街中でも目にすることがある「苔」。

苔は病気や温度変化に強く、本来草木などが生育しづらい過酷な環境でも育つことができる丈夫な植物です。

例えば、噴火直後の荒れ果てた富士山の裾野に最初に育ったのは苔だったと言います。

今回は、そんな苔を採用し独自技術でさらに“維持管理ほぼ不要”を実現した、天然苔のパネル型カーペット「モスinパネル」をご紹介します。

「モスinパネル」は、場所を選ばずどこでも緑の空間を作り出すことができる緑化アイテム。維持管理が難しい「天然芝」の代わりにもなるアイテムです。

（画像提供：株式会社モス山形）

今回は、「モスinパネル」の育成キットを販売。1㎡と手軽に取り入れられるサイズでの販売となりますので、まずは庭の一部や玄関先、ベランダなど小規模の緑化からお試しいただけます。

また、苔の魅力を知っていただくためにMakuake限定販売で、「苔玉」や「苔リウム」「つりしのぶ」もご用意。

苔を育てながら、ご自宅に緑を取り入れませんか？

「モスinパネル」のご紹介の前に、緑がもたらすさまざまな効果をお伝えさせてください。

皆さんはヒートアイランド現象をご存じでしょうか？

ヒートアイランド現象とは、郊外よりも都市部の気温が高くなる現象のこと。

ヒートアイランド現象が進行すると、真夏日や熱帯夜の増加による熱中症等の健康被害や、冷房使用の増加によるCO₂排出量の上昇など、私たちの暮らしや地球環境に大きな影響を与えると言われています。

ヒートアイランド現象を防ぐ“切り札”になると言われているのが「緑化」です。

いま日本では、都市部を中心にヒートアイランド現象の緩和や地球温暖化を引き起こす二酸化炭素の削減を目指し、屋上に天然の芝生を設置するなど屋上緑化が推進されています。

緑化は気温の上昇を抑えたり、二酸化炭素を吸収しクリーンな空気を保つなど、さまざまな効果が期待されています。

涼しくて景観もよく、子どもやペットはのびのびと遊べ、大人は自然を感じられる。

そんな魅力いっぱいの天然芝をお家にも取り入れられれば、心も体も癒されますよね。

しかし、じつは天然芝は設置や維持管理が難しい植物。


・芝生を敷くための下地を整える必要がある
・日陰では育ちが悪いので設置できない
・水やりや芝刈り、肥料やりなど設置後も時間とお金がかかる
・撤去に手間がかかる


上記のように越えなければならないハードルが多く、設置をあきらめてしまったというケースも少なくありません。

そこで、新しい選択肢として考案したのが、数種の苔を集めて育成した「モスinパネル」です。

「モスinパネル」はいわば、“天然苔のカーペット”。敷き詰めるだけで庭が一面緑に大変身します。

日々のお手入れや管理を不要に、耐久性の高さにもこだわることで、手間をかけずに長くご愛用いただける商品となることを目指しております。

また、「モスinパネル」は、庭だけでなくベランダや駐車場など、従来緑化の継続が難しいとされていた場所にも敷き並べられるような構造にすることで、場所を選ばずどこでも緑化できることを可能にします。

