初めまして！山形のフルーツ王国東根市で農家をやっていますにゃんずファーム玉谷(たまや)です！結婚を機に妻の地元東根でぶどう栽培を開始しました。

私たちが栽培しているぶどうは、シャインマスカットを作るときに推奨されている節減対象農薬の使用回数を当地比５割減、さらに化学肥料の使用量を当地比8割減した、体と環境に優しいぶどうになっています。この栽培計画は山形県の特別栽培農産物として認定されています。そんなぶどうを産地直送します。

当園で栽培しているのはシャインマスカット系の次世代ぶどうです。シャインマスカットを親に持つ新しい品種を中心に、さまざまな品種を栽培しています。お客様のご要望にお応えし、毎年1～2種類ずつ新しい品種を増やしているため、年々バラエティ豊かなぶどうをお楽しみいただけます。

皆さんがすでに食べたことがあるぶどうもあるかもしれません。王道のシャインマスカットはもちろん。シャインマスカットの子供たちである【雄宝】【天晴】【ジュエルマスカット】【バイオレットキング】【マイハート】【富士の輝】。また、その他にも【クイーンニーナ】【グロースクローネ】【ブラックビート】も栽培しています。

さらに、今年は新たに【ピオーネ】【巨峰】【マスカットノワール】の栽培を予定しており、今後もより多くの品種をお届けできるよう努めています。

さきほど、当園のぶどうの種類をご紹介しましたが、食べたことがある品種はいくつありましたか？？

どれもまだまだ手に入りにくい品種ばかりで、食べたことがないものを買うのは少し怖くもあるし、テレビで見たことがあるものならぜひ食べてみたいな・・・

なんて思いませんでしたか？？

私たちが今回お届けするのは、

シャインマスカットを含む計6種類のぶどう粒の食べ比べセットです！

シャインマスカット・雄宝・バイオレットキング・マイハート・グロースクローネ・ジュエルマスカット

粒の状態で販売することで、6種類の食べ比べを可能としています。ぜひ、お気に入りぶどうを見つけていただければと思います。

今、全国どこにいても気軽にネットで全国の美味しいフルーツが手に入る時代です。手に入りやすくなった半面、本当に大切な食の信頼はどうでしょうか？

そして私たちが産地直送でお客様にお届けするのは、手間ひまかけた栽培で育てた、体にも環境にも優しい『本物』の味と品質を誇るぶどうです。

食の信頼に妥協せず、あなたと大切な人の健康と笑顔を守りたい―それが私たちの使命です。

栽培期間中：除草剤不使用なので息子も0歳から畑デビューしています。

ぶどう栽培を始めた当初より、私たちは特別農産物認証を目標にしてきました。この挑戦は、果樹栽培が盛んなこの地域の方から見れば非常にリスクの高い選択に映ったかもしれません。最初のうちは、病気にかかった木もあり、病気が拡大するのを防ぐために徹底的に切除し、生育を1年以上遅らせてしまうこともありました。その後も試行錯誤を繰り返しながら、やっと現在の栽培方法を確立しました。

栽培初年度のぶどう畑

今、ネット上では根拠が定かではない、【使用回数を減らしました】とだけ謳っている事例が多い中、私たちは本気で取り組んでいる証として、特別栽培認証を取得し、その証をお客様にしっかりお届けしています。この認証を受けたぶどうは、この認証を受けたぶどうは、節減対象農薬の使用回数：当地比５割減だけでなく化学肥料の使用量を8割減の実績に加えて、環境と体に配慮したものを使用するように計画しています。私たちは、何よりも品質と信頼を大切にし、常にお客様に正直なぶどうをお届けできるよう努めています。

ぶどうから話は離れるのですが、いま米価格の上昇が話題になっています。

義祖父の代には果樹の他にちゃんと田んぼがありました。2013年、義祖父の入院を機に稲作をやめることになりました。減反政策の影響もあったものの、一番の理由は米の価格が安すぎたことです。

2013年の当時でも、家族総出で小さな田植え機を使い、手押しの稲刈り機で稲を刈り、稲杭に干して自宅で脱穀してお米を作っていました。

2010年以降ネットで米を販売しようと試みたこともありますが、30kg6000円という価格でしか売れず、新しいコンバイン（稲刈りと脱穀ができる大型農機具）を購入することもできませんでした。

結果的に、我が家の稲作はその労力に見合うという以前に、稲作では生活できるだけの利益が出ず、米を買って食べた方が安いという現実に直面しました。衰退していくだけの農業から現状を変えるべく、田んぼをすべて果樹に変えるという決断を下しました。

2013年の最後の稲刈り

田んぼを整理し現在、さくらんぼ、梅、桃、リンゴを主に作っています。義父が70歳を目前に控え、いつまでさくらんぼハウスの上に登れるか心配です。そして、私たちも年を取ることを考えると、これから続く農業について真剣に考えなければなりません。

2階建ての家の高さでの作業になるハウスのビニール張り

そこで、足を地に付けて作業できるぶどう栽培への転作も見据えて、休作地を借りてぶどう栽培にチャレンジすることにしました。

大学卒業後、私は会社勤めをしていたため、農作業は非常に新鮮な経験でした。作業自体は決して楽ではありませんが、お客様に喜んで食べていただける瞬間が、私を農業の道へと導いてくれたと思います。

我が家は規模こそ小さい弱小農家ですが、そんな個人農家でも永続的に農業を続けていける仕組みや栽培方法を模索しています。それはぶどう栽培に限らず、高額な投資や特別な化成肥料を使うのではなく、木の仕立てを工夫し、高所作業を減らすことで作業効率を高める栽培方法を追求しています。

そんな個人農家は、お客様一人ひとりに真摯に向き合える環境なのです。私自身がぶどうを育て、検品し、箱詰めして出荷するまでの全工程に携わっており、品質の維持と向上を常に目指しています。また、木を育てる技術だけでなく、作業工程の見直しや梱包資材の改善にも力を入れています。

これらの取り組みが、いずれこの地域だけの新しい農業のスタンダードとなることを目指しています。