WAJIMANU RE BORN プロジェクト 1st

約1000年以上も続くと云われている輪島塗の技術の数々。継承され続けてきた技術を使い、漆塗りの商品をもっと身近に、楽しくをモットーに職人の方々と一緒に輪島塗 の Re BORN（新たに生まれる / 生まれ変わる / 復活）を考えました。

第1段は、リボンをモチーフにしたラペルピンとブローチ。

定番に加えて、名入れ（イニシャル）や職人と相談しながら、加飾オーダーメイド（蒔絵）が出来る体験リターンもご用意しました。

開発ストーリーは、本文の末尾に記載しましたので、お読みいただけると嬉しいです。

職人の手業が作り出す木彫りに、丁寧に塗り重ねられた漆塗りのリボンラペルピン。温かみのある手仕事が感じられ、宝石にはない柔らかで艶やかな輝き。

コーディネートにあなたらしさを表現

顔に近い襟元に着けると全体のバランスも◎。

パーティーや会食など、シンプルなスーツも品格ある華やかなスタイルに。

目につきやすい胸元のアクセサリーにリボンのデザインで親しみやすさを。

ストールのアクセントに。

皆さまもご一緒に応援お願いします！

外へ持ち歩き、話すことで応援につながる

皆さまが応援購入し、身に着け、外にお出かけいただくことで、多くの人の目に留まります。そんな時に”石川県輪島市の漆塗りの技術"、"それを支える職人たち"のお話をしていただけると嬉しいです。
そんな話の輪が広がっていくことで、多くの人に魅力が伝わり、漆器業界がまた賑わい、次世代の育成にもつながっていくきっかけの一つになればと思っています。

お話していただきたいはコチラから！！　↓

天然素材でできています

貴重な天然塗料、「漆」をつかいます
樹齢10年の木1本から採れる漆はマグカップ1個程度

6月上旬～11月に掻子（かきこ）と呼ばれる職人さんが樹液を採取し、精製します。そして生漆（きうるし）が出来上がります。この1桶で数十万円以上します。

漆は、「うるわし（麗し）」や「うるむ（潤む）」が語源と云われていて、美しくみずみずしい艶が特徴です。空気に触れると酸化反応を起こし、硬化して強固な表面を形成する特殊な性質を持っています。

輪島塗の堅牢な商品づくりを支える「地の粉」

能登半島で採れる珪藻土を蒸し焼きにし、粉砕した「地の粉（ぢのこ）」は、ガラス質でできていて非常に堅く、漆を混ぜて塗ることでさらに強度が増し、断熱性にも優れている。今回のリボンにも「地の粉」が使われています。

石川県木、輪島市木の「能登ヒバ」をつかいます

能登ヒバ（アテの木、あすなろ）は、ヒノキアスナロの地方名です。湿度の高い能登の気候/風土が適していて、材質はきめ細かで耐久性が高いため、輪島塗や建具などに使われています。

