京都、四条烏丸近くで扇子を商って百余年。わたしたち、京扇子 大西常商店は「扇子の技術と美しさを百年先の未来へ繋ぐ」という社是のもとに扇子を商ってきました。

Photo by Tigertakashi & Maiko Fukuno.(licensed CC BY-SA 2.0)http://55maiko.net/

令和の時代になった今、扇子の未来を繋ぐべく、新しいプロダクト開発に挑戦しました。

「うつし香」とは扇ぐたびに香りと色が匂い立つ、手のひらサイズのアロマフレグランスです。

気持ちをリセットするときに。心を安らげたいとき。

扇子を広げて扇ぐだけで、香りが広がります。かばんやケースにすっと忍ばせて、自由に香りを持ち運べる、新しいプロダクトです。
 

一千二百年前の日本で生まれた扇子。

かつて、平安の人々は扇に好みの香を焚きしめ、香りを通して想いを伝えていたそう。巡りゆく季節の移り変わりを色のグラデーションと香りで表現しました。

扇子は、クーラーには勝てません。扇風機にも、難しいでしょう。
ですが、お客様のお側で、必要なときに、いつでもお役に立つことができます。
お客様のくらしにそっと、寄り添うひと品でありたい。

そんな想いを胸に、扇ぐたびにふわりと香りが広がる扇「うつし香」を提案したくプロジェクトを立ち上げました。

〈色〉手に乗せると溶けるような雪の粒、静かな冬の情景をイメージした色柄
〈香〉心地よい清涼を含んだ、さわやかで落ち着いた沈香の香り

〈色〉冬から春に向かいゆく、暖かな日の光と花のほころびをイメージした色柄
〈香〉満開の桜がいっせいに香りたつような、華やかな桜の香り

〈色〉夜更けの空に姿をあらわす、艶めいた月の姿をイメージした色柄
〈香〉すこしのスパイシーさを含んだ、優雅な白檀の香り

〈色〉晩夏に降り注ぐ陽の光と、そっと顔を覗かせる秋の風をイメージした色柄〈香〉心が躍るように匂い立つ、華やかでセクシーな沈丁花の香り

〈色〉夏の夜が明ける直前の、空の色移り変わりをイメージした色
〈香〉涼やかでいて、心が穏やかにリラックスできる檜の香り

サイズ：H19.5✕W35.5cm / 25本骨　男女問わず使用できる大きさです

それぞれ、そのままでギフトとしてお使いいただける、専用の紙箱でお送りいたします。熨斗が必要な場合はお問い合わせください。

扇子の骨「扇骨」は、滋賀県高島産の竹を薄く加工したもの。
この扇骨は吸水性と保香性に優れており、一度吸い込んだ香りを長い期間保つことができるという特性があります。

この特性を生かし、竹に香りをしみこませて作ったのが、このうつし香。また、竹だけでなく、和紙にも香りをつけることで、約一年間ほど香りが継続します。
なお、香りが薄くなった場合は５００円でお付け直しをいたします。

商品に納入されている弊社の住所までお送りいただけましたら、二週間以内に香りをお付けして、返送させていただきます。（なお、お客様宅から弊社への送料はご負担ください。返送料はこちらで負担いたします）

「うつし香」では、雲母と呼ばれる粉を和紙に重ねています。
光の加減によって、上品で美しい輝きを生み出しています。

片面だけでなく、両面に柄を入れているのもこだわりのひとつ。

使う人も、見る人も、涼やかな美しさをお楽しみいただけます。

実は、紙の扇子は非常に丈夫です。紙の和紙を三層に重ねた扇面は、布の扇子よりも強くなりやすいと言われています。当社の扇子は、３～５年ほど使われるお客様が大多数。布の扇子と比べてよりたおやかな風を生み出します。

一本の扇子ができあがるまでに約８７もの工程があるといわれている扇子。作業工程ごとに熟練の職人が担当する分業制を敷いています。

六十歳を超えてもまだまだ若手、といわれるほど、職人の道は長いものです。

しかし、需要が低下する中、繁忙期以外の仕事が減少していくことから、職人がどんどん少なくなってきています。

次の世代へ、扇づくりの技を継承していくためにはどうしたらいいのか。

夏以外の時期にも使っていただける、

伝統の技術を生かしながらも、現代のくらしに寄り添うように、デザインや使い方の「アップデート」が必要だと考えています。

私たちは、百年前の京都で扇子の製造卸として創業しました。創業以来ひとすじに扇を作り続けてきた老舗です。

扇を通して、現代の人々の暮らしを豊かなものにしたい。百年先の未来へ扇の美しさと技術を伝えたい。

そのためには、職人たちの雇用を守りながら、扇づくりの技術を後世に残していくためには、新しい需要を作り続けなければなりません。

そんな想いを胸に、扇づくりの技を生かし、新たな切り口から生活を彩るプロダクトを開発しはじめました。

そのひとつが、「色」と「香り」で暮らしを彩る、をテーマとしたブランド「色は匂へと」です。

一年ほど前に、ブランドの第一弾商品として、扇の特性と技術をいかしたルームフレグランス「かざ」を開発しました。（詳細URL：https://camp-fire.jp/projects/view/65931）扇骨の保香性に着目した和のルームフレグランス。繊細に彫られたリードスティックが美しく、インテリアとして楽しんでいただける商品です。

リビングなど広い空間で香りを楽しめる「ルームフレグランスかざ」

お手洗いや洗面所などの小さな空間で香りを楽しんでいただける「かざぷち」

お外の空間は「うつし香」で、家の中では「かざシリーズ」でリラックスできるひと時をお楽しみください。

扇をもっと身近な生活工芸へ。現代の人々の心を癒し、生活を潤すプロダクトを展開していきたいと考えています。

ご支援のほど、どうかよろしくお願い申し上げます！

資料協力 Kiwakoto produced by A-STORY Inc.

■リスク＆チャレンジ
※本プロジェクトを通して想定を上回る皆様からご支援を頂き、現在進めている環境から量産体制を更に整えることができた場合、
　正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もございます。
※開発中の製品につきましては、デザイン・仕様が一部変更になる可能性もございます。
※ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。