生美酢【KIBISU】～たんかん～

昔から奄美で食される伝統のきび酢

奄美の伝統酢「きび酢」のルーツ

酢が日本に伝わったのは4〜5世紀頃で、中国から酒造技術とともに伝来したとされています。奈良時代には宮廷料理に使われ、江戸時代には寿司文化の広まりとともに、庶民の食卓にも浸透しました。奄美では、地元のさとうきびを原料とした「きび酢」が古くから親しまれています。その歴史は江戸時代までさかのぼり、伝承によると黒糖を作ったあとの釜を放置していたところ、自然発酵によって酢ができたのが始まりとされています。黒糖の残り汁に空気中の天然酵母や酢酸菌が作用し、南国特有の高温多湿な環境で発酵が進むことで、まろやかでコクのある「きび酢」が誕生しました。

「きび酢」はカルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄などのミネラルをバランスよく含みます。今回の「生美酢【KIBISU】～たんかん～」には、鹿児島県最南端に位置する美しい島、サンゴ礁の隆起によって生まれた【与論島】で造られている（よろん島きび酢本舗）のきび酢を使用しています。よろん島きび酢本舗のきび酢は米を使わず、さとうきびだけを原料に造られるのが特徴的です。ミネラルとアミノ酸が織りなす相乗効果によって深みのある味わいが生まれます。与論島の潮風を感じながら、熟練の職人が丹念に見守る発酵甕の中で、ゆっくりと熟成された本格的なお酢をぜひお楽しみください。

奄美の伝統 ＆奄美の果物の融合

捨てられる果肉に、もう一度命を。

私は奄美の酒造会社で働く中、地元の美味しいフルーツを使ったリキュールの製造・販売業務に携わってきました。ところが、リキュールの製造後に残る果肉が、まだ食べられるにもかかわらず大量に廃棄されている現実に直面します。もったいない、なんとか活かせないか——そんな思いから、このプロジェクトは始まりました。しかし、立ちはだかったのは「酒税法」の壁。たとえ1％でもアルコールを含むと、お酒と見なされ厳しい規制の対象となります。専門家に相談し、法律を調べ尽くしたものの、理想の形での活用は難しく、最初のプランはやむなく断念することに。それでも、「果肉を無駄にしたくない」という想いは、今もなお持ち続けています。

きび酢との出会いが開いた、新たな可能性

そんな折、奄美の伝統的な発酵食品「きび酢」の美味しさをもっと多くの人に届けたいと願う生産者の声に触れる機会がありました。　

お酢の利用シーンが限られ、認知度がなかなか広がらない。与論島の「きび酢」の価値をもっと多くの人に知ってもらいたい。　　

黒糖焼酎製造会社に勤めている私は同じ【さとうきび】を原料として取り扱う生産者としてその言葉に共感し、あるアイデアを思いつきます。

奄美のフルーツ×きび酢は新しい価値を生み出す

リキュールの残渣物でもあった地元奄美の主要なフルーツ【たんかん】。
これらの生果実を、【きび酢】に掛け合わせてみたらどうだろうか？
奄美で長年愛されてきた、きび酢に、新たな切り口を加えられないか？

試行錯誤の結果、こうして生まれたのが「生美酢 KIBISU～たんかん～」 です。

「生の果実をお酢に漬け込む」という従来ながらのアイデアを活かして、旬の果物を地元のお酢として親しまれていた「きび酢」に漬け込みました。

サポーターの皆様に届けたい価値

①美味しさと健康を味わう

与論島の自然が育んだ 「きび酢」 は、ミネラル成分をバランスよく含有しているのが特徴的です。そこに、ビタミンC、ビタミンPなどを含む「たんかん」（柑橘系）を漬け込むことで、さっぱりとした味わいながら、どこか懐かしい味わいが感じられます。与論島で製造される（きび酢）と、奄美で収穫される（たんかん）、さとうきびを精製して造られる（ざらめ）のみを使用した食品添加物不使用の自然素材の逸品です。

②奄美の食文化を守り、食品ロスを削減

このプロジェクトでは、奄美の伝統食品「きび酢」の魅力を広めながら、見た目に傷があって市場に出せない等級品（規格外品）を活用しています。中身は新鮮で美味しいのに、捨てられてしまう果物を使うことで、食品ロスの削減にも取り組んでいます。地域の資源を無駄にせず、自然と共生する——　　　　　　　　　　　　　　　そんな循環型の取り組みを、奄美から発信していきます。

