こんにちは！「roots in field」の代表・内田皓基（通称：カカオ）です。

roots in fieldは、約60年神奈川県で樹木の生産卸をしている樹木農家「内田植木」から、2023年に分社化した新しい造園会社です。

表参道ヒルズ、渋谷ヒカリエ、青山ファーマーズマーケットなど、都内各所で活動実績があるので、これまでに樹木を通じてみなさんとどこかでお会いしているかもしれません。

《SUPERNOVA KAWASAKI》 植栽 設計施工・年間管理

《表参道ヒルズ》催事において、高さ4.0m越えのサクラを開花調整して設置

プロジェクト概要

roots in field は、植栽設計・工事・コンサルティング・空間演出に取り組む事業体であり、僕のアーティスト活動としての器でもあります。

今回roots in fieldとして取り組むこのプロジェクトは、ひとことで言うと「植木屋がアーティストと共にプロダクトを制作し、樹木の可能性の表現に挑戦するプロジェクト」です。

プロジェクト実行者の内田皓基

樹木ひとつ一つのまだあまり知られていない側面（たとえば、一般的には目にすることのない根っこなど）にフォーカスを当てたプロダクト制作を通じて、樹木の新たな魅力を可視化・表現し、「人と樹木の新たな出逢いをつくりたい」という思いが背景にあります。

樹木のある場は、そこにいる人をのびのびとさせ、その人がありのままでいられる状態を後押しすると僕は信じています。また個性豊かに心もからだも自然体でいる人と、遊ぶように、お互いにエネルギーを高め合って仕事をしたり、一緒に過ごすことは、かけがえのないものです。

次世代、そのまた次世代が、そんな樹木の力を享受できる場を残したい。未来の子供たちが、樹木を好きになり植木屋を目指した時、さまざまな選択肢がある状態にしたいのです。

そんな、未来の植木屋の土壌づくりのひとつとして、roots in fieldのアーティストプロジェクトがあります。

植木屋×アーティストのこれまでの活動

roots in fieldは、これまでも多彩なアーティストとのコラボレーションを通して人と植物の出逢いの場をつくってきました。

《RYDEN inc.》 事務所で行われたゲリラ展示。デジタルアーティストとのコラボレーション

《rooms PARK》アッシュ・ペー・フランス主催のクリエイティブイベントで、華道家とコラボレーション。エントランスではイラストレーター・Lee Izumidaさんの作品もボタニカルに彩った。

《C&》デジタルアートプロダクションの作品『Relaxing Escape BOX』に参加。苔や土の香りが漂う異空間に飛び込んだような感覚を、様々なクリエイティブカンパニーと共に演出。

《ASICS》HAL STUDIOで行われた展示会にて。新作シューズのディスプレイを華道家とコラボレーションし制作。

プロダクト紹介
- 人のような「樹木の肖像」と、日の目を浴びない「根っこ」をプロダクトに。-

今回挑戦するプロダクト（リターン）は主に2つ。いずれも、アーティストとのコラボレーションによって制作しています。

■【１】《樹木ポートレート》を使用したアパレル（Tシャツ、バッグ）

樹木が一本佇むだけで都市の風景は変わる。そのイメージを具現化したプロジェクトが、《樹木ポートレート》です。

一本一本の個性を大切に育てた樹木は、周りのさまざまな状況と呼応するように表情を変えます。佇まいの美しい樹木と都市が溶け合う場所で、そんな個性ある樹木と出逢ったときに人は何かを感じ、豊かな自然や大地を求めはじめるかもしれない。

そんな思いからスタートした、樹木の肖像を写真におさめるプロジェクトです。

《樹木ポートレート》樹木が一本佇むだけで、こんなにも景色や空間が変わる。

今回、多彩なクリエイティブプロジェクトを展開する「Somoewhere in Tokyo」と共に、《樹木ポートレート》を使用したアパレルを制作します。

今回Tシャツにプリントする《樹木ポートレート》は、僕が日常的に使っている駐車場でベニシダレモミジを撮影したものです。何となしに使っているいつもの駐車場に、繊細ながらも存在感を放つモミジを合わせました。

もう一つのコラボアパレルのランチバッグは、roots in fieldのロゴをプリント。「rif（roots in fieldの頭文字）」のアルファベットをまるで根っこのようにデザインしたもので、「樹木で心の充実を」というコンセプトをエンブレム調に配置しました。

