秋冬に向けたファッションレザーマスク　～有害鳥獣資源化プロジェクト～

初めまして！静岡県の伊豆半島にて有害鳥獣駆除の有効活用プロジェクトをしています〝しっぽ企画〟と申します。ここ伊豆半島だけでなく、現在全国的に鹿、猪の数が増え、農業林業に多大な影響を与えております。駆除された個体の約9割は有効活用されず、廃棄されている現状を知り、この問題を少しでも解決できないかと思い、起業致しました。

猪革のマスクカバー

猪革を使用したスチームパンク風のマスクカバーが完成しました。猪革は柔らかいのに耐久性に優れ、軽いのが特徴です。野生のワイルドな質感がありつつも、触ってみると意外に繊細でなめらかな肌触りにきっと驚くはず。

こんな人たちにおすすめです。

＊白い普通のマスクはもう飽きた。

＊個性的なマスクが欲しい。

＊マスクをファッションとして着けたい。

＊大人が楽しめるお洒落なマスクを探してる。

＊人と違うものを身に着けたい。

＊アベノマスク小さすぎて使えないよ……

＊ガーゼなどを入れるだけのマスクカバーを探してる。

内側にガーゼ、布、小さいマスク（アベノマスク）などを入れて使用して下さい。

マスクカバー単体で約３０ｇ。

マスクが必需品となった時代、マスクもファッションとしてお洒落に楽しみたい。そんな方々のために、希少なジビエレザーマスクをご提案します。

ハンター革職人が一つ一つ丁寧に仕上げております。カシメ部分はアンティークゴールドで、大人の渋さ、カッコよさを演出します。

内側には柔らかくて優しい肌触りの鹿革を使用。

ストッパーはプラ製なので軽量、耳への負担を減らしながらもアンティークゴールドで高級感を演出。お好きな長さに調節できます。

外側には品質保持のためオイルを塗りこんでありますが、内側は鼻や口が密着するため、あえてオイル類は塗り込んでありません。また、装着すると革特有の匂いはしますが、気にならない程度です。獣の臭いはしません（笑

外側に塗り込むレザーオイルも、猪脂から精製した完全手作りのオイルです。蜜蝋とローズマリーしか入っていないナチュラルなオイルです。

正面には十分な空気穴が空いていますので、フィルターを入れても息苦しくありません。

使用している野生皮革は金属を使ったクロム加工ではなく、１００％植物タンニン鞣しを採用しておりますので、肌にも環境にもやさしい革です。

全6色のカラーバリエーションであらゆるファッションシーンに対応！

見た感じ、結構暑いのでは？ と思われるかもしれませんが、意外と熱が籠らず、不織布マスクと比べても涼しくなっています。お届けは秋口になりますので、今年の秋冬のファッションにぜひ合わせてみて下さい。

鹿革のマスク

滑らかで柔らかい上品な手触りの鹿革を贅沢に使用した本革のマスクです。お洒落なツートンカラーで他にはないコーディネートを！

重さ20gとかなり軽くほとんど負担になりません。鹿革はまるで布のように柔らかく、高級感のある革となります。ワンランク上の実用性のあるファッションとしてお使い下さい。

紐の長さ調節も自由自在！ストッパーはプラ製なので軽量、アンティークゴールドでスチームパンク調です。

縫い目が鼻に当たらない鼻カバーが付いてます。また、口や鼻周りの商品ですので、本来使うはずのレザーフィックス、ワックス、トコノールなどは塗り込んでいません。外側表面には品質保持のため、手作り猪オイルを塗りこんであります。

しっぽ企画では植物由来の染色方法で染めるタンナーさんに依頼していますので、肌にもやさしい革です。 革の匂いは少ししますが、猪革マスク同様、獣の臭いはしません。

天然の傷『生きた歴史』がワイルドに入っている場合があります。

これは野山を駆け回ったり、喧嘩した時にできた野生ならではの傷です。

可愛らしさとワイルドさが混在した同じ模様は一つとしてない一点物。

猪革マスク同様、見た目は暑そうですが、鼻カバーに隙間がありますので、内側で空気が籠らず、意外と暑くなりません。夏は冷房の効いた室内や車内などで使用されるのがおすすめです。そして秋冬のファッションにもぜひ合わせてみて下さい。

サイズ比較

猪革マスクカバー、鹿革マスクとも男女兼用になります。

子供用サイズは今のところ販売しておりません。

有害鳥獣被害の現状

近年、全国的に鹿や猪が増えすぎてしまい農作物被害が深刻化しています。ここ伊豆半島も例外ではありません。
各地で個体数調整活動は行われていますが、ハンターの高齢化や後継者不足で被害が食い止められない地域も多く、それに伴い農業を辞めてしまう農家が後を絶ちません。
また、個体数調整された鹿や猪の9割が有効活用されることなく廃棄されています。
解体することも容易ではなく、流通のハードルも高いため活用がうまくいっているとは言い難い状況にあります。
私たちしっぽ企画は、農作物被害対策によって個体数調整された鹿や猪を無駄なく有効活用するために、捕獲から製品づくりまで夫婦2人で行なっています。
肉はペットフードとして、皮は皮革として。頂いた命を大切に大切に使い切ることをモットーに活動しています。