輪島塗職人の手仕事で作り上げます

主要工程のご紹介

工程1. 能登ヒバをノミと豆カンナで掘り出します

数ミリずつ、彫っていきます。緊張が走る瞬間です。

工程2. 拭き漆 / 木地堅め

生漆（きうるし）を塗り、布で拭き取り、木の導管を塞ぎます。

「拭き漆」仕上げは、この工程を3回繰り返して完成です。

活かされた自然な木目と、漆本来の色と艶を感じられます。

「本塗り」仕上げは、まだまだ続きます。

工程3. 木地磨き

サンドペーパーで角を滑らかにします。

工程4. 下地

生漆、地の粉、米のりで下地漆を作り、木地にヘラで塗ります。

工程5. 地研ぎ

水をつけた砥石で少しづつ研ぎ、表面を滑らかにします。30分以上かかる根気のいる工程です。

工程6. 地固め / 中塗

こし器で埃を取り除いた漆を刷毛で半面塗り、乾燥後、残りの半面を塗ります。

工程7. 研ぎ / 拭き上げ

地研ぎと同じように水をつけながら、よりキメの細かい砥石を使い表面を研ぎます。
さらに水をつけながら砥石より柔らかく、キメの細かい炭で研ぎ、布で拭き取ります。

工程8. 上塗

いよいよ最後の塗り。漆を丁寧に濾し、ゴミを取り除き、刷毛で塗ります。職人の経験を物語るあざやかな手さばきです。

これで「本塗り」仕上げの本体が完成。
削り出しから約2か月の道のりです。

生漆に鉄粉を混ぜて出来る「黒」：漆黒（しっこく）と表現されるほど、漆の黒は奥深さのある黒色をしています。

伝統色のひとつ「うるみ」：栗色に近い深みを帯びたこの赤色は、数種類の漆と顔料で作り出されます。

工程9. 加飾 / 蒔絵

名入れ（イニシャル）/ 加飾オーダーメイド（蒔絵）

輪島塗の加飾技法の蒔絵（まきえ）。ねずみの毛でつくられた蒔絵筆を使い、ベンガラ漆で下絵を描き、金紛を蒔きつけます。リボンラペルピンとブローチでは蒔絵でイニシャルや模様を描きます。

留め具について

2種類から選べます

ラペルピンタイプ（ピンバッチ）

スーツの左胸にあるフラワーホールなどに着けるラペルピン。お洋服の生地のダメージを抑えることが出来るのでおすすめです。

ブローチタイプ

厚みが響きやすいサマーセーターやしっかりと留めたいストールなどには、こちらのブローチタイプがおすすめです。

リターンについて

※桐箱に入れてお届けします。

リボン ラペルピン / ブローチ「拭き漆」仕上げ

リボン ラペルピン / ブローチ「本塗り」仕上げ

名入れ（イニシャル）

「本塗り」仕上げのラペルピンタイプのみ。イニシャルは裏面に金蒔絵で入ります。

加飾オーダーメイド（蒔絵）

オンライン又は輪島市内の工房にて、蒔絵職人とご相談頂きながら、あなただけのオリジナルの文様を描きます。

〔輪島での加飾オーダメイドについて（蒔絵）〕

※輪島市内の工房をご見学いただけます。

※輪島市内までの交通費・宿泊食事代等の旅行費用はお客様のご負担となります。

加飾オーダーメイド（蒔絵）例

仕様

- サイズ（ラペルピンタイプ）：H約15mm W約30mm D約17mm（留め具含む）

- サイズ（ブローチタイプ）：H約15mm W約30mm D約10mm（留め具含む）

- 重量：約3g

- 本体材質：木地 / 能登ヒバ、漆

- 留め具（ラペルピンタイプ）：真鍮、洋白、ステンレス

- 留め具（ブローチタイプ）：真鍮、鉄

- 製造地：石川県輪島市

FAQ

Q : リターンお届けまで3か月もかかるのですか？

A : ひとつひとつ 職人の手作業にて、各工程ごとに1～数日間かけて漆を乾かしながらつくっていきます。ゆっくり作業していくことで漆がより硬化し、強固でありながら柔らかで上品な艶に仕上がります。リターンお届けまで、リアルタイムで製造工程を活動レポートでお伝えしていきますので、ご注文のお品物がどうやって仕上がっていくのかも合わせてお楽しみいただけたらと思っています。

Q : 加飾オーダーメイド（蒔絵）が初めてなので不安です。

A : 職人の方々はとても優しい方ばかりです。色見本や図案などを見ながら進めていきますので、ぜひお気軽に挑戦してみてください。私も皆様によってお気に入りのひとつが出来るようにサポートさせていただきます。

