【通のみぞ知る至高の珍味】芳醇な旨みと磯の香がたまらない、なまこのなかみ

ウニ、カラスミと並ぶ日本三大珍味の1つでありながら、なかなか食べる機会のない「このわた」。

このわたは、10kgのなまこからわずか100gしかとれません。手作業で丁寧に砂と泥をとりのぞく必要があり、たいへんな手間と技術を要します。

私たちは2017年の創業以来、なまこ専門の水産加工会社として年に約150トンの原料を加工し販売してきました。しかし、これまでは身の部分の加工しかノウハウがなく、貴重なこのわたを廃棄していました。

このたび、2020年に廃業された老舗このわたメーカーの丸新（北方海産）さまとの運命的な出会いがあり、3代かけて培ってこられた加工技術を継承させていただけることになりました。

昔ながらの、素材の味を活かす製法で作るこのわたは、まさに至高の珍味です。

400年余りの歴史を持つ京懐石の老舗、瓢亭さまを筆頭に、名立たる料亭や割烹、日本料理のお店でお使いいただいております。

これまで300g単位での卸売しかしていませんでしたが、この味をご家庭でも味わっていただきたいという思いが強くなり、今回初めてお客様への直接販売に挑戦いたします。

なまこの腸の塩辛「このわた」を、このわたより更に希少ななまこの卵巣の塩漬け「塩このこ」、卵巣を乾燥させた「ばちこ」と一緒にお届けします。

早朝から水揚げしたなまこをその日のうちに加工しているので、鮮度には自信があります！

大量生産ができないため、飲食店や百貨店でもなかなか出会えないなまこの珍味。私たちは、なまこ独特の芳醇な磯の香りを、もっと多くの方に味わっていただきたいと思っています。ご家庭でも気軽に楽しんでいただけるよう、3種のセットをご用意しました。

口に入れた瞬間、芳醇で濃厚な旨みと鼻に抜ける磯の香りがたまらない逸品です。

なんといっても日本酒との相性が抜群。酒の肴にもよし、あつあつのご飯にかけてもよし、お茶漬けにもおすすめです。お気に入りの食べ方をぜひ見つけてください。

このわたは、1本ずつ手作業でなまこの腸から砂と泥を押し出すという、気の遠くなるような加工を経て完成します。丁寧に扱わないと風味が損なわれてしまうので、気の抜けない仕事です。

素材の味を存分に引き出すため、弊社では、なるべく余計なものを足さずにシンプルな製造方法を貫いています。味つけに使うのは塩と海水のみ。なかなかお目にかかれない至高の珍味をぜひお楽しみください。

なまこの卵巣であるこのこは、このわたよりも更に希少な部位です。

弊社の「塩このこ」は、なまこの精巣を加えているため、オレンジと白のマーブルのような色をしています。魚の白子のようにクリーミーで、塩辛さの中にほんのり甘みが感じられます。

立春を過ぎる頃、季節の食材としてふるまわれる「塩このこ」。まずはそのまま、お酒やご飯と召し上がってみてください。雑炊や茶碗蒸しに入れていただいても美味しいです。

雑炊の楽しみ方：昆布だしに少量の日本酒を加えて味を調え、ご飯を入れて少し煮立てます。最後に「塩このこ」を入れると、ふわっと花が咲くようにこのこが開きます。

茶碗蒸しの楽しみ方：茶碗蒸しに「塩このこ」をのせ、混ぜてお召し上がりください。

海の旨味が太陽の恵みをたっぷり受けてより濃厚になった、ばちこ。三味線のバチに似ていることからこの名がつきました。冬のよく晴れた日を選んで天日干しをすることで、旨味が凝縮され、他にはない味わいに仕上がります。寒空の下、美しく輝く朱色のばちこが並ぶ様子は圧巻です。