ほかにも「モスinパネル」は、以下のようなポイントを実現する商品として開発してまいります。

上記のような特長を持つ「モスinパネル」は、特許出願済、商標登録出願中の商品となります。

「モスinパネル」は、人や車が頻繁に歩いたり通ったりしても苔がすり減ることなく、きれいな見た目をキープし続けられることを目指しています。

例えば天然芝の場合は、人や車の往来が激しいと芝生がすり減ったり枯れたりして、土台が見えてしまうことがあります。

せっかくの緑一面の空間。すり減ったり枯れたりするのを気にせず、お子さんやペットとのびのび遊びたいですよね。

「モスinパネル」は、表面リングとリブ補強による独自構造の保護パネルを使用しているため、負荷がかかるのは苔の表面のみ。

▲保護パネルのイメージ模型（歩行用）

例え表面の苔が弱ってしまったとしても新しい苔が成長し続けるよう、苔が健全に育ち続けるために重要な「成長点」を保護する構造となっています。

人はもちろん、車・バイク・自転車・ベビーカー・車いすなど、あらゆる乗り物の乗り入れにも耐えることができます。

苔はほかの植物と比べると病気になりにくく、乾燥や温度変化に強い植物です。

また、本来草木などが生育しづらい環境でも育ちます。例えば、噴火直後の荒れ果てた富士山の裾野に最初に育ったのは苔でした。

富士山の裾野ではその後、ほかの草木が芽吹くまでの約1000年間、過酷な環境の中苔のみが生育し続けたと言います。

また、苔は吸水・保水性が高く自重の20倍もの水分を保ちます。面積が大きくなれば、豪雨時の一次貯水及び流出抑制効果で、都市河川の氾濫防止に貢献します。

「モスinパネル」は、独自構造のパネルと過酷な環境にも耐える苔を取り入れることで、どんな環境にも負けず、長く使い続けられる緑化アイテムの開発を目指しています。

「モスinパネル」の設置はとてもかんたん。床タイルなどを敷き並べるように、「モスinパネル」を置くだけです。

特別な道具や機器なども必要ありません。

敷きたい場所が凸凹している場合はパネルがガタつかないように、土台を平らにしてから敷きましょう。

育成が完了した「モスinパネル」の場合、維持管理のための手入れは基本的に不要。

例えば、天然芝の場合、一般的に以下のような手入れが必要です。


・芝刈り
・水やり
・除草（芝の間から生える他の草）
・肥料やり


季節によって行う頻度は変わりますが、きれいな状態を保つためにはこまめな維持管理が必要で、時間と費用がかかってしまいます。

一方「モスinパネル」は、季節を問わず芝刈りや水やりなどの手入れをする必要がないので、基本的に維持管理に時間や費用がかかりません。

ランニングコストがかからず、長期的に考えて経済的と言えます。

「モスinパネル」は、日陰でもよく育つ耐陰性が高い「ハイゴケ」と日向でよく育つ「スナゴケ」をミックスさせています。日当たり具合に応じて優勢種が変わり、日陰ではハイゴケ、日当たりではスナゴケ、中間では半々に育ちます。