《樹木ポートレート》のアパレルを身につけて出かけたり自然のなかでピクニックをしたりして、ふだんの暮らしにいつもとひとあじ違うニュアンスを取りいれていただければと思います。

■【２】《NEKKO》を使用した照明、《MARAMA》

《NEKKO》とは、樹木畑で育った樹木たちの根っこを作品化するプロジェクト。

樹木畑では、台風による根返り（樹木が完全に転倒してしまうこと）や虫や病気による幹折れ（幹が根本もしくは途中で折れてしまうこと）など、不運に見舞われる樹木たちがいます。

本来であればそこで命が絶たれ、一般的に無価値だと判断され、処分されるだけの根っこ。そんな子たちをクリエイティブに見立て、皆さんに愛でてもらえる機会を生み出すプロジェクトです。

イベントのエントランスを《NEKKO》が彩る（樹種：シイノキ）

展示会場を彩る《NEKKO》（樹種：モッコク）

今回は、塊根植物植物の生産・販売、クリエイター、セレクトショップのディレクターなど多様な顔をもつ、学生時代からの友人「めさふ商店」とコラボレーションし、《NEKKO》の有機的な動きとモルタルのソリッドな質感の組み合わせがユニークな照明を制作します。

商品名は《MARAMA》ハワイ語で「光」「かがやき」を意味します。

地中で植物を支え、日ごろ陽の光を浴びることのない根っこが、第2の人（樹）生としてかがやくプロダクト。ぜひおうちで愛でてください。

■知られざる樹木の側面を覗いてみませんか？

今回リターンには、プロダクトの他に以下のような体験コンテンツも用意しています。

●樹木畑ツアー
●《NEKKO》制作ワークショップ
●《MARAMA》制作ワークショップ

roots in fieldは、お客さんや異業種の仕事仲間などさまざまな方と関わるなかで、これまであらゆる取り組みに挑戦してきました。

そのなかで、まだ畑に植わっている樹木の中から好きな樹木を選んで掘るというビュッフェのようなレンタル形式でイベントへ貸出を行ったり、季節の樹木をデリバリーするサービス「Fuzei」をスタートしたりといった経験があります。

樹木畑の様子

《樹木ポートレート》《NEKKO》も樹木の新たな一面が見れる作品ですが、ぜひ畑に実際にお越しいただき、樹木のありのままの姿もご覧いただけたらうれしいです。

《樹木ポートレート》　
Somewhere in Tokyoコラボアパレル

■Ｔシャツ「Which line?」

・《樹木ポートレート》の写真を使用したTシャツ
・フロントには根っこを象徴的にあしらったロゴマーク、バックにはダイナミックに《樹木ポートレート》をプリント

■ランチトートバッグ　

・ちょっとしたお出かけやわんちゃんのお散歩バッグ、ランチバッグとしても使いやすい小ぶりサイズのトートバッグ
・汚れても目立たない黒地なので、ピクニックなどアウトドアでの使用もおすすめです

《NEKKO》
めさふ商店コラボ照明「MARAMA」

・樹木畑で育った樹木たちの根っこを使用した照明《MARAMA》
・モルタルの無機質な素材に根っこの生命力あるニュアンスがあわさり、インパクトがありながらナチュラルテイストなお部屋にも、重ねた時間を感じるヴィンテージ調のお部屋にも合うインテリア
・根っこの形状やモルタルの質感にあわせ、一つ一つ手作業で彫られた紋様がユニーク

【商品概要】
・サイズ（cm）：高さ13　幅19　奥行き18
・重量：2-4kg　※根っこの形状などによって変動があります
・樹木の根っこ : 国産
・モルタル ： 国産
・照明 : LEDフィラメント電球40W
・ソケット：口金26mm 60Wまで
・定格 : 3A 125V
・コード長さ：1.5m

《実行者について》

roots in field｜内田 皓基（うちだ ひろき）
神奈川県川崎市にて、約50年以上続く植木農家「内田植木」に生まれる。2023年、合同会社roots in fieldを設立、代表に就任。育成から手がけた樹木を使い、植栽設計・植栽工事・植栽コンサル・植物を使った空間演出を手がける。種や苗から何年、何十年もかけて育てた樹木を生かし、さまざまな人と場へ樹木との出逢いを届けている。ブレイクダンスを大学生の頃からしており、最近の日課は家族みんなでブレイクダンスをすること。

Webサイト｜https://uchidaueki.com/
Instagram｜https://www.instagram.com/rif.jp/