Q : お手入れの方法を教えてください。

A : 水や埃など汚れが着いた場合は やわらかい布でやさしく拭き取ってください。

Q : 破損した場合、修理は出来ますか？

A : 破損状況をお伺いし、お答えさせていただきます。ご相談ください。

Q : ギフトラッピングは出来ますか？

A : お承りします。ご相談ください。

Q : かぶれませんか？

A : 時間をかけて乾かした漆はしっかりと硬化していますので、かぶれの原因となる成分の揮発はなく、かぶれが発生する可能性は少ないです。ごく稀に体質によってはかぶれる恐れがありますので、万一かぶれの症状が現れたときは、速やかに医師の診断を受けその指示に従ってください。

スケジュール

- プロジェクト終了後に制作に入らせていただきます。
- プロジェクト終了予定：2023年10月15日（日）
- 商品お届け予定：2024年1月中旬迄

・加飾オーダーメイド（蒔絵）の場合、お届けまでに、最終の仕様 / デザイン決定後、約2か月いただきます。

誕生・開発までのストーリー / 実行者紹介

ヌシヤ株式会社　代表取締役　浦出 真由
石川県輪島市生まれ。高校を卒業後、進学のため上京。大学卒業後は、結婚式場、北欧インテリアショップ、ギフト会社で商品開発やカタログ制作に二十数年間携わる。2023年6月ヌシヤ株式会社を立ち上げ、同年8月輪島市にUターン移住。

私は、漆芸家の子として生まれ、子供の頃は漆を日常に感じ、当たり前にそばにある生活を送っていました。進学・就職のために上京していた私は帰省した時に、実家で使った輪島塗のお椀に描かれた金色の絵柄、その蒔絵の美しさに感動し、そのとき私は輪島塗のファンになりました。

しかし、昔は父の工房に何人もいた職人さんが、毎年2人1人と減っていき、市内の漆器のお店も少しづつ閉店していく町並の変化から、漆器業界が衰退してきているのを感じました。

ある帰省したある日、地元の同世代の友人たちが20年以上伝統工芸に携わっていることや、友人たち含め輪島塗業界の人たちが伝統を守り継承しつつ、新しい価値やモノづくりに挑戦していますが、苦心している話を聞きました。

そんな想いをもつ漆器業界の人たちや職人の方たちの力になりたい。故郷の伝統工芸のために何かしたい。そう思い、私は20数年間過ごした東京生活を辞め、生まれ育った大好きな輪島市にUターンする決心をしました。そして起業し、ヌシヤ株式会社をつくりました。思いを応援してくれる皆様と一緒に、私も微力ながら取り組んでいきたい！と思っています。

それから、職人の友人たちと一緒に何度も何度も何が出来るかを話しました。まずは、もっと楽しく、自分たちが欲しいものをつくってみよう。その技術をいかして何か新しいことは出来ないか？漆器の代表となるお椀やお箸のように家の中で楽しむものだけではなく、国籍を問わずニーズのある " ファッション ✕ 輪島塗技術 " はどうだろうか。自分で選んだこだわりのモノはいつでもそばに置いておきたいから ” 身に着けるものや、外に持ち歩けるもの ” はどうだろうか。そうすれば、その商品を通して、もっとたくさんの人が気軽に漆に触れるきっかけにもなるかもしれない。そうやって、プロジェクト「WAJIMANU RE BORN（わじまぬ りぼーん）」は、輪島塗、漆器業界の、そして関わる人たちにとって、もっと新しい明るい未来が生まれていってほしいという願いを込めてスタートしました。

私は輪島塗の製造販売の経験も技術もなく職人ではありません。伝統工芸をつくり出すことは出来ませんが、いつか私が感じた感動を、継承された日本が誇る伝統工芸とその技術を、それを支えている職人さんのことを、日本から世界中の多くの人に "伝えていきたい "と、そう思っています。

まず、第一弾のこのリボンラペルピンを、応援というお気持ちを添えて身に着けていただき、私と一緒に ” 伝えて " いただけたら幸いです。

第二弾、第三弾と今後の商品を検討していますので、ぜひご感想やご意見もお願いいたします！！