スマートな会計は「財布」から。
圧倒的な「使いやすさ」をその手に

瞬時に取り出し、瞬時に収納、
見やすさ抜群で財布迷子とはもうおさらば。

ミニ長財布の弱点を克服！

最近主流のミニ財布。そのスマートさの裏で、「札が見づらい」「出し入れしにくい」「容量が足りない」といった不便さを感じたことはありませんか？

最近のミニ財布は特に札入れが端に追いやられ、現金の出し入れや、把握がしづらくなっています。キャッシュレス時代でも、いざ現金を使う際に「思ったより入っていなかった」と困ることがあります。

あなたを仕分け上手にする財布。
「RICO Fit」

【一目瞭然】取り出しやすい札室

端に追いやられがちな札入れを中央配置に。残金も一目瞭然。この財布は現金派の方には札室が2ヵ所使えるようになっています。一万円札と千円、五千円札の仕分けが可能です。

【変形する札室】心地よい入れやすさ

小さな長財布は横幅が狭いので入れる際にお札が両端がひっかかりやすく、スムーズに入れにくいという点があります。RICO Fit は財布を開いた際にマチがほぼ直角に曲がる為、引っ掛かりにくくなっています。

【シンデレラフィット】複数の1万円札もスッと収納

小さな長財布の弱点「まとまった1万円札が入れにくい」これを解消するためのギミック。

複数の一万円札を収納する際は奥側のマチを一旦外に開き、お札をまとめて収納した後、マチをもとに戻します。勝手に外側に開くことはありませんが、指で内側から軽く押し出すとポンと開きます。

この時札入れの開口部は164mmから200mmにアップします。ATMから取り出した不揃いのお札も難なく収納。

両マチを開けば奥から手前等、お札の移動も簡単です。下段のカードが、もし出し入れしにくいと感じた場合もこのマチが役に立ちます。

札室だけではない小銭収納のこだわり

【小銭まで整理上手に】出口と入口が分かれるギミック

例えば小銭のおつりが大量に出ることがあります。その際はファスナーを閉めたまま小銭入れの上部からジャラっとまとめて入れることが出来ます。

フラップを閉じたまま小銭だけ取り出せる。

上部から小銭が入る設計ですが、ストッパーを設けているため、上まで上がってくることはほとんどありません。万一、小銭をたくさん入れて膨らんで逆流しても、フラップを閉じている状態で小銭がこぼれることはありませんのでご安心ください。

【持ち替え不要】小銭会計もスマートに。

小銭入れは使いやすさと薄さを考え、財布の正面下部に配置。一般的に背面に付ける形状を、RICO Fit では現金決済時に財布を持ち替える必要をなくすため、正面に設けました。

小銭入れはあえて浅めの設計です。一般的な長財布は深くなりがちで、財布の底をのぞき込み、指を奥まで差し込む必要がありますが、この形状なら簡単に取り出せます。

使い方としては右手でファスナーを開き、左手の親指でグッと開くと使い易いです。

通常はミシンの都合で左にマチを付けますが、お札と小銭を同時に扱う際に見づらく取り出しにくいため、右側に直角に近く開くマチを設けました。視認性と取り出しやすさが大幅に向上しています。

【揺るがないフォルム】大量に入れても崩れにくい構造

通常外付けの小銭入れは、財布の表に付いているので小銭を入れると、財布の表面が膨らんでしまいます。RICO Fit は構造の工夫により小銭を入れても表が膨らまず、内側に力が逃げるようになっています。（多量すぎるとさすがに膨らみます。）

【カード決済】瞬時に取り出し簡単会計

推奨6枚最大12枚の収納可能なカードスペース。よく使うカードは財布を開いてすぐにアクセス。クレジットカードを多く使う方はお札を手前にまとめてカードを取り出しやすくして使うこともできます。使う人の好みや、状況によって使い分けることが出来ます。

■カード段の特長

カード段は切込みではなく、細長い穴をあけています。切込みの場合、入口が非常に狭いので出す際は問題ないのですが、入れやすさに課題が残ります。細長い穴の形状によりカードの入れやすさが向上しています。

muichigaの製品はすべての工程を一人で行っています。

女性の手の大きさでも、とても扱いやすいサイズです。スマホとの比較でお判りいただけると思います。

重量90ｇ

Color Lineup

さらに深堀していきます

■フォルムイメージ

カジュアルすぎず固すぎないデザインを意識し、薄い箱のようなフォルムを目指しました。特に側面の丸みを抑え、直線的な仕上がりにする点に苦労しました。

フォルムを崩さない秘密

直線的なフォルムを追求したRICO Fitは、長く美しい形を保つ工夫がされています。薄く仕上げるためにカードを上部に、小銭を下部にするのが効率的です。RICO Fitは下部にもカードを入れる設計で、これが芯材の役割を果たし、全体の形を保ちます。小銭入れだけにすると下部が柔らかくなり、歪む恐れがあります。この設計のおかげで財布の上部から下部までカチッとしたフォルムが保たれ、型崩れしにくい仕上がりになりました。

