【パタゴニア　Alley氷河から止めどなく流れる融解水】

世界有数の氷河が集中するパタゴニア。

【パタゴニア　Grey氷河】

パタゴニアの氷河は数万年前の雪や雨で形成され、少しずつ地球の地肌を削りながら氷の大河として流れていました。

しかし、温暖化の影響でこの氷河の流れも止まってしまっています。
 

【パタゴニア地方最大級のウプサル氷河の後退状況】

それは、地球が泣いているように、止めどなく流れ続ける氷河の融解水として海に消えているのです。

水は命の源であり、純米酒造りの基礎となるもの。

パタゴニア氷河の融解水という、「氷河の涙」を使って醸した純米酒で、

パタゴニアの現状、地球の悲鳴を伝えたいと思いました。

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この「氷河の涙」チリ産純米酒は、氷河の溶解水の採取の困難さから、このプロジェクトが成立した場合にのみ醸造する、特別限定生産となります。

皆様の応援が定数に達しない場合はプロジェクト不成立となり醸造・お届けすることができなくなってしまいます。

皆様の応援により、「氷河の涙」チリ産純米酒を是非この世に送り出したいのです。是非応援をお願いいたします。

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私がチリの大自然とその文化に魅了されて家族とこの国に移り住んだのは2011年でした。

現地の醸造学部で学び、チリに在住する日本人醸造家として、現地では「ロベルト」の愛称でも呼ばれながら、活動しています。

日本の大手食品問屋さんからの委託を受け日本全国の生協やスーパーなどで販売されるチリワインの現地生産を取り仕切っています。

チリで巻きずしを中心とした和食系レストランが爆発的に増えていく中、現地では日本酒への関心も高まりました。

そして自らチリで純米酒を造って販売してみることについて考えるようになりました。

【チリ産サーモンやアボガドをふんだんに使い、チリやペルー料理とフュージョンしながら独自の進化を突き進んでいるチリのSUSHI】

SUSHIブームもあって、和食系レストランで使われている日本原産でチリ産のジャポニカ米を発見！　純米酒造りの足掛かりとなりました。

【チリで独自に品種改良された数種類のジャポニカ米。それぞれ別々に試験醸造し、それらの味わいの違いや発酵状態の良し悪しを確かめることから始めました】

なんと、チリは50年ほど前から、政府の農業政策の一環で稲作に力を入れており、以下のような特徴があります。

-世界最南端の米生産地

-チリ南部の冷涼な地方は、ジャポニカ米の栽培に最適。

-稲の生育時期から収穫までほとんど雨が降らず、病害虫の影響をほとんど受けないため殺虫殺菌剤の使用は極めて限定的。

【チリでの稲作も水田方式で行われます】

【折からのSUSHIブームにより、TOKIOなどの名称などで流通するジャポニカ米】

日本原産のジャポニカ米を、ここ南米チリで発見できたことは奇跡のような出来事でした。

しかも、酒米に適する心白のある特殊なお米だったことは2重の奇跡でした。

【チリで発見した心白のあるジャポニカ米。その起源は日本の酒米だったのかもしれません】

チリ産ジャポニカ米の発見を期に、チリ産純米酒の醸造がいよいよ始まりました。

岐阜県の酒蔵を訪問したり、

清酒醸造教本などの参考書を読み漁り、

醸造に必要な装置を現地で製作するなどして、

たくさんの失敗を体験し、2年ごしの試行錯誤を経て、2018年初め、ようやく納得できる味わいの純米酒「図南鳳翼」（となんほうよく）が誕生しました。

なお、「図南鵬翼」純米酒は、本プロジェクトのリターンの一部商品として、「氷河の涙」純米酒と同時にご販売いたします。

この「図南鵬翼」は、アンデス山脈の地下水とチリ産ジャポニカ米で醸造しています。

【「図南鳳翼」はチリの和食レストラン、在住日本人や日系人の方々に販売しています】

この「図南鵬翼」は、氷河の融解水を使って造るお酒への基礎固めとなりました。

それは、パタゴニア地方での仕事や趣味の釣りを通して、この地方の大自然に魅了されると同時に、氷河の後退など、チリの⼤⾃然が訴える地球の厳しい現状にも ショックを受けたからなのです。

そして、氷河の融解水を使って醸す純米酒を通して、地球の悲鳴を伝えることに挑戦することにしました！

氷河の融解水は、だれもが採取できるものではありません。

パタゴニア地方の湧き水や雨水などを使った高級ミネラルウォーターを瓶詰する中小のチリ企業が増えていく中、ある日、氷河の融解水を瓶詰して販売している小さな企業の存在を知りました。

