これからこだわりたっぷり”奇跡の純日本製”100%児島デニムショーツ”の詳細を解説させていただきます。

まずは前回の一生物クオリティ。経年変化を楽しむ「育てる服」日本製シャンブレーシャツ＆スカートで皆様から多くの応援購入頂き誠にありがとうございました。　　　　　　

今回も「育てる服」をコンセプトに世界中からデニムの聖地称される岡山県児島地区にスポットを当てた、こだわり満載の100%児島デニムを使用したサーフショーツを製作しました。

☆インディゴブルーバージョン

「育てる服」とは

「育てる服」には、着れば着るほど日々のエイジングにより、シワやアタリなど服の表情を変える様が美しく素敵なものに変化するというデニムに似た価値観があります。これは無意識の内に日本人が持つ独特の美意識「侘び寂び」に通じているのだと考えます。
また、着用する度に愛情が湧き、着用する度に幸せな気持ちになります。この無限ループが生まれ着用頻度が上がり幸福度が増します。

「育てる服」はエイジングにより着用頻度が上がることが考えられるので、飽きのこない商品が求められるため、流行に左右されない定番的なデザインやサイズ感を設定します。

※女性も穿けるように小さいサイズも作りました！

「育てる服」は日々のエイジングを楽しむため、生地・付属はオリジナルの工夫を施した”一生モノ”を使用し、また日々のエイジングに対応する耐久性の高い縫製仕様と着用頻度の高さを考慮した着心地の良いパターン設計を心がけています。

「育てる服」は着ることが楽しくなり、愛着が湧き、長く大切に扱う、そうすればアパレルの大量廃棄が軽減されると考えてます。

☆ブラックデニムバージョン
※女性も穿けるように小さいサイズも作りました！

「育てる服」を所有している方は「早く育てたい」、「エイジングの経過が気になる」など所有した日から着用後の変化を気にし始め、ついつい「育てる服」の着用回数が上がります。
そのため着用しているメンバーが集まるとアタリの具合などエイジング経過を報告することがあります。
「週２、３日着用するよ」、「いい感じのアタリが出て来た」など着用回数やエイジングの経過など共有してるメンバー同士の会話が弾みます。

また大半の人は好みの色やデザインなどの価値感で洋服を選ぶと思われます。
従来は「この色が」、「このデザインが」と選んだのに対して、「これを育てたいから」という理由で選んでもらえると、もう一つ新たな価値観の選択肢が増えるため服選びが更に楽しくなると考えました。

巷で流行ってるナイロンやポリエステルなど合繊繊維生地のショーツは便利だけど大人っぽいカッコイイコーデにはしっくりこないなぁ？なんて思ったことありませんか？
ビーサンでもスニーカーどちらでもコーディネートがハマり、Tシャツやタンクトップだけではなく長袖のシャツもバッチリコーディネートできる大人ショーツが欲しいと思いませんか？

そこで児島デニムを使用して、大人ショーツ作っちゃいました！
今回の100%児島デニムは、軽くて薄いのが特徴！ナイロン交織の高密度ライトオンスデニムです。
ナチュラルなデニムと合繊繊維生地のいいとこ取りのハイブリッドデニムになります。

デニムなのに従来のサーフショーツのように軽量！かつ速乾性が高いデニムです。
また横方向に引っ張ると”パンパン”と音がする、これは密度が高い生地の特徴です。薄いライトオンスデニムなのに超密度が詰まってるため穿き心地もとても満足して頂けそうです。

カラーはインディゴブルーとブラックをご用意いたしました。

デニムショーツコーデ

こちらのデニムショーツはいわゆる市民プールや浜辺で見かける膝下丈のおじさんショーツではなく、トップスのTシャツやタンクトップ、また長袖のシャツと絶妙なバランスのショート丈に設定します。そうすることでビーサンでもスニーカーでも相性が抜群なので近所の散歩や海だけではなく、ショッピングやデートなど街使いにも適してます。

