ2.0では欧米で人気のキャップ式を日本で紹介しましたが、今回のプロジェクトではツイスト式のボールペンの展開をナポリ側と交渉。旧デルタのベストセラー・アイテムだったヴィンテージ・コレクションで高い評価を得た希少な奥深い色合いの樹脂を使い、再びD-Nのエントリーラインとしてイタリア美軸を身近に感じていただけるようなコレクションに育ててゆきたいとの思いで取り組みます。

ボールペン： 全長約142mm 胴軸径約15mm　重量約24g　レジン　ツイスト式　　　予価：25,000円（税込）製造国：イタリア

届けたい想い

ジャーナリング時代における「イタリア筆記具を持つ意味」

最近、よく聞く「ジャーナリング」という言葉を耳にします。ちょっとした日常の気持ちや日々の出来事をノートに書くことで気持ちや思考が整理され、心のデトックスやクリエーティブな発想につながると言われています。日本だけでなく、欧米でも書く（描く）ことによる瞑想、いわゆるマインドフルネスを実施している人たちもSNSなどを通して広がっているようです。

アナログの筆記具、万年筆の書き心地は「考えるペース」に寄り添い思考が深まりやすいため、ジャーナリングとは相性が良いと言われています。

静かな早朝や、1日の終わりの落ち着きを取り戻す夜時間に、スマートフォンを置いて、ノートを開いて、その日を振り返りながらゆっくりイタリア美軸を走らせる。頭の中でこんがらがった日々のあれこれが、万年筆のインクの特徴でもある濃淡ある万年筆の文字と一緒に解けていく。頭と心のデトックスにもなります。

書くたびに、不思議に思考のノイズがなくなっていき、本当に大切なものだけが輪郭を現すような感覚になります。忙しさに埋もれがちな“私自身”を取り戻す。それがジャーナリングを通したマインド・フルネス（書く瞑想）です。

ネット社会、デジタル社会に疲弊している人も多い昨今、アナログなツールこそ人間らしい暮らしを取り戻すのには必要ではないかと思っています。そんな時に、心を豊かにしてくれるのが、南イタリアのアルチザン（伝統職人）が生み出すD-Nの万年筆です。

令和の時代、日本では紙製品や手帳などの需要が高まっていると聞きます。少し前からM5サイズの手帳も人気のようです。「ミニサイズ」の文具が注目を集める中で、イタリア美軸のミニサイズの万年筆やボールペンは、あなたの個性を表してくれます。自分を表現できるアイテムとして、ビジネスマンやご自身でフリーランスで仕事をされている方なら第一印象はとても大切。それほど重くないミニ万年筆は持ち運びにもほどよいサイズ感で、毎日の良き相棒となってくれます。

万年筆には書く『道具』以上の価値がある。

男性でも女性でも、日々の装いにそっと個性を添えるイタリア美軸。スーツのポケットやバッグから、その一本を取り出す所作だけで、あなたが選ぶ小物への美意識や仕事観を静かに表現し、あなたらしさを演出してくれます。

使う人の思想を、語るように表現してくれるイタリア美軸は、日常のワンシーンでしっかりとあなたらしさ、あなたが日々向き合う姿勢を表してくれるのです。

大切な、「書く道具」という使命。

私たちのこだわりはD-Nのイタリア美軸を、ただ見た目にキレイで美しいアクセサリーのような存在で終わらせたくない。万年筆は「書く道具」であることい強いこだわりを持っています。そんな思いから、金ペン、スチールペンにかかわらずナポリから入荷する全ての万年筆に標準的な日本語の筆記に合わせて、外部の専門家にペン先調整を依頼しています。

直近のプロジェクトでも、応援いただいた方からお手紙やメッセージをいただきます。

「書き味」に対する弊社の考えを受け止めていただけるのは・・何より嬉しいです。

＊私自身もセーラー万年筆の天応工場にてペン先調整の研修を複数回受講し、海外イベントまで足を運ぶ著名なペン先調整師に技術を学ばせていただいていますが、お客様の手にわたる万年筆のペン先調整は全て外部の専門家に調整をお願いしています。