１、自ら捕獲or農家さんの罠にかかった鹿、猪の捕獲、止め刺し代行、引き取り。

高齢の農家さんが捕獲、止め刺し、運搬、解体、残差物処理をするのは容易ではありません。しかし、キツイからといって駆除を止めてしまうと農作物、果樹園などがあっという間に荒らされてしまい、収入が減少してしまいます。最悪、農業を辞めてしまうケースもあります。日本の食料自給率の低さを考えれば、これは危機的状況ではないでしょうか。昔痛めた足を引きづりながら、毎日罠を仕掛け、見回りをしている方もいらっしゃいます。罠免許を持っている方も少ないので、「自分の畑にも出た」「庭に入ってきた」との近隣住民の声を聴き、町内全域を一人の農家さんが自主的にカバーしてらっしゃいます。

罠にかかっても大きい個体ですと捕獲にかなりの危険を伴います。特に猪はこちらの目をしっかり見て何度も突進、飛び掛かってきます。もたもたしているとワイヤーが切れたり、金具が破損したり、自ら足を引きちぎり、襲われ怪我をする危険性があります。大きな個体を止め刺した後も一人でトラックの荷台に乗せるのはほぼ不可能ですし、解体なんてしようものなら丸一日かかってしまい、本業の農業がおろそかになってしまいます。捕獲個体の処理も往復１時間半の焼却場に持っていくか埋設処理するかの方法がありますが、どちらも時間と体力を使い、高齢者にはかなりの負担です。

私たちしっぽ企画はこれらの悩みを持っている市内の農家さんたちと連携し、止め刺しや山から運搬するお手伝いをし、地域の産業を守るとともに、安定的な仕入れを実現しました。

２、解体、皮の下処理

解体後、皮を鞣す前に、皮についている肉片、膜、脂などを取らなければなりません。猪の脂には肩周辺の〝鎧〟と呼ばれる硬い部分があり、大きな皮だと綺麗にするまで２人で２時間ほどかかります。一枚につき２キロほどの粗塩を塗り込み、２～３カ月ほどかけて水分を抜きます。

３、タンナー工場

皮を革にするためタンナー工場へ送ります。しっぽ企画では金属を使ったクロム加工ではなく、１００％植物タンニンで染める業者さんにお願いしています。自然と人の肌に優しいエコサイクルを実践しています。

４、革作品制作

野生の鹿、猪の革には生前、野山を駆け回った時の傷がたくさんついています。しっぽ企画ではその傷を『生きた歴史』と呼びます。一つ一つ丁寧に手作りした作品にはそれぞれ違った形の生きた歴史が入っています。これを機に当商品に限らず普段何気なく使っている革製品も「ああ、これは動物の命なんだな」と少しでも気付いてもらえれば、動物たちも少しは報われるのではないかと考えています。

猪革の特徴

猪革は豚革に比べ比較的薄いのですが、かなり丈夫で耐久性に優れています。天然の傷はあるものの、ひっかき傷などほとんどつかない印象です。また、メンテナンスが容易で、専用のクリームなど塗らなくても、人の手の脂で、使っていくうちに味のある風合いや滑らかな肌触りへと変化していきます。

鹿革の特徴

鹿革の特徴は何といっても滑らかで柔らかい手触りです。繊維が非常に細かいのですが、通気性がよく、蒸れにくいのも魅力の一つです。更に軽くて強く、型崩れしにくいといった耐久性もあります。デメリットがあるとすれば傷つきやすいといったところでしょうか。ただ「しっぽ企画」が扱う鹿革は野山を駆け回っている野生の鹿のものですので、はじめから傷があります。その傷を活かし、命の物語性を反映させた作品を創作していきます。

資金の使い道

集まった資金は有害鳥獣駆除に関わる活動経費、及び駆除された鹿、猪の有効活用に使われます。（罠代、罠修理パーツ代、狩猟道具代、輸送代、車両維持費、ペットフード加工代、包装代、革鞣し加工代、革作品制作パーツ代など）

実行者紹介

2005年3月 横浜調理師専門学校卒業

2005年4月 都内神奈川などで洋食を中心に７店舗で修行する。

2010年6月 独立しイタリア料理店を開業

2015年4月 伊東市内某ホテル支配人兼料理長

2017年4月 静岡県伊東市の地域おこし協力隊に夫婦で就任。業務内容は有害鳥獣駆除とそれらを有効活用するための商品化。初年度は狩猟の技術習得。罠免許取得。

2018年4月 ジビエペットフードの試作開始。地元の農家が駆除した鹿、猪の回収業務を開始。

2019年4月 革の商品化の技術習得。皮なめし業者ルート開拓、皮の下処理技術習得、鹿、猪有効活用プロジェクト「しっぽ企画」の立ち上げ。ペットフード商品化、BESE，Amazon、メルカリ、ミンネなどのECサイトで販売開始。地元観光施設などでも販売開始。

2020年3月 地域おこし協力隊任期満了。事業独立。

しっぽ企画の活動はこちらから↓

https://twitter.com/fzt_pk