大人カッコイイ長袖シャツコーデ
軽く袖をロールアップ、シャンブレーや白いオックスフォードクロスの定番素材との相性抜群です。

Tシャツ+長袖シャツコーデ
Tシャツだけでも良いし、上からアウターの代わりにシャツを羽織ると便利ですし、色々なシャツが試せますよ。

※女性も穿けるように小さいサイズも作りました！

収まりの良いスマポケ仕様

従来のショーツはフロントポケットの容量は大きいですが、スマホを入れた状態で収まりがとても悪く、そのことを気にし続ける経験あると思います。
夏場特にバッグを持たないケースが増え、ポケットにスマホを入れたいですよね？
そんな状況を考慮し一工夫施した”スマポケ仕様”です。

上記の動画のようにスマホを入れた瞬間横向きになったり、歩く度に動いてしまうことが多々あります。このような状況を作らないようにスマホ用ポケット” スマポケ　”をポケット内側の仕様にプラスしました。

☆画像のようにスマホが縦に収まるようにフロントポケット内にスマポケを設置しているので、袋地が左右に揺れないので歩行が快適になります。

今では国産アパレルに巡り合うことが奇跡なくらい国内生産率は減少の一途を辿っています。1990年50.1%→2022年1.5%にまで減少
海外生産との価格競争や後継者不足などの問題を払拭できずに廃業される企業を目の当たりにしてきました。

日本製と純日本製

貴重な奇跡の日本製は高価な商品が多いです。当たり前なことですが日本人の賃金ベースで縫製、加工、物流、販売する為、東南アジアで生産された商品に比べて高価になります。
またこの奇跡の日本製の中には種類があり品質もピンキリのため内容を確認できないと満足度が左右される場合があります。
一つの事例として、工賃の安い海外の縫製工場で9割以上を縫い合わせた後、国内に入れて縫製工場や加工場で最終の仕上げをすれば日本製になります。もし安価な日本製を見かけたら、大変な企業努力の賜物か上記事例の可能性が高いと考えられます。

ですので、上記事例のような造り方の日本製を省き、純粋に国内で生産した「純日本製」はもしかすると1%無いかもしれません。
※因みに純日本製とは下記図解のように企画・設計から製造、物流、販売まで全ての工程を日本でおこなった製品を指します。

サカノシタノデニム・100%児島デニムショーツは純日本製、更にはジーンズ発祥の地純児島製になります。
またこの純日本製の中でもネームやボタンなど付属品も全て国産品を使用しているので純日本製の中でもさらに純度の高いプロダクトを心がけております。

純日本製を選ぶ理由

縫製の品質だけ求めるなら海外製品で質の高いものはいくらでもありますが、私が純日本製にこだわる理由は以下になります。

①サプライヤー様への恩返し

まず一つ目は、今までモノづくりの部分で各産地のサプライヤー様から色々な知識や歴史などを学び、成長させていただきました。まずは今まで大変お世話になってきたサプライヤー様へ恩返しがしたいです。

②純日本製の価値

二つ目は日本人は古来より「ものを大切にする精神」を大切にしており、この精神はものづくり文化やサステイナブルな技術の発展に影響してきました。
自然と共存共栄の精神が根底にあり、繊細さや緻密さ、優しさや丈夫で長持ちなどの価値観が育まれています。
このようなことから日本人ならではの真面目で丁寧、配慮の行き届いたモノづくりをプロダクト全般で垣間見れるからです。

この二つの内容とわずか1.5%の生産量しかないという点を踏まえて日本製アパレルの貴重性を理解いただけると思います。

着用する度に心を豊かにし、日常をランクアップさせる肌触り＆フェード感、洗う度に風合いが良くなる究極の定番100%児島デニム！

今回の100%児島デニムは前々回の3PLEATS DENIM JACKETで使用したセルヴィッジデニムとは異なり、サーフショーツに適したコットンナイロンのライトウェイトで超高密度タイプのハイブリッドデニムです。
※女性も穿けるように小さいサイズも作りました！

とにかくデニム製品は生地が命！

日本のジーンズ発祥の地や世界のデニムの聖地などと呼ばれている岡山県倉敷市の児島地区が舞台。 昨今こちらで生産されたデニム生地を「岡山デニム」や「児島デニム」と呼ばれブランド化され世界中のデニムファンを魅了しています。
その岡山デニムの中でも更に細分化し、歴史背景と製作過程の中でこだわりの詰まったデニムが「100%児島デニム」です。

