深い雪に閉ざされる冬の手しごと『猫つぐら』

長野県小谷（おたり）村は北アルプス白馬山麓に位置する人口3000人の小さな村。今でも茅葺きの古民家が並び、古くからの暮らしが息づく生活が送られています。そんな小谷村の伝統工芸が今回のプロジェクトで絶滅寸前から復活を試みる『猫つぐら』。

多いときで2～3mの雪が積もることがあるという豪雪地域のため、冬は外での作業が制限されてしまいます。『猫つぐら』はそんな冬の手しごととして、秋にとれたお米の藁を用いて作られていたキャットハウスです。

機能性、デザイン性の高さに『猫を愛する人々』からオファー。

生産が追いつかず、毎年冬になると予約待ちに…

暗く、狭く、温かく、高い通気性。猫の好む条件をすべて兼ねそなえた『猫つぐら』は、家族として猫を愛する現代のキャットファンにも高い支持をいただいています。

長い時間をかけて洗礼されたデザインも、現代のシンプルで上質な暮らしのトレンドにマッチ。もちろん、100％天然の藁で作られているので安全面も安心してお使いいただけます。

「猫つぐらが欲しい！」と声をあげていただいた方に、なるべく早くお届けしたい。しかし、今では村でも数えるほどしかその技術を受け継ぐ方がおらず、また、職人でも1つ作るのに7日程度時間を要する工芸品、お待たせしてしまっているのが現状です。

日本の伝統工芸を守りたい。技能継承のために『100人1000個プロジェクト』を立ち上げ

『猫つぐら』の歴史は古く、80代のおじいちゃん、おばあちゃんでさえ「あれはもうちょっと上の代がやってたことだ、私は知らない」とおっしゃいます。小谷村の伝統工芸を守り、これからも『猫つぐら』を必要とする方にお待たせせずに届けたい、その思いで、『100人1000個プロジェクト』を考案しました。

≪プロジェクトの概要≫

職人を講師とし、技術継承講座を2017年11月から2018年3月の期間で開催します。藁編みは根気のいる作業です。いきなりねこつぐらを作ろうと思うとハードルは上がります。そこで考案したのは、『ねこなべつぐら』。人気の『ねこなべ』を藁細工にしたものです。製作時間も半分になり、慣れてきた藁編み上級者には『ねこつぐら』にチャレンジしてもらいます。

『ねこなべつぐら』を製作し、その過程で伝統工芸を継承するプロジェクト。

※写真は猫なべつぐらのサンプルです。皆様へのリターンの完成品は藁の端（写真製品左側）が毛羽立たないように処理します。
※形状が多少変更になる可能性もございます。

若い世代からお年寄りまで村の方から有志で生徒を100人を目標にして募集をします。1000個を目標に製作し、完成したものはMakuakeの支援者の方へお届けいたします。

※画像はイヌつぐらです。

資金の使い道

プロジェクトを共に進める村民の方への謝礼や、藁の原材料とその確保に携わる方への謝礼、販売できる製品を作った方への報酬として資金を必要としています。賛同いただける方はご支援のほど、よろしくお願いします。

※画像は猫つぐらです。

実行者紹介

上野潤一

2013年     IT企業を経て、京セラ系システム会社に入社、現職。
2014年 1月:仕事で小谷村を初訪問。
2016年 6月:小谷村の地方創生プロジェクトを受託。
　　　     その後、事務局ICT担当として小谷村に深く関わる事になる。
2017年 4月:総務省「地域おこし企業人」制度を活用、小谷村の嘱託職員になる。
           現在、会社と役場　2足の草鞋を履き、小谷村の地方創生に汗をかく。