子どもの前髪を切ってあげたいーー。そう思う親は多いですが、他人の髪を切ったことがない初心者マークのパパやママが、動き回る子どもの髪を切るのは至難の技です。短く切りすぎたり、毛先がガタガタになってしまったり、切った毛が目に入って泣かれてしまったり…という失敗談を、非常に多く聞きます。

そこで、理美容師のプロの目線と、たくさんのパパやママの生の声を反映して誕生したアイテムが、この「前髪カットスターターキット」です。

子ども自身が楽しみながら、また親も安全&簡単に、前髪カットに挑戦できます。

「我が家でパパやママが子どもの前髪を切る」ことをきっかけに、親子の絆をより深めてほしい！　パパママカット応援団は、そんな思いで発足した団体です。

パパママカット応援団では「髪を上手に切るコツ」と合わせて「コミュニケーションを深めるコツ」を伝えることで、前髪カットで楽しく交流してほしいと願い、2014年からボランティアで活動を始めました。

カットのイベントや、今回デビューするアイテムの開発を通じて、親が子の髪の毛を切る“カットコミュニケーション”にエールを送り続けています。

これまで、パパママカット応援団では、イベント開催などを通じてこの活動を伝えてきましたが、今回多くの親子の意見を反映し、前髪カットがもっともっと楽しくなる、とっておきのアイテムを独自開発しました。

それがこの「前髪カットスターターキット」です。

≪セット内容≫

前髪カットスターターキット

　・変身カットマスク（全3種）

　・前髪カットクロス

　・カットコミュニケーションガイドブック

これは、前髪を切る際に子どもがこのマスクを持つことで、楽しく“変身”しながら安全に髪が切れるという、パパママカット応援団オリジナルのアイテムです。

「変身カットマスク」を子どもが両手で持ち、顔に当てることで、ハサミを入れる位置や長さの目安がわかります。

「普通のカットバサミとすきバサミがうまく使い分けられない」というパパやママの悩みを解消するために、カットバサミとすきバサミのガイドラインをそれぞれ入れています。

前髪を切るラインが分かるのはもちろん、顔全体をこうしてマスクで覆うため、髪の毛が子どもの顔に付着したり、目に入ったりすることがありません。

マスクがガードの役割をしてくれるため「子どもにハサミを向けるのが怖い」というパパやママにも安心です。

また、今までの前髪カットは「目を閉じて待つ」のが当たり前でしたが、このマスクを当てることで、マスク越しに大好きなパパやママの顔を見ていられます。そのため、子どもも安心し、ワクワクしながらカットをしてもらうことができます。

そして、このアイテムの最大の特徴は、髪を切られている子どもも楽しめるということです。マスクを顔に当てることで、いろいろな顔に変身することができるので、カットの楽しさも倍増！

子どもが鏡で自分の顔を見ながら目の位置（メガネなど）を合わせてくれるので、仕上がりがガタガタになることも防げます。

今までは「髪が目に入るから嫌だった」「切った髪が顔についてチクチクする」と嫌がっていた子も、このマスクがその不快感を解消し、前髪カットの時間を楽しんでくれるはずです。

＜前髪ガイドマスクの絵柄は3種類。ライオンや仮面、ハートメガネがあります。カットの前に気分に合わせて選んだら、専用グリップに差し込んで使ってね！＞

これまで、開発期間にたくさんの親子に使っていただきました。どの子も、マスクを顔に当てた瞬間にニッコリ。目の位置でしっかりと合わせて持ってじっと動かず楽しんでいる子がほとんどでした。カット中も鏡を見ながら、変身した自分を見て笑っている姿がとても印象的でした。カットが終わってもなかなか外してくれない子もいたほどです。

スターターキットの中には、切った髪の毛が服につかないように、前髪専用のカットクロスもセットされています。

通常のカットクロスは体全体を覆うものが多く、身動きが取れなくなることで子どもが嫌がることが多かったのですが、このクロスは椅子に座ったままでも簡単に装着でき、動きを妨げません。

「嫌がる子どもに無理やりカットクロスを着させるのに時間がかかってしまい、すでにヘトヘト…」なんてことが、このクロスで解決します。

カットの手順やコツなどを記載した「カットコミュニケーションガイドブック」が同梱されています。このガイドブックには、カットのコツや、カット中にどんな声かけをすればいいか、カットの後は…？といった、“カットコミュニケーション”のコツを、かわいいイラストで解説しています。ぜひ家族みんなで読んで、楽しい前髪カットの時間を過ごしてくださいね。

※前髪カットスターターキットには、カット用ハサミは付属されていません。別途お買い求めください。

私たちパパママカット応援団の目的は、「前髪を切る便利グッズ」をたくさん売ることではありません。前髪カットをきっかけに「親子のコミュニケーションの時間を一分一秒でも増やしたい」。そして「日本中の親子の絆を、もっと深めていきたい」のです。