▲スナゴケ

▲ハイゴケ

天然芝など従来の緑化アイテムは、日陰での維持管理が難しいとされてきました。

北向きの庭の場合は特に、天然芝や一般的な植物が育ちにくいため「取り入れたくても取り入れられない…」とあきらめてしまった方もいるのではないでしょうか。

「モスinパネル」なら、北向き・南向き・西向き・東向きのどの方角に位置する場所でも、設置することが可能。日陰の多い場所でも植物のある生活を始められます。


※「モスinパネル」は耐陰性の苔を使用しているため、基本的には日陰でも生育しますが、極端に日が当たらない環境の場合は、生育しない可能性があります。

例えば、以下のような環境です。

例）建物の軒下深くなど、空が全く見えず日光が当たらない場所

　　使用頻度が極端に低い車の駐車場（土日のみ車を使用する場合など）

「モスinパネル」は、パネルの上を安心して歩けるように歩行感にもこだわっています。

天然芝の場合は、うまく管理をしないとよく育つ部分と育たない部分が発生してしまい、でこぼこして歩きにくいことも。

「モスinパネル」は、保護パネルの表面リングにより安定的な歩行感を実現します。

それでいて、パネル表面まで苔がしっかり生育するようパネルの厚さにもこだわったことから、パネル表面まで苔がまんべんなく育つため、でこぼこせず安心して歩けます。

▲耐久性と歩行感の実験画像

「モスinパネル」は、みずみずしいグリーンとナチュラルな質感も魅力。

「スナゴケ」は葉の形が星砂のようにかわいく、「ハイゴケ」は明るい緑色の三角形の葉が風情を感じさせます。

（画像提供：株式会社モス山形）

2種類の苔が織りなす天然芝とはひと味違う優美なビジュアルで、高級感のある雰囲気を演出できます。

苔と言えば日本庭園など和風の庭をイメージしがちですが、洋風のガーデンにもぴったり。

自由自在に並べられる「モスinパネル」で、お気に入りの空間を演出できます。

今回は、苔を育てる楽しみを感じたり植物とふれ合い癒しの時間を過ごしたりしながら、「モスinパネル」の魅力を知っていただけるよう育成キットを販売いたします。

数種類の苔をブレンドさせているため、生育環境によって苔の育ち方に変化があるのも魅力です。

また、1㎡と手軽に取り入れられるサイズでの販売となりますので、まずは庭の一部や玄関先、ベランダなど小規模の緑化からお試しいただけます。

①お好きな場所に保護パネルを敷き並べる　

・保護パネルは表面が歩行用、裏面が車両用のリバーシブル構造となっています。庭やベランダに敷く場合は表面を上に、駐車場などに敷く場合は裏面を上に設置してください。

・敷きたい場所が凸凹している場合はパネルがガタつかないように、土台を平らにしてから敷いてください。また、パネルの組合せ方向にご注意ください。

②「モスinパネル 」内部に厚さ15mmを目安に客土材を均等に敷く

③客土材の上にムギの種、種ゴケ、客土の混合物を厚さ10～15mmを目安に敷く

▲ムギの種を蒔いた後

④「モスinパネル 」 の周囲に見切り材（レンガなど）を設置

⑤水をたっぷりと与える

①「モスinパネル」が乾かないよう、毎朝たっぷりと水を与えます（気温が高くなる日中は水を与えないでください）

②10日前後でムギが発芽します。1～2カ月間は毎朝水あげを行い、ムギの根が客土を掴むように十分に張るのを待ちます。

▲ムギ発芽

▲ムギが根を張ってきた状態

③ムギが20～30cm伸びたら刈り取ります。

▲ムギの刈取り後

④ムギの刈取り後は水やり等の管理は不要です。苔がパネル全体を覆うように自然に生育していきます。

▲生育6カ月目

・特に維持管理の必要はありません。

・万が一、風などで運ばれてきた他の草花の種子が発芽した場合は、手で抜き取ってください。

・苔は他の植物と比べ育てやすく丈夫ですが、植物であることには変わりありませんので、生育環境によって上手く育たない可能性があります。なるべく植物が育ちやすい環境を整えてから育成するようお願いいたします。

・苔の生育に影響を与える油や薬品の散布、長期間シートで被うなどの行為は避けてください。

・「モスinパネル」は耐陰性の苔を使用しているため、基本的には日陰でも生育しますが、極端に日が当たらない環境の場合は、生育しない可能性があるため避けてください。

例えば、以下のような環境です。

例）建物の軒下深くなど、空が全く見えず日光が当たらない場所

　　使用頻度が極端に低い車の駐車場（土日のみ車を使用する場合など）

※画像はイメージです。

一面緑の美しい庭で家族でバーベキュー！触り心地のよい“天然苔のカーペット”の上で、お子さんもペットものびのび遊べます。一面に敷くだけでなく、庭の一部に取り入れるのもおしゃれです。

※画像はイメージです。

ほかの植物と一緒に取り入れて、ベランダガーデニングをさらにおしゃれに演出するのも素敵です。ベランダの床の汚れ隠しにも一役買います。

※画像はイメージです。

駐車場に敷き並べれば、パッと雰囲気が明るくなります。車が頻繁に乗り入れしてもすり減ったり、枯れたりすることがありません。

※画像はイメージです。

自宅に屋上があるご家庭は「モスinパネル」を敷き並べれば、非日常が楽しめる屋上庭園に！青空と緑のコントラストでリゾート気分も味わえます。

※屋上で使用する場合は、必ず付属の見切り材（レンガなど）とともに設置してください。

「モスinパネル」は、じつは一般家庭だけでなくオフィスビルや病院、学校、ショッピングセンターなどの屋上や広場といった、公共の場へも導入することができます。

というのも、私は36年間に渡り、都市緑化に関連する技術開発に携わってきました。

その経験から「モスinパネル」はもともと、都市緑化の社会課題を解決することを目指して開発をスタートしました。

（画像提供：株式会社モス山形）

2001年から国土交通省により屋上緑化が義務化されました。

しかし、植物の根や葉によるビル設備への影響、高層ビル屋上での防風対策、植物が育つための環境条件や手入れなど、屋上緑化は維持管理が難しくコストがかかることから、思うように進みませんでした。

屋上緑化の義務化当時、80ha/年を15年間設置し続けることができた場合は、東京の平均気温が 1.5 ℃下がると予想されていました。

このようにヒートアイランド対策の切り札になるにもかかわらず、その課題の多さから屋上緑化はなかなか進まない。そんな現状を技術者として解決するべく、さまざまな研究や開発を実施してきました。

