ストーリー
- 平成30年に直撃した台風21号により倒壊の危機にある文化財建築を復旧する
- 御所より聖護院へ移築された書院(後水尾天皇女院御殿)が、台風被害により倒壊の危機
- 老朽化も激しく、現在も内壁の崩落などが続き早急に本格的な修理が必要
聖護院では九百余年の歴史を後世に伝えるべく、「書院」やその他被害の大きな歴史建造物の修理を、天皇陛下御即位の記念事業として発願いたしました。
この建物は後水尾天皇により女院御殿として御所に建築されました。その後聖護院に移築され現在は「書院」として使用されています。
しかしながら、長年の風雪や特に平成30年の台風21号での被災により、杮葺(こけらぶき)・瓦が破損し、建物自体にも歪みも生じてきました。
杮葺(こけらぶき)の剥がれ落ちた屋根
この貴重な文化建造物を後世に伝えるべく、満二年をかけて修復工事を行います。
記念事業の中でも特に「書院」の修理へご支援を頂戴したく、本プロジェクトを立ち上げる運びとなりました。
九百年以上前に増誉大僧正が白河上皇より賜った聖護院は日本で最初に修験の教団を擁する寺院となり、以来本山派の山伏の総本山として現在に至ります。
現在は本山修験宗の総本山として、古くより受け継がれる柱源護摩をはじめとする護摩修行、そして霊山高峰に分け入り修行を積む入峰修行などの修行を今も続けています。
聖護院は皇室との関係も深く、後白河天皇の皇子である静恵法親王が入寺されて以降明治維新まで37代門主の内25代は皇室より、12代は摂家より入寺されました。
江戸時代に御所が炎上した時には光格天皇が約3年、また幕末には孝明天皇も後の明治天皇と共に仮皇居としてお住まいになられ、現在は日本で唯一の史跡仮皇居(*1 として指定されています。
聖護院は山伏の寺という荒々しい一面と、宮門跡としての雅な一面とを併せ持つ寺院なのです。
現在では八ッ橋や京野菜の聖護院大根、聖護院カブラ等の発祥の地としても知られています。
今回解体修理を行う「書院」は、もと京都御所に建てられていた後水尾天皇ゆかりの女院のお住まいです。三百四十余年前、聖護院が現在地に再建された際に御所より移築され、建築当初の女院御殿の有様をよく伝える事から、昭和三十一年に重要文化財に指定されました。
御所に建築された当時は非常に高価であった板ガラスが窓に使われています。その窓より取り込まれる自然光は、床の間の空間を照らします。
釘隠しには結び文(恋文)があしらわれ、柱はすべて角のない面皮材が用いられるなど、当時の文化の中心的存在の一人であった後水尾天皇の、洗練された意匠を観ることができます。
しかしながら、平成30年9月4日に近畿地方を直撃した台風21号で被災し、特に杮葺・瓦などの屋根、障壁画に甚大な被害が生じました。
杮葺の大部分は吹き飛ばされ、屋内から空が見える状態に。
あまりの強風に、金属製の雨樋も引きちぎられてしまいました。
台風が過ぎ去った後も浸水によるカビの発生や雨漏り、躯体が歪んだためか内壁の崩壊などが続き、早急に本格的な修理が必要です。
風圧で下貼り、上貼りが吹き飛ばされた襖
浸水の応急処置を施された障壁画
崩壊した内壁
庭中に散乱する屋根材と、風により引きちぎられた金属製の雨樋
こうした被害の修復にあたっては、書院相当分だけで凡そ2億4千万円と、非常に高額な費用を要します。
それでも、九百年にわたって平安京と共に歴史を刻んだ宮門跡の遺風と、山伏文化の伝統を今後も守り伝える為、ここに事業を一念発起いたしました。
皆様方のお力添えを切にお願いいたします。
なお、修復工事は令和二年十一月より開始され、令和四年十一月頃に終了する予定です。上記期間は特別拝観の際に書院をご覧頂けませんが、何卒ご了承下さい。
本プロジェクトにご協力くださった皆様には、心ばかりではございますが返礼品をご準備させていただきました。その内の一部をご紹介させていただきます。
・聖護院門主直筆 本プロジェクト限定特別朱印