ファスナー

小銭入れのファスナーはYKKの上位シリーズのエクセラ、スライダーは財布用に開発されたフラットスライダー。スライダー自体の厚さを軽減しています。ファスナーのエレメントカラーは革の質感に合わせたものを使っています。

使用上の注意点

この形状の小銭入れの弱点として、マチがない方（左側）奥に小銭が挟まり取り出しにくいことがあります。もし挟まったら、小銭入れの上部を広げて傾けてください。スルっと中央部に移動してくれます。

ポケットに入れる際はマチがある方を下にして収納すると小銭が奥に挟まるのを防げます。

お札の高さギリギリに設計していますので、お財布を閉める際はお札の上部がはみ出していないことをご確認ください。

素材

素材はイタリア産のスモークドマットという革を使用しています。その名前のとおりスモーキーでマットな質感です。バケッタ製法の※プルアップレザーです。通常のオイルではなくワックスでプルアップに仕上げているこの革はある程度の張りがあり、カチッとしたフォルムも出せます。と同時にしなやかさを併せ持ち、触った時の質感も良く、経年変化で艶も出る、作り手にも使い手にも利点のある革です。

※プルアップレザーとは、革の鞣し工程でオイルを多く含ませて作られた革で、革を曲げたり、指で押したりすると色が薄くなる「プルアップ現象」が特徴です。内部のオイルが移動して色の変化が現れます。

革を作るタンナー

タンナーはイタリアのビルジリオ・コンチェリア・アルティジアナ。伝統的な製法と革新的な技術を併せ持つ有名なタンナーです。

■経年変化について

スモークドマットはヌメ革の染料仕上げなのでエイジングを楽しめる革です。使うほどに艶が出ますが、テカテカの艶になるのではなく、あくまでマットな艶。鈍く光る艶といったイメージです。

※この革は染料で仕上げていますので、色ブレがあります。新品の時点からプルアップ現象が起きている場所もありますので。均一な見た目ではないことをご了承ください。

傷はつきやすい革です。例えば爪でひっかくと簡単に傷がつきますが指で擦ると不思議と消えていきます。

色々な要因で傷がつきますが、あまり気にする必要はありません。時間が経つと不思議と馴染んできて、いつの間にか消えていたり、目立たなくなってきます。顔料やトップコートを使っていない素肌に近い革の特長です。

布で擦るとより効果的に消えます。

↓の画像はカードのエッジを使って、わざと傷を付けてみました。

革の豆知識

一般的な革はトップコート、顔料、高圧プレス、型押し等により、傷がつきにくくなっていますが、逆に言えば一度傷が付くと元には戻らないというデメリットもあります。特に顔料やトップコート等は傷が付く際に剥げ落ちてしまうので、元に戻すには再度塗装が必要となります。特に顔料をべた塗りの革は色の濃淡がなく、のっぺりとした表面になります。

それに比べスモークドマットは傷は付きやすいですが、擦ると消える、時間と共に消えていく、染料で仕上げているので透明感があり、経年変化で色が濃くなりとても良い質感に変化していきます。育てて使う財布にぴったりの素材です。

アジが出る革、出ない革2種類ある

傷が付かない革≒時間と共にボロくなる

傷が付きやすい革≒時間と共に質感が上がる

使い始めて１.２か月目は傷が気になるかもしれません。使用していくうちに手の油が革に吸収され、色も濃くなり傷が自然と消えていきます。

開発ストーリー

今回の型紙作りは実現可能な最小サイズを目指して制作が始まりました。

・一万円札（縦76mm　横160mm）内寸がこの寸法にどれだけ近付けられるか。

・小さくても使い易い財布を実現する為のカード段と小銭入れの配置。

・「スマホを持つ感覚で持てる長財布」を目指して小ささはもちろん、薄さも追及。

３点の条件を満たした型紙制作は難航しました。ファーストサンプルまでどれだけ型紙を作り直したか数えきれないほどです。

RICO Fitの全体的なコンセプトとして考えたのは利便性。開発当初予定していたのは自社で作っているL型ファスナーの改良小型版。この形は需要が高く、使われている方も多いと思います。しかし利便性という意味で再考したとき、財布の開閉時の動作が大きすぎる気もします。カードを出すだけでも毎回L字のファスナーを開くのは少し手間に感じます