それは、Patagonia Glacier Water社という企業でした。

Patagonia Glacier Waters社

Patagonia Glacier Water社はチリ政府から氷河の融解水の特別採取許可を取得している、高級ミネラルウォーターを販売する企業だったのです。

氷河の融解水を使った純米酒造りについて相談したところ、二つ返事で協力頂けることになりました。

そして、Patagonia Glacier Water社のミネラルウォーターにも使われている、

2万年以上も前に降った雪が凍り、

それが解け出しているYelcho氷河の万年融解水を使うことを決めました。

Google Mapsでの位置はこちら

「氷河の涙」の仕込み水に使用予定のこの氷河の融解水は、日本の水質検査機関への成分分析をすでに依頼し、日本の厳格な品質基準に合致することを確認しました。

この分析結果から驚くほど不純物の少ない、極軟水であることが判明しました。

この融解水を採取するには、パタゴニアの玄関ともいわれるプエルトモン市から、フェリーや悪路を経由して1日がかりでYelcho氷河のふもとに向かいます。

そして氷河の末端近くへ取水パイプを伸ばして採取する予定です。

採取された融解水はそのまま発酵場となるLafkenワイナリーへ2000㎞以上もの距離を陸送し、殺菌フィルターを通して処理した後、成分分析/細菌検査を経て、安全性が確認されてから仕込み水として使います。

採取時の様子は活動レポートにて報告させて頂きます。

「氷河の涙」の醸造は、現在「図南鵬翼」を造っているチリの首都サンチアゴの近郊に位置する、プレミアムワインを専門に造るLafkenワイナリーにて行います。

ワインと純米酒造りをするLafkenワイナリーのサイトはこちら

純米酒造りに必要な設備は、ワイナリーにあるものを流用したり、チリ現地で製造したものを使います。

【お米用の大型蒸し器の製作は特に苦労しました。ワイン発酵に使うステンレスタンクの製造メーカーに蒸し器を特注し、そのために必要な強力な火力はビール醸造で使われる大型のガスバーナーを使っています】

【麹造りではワインに使われる木製の化粧箱を流用。内側に断熱材を貼った大型の木箱を自作し、サーモスタットをつないだヒーターで35℃を維持。湿度の管理に気を使います】

【発酵タンクはワイン用の小規模タンクを流用。麹、蒸米、水を複数回追加していく本格的な三段仕込みを経て発酵させます。発酵中のもろみは神々しく見えます！】

【搾り器には、赤ワインの醸造に使われる垂直プレスを流用。発酵が終わったもろみを布製の袋に入れ、それをチリで製作した大きな鉄枠の中に規則正しく並べます。そしてゆっくりと上から圧力をかけてお酒を搾ります。袋に残るものが酒粕です。チリの和食レストランで人気の酒粕アイス用に使われます。】

【醸造スペック：状況に応じて、醸造方法が変更となる可能性があります。】

【ラベルのデザイン開発は支援募集期間中にご支援者様からのご意見を反映させながら決定させたい次第です】

本プロジェクトのリターンは、「氷河の涙」純米酒を含む以下の商品の組合せにてご用意させて頂きました。

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本プロジェクトはAll or Nothing（達成後支援型）です。
目標を達成した場合のみ各リターンをお届けできますので、ご支援よろしくお願いいたします。

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リターン一覧

【目標額未達成の場合】

プロジェクト終了になります。ご支援者からの申込みはキャンセル・全額返金され、リターン（商品）も発生しません。

※本プロジェクトはAll or Nothing（達成後支援型）です。
目標を達成した場合のみリターンをお届けできますので、ご支援よろしくお願いいたします。

※開発中の製品につき、仕様が一部変更になる可能性もあります。

※ご注文状況、原料の調達状況状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。

※ 未成年の飲酒は法律で禁止されています。

※ 妊娠中・授乳期の飲酒はお控え下さい。

※ 本リターンは未成年の方の支援は頂けませんのでご了承ください。

※クラウドファンディングの性質上、以上の注意点につきましてあらかじめご理解とご了承いただいた上でご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

氷河の融解水を使った吟醸酒やビールなどの新商品開発や氷河の後退状況を伝える関連活動に使います。

右：和田ロベルト恒多

幼少の頃学んだスペイン語を活かして2002年にチリの最高学府カトリカ大学でワイン造りを学び、卒業後、バルクワインのネゴシアンおよびブレンダ―として活動しています。

2006年帰国し、ユヤイ・カパック・アルパ有限会社を設立。日本唯一のチリワイン専門輸入・通信販売事業の開始。

このワイン専門ショップを通して、ワイン販売と流通の実績を身に着けた後、2011年に再度チリに戻り、Lafkenワイナリーにて本格的なワイン造りを始めました。特に、日本、米国、中国向けに数多くのワイン・ブランドの開発を手掛けています。

2016年ごろから純米酒造りを始め、チリの豊かな自然環境を生かした各種の発酵酒や食品の開発に取り組んでいます。

釣りとアウトドア活動を愛するラテンな日本人です。

左：ミゲル・ベソアイン

Lafkenワイナリーのオーナー兼ワインメーカー。チリの大学を卒業後、フランスおよびドイツの有名シャトーやワイナリーで10年近くワイン造りに従事しました。

2009年にチリに戻り、Lafkenワイナリーを興し、和田と共に純米酒造りに取組んでいます。

ドイツ人気質のラガーマンです。

純米酒が日本から遥か彼方のパタゴニア氷河で繋がったのは、温暖化という地球規模の現象からでした。

氷河が後退している状況は、ゆっくりではありますが、想像を超える規模で発生しています。

「氷河の涙」というチリ産純米酒を通して、こうした地球の現状を考えるきっかけになればと願っています。

どうぞ、応援よろしくお願いします！