,今回初めて掲載する事になりました　株式会社ミハル産業の川口です。弊社ではいろんな材料を使う事が多く、その中でも台所や店舗に使われる”人工大理石”のカウンターの製作を行っており、今回はその”人工大理石”に着目しました。

お客様からカウンターの製作依頼を受け、何度も製作している間に感じた事が今回のプロジェクトの発端であります。

①　カウンター製作はほぼ一品一様のため、様々なサイズの端材が発生する。

②　人工大理石の単価が高い。

③　①②を含めた素材を費用をかけて廃棄処理を行わなければならない。

3項目纏めて一言で申しますと…もったいないのです。

何かこの端材で形にできないか？そして安価に仕上げられないか？今までの用途から目線を変えて、人工大理石を身近に感じてもらいたい事もあったので、世間にはない”人工大理石のトレー”を開発製作したいと思いプロジェクトを立ち上げました。

今回は4点リターン商品として準備しました。商品は1点1点社内で切断から行い、細部の仕上げ作業はすべて手作業で行っています。商品説明に関しては各コースをごらんください。私なりにこんなイメージや提案はどうだろう？と言った写真と、自宅で実際に使用している意見と素材に関しての実験を行ってみましたので紹介していきたいと思います。

各商品　全体写真

①　おしぼりトレー

ご自宅でお客様が来られる時はもちろん、バーやホテルなどでは高級感の演出に一役かってくれると思います。

②　トレー（小）

休日、自宅で”今日の晩酌のつまみは何にしよう～？”と考えながら準備する時間も良いですね。落ち着いた雰囲気のトレーがお気に入りの食材を際立たせてくれます。また、アクセサリーなど小物置きや小さい観葉植物を置くトレーにも良いかと思います。　　

③　トレー（大）

テーブルスペースが狭い空間で食器点数を減らしたい時などに良いかと思います。乾き物のおつまみなども混ざらずに4種類のります。4カ所の内2つは小皿を使用したいときでも、そのまま置いて頂ければ運搬も配膳も楽になります。またトレー裏側にはすべりにくい加工を施してあります。また、アクセサリーなどの小物置きや小さい観葉植物を置くトレーなどにも良いと思います。

④　ワンプレートトレー

ちょっとゴージャスなお子様ランチをイメージしてみました。ワンプレートなので食器を減らせて、片づけも楽です。昨今、町ではカフェもすごく増えたと思いますが、テーブルスペースが狭い所もありますので、こんな使い方も良いかと思います。

乳幼時期にプラスチックトレーに食事を盛り付けて、食べさせるときに皿が動いてすくいづらかったしませんか？お子様が自分で食べ始めるころになれば、テーブルにある食器を腕などで引っ掛けてしまいテーブル、床が散々になった経験があります。ワンプレートトレーは食器を減らせて、人工大理石ならではの重みと、トレー裏側にはすべりにくい加工をしてあります。また薄めの形状ですので、プレートがひっくり返しにくくなっています。下記写真、自宅で”ワンプレートトレー”で夕飯を食べている娘たちです。

奥さん曰く、洗う皿が少し減るし、手洗いで陶器やプラスチック製品を洗うのと変わりないし、陶器の食器を洗って水切カゴに入れる際は”カチャカチャ”と音がなるけど、人工大理石は甲高い音はしないから良いと言っています。裏面のすべり止め加工部の耐久性も現在検討中で、洗っている最中にすべり止め材が取れたというのはまだ無いですが、予備部品として付属するか検討中です。

自宅内で陶器の皿は落とせば割れて破片が飛散しますが、人工大理石はどうだろうか？

落下実験してみました！工場内なので、床はコンクリートです。皿から落としてみました。

写真の通り、割れて細かい破片が周りに飛びました。

次に人工大理石トレーで落下してみました。

1回跳ねて写真のように。1カ所は1ｍｍ程の角凹みで、2カ所目も1ｍｍ程のカケがあったほどで、割れる事は有りませんでした！家や店舗でトレーや皿として使うには落とした時に破片が飛散する事が無いので、特に小さいお子様がおられる環境でも安心な素材です。