100%児島デニム①〜③の価値

①国産ジーンズ発祥の地
児島地区は日本で初めてデニム生地でジーンズを生産した町です。
②奇跡のロープ染色
(株)ショーワは2009年プルミエールヴィジョンでウールデニムを発表しハンドル賞を受賞
③ロープ染色〜製織〜整理加工(仕上げ)まで一貫生産
（株）ショーワにより生産工程が全て児島地区内で一貫生産します。
※生産過程がほぼ1社内で完結できるので、高品質なモノを安定的に生産することが可能になります。
①〜③中でも他のデニム生地を圧倒する価値の②の優位性をご説明します。

「奇跡のロープ染色」

「100%児島デニム」のロープ染色技術が半端ない！

国内で稼働するロープ染色機は数台しかなく、そのうち児島地区では（株）ショーワ様が所有してます。

ロープ染色とは

通常デニムはロープ染色と呼ばれる特殊な染色方法により糸を染めます。糸をロープ状に束ねてインディゴ染料液に浸し、空気に触れさせて酸化させることで染める伝統的な染色方法です。

ポイントは糸の中心を染めない中白という状態でフィニッシュさせることで、糸表面の摩擦により中の白い部分が見えてくるのが「タテ落ち」と呼ばれる経年変化です。

糸番手(糸の太さ)が細ければ細いほど糸の中心の距離が短いので中まで染まり易く
中白を形成するのが難しくなります。
○糸番手は数値が小さいほど太く、数値が大きいほど細いです

こちらのロープ染色はただのロープ染色ではありません！！（株）ショーワは2009年プルミエールヴィジョンでウールデニムを発表しハンドル賞を受賞するなど、綿素材以外のウール、シルク、ナイロンなどでロープ染色を成功させたことで「奇跡のロープ染色」と呼ばれ技術の高さが窺えます。

また綿素材でも簡単に中心まで染まってしまうような極細番手糸(100/2、60/1)も中白に染めることができるため他社とは一線を画する存在。

正に「奇跡のロープ染色」です。

今回のサカノシタノデニム・100%児島デニムショーツで使用する糸番手は超細番の40/1を使用します。
通常のジーンズ用6/1〜10/1に比べて4分の1〜6分の1の細さのため、すぐに糸の中心まで染まってしまう可能性が高いので、ロープ染色の高い技術力と豊富な経験値を必要とするとても難易度の高いスペシャルクオリティになります。
正に”一生モノ”と言えるでしょう。

今現在も各産地では職人の高齢化と後継者不足などが加速し3年、5年後には”消滅”する可能性の高い一生モノを何度も目の当たりにします。

この事実を受け止めて、国内で確認されるこの特別なクオリティを少しでも長く継続、存続できるように産地のサプライヤー様たちと密に連携し、これら一流の技術継承と価値の存続を目的とした活動をBlue LOOM PROJECT(ブルールームプロジェクト)と名付け2018年に活動をスタートさせました。

これまでに各産地の一生モノを掘り起こし、遠州(浜松)のセルヴィッジチノパン、播州(西脇)のセルヴィッジオックスフォードシャツ、セルヴィッジシャンブレーシャツ＆スカート、備州(児島)のセルヴィッジデニムを生産してきました。そして今回は再び100%児島デニムショーツを生産します！

《商品説明》

本来サーフショーツは安価なナイロンやポリエステルなど薄い合繊生地を使用しますが、今回の「育てる服」には緯(ヨコ)糸にナイロンを交織したライトウェイトな100%児島デニムを使用しました。
製品洗い加工による表面がフェードし、奇跡のロープ染色による繊細で上品なタテ落ちが美しい！※インディゴのみロープ染色により染色しています

また設計が高密度でナイロン混のため、しっかりとした基布に仕上がり、耐久性も優れています。
バックポケットは落下、盗難防止を考慮して財布が収められるように、パッチ＆フラップ仕様にしました。これはデニムジャケットの胸ポケットイメージしています。
ウエストの寸法に対応するためシャーリングゴム＋ドローコードの仕様にしました。
最後に他のサーフトランクスと比べ圧倒的に優れている仕様があります。
右ポケット内側に忍びポケットを配置しました。こちらのポケットは本来メンズスラックスやオーダースーツのズボン(組下)の小銭入れ用途に作られた特別な仕様です。
この忍びポケットをスマホが入れられる寸法にアップデートした”スマポケ”を設置しました。
多くのサーフショーツにスマホを入れた場合、ポジションが安定せずに収まりが悪く、歩行時に負担がかかりました。
”スマポケ”はスマホを縦に収納できて収まりが良く安定するため、歩行時に負担がありません。圧倒的な着用感をご堪能ください！
※女性も穿けるように小さいサイズも作りました！