「モスinパネル」は、そんな長年の技術開発を経てようやくたどり着いた、都市緑化の社会課題を克服する解決策の一つなのです。

屋上緑化で施工事例の多い芝生広場は、そのほとんどが立ち入り禁止などの使用制限がかけられている場合が多いでしょう。

なぜなら、芝生の維持管理は難易度が高く、利用するにつれてすり減ったり枯れてしまったりするからです。

その一方で、バーベキューやヨガイベント、屋外パーティーや会議など、芝生広場を利用したいという声を多く耳にします。

気軽に利用できる芝生広場が増えれば、人と人とのコミュニケーションを活性化することもできる。

私は、ビルの屋上で多くの人々が豊かな眺望を楽しみながらレクリエーションに興じる姿が、都市の景観を形成することを願っています。

「モスinパネル」は開発段階であり、そのポテンシャルは良くも悪くもまだまだ未知数ですが、そんな明るい未来をイメージしながら日々試行錯誤を繰り返しています。

日本のヒートアイランド化を食い止め、緑とともに暮らす豊かな社会を実現するために、みなさまの応援が必要です。ぜひご協力をお願いします。

Q.設置は自分で行うのですか？

A.設置はご自分で行っていただきます。「モスinパネル」の育成キットがご自宅に届きましたら、お好きな場所に保護パネルを敷き並べてください。

Q.管理方法や管理における注意点を教えてください。

A.

・管理方法

育成中は「モスinパネル」が乾かないように、毎朝水を与えるようにしてください。ただし、気温が高くなる日中は水を与えないでください。

育成完了後は、特に維持管理の必要はありません。万が一、風などで運ばれてきた他の草花の種子が発芽した場合は、手で抜き取ってください。

・管理における注意点

苔は他の植物と比べ育てやすく丈夫ですが、植物であることには変わりありませんので、生育環境によって上手く育たない可能性があります。なるべく植物が育ちやすい環境を整えてから育成するようお願いいたします。

苔の生育に影響を与える油や薬品の散布、長期間シートで被うなどの行為は避けてください。

「モスinパネル」は耐陰性の苔を使用しているため、基本的には日陰でも生育しますが、極端に日が当たらない環境の場合は、生育しない可能性があるため避けてください。

例えば、以下のような環境です。

例）

建物の軒下深くなど、空が全く見えず日光が当たらない場所

使用頻度が極端に低い車の駐車場（土日のみ車を使用する場合など）

Q.台風など豪雨や強風の場合でも使用可能ですか？

A.台風や豪雨の日も敷いたままで問題ございません。ただし、屋上で使用する場合は、常時「モスinパネル」の周囲に付属の見切り材（レンガなど）を設置し、飛散防止措置を施すことが必須です。

Q.一度設置するとどのくらい使用できますか？

A.10～15年間は問題なくご使用いただける想定でおります。ただし、生育環境により苔の育ち方は異なるため、それに伴い使用できる期間も変わります。

Q.パネルの種類は選べますか？

A.「モスinパネル」は表面が歩行用、裏面が車両用のリバーシブル構造となっています。庭やベランダに敷く場合は表面を上に、駐車場などに敷く場合は裏面を上に設置してください。

2023年11月30日：プロジェクト開始
2023年1月30日：プロジェクト終了
2024年6月下旬：リターン発送開始予定

※発送スケジュールは目安となります。日程が前後する可能性がございますので、予めご了承ください。

集めた資金は、コケ保護容器及び受け皿制作（CAD図制作、金型製作、PP射出成型）やコケ栽培（種ゴケ購入、客土材購入、コケ栽培委託）など、「モスinパネル」の制作に使用いたします。

建設会社技術研究所にて36年間、都市緑化に関連する仕事に従事。2006～2008年には「コケパネル利用都市緑化エンジニアリングに関する調査研究」を、2009～2010年には「都市環境を改善する路面緑化システムに関する調査研究」を、2013～2014年には「環境配慮型グラスパーキングの開発」など都市緑化における複数の研究・開発に携わる。その後退社し、都市緑化の課題解決を目指す「株式会社サクマ」を設立。「モスinパネル」の開発に至る。

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このたびはプロジェクトをご覧いただきありがとうございます。

「モスinパネル」は都市に緑化広場を普及させることを目標としておりますが、それ以外にも水田跡地などの耕作放棄農地の活用や地方の高齢者雇用促進にも寄与すると考えております。

山間部の農家は後継者が育たず高齢化が進み耕作放棄が加速しています。この耕作放棄地を借地利用し苔栽培を行う予定でおります。

耕作放棄地は主に、都心に近い場所として私の出身地である千葉県君津市の清和地区を考えています。

高齢化が進んだこの地区は耕作放棄地が年々増加しています。米などの農作物の生産よりはるかに軽作業で収益性の高い苔栽培は、地域の特産品となり高齢者雇用をはじめとする経済的波及効果の高いものであると考えています。

「モスinパネル」は、故郷をはじめとする地方の経済成長を牽引する事業を目指しております。

応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

佐久間　護