八嶋龍仙氏デザインの書院図を用いた特別御朱印です。
歴史と文化を「守る」本プロジェクトにご協力いただけた御縁への感謝と、この社会情勢の中で少しでも支えになればという願いを込めて、「守護」という字を配しました。
尚、「守護」、「聖護院門跡」は聖護院門主の直筆となります。
縦約15cm、横約21cmと、御朱印帳の見開き一ページに貼り付けていただく大きさです。
・聖護院門主揮毫
聖護院門主 宮城泰年猊下による揮毫で、三種類よりお好きなものをひとつお選びいただけます。
(縦約27.5㎝、横約24㎝)
(A)不動心
(B)初春令月 気淑風和
(C)天に星 地には花 人には愛
・八嶋龍仙筆仏画と聖護院門主の画賛
国の重要無形民俗文化財である弘前ねぷたの絵師であり、聖護院の山伏として日々修行を続けておられる八嶋龍仙氏が、本プロジェクトにご協力くださいました。
八嶋龍仙氏によって描かれた仏画には、聖護院門主による画賛が記されます。
それぞれ聖護院にお祀りされる尊像と、山伏の用いる用具である法螺貝が描かれています。
(A)不動明王図 (画賛:不動心)
本作品には聖護院本尊の不動明王立像が描かれます。この不動明王様は、摩焚き修行による煤が積もり、真っ黒なお姿をされています。
(B)阿弥陀如来図 (画賛:光明)
本作品には聖護院にお祀りされている阿弥陀如来立像が描かれます。
左右の手が入れ替わった、非常に特徴的なお姿で表現されています。
(C)薬師如来図 (画賛:福寿)
本作品には聖護院に伝わる薬師如来立像が描かれます。
光格天皇の養母である盛化門院より聖護院に伝わりました。
※上記のリターン品画像はすべてお見本です。リターン品も肉筆のため、画像と実物との間に差異がある場合がございます。
・朱扇
八嶋龍仙氏描き下ろしの書院をデザインした朱扇となります。
特別朱印のデザインと似ておりますが、こちらも描き下ろしのため異なるデザインとなります。
飾っていただけるように、扇子立てが一つ付属します。
・秋季特別拝観券
聖護院が毎年秋に行っている特別公開の拝観券です。
本券の有効期限は令和2年12月6日までとなりますので、プロジェクト終了後本券のみ先に送付いたします。
令和2年12月6日までにご利用いただけなかった場合は、来年以降の特別公開に本券をお持ちください。その年の拝観券と引き換えいたします。
皆様より頂戴したご支援は、書院の修復事業に活用させていただきます。
歴史的にも文化的にも非常に貴重なこの建物を後世に遺すべく、復旧事業に取り組んでまいりますので、皆様からのご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
*1「国指定文化財等データベース」(文化庁) (https://kunishitei.bunka.go.jp/) (2020年8月8日に利用)
リスク&チャレンジ
※リターンは一つ一つ僧侶が真心を込めてご準備しておりますが、ご支援の状況によってはお手元への到着が遅れる可能性がございます。 ※本プロジェクトページに掲載されているリターン品画像はイメージです。中には肉筆のものもあり、実物と差異がある場合もございます。その点ご理解ください。
サポーターからの応援コメント
文章のTOPへ
このプロジェクトはAll in型です。目標金額の達成に関わらず、プロジェクト終了日の2020年11月15日までに支払いを完了した時点で、応援購入が成立します。
3,000円(税込)
特別公開拝観券、お守り、パンフレット
・聖護院特別公開拝観券
毎年秋に行っている特別公開の拝観券です。(期限:令和2年12月6日まで)
プロジェクト終了後、拝観券のみ先に送付いたします。
※有効期限までにご利用いただけなかった場合は、翌年以降の特別公開に本券をご持参ください。その年の拝観券と交換をさせていただきます。(詳細は拝観券に記載しています)
・不動明王お守り