そこで考えたのが短いフラップ型の財布。一般的な物はフラップ自体に機能性を持たせるため、フラップの裏にカード段が付けます。

しかしカードを出す際に持ち替える必要があり、少し手間に感じます。RICO Fit は思い切ってこの機能を排除しました。代わりに得られた利便性として、財布の開閉の時短です。短いフラップは親指で開けて親指で閉じる。動作を最小限にできます。

RICO Fit は特殊なマチの構造により、フラップを開けると勝手にマチが広がってくれます。折りたたむ時にも抵抗無く閉められます。※新品当初は革の固さがありますが、使っていくと下の画像のようになります。

FAQ

Q.メンテナンスは必要ですか？
A.革自体に多くのワックスが染み込んでいますので、基本的には不要です。

Q.傷が付いた時にはどうすれば良いですか？
A.乾いた布で軽く擦ると消えます。それでも消えない場合は市販のメンテナンス用のクリームなどを薄く塗るとより効果的に消えます。（クリーム等を使う際は目立たないところでまずシミにならないか試してください。）

Q.修理は出来ますか？
A.修理可能な場合は全て対応させていただきます。状態によって無料から有料と修理費は変動します。

Q.カスタムは可能ですか？
A.今回のプロジェクトではご対応できかねます。

スケジュール

8月30日プロジェクトスタート

10月28日応募締め切り

12月下旬　超超早割分発送予定

2月下旬　超早割分発送予定

3月下旬　早割分発送予定

製作が完了次第、予定よりも早く発送させていただく可能性がございます。

Line up

今回のプロジェクトへの思い

今から20年前、革製品の制作を生業とするため上京しました。バイトをしながら、何のあてもなく、いくつものメーカーに訪問し仕事を見させていただきました。自分の理想とする物作りの現場には残念ながら出会えず、

一旦ドメスティックブランドの店舗で職人として働き始めました。そこでも取引のあるいくつかのメーカーを見学させていただき、一人の親方と出会いました。圧倒的な技術力で当時素人の私から見ても一線を画すレベルの仕事でした。後日知ったことですが、その親方は業界内では有名な方で、日本でトップレベルの創業100年以上続くメーカーの社長でした。親方に仕事を見せて欲しいとお願いし、自分が休みの日は必ずその工房へお邪魔し、少しずつ工房にて制作をさせていただくようになりました。その後、弟子入りという形で工房の一角をお借りし、日々の制作を行いました。弟子入りですのでもちろん無給です。当時は下請けメーカーとして問屋さんから仕事をもらい、親方の仕事を目で見て盗みながら技術を吸収し、一人前の職人に育ててもらいました。

その親方もすでに亡くなられました。親方の持っていた技術を学んだ人間も少なく現役で仕事をしているのは数人程度です。弟子入り当時、親方に「この仕事をしたい若い人がいたら教えてあげなさい」とよく言われておりました。現在の私の状況は人を育てるどころか雇う事すらできておりません。

今回のマクアケへの挑戦は自分を変えるための挑戦です。今までは自分本位な物作りでした。自分が良いと思うものだけを作り、使う人の気持ちよりも、自分の思いだけで作っておりました。今回のRIKO Fitは自分が「作りたい」ものではなく「見た人が欲しくなるもの」を念頭に置いて作りました。型紙の修正を何度も繰り返し、完成品が出来上がるまで数か月を要してしまいました。ここまで一つの財布に集中したのは初めてです。大きさ、薄さ、収納容量、利便性、新しさ、仕掛け、楽しさ、かっこよさ、入れたい要素をどうやって一つの財布で表現できるか。本当に悩みました。何度もくじけそうになりながら、自分なりの納得できる形が出来上げりました。

とても思い入れのある製品が出来たので、製品名RICO Fit（リコフィット）は思春期であまり会ってくれない娘の名前から付けました。

今回制作したRICO Fitはサイズが小さくギミックもあり、アイデア商品という印象を受けられるかと思います。実際に伝統的な作りではなく、全く新しい作り方です。

しかし細部の作り込み等は、親方から教わった細かな技術をちりばめています。職人的には「仕立て」や「質感」の細部を見ていただければ幸いです。

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