③新しい食の楽しみ

毎日少量をストレートで飲んでいただき、商品そのものの味わいを楽しんでもらうのはもちろん、炭酸水で割ったビネガードリンクやヨーグルトに混ぜてシロップとしてもお使い頂けます。さとうきびから作られた、ざらめ（粗糖）を使用しているため、コクのある甘みも感じられ、きび酢の奥深い味わいとたんかんの柑橘系特有の香り味わいが見事に調和し、フルーツビネガーとして日々の食卓を彩ります。

調味酢として甘酢のあんかけや、さらに加糖して煮詰めることでオレンジソースなどにもご活用頂けます。

生美酢【KIBISU】たんかん　開発へ

酒造会社での経験
地元のフルーツを使ったリキュールの製造・販売の現場に携わる中で、原材料が持つ可能性を深く理解し、これまで再利用されずに捨てられていた食品ロスの問題に向き合うようになりました。

きび酢の価値を広めたい思い
さらに、きび酢の魅力をより多くの方に知っていただきたいという生産者の情熱と、奄美の伝統食を受け継いでいきたいという想いが、このフルーツビネガーの開発を後押ししました。酒税法の制約を乗り越えるため、アルコールを含まない「調味酢」という新しいかたちで商品化するアイデアが生まれ、その想いが、今回「生美酢【KIBISU】たんかん」として誕生しました。

製造工程

たんかんの皮を丁寧に剥き、中の果肉のみをふんだんに使用

きび酢の酸味を和らげるため、ざらめで調整しました。そのままご利用いただいても十分に素材の味をお楽しみ頂けます。

きび酢よりもたんかんの使用量を増やすことで、果実から溢れ出す果汁とざらめ（粗糖）がうまく混じりあい、お酢なのに、まるで酸味がきいたみかんジュースのような感覚でどこか懐かしさが漂う味わい深い調味酢に仕上がっています。ストレートでも美味しく頂けます。

瓶の煮沸を行います

１本１本ろ過を行い、果肉を取り除いていきます

瓶栓をして湯煎へ

80℃　5分間で湯煎を行い、酢酸菌の活動を抑えます

１本ずつ丁寧に瓶詰めしました

商品の詳細

内容量：150ｍｌ

原材料：たんかん（奄美大島産）、醸造酢（与論産）、粗糖（島ざらめ奄美大島産）

添加剤：未使用

特定原材料：未使用

賞味期限：製造より１年

保存方法：常温保管可（直射日光、高温多湿を避けて保存）

裏面表記内容：

特定原材料８品目：なし

※厳選した天然原料を使用しているため、成分由来の沈殿物が生じる場合がございますが、品質には問題ございません。

スケジュール

２０２５年８月１日：Makuakeでのプロジェクト掲載開始

２０２５年９月２９日 ：プロジェクト終了

２０２５年１０月１日 ：梱包用意　発送準備が完了次第、順次発送

リターンについて

リターン商材として「たんかん」や「ざらめ（調整糖）」を加えていない【きび酢】（商品名：生美酢【KIBISU】～プレーン～）を用意しました（※きび酢は生産者が少なく、一般的なお酢と比べ栄養価が高いと言われており大変希少なお酢です）。「生美酢【KIBISU】たんかん」と味比べをしてその違いをお楽しみください。

生美酢たんかん×２個＋生美酢プレーン×１個　　￥４，７００円

生美酢たんかん×３個＋生美酢プレーン×１個　　￥６，０００円

生美酢たんかん×４個＋生美酢プレーン×１個　　￥７，２００円

他のリターン：【超早割】生美酢たんかん×３個、生美酢たんかん×４個、生美酢たんかん×５個など

実行者紹介

奄美の自然と文化を活かし、未来につながる食の可能性を広げたい。

奄美の豊かな自然と食文化に魅せられ、私は長年にわたり、地域資源を活かした商品開発に携わってきました。酒造会社での経験を通じて、地元のフルーツの可能性を深く理解すると同時に、食品ロスの課題にも直面。廃棄される果肉を何とか活用できないか——その強い思いが、このプロジェクトの出発点でした。

奄美大島で製造する「生美酢 KIBISU～たんかん～」 は、伝統的な発酵食品「きび酢」の魅力を広めながら、食品ロス削減にも貢献する新しい試みです。市場に出回ることのなかった果実を活用し、奄美ならではの美味しさを全国へ届けたい。この一本、一本に奄美の恵みと挑戦の情熱が詰まっています。

Makuakeのサポーターの皆様とともに、奄美の食文化を未来へつなぐプロジェクトを育てていきたい——そんな思いを込めて、この商品をお届けします。どうぞ応援よろしくお願いいたします！