至近距離で我が子に触れ、話しながらコミュニケーションを取れる期間というのは、本当にあっという間です。

親子で髪を切りながら笑いあった日々を、大人になった我が子と思い出して笑いあえるーー。そんな家族を増やしていきたいのです。

カットをするときのコミュニケーションには、大きく分けて「はなす」と「ふれる」の2つがあります。

★はなすコミュニケーション

髪をカットしている間、触れながら、話すことでもコミュニケーションを図ります。改めて「好きだよ」「かわいいね」と言ってもらうことで、子どもにとっても特別な時間になるのです。

★ふれるコミュニケーション

髪の毛は、感度バツグンのアンテナ。子どもにとっての安心のツボでもあります。大好きなパパ・ママが優しく笑顔で髪を撫でてくれることで、子どもは安心し、満たされていくのです。

カットコミュニケーションを広げていきたいと考えた私は、「親さんに子どものヘアカットを習得してほしい」と思い、半年間、全30時間のスクールを開講しました。そこでは、25組の親子に参加いただき、カットの技術をお伝えしました。

半年後の卒業課題で、実践同様に「前髪カット」をやってみると、多くの親さんから「どこにハサミを入れていいのか分かりません」「ハサミを子どもに向けるのが怖い」など、初歩的な意見ばかり出てきて、正直卒業どころではありませんでした。

そこで、「プロの技術を教え込むのではなく、もっと楽しく簡単に、安心して出来ないものか」と考えたのです。スクールに通っていたパパやママ、イベント参加者から「ここがわからない」「これを教えてほしい！」という声をヒントに、このアイテムの開発を進めていきました。

パパママカット応援団の山内義孝（やまうちよしたか）と申します。

2014年6月から、親子の絆を深める活動「パパママカット応援団」を立ち上げ、幼稚園やショッピングモール施設などで「親子ふれあいカットコミュニケーション講座」を開催。社員や仲間でつくる応援団として、年間50時間以上の啓蒙活動を行なっています。

Q. 対象年齢は何歳ですか？

A .対象年齢は4歳以上です。お子さんがマスクを持ってじっとしていられると、スムーズかつ楽しく前髪をカットできると思いますので、4～10歳を推奨しています。

Q. 前髪カットスターターキットにはハサミが付いていませんが、どこでどのようなものを手に入れれば良いですか？工作ハサミでは難しいですか？

A .工作ハサミでは髪を上手く切ることができませんので、使用しないでください。髪を切る専用のカットバサミはホームセンターなどで販売していますので、そちらをご購入ください。このスターターキットでは、カット用のハサミとすきバサミの2種類を使って切る方法をおすすめしています。

また、5,000円コースには貝印製のカットバサミがセットされていますので、そちらもご検討ください。

Q .前髪の詳しい切り方が知りたいです。

A .スターターキットの中には、カットの手順やコツなどを記載したガイドブックが同梱されています。そちらを参照ください。

Q .本当に上手にカットできるのでしょうか？

A .「どこにハサミを入れればいいのかわからない」「子どもにハサミを向けるのが怖い」というパパやママの不安や悩みを解消しつつ、前髪カットをサポートするアイテムです。「このアイテムがあればプロの技術でカットできる」というわけではありませんが、カットをする長さやハサミのいれ方の目安がわかりやすくなります。

子どものヘアカットは、今に始まったことではありません。昭和生まれの方なら、陽の当たる縁側やお風呂場で、お父さんやお母さんに髪を切ってもらった思い出があるのではないでしょうか。しかし、その思い出の実に6割以上が、短くなりすぎたり、毛先がガタガタになってしまったりという悲惨な失敗談。「学校に行くのが嫌だった」と苦笑いを浮かべる人も少なくありません。

でも、髪をカットするという行為は、かわいい子どもの顔を見ながら、触れ、話し、我が子をかわいく・かっこよくする、とても楽しくて夢のあるひとときなのです。子どもの髪を切るのは、単なるカット代の節約ではなく、子どもとのたいせつなふれあいの時間。だからこそ、この「カットコミュニケーション」を日本中に広げていきたいのです。

子どもと触れ合えるのは今のほんの一瞬だということ、月に1度の数分間が、親にとっても子にとっても、最高の思い出になることを伝えていきたいのです。

このアイテムがあれば、嫌がる子どもをつかまえてなんとか座らせる、というのではなく、子どもの方から変身カットマスクを持ってきて、「パパ（ママ）、髪切って！」と言ってくれるかもしれません。大人になった我が子が「子どもの頃は、いつも髪を切ってくれてありがとう」と感謝の言葉をかけてくれるかもしれません。

そんなきっかけを、我々はたくさんの親子に知ってほしいのです。

パパママカット応援団 団長　山内義孝