聖護院の本尊不動明王のお守りを授与いたします。
・聖護院パンフレット
のサポーター
2021年02月末までにお届け予定
5,000円(税込)
後水尾天皇の書「忍」しおり、ポストカードセット、特別公開拝観券、他
・しおり
書院を建築された後水尾天皇の御真筆、『忍』の字をあしらったしおりです。
新型コロナウイルス等により多くの事に耐え忍ばなければならないご時世ですが、この力強い後水尾天皇の書が少しでも皆様の支えになりますよう特別に作成いたしました。
・ポストカードセット
聖護院の仏様、障壁画、景色等をあしらったポストカードセットです。
聖護院で普段より頒布しているものと同じものとなります。
・聖護院特別公開拝観券
毎年秋に行っている特別公開の拝観券です。(期限:令和2年12月6日まで)
プロジェクト終了後、拝観券のみ先に送付いたします。
※有効期限までにご利用いただけなかった場合は、翌年以降の特別公開に本券をご持参ください。その年の拝観券と交換をさせていただきます。(詳細は拝観券に記載しています)
・不動明王お守り
聖護院の本尊不動明王のお守りを授与いたします。
・聖護院パンフレット
のサポーター
2021年02月末までにお届け予定
10,000円(税込)
門主直筆特別朱印、後水尾天皇の書「忍」しおり、特別公開拝観券、他
・本プロジェクト限定御朱印
八嶋龍仙氏デザインの書院図を配した本プロジェクト限定の特別御朱印です。
「守護」、「聖護院門跡」は聖護院門主の直筆となります。
御朱印帳の見開き一ページにお貼りいただく物で、縦約15cm、横約21cmです。
・しおり
書院を建築された後水尾天皇の御真筆、『忍』の字をあしらったしおりです。
新型コロナウイルス等により多くの事に耐え忍ばなければならないご時世ですが、この力強い後水尾天皇の書が少しでも支えになりますよう特別に作成いたしました。
・ポストカードセット
聖護院の仏様や障壁画、景色をあしらったポストカードセットです。
聖護院にて通常頒布している物と同じものとなります。
・聖護院特別公開拝観券
毎年秋に行っている特別公開の拝観券です。(期限:令和2年12月6日まで)
プロジェクト終了後、拝観券のみ先に送付いたします。
※有効期限までにご利用いただけなかった場合は、翌年以降の特別公開に本券をご持参ください。その年の拝観券と交換をさせていただきます。(詳細は拝観券に記載しています)
・不動明王お守り
聖護院の本尊不動明王のお守りを授与いたします。
・聖護院パンフレット
のサポーター
2021年02月末までにお届け予定
30,000円(税込)
ねぷた絵師 八嶋龍仙氏 描き下ろし朱扇、門主直筆特別朱印、他
・ねぷた絵師 八嶋龍仙氏 描き下ろし朱扇
国の重要無形民俗文化財である弘前ねぷたの絵師であり、聖護院の山伏でもある八嶋龍仙氏による書院描き下ろしの本プロジェクト限定朱扇です。
飾っていただけるように、扇子立てが一つ付属いたします。
・本プロジェクト限定御朱印
八嶋龍仙氏デザインの書院図を配した本プロジェクト限定の特別御朱印です。
「守護」、「聖護院門跡」は聖護院門主の直筆となります。
御朱印帳の見開き一ページにお貼りいただく物で、縦約15cm、横約21cmです。
・しおり
書院を建築された後水尾天皇の御真筆、『忍』の字をあしらったしおりです。
新型コロナウイルス等により多くの事に耐え忍ばなければならないご時世ですが、この力強い後水尾天皇の書が少しでも支えになりますよう特別に作成いたしました。
・聖護院特別公開拝観券
毎年秋に行っている特別公開の拝観券です。(期限:令和2年12月6日まで)
プロジェクト終了後、拝観券のみ先に送付いたします。
※有効期限までにご利用いただけなかった場合は、翌年以降の特別公開に本券をご持参ください。その年の拝観券と交換をさせていただきます。(詳細は拝観券に記載しています)
・不動明王お守り
聖護院の本尊不動明王のお守りを授与いたします。