スケジュール

12月13日（金）：『趣味の文具箱』最新号Vol.76 にて今回のプロジェクトのDVオリジナル・ミニ・コレクションやサイン・オブ・タイム　アートコレクション、デューンやニノ・マリノ・シグニチャーのジ・アイヴィー・リングを特集掲載いただきました。

12月15日（月）：　プロジェクトスタート

2026年1月30日（日）：プロジェクト終了

2026年2月下旬　リターン品入荷予定

　　　　　検品/ペン先調整

2026年3月中旬〜下旬　リターン品発送予定

実行者紹介

Jetsetter株式会社 村雲伸二

大学卒業後、欧州外資系企業の大阪支社に勤めパリ支店勤務を経て日本の輸入商社に転職。高級筆記具、機械式時計、革製品の国内市場に向けた営業、ブランディング、PR、販売員教育と合わせて欧米提携ブランド先企業に出向いて商品企画、品質管理、海外展示会サポート等、幅広い業務に携わる。同社を退職、jetsetter株式会社のCEOとして今まで培った人脈と経験をもとに「今より少しだけ丁寧で上質な暮らし」に寄り添うこだわりのアナログ製品をイタリアや台湾を中心に世界中からセレクト、日本の百貨店や専門店などを通してみなさまに紹介しています。

イタリア・ナポリのMaiora社の中で復活したD-Nは、以前よりイタリア文化やナポリの風習、伝統にスポットをあてたモノづくりをしていました。私は、そんな彼らが生み出す筆記具を通して日本の皆様にも彼の地の文化や伝統を知ってほしいとの思いで今回のプロジェクトを立ち上げています。イタリアのものづくりには日本とは違った色使いやデザインと文化的な背景など情緒的価値の強さ感じます。イタリアの歴史や風習や文化を知れば、私たち日本人が学べるものが多くあると感じています。D-Nのイタリア美軸が持つデザインや色使いなど、機能＋αの付加価値が私たちの日常生活に与えてくれるものは多くあると思っています。そんな南イタリアの伝統技法を次の世代へと繋げていくためにも、日本で1人でも多くの方々に知ってもらい、応援いただければと思っています。応援のほど、どうぞよろしくお願いします。

MAIORA 社 　ニノ・マリノ

1982年より旧デルタを立ち上げ、世界市場に向けてイタリア万年筆の魅力を伝えてきたニノ・マリノ氏。ナポリの伝統技法と卓越した美意識を世界中に広めた貢献を讃えられ、イタリア共和国功労勲章コンメンダトーレ章を受章しました。若い時代には空手を通して日本の文化に触れた大の親日家。ハンドメイドによるモノづくりに強いこだわりを持っています。2017年から空白の5年間を経て、前回に引き続き日本の皆さんへ私たちの筆記具をお届けできる今回の機会を大変嬉しく思っています。今回も自分の名前を冠したブランド『ニノ・マリノ・シグニチャー』にてDVコレクションの原型とも言えるコロッセウムに採用したアイコンの「蔦の葉」の意匠を添えたコレクションを紹介しています。応援、どうぞよろしくお願いします。

ちなみにMaiora（マイオーラ） は古いラテンの言葉”Ad maiora “=“今から更にいいことが起こりますように“や“大きなチャンスを! “など相手にとって今以上の幸せを願う時にかける言葉からきています。南イタリアの伝統と新しい発想を組み合わせ「筆記具の新しい可能性を引き出せますように」・・そんなニノ氏の想いが込められています。

旧デルタ時代から『Double Nib（ダブル・ニブ）』という、ペン先を上下に重ね合わせたデザインをブランド・ロゴとして天冠やペン先などに使用してきました。2022年以降、日本での正規輸入品には、『Double Nib（ダブル・ニブ）』にDELTA by Nino Marino (デルタ・バイ・ニノマリノ）の想いを添えて『D-N』として再出発しています。