軽くあぶっていただき割いてお召し上がりください。日本酒と合わせると格別です。

「このわた」「塩このこ」を加工・販売するにあたり、400年余りの歴史を持つ京懐石の老舗、瓢亭さまに何度も何度も味見をお願いしました。

きっかけは、私たちがこのわたの加工技術を継承いただいて間もない頃に、瓢亭さまから「この商品はうちでは使えない」と率直なご意見をいただいたことです。取引先を通じてのやりとりだったのですが、いてもたってもいられず、直接お店にお伺いしてご指導いただきたいとお願いをしました。

たいへんお忙しい中、何度も時間をとって味見をしていただきました。お聞きした感想をもとに加工方法を調整して、再度お持ちして……たいへんなお手間を取らせてしまいましたが、 15代目当主の高橋 義弘さまも料理人の皆さまも、親身になってご対応くださいました。

今でも毎年シーズンが始まると一番に味見をお願いしています。そんな瓢亭の高橋さまから頂戴したコメントを掲載させていただきます。

今回はこの味をご家庭でお気軽にお召し上がりいただきたいと考えております。

おうちでの時間に、ひとときの幸せをお届けします。

「なまこのなかみ」は、中身はもちろんですが、パッケージにもこだわりました。珍味業界を見渡すと、昔ながらのラベルや箱を使い続けている商品がほとんどです。私たちが「なまこのなかみ」を発売することで、普段は珍味を口にしない若い人にもなまこの魅力を知ってもらいたい。

そう考えて、思い切ってロゴとパッケージのデザインを依頼しました。私自身も、女性で年齢も若年層という水産業界では珍しい存在なので、私たちが珍味の新しいイメージをつくっていきたいと感じています。

ギフトやお土産にも使っていただけるよう、洗練された印象のデザインを採用しました。私たちが受け継いだ製法では、計量に伝統的な一升枡（いっしょうます）を使います。一升枡をイメージした木目柄のケースを、上品な黒のスリーブで包みました。お酒好きなあの人に、お世話になったあの人に……大切な人への贈り物にも選んでいただけたら嬉しいです。

【ロゴマークについて】

なまこは、「黒いダイヤ」とも言われている事からダイヤモンドの形状と、白と黒が織りなすデザインの日本伝統の壁塗りの様式の一つでもある「なまこ壁(風雨から建物を守るための意味)」の形状をモチーフにロゴマークを作成。ダイヤモンド型の4つの大黒柱をしっかり建て、ブランド としての伝統を守り続ける意思を表現したロゴマークとなっております。

はじめまして！株式会社京恵商事 代表取締役の石川洋子と申します。弊社は2017年創業の、なまこの加工を専門とする小さな会社です。

ひょんなことから縁もゆかりもない水産業に飛び込んだのは、私が23歳の時でした。なまこ業界は、新参者にはとても厳しい世界でした。若い女性がやっていける業界ではないと何度突きつけられても、とことん知らないと気が済まない性格のおかげで、諦めずにここまでやってきました。気がつけばなまこという食材にどっぷりハマってしまい、毎日なまこにまみれ、髪を振り乱し、なんとか生き残ってきたというのが正直なところです。

なまこは本当に不思議な生き物です。伸びたり縮んだり、体がちぎれても再生したり……見た目の気持ち悪さとは裏腹に、栄養価が高く捨てるところのない凄い食材なんです。

なまこを食べたことがないという方も少なくないと思います。今回のプロジェクトを通してたくさんの方にその魅力を知っていただき、皆様にとってなまこが少しでも身近な存在になれば嬉しいです。

日本では、なまこ加工の担い手は年々減少しています。尊敬する師匠から継承した技術を次世代につなげていけるよう、私たちはこれからもなまこと向き合い続けます。

若輩者ですが、気合と熱意は誰にも負けません。皆様、応援よろしくお願いいたします！！！

※特定原材料7品目・・・該当なし

※冷凍にてお届けいたします。お受け取り後は速やかに冷凍保存していただき、お召し上がりの際は冷蔵庫でゆっくり解凍してください。解凍後は風味を損なうため再冷凍はせず3日を目安にお召し上がりください。

※ばちこに関しては開封後冷蔵庫で保管していただき、お早めにお召し上がりください。