デザインポイント：ウエスト(シャーリングゴム/ドローコード仕様)、バックポケット(パッチ＆フラップ仕様/レッドタブ挟み込み)、右ポケット内側(スマホポケット付き仕様)、左裾前部「ノ」刺繍配置。

※通常の商品に比べて高価ですが、出会えるだけでラッキーなくらい生産量が減少している奇跡の純日本製です。またトレンドに左右されず長期で着用することや、一生モノの生地・付属、耐久性のある丁寧な縫製仕様やディテールを考えるとかなりコスパ良く製作されています。
また着用する度にエイジングされ、日々その表情を確認する楽しさと愛着により着用する度に幸せな気分になります。

※女性も穿けるように小さいサイズも作りました！

モデル174cm
着用サイズ：3

※こちらの商品は製品洗いの加工をしているためサイズ表の数値と若干寸法差が出る可能性がありますのでご了承ください。

※女性も穿けるように小さいサイズも作りました！

モデル174cm
着用サイズ：3

※こちらの商品は製品洗いの加工をしているためサイズ表の数値と若干寸法差が出る可能性がありますのでご了承ください。

日本国内を生産地とし、現地のサプライヤー様と連携し、「育てる服」をコンセプトに”一生モノ”と呼ばれるクオリティのモノづくりを目指すアパレルブランド・サカノシタノデニムを展開しています。
※今回の100%児島デニムショーツもサカノシタデニムとして提案し展開します

ブランド：サカノシタノデニム

都会の喧騒から離れて都心から電車で約1時間の海と山に囲まれた古都鎌倉、江ノ電が走る海沿いの小さい集落” 坂ノ下 "が舞台。

古い寺社仏閣が多く最寄り駅から内陸に位置する長谷寺や高徳院の大仏などの観光スポットは観光客で賑わいを見せているが、反対の海側は古民家カフェが密集したカフェスポットや個人経営の小さい個性的なショップ、何軒ものサーフボードロッカーなどが在りとてものんびりとしたゆる〜い空間が広がる。

そこで生活する人々は自分時間を有効に使い、自分のやりたいことを生活の中心に置いている自由な人たちが多い。

こんな素敵な空間で自分時間を大切に人生を謳歌している人たちのワードローブをイメージして、彼ら(彼女ら)の人生に寄り添いデニムのように育てて(経年変化)いく高品質でリッチな大人の定番服を提案する。

ビーサン＆黒縁メガネがコーディネイトのお供。

《生地メーカー：株式会社 ショーワ 》

株式会社ショーワは創業1905年、今年で120年を迎えられた老舗の生地メーカーです。また世界中からデニムの聖地と呼ばれる岡山県・児島にて染め、織りから仕上加工まで一貫の行うデニム製造メーカーでもあります。

デニム産地の所謂作業着をイメージさせるゴツいデニムのみ生産しているメーカーではなく、細番手でインディゴロープ染色を可能にしたり、パリで開かれる生地見本市「プルミエール・ヴィジョン」にてウールデニムを開発し「ハンドル賞」を受賞するなど自社の強みを活かした企画が魅力的です。

私も10年以上のお付き合いをさせて頂いて、Blue LOOM PROJECT立ち上げ時には大変お世話になったメーカー様です。

今回はこちらにこだわりの詰まったオリジナルセルヴィッジデニムの製作を依頼しました。http://www.showatex.co.jp

《縫製工場：ACTIVE》

二本針の巻き縫いや環縫を多用するワーク系に特化した縫製が得意な地域の為、製品洗いの加工場や特殊な刺繍加工場などとの連携が密に行われるなど、各々の役割が明確に分業されているので地域での協力体制がしっかりしているように感じます。

※製品加工・刺繍などは協力工場に加工依頼しています

通常の「 縫製 」だけを請け負う縫製工場ではなく、企画、デザイン、パターン、カッティング、縫製、加工と製品を作るためのすべての工程をハンドリングすることが可能な「メーカー」としてのフレキシブルなソーイングカンパニーです。