実験2　人工大理石は常に冷っとした感じがあるのでプラスチックトレーとワンプレートトレー（人工大理石）を冷蔵庫に入れてどのくらいの時間で室温近くになるのか？

結果；25分後にはプラスチックトレーは28℃で室温になり、ワンプレートトレーは25℃でそれ以上は上がりませんでした。トレーの厚みがある所は22℃でした。結果、外からの熱や温度の影響が受けずらいという事になります。熱湯を入れたマグカップを人工大理石にしばらく置いたところ、手で触れるくらいの熱さでした。

実験3　プラスチックトレーとワンプレートトレー（人工大理石）にアイスクリームをのせてどちらが早く溶けるか？

添付下の写真が結果ですが、両方とも同じように溶けました（苦笑）室温によって上から溶けていくようで変わりませんでした。プラスチックの箱と人工大理石の箱を作り、その中にいれて比較すればよかったかなと思いましたが、第二段の商品開発に生かしたいと思っています！

人工大理石の取り扱いと注意点及び補修可能のご案内

①人工大理石とは、主にキッチンや洗面カウンター（天板）に使用され、耐薬品性や衛生面に良い素材のため病院などでも使用されています。また高級感、清潔感もあり、加工では、くっつけたり、曲げたりできる面白い素材です。

②トレー及び食器として使用の場合、食品を直接盛り付けしますが食品衛生における昭和34年厚生省告示第370号に適合しており、米国基準のＮＳＦ規格51に合格していますので安心、安全に使用できます。

③トレー使用後は一般的に使用されるナイロンタワシ（片面ザラザラで片面スポンジ）とキッチン用洗剤で手洗いにて行って下さい。色の強い食材やカレー粉やタバスコは水洗いでは少し残りますが、ナイロンタワシでゴシゴシと擦れば取れます。

④前述でも書きましたが、熱で曲げれる素材なので、電子レンジ及びオーブントースター、食洗機、乾燥機などの加熱機器の使用はしないようにしてください。変形、変色が発生し、怪我に繋がります。

⑤高温になったフライパンや鍋、ポットなど直置きはしないでください。凹んだり変色の原因になります。

⑥キズが付いた場合はサンドペーパー240番でキズをとり、サンドペーパー400番で磨いて、仕上げにナイロンタワシのザラザラした面で磨けばきれいに戻ります。その後は洗ってからご使用下さい。

先ずは商品開発と思い、思い描いたイメージを書く所から始まりましたが、できた商品をどんな方法で知ってもらい、見てもらい、購入していただけるのか…？ましてや私自身、ＩＴ関連には弱く（苦笑）、恥ずかしながら知人に足を運んでみてもらう！ぐらいしかなかったのですが、メインバンクの方から、お声掛けいただき、クラウドファンディングの内容を聞くと、作った物の反応を見て頂ける良い機会と思いチャレンジする事にしました。

商品の発送につきましては、使って頂くお客様の手元に破損なく到着する事を優先とし、緩衝材と段ボールにて梱包出荷することで検討しておりますので宜しくお願い申し上げます。また現在進行中のため、掲載商品と形状が多少変わる事がありますのでご了解ください。

プロジェクト概要でも述べさせて頂いた”もったいない”の思いから、端材を利用した商品から、身近に人工大理石を知って頂ければ幸いです。まだまだ商品には改良が必要ですが、素材と商品への思いを形にして市場で必要とされるのか、必要とされないかをお客様の反応や要望、意見を頂き改良を重ねて、引き続きご提供できるように取り組みたいと思っています。

端材がある時しか製作ができないので、個数限定生産にはなりますが、引き続きクラウドファンディングを通じて新しい物を発信していきたいと思っておりますので今後とも宜しくお願いします。