・聖護院パンフレット
のサポーター
2021年03月末までにお届け予定
50,000円(税込)
聖護院門主による揮毫(三種よりおひとつ)、描き下ろし朱扇、特別御朱印、他
・聖護院門主による揮毫(三種よりおひとつ)
・ねぷた絵師 八嶋龍仙氏 描き下ろし朱扇
国の重要無形民俗文化財である弘前ねぷたの絵師であり、
聖護院の山伏でもある八嶋龍仙氏による書院描き下ろしの本プロジェクト限定朱扇です。
飾っていただけるように、扇子立てが一つ付属いたします。
・本プロジェクト限定御朱印
八嶋龍仙氏デザインの書院図を配した本プロジェクト限定の特別御朱印です。
「守護」、「聖護院門跡」は聖護院門主の直筆となります。
御朱印帳の見開き一ページにお貼りいただく物で、縦約15cm、横約21cmです。
・しおり
書院を建築された後水尾天皇の御真筆、『忍』の字をあしらったしおりです。
新型コロナウイルス等により多くの事に耐え忍ばなければならないご時世ですが、この力強い後水尾天皇の書が少しでも支えになりますよう特別に作成いたしました。
・ポストカードセット
聖護院の仏様や障壁画、景色をあしらったポストカードセットです。
聖護院にて通常頒布している物と同じものとなります。
・聖護院特別公開拝観券
毎年秋に行っている特別公開の拝観券です。(期限:令和2年12月6日まで)
プロジェクト終了後、拝観券のみ先に送付いたします。
※有効期限までにご利用いただけなかった場合は、翌年以降の特別公開に本券をご持参ください。その年の拝観券と交換をさせていただきます。(詳細は拝観券に記載しています)
・不動明王お守り
聖護院の本尊不動明王のお守りを授与いたします。
・聖護院パンフレット
のサポーター
2021年02月末までにお届け予定
100,000円(税込)
八嶋龍仙筆仏画と聖護院門主による画賛、描き下ろし朱扇、門主直筆特別朱印、他
・八嶋龍仙筆仏画と聖護院門主による画賛
国の重要無形民俗文化財である弘前ねぷたの絵師であり、聖護院の山伏でもある八嶋龍仙氏による直筆の仏画です。更に、聖護院門主の画賛が付けられています。
絵の大きさは409×318mm、額装により一回り大きくなります。
以下の三尊から一尊をお選び下さい。
(A)不動明王図 「不動心」
聖護院の本尊である不動明王様が描かれ、「不動心」という賛が入ります。
(B)阿弥陀如来図 「光明」
聖護院に伝わる印像が左右逆に表現された逆手の阿弥陀如来様が描かれ、「光明」という賛が入ります。
(C)薬師如来図 「福寿」
聖護院が出自である光格天皇の養母、盛化門院の念じ仏として聖護院に伝わる薬師如来様が描かれ、「福寿」という賛が入ります。
本作品は八嶋龍仙氏より特別にご提供いただきました。お好きな仏様をお選びいただいた後、一枚ずつ描いていただきます。
そのため、10名様迄と人数に制限を設けさせていただきますこと、ご了承ください。
・ねぷた絵師 八嶋龍仙氏 描き下ろし朱扇
八嶋龍仙氏による描き下ろしの本プロジェクト限定朱扇です。
飾っていただけるように、扇子立てが一つ付属いたします。
・本プロジェクト限定御朱印
八嶋龍仙氏デザインの書院図を配した本プロジェクト限定の特別御朱印です。
「守護」、「聖護院門跡」は聖護院門主の直筆となります。
御朱印帳の見開き一ページにお貼りいただく物で、縦約15cm、横約21cmです。
・しおり
書院を建築された後水尾天皇の御真筆、『忍』の字をあしらったしおりです。
多くの事に耐え忍ばなければならないご時世ですが、この力強い後水尾天皇の書が少しでも支えになりますよう特別に作成いたしました。
・ポストカードセット
聖護院の仏様や障壁画、景色をあしらったポストカードセットです。
聖護院にて通常頒布している物と同じものとなります。
・聖護院特別公開拝観券
毎年秋に行っている特別公開の拝観券です。(期限:令和2年12月6日まで)
プロジェクト終了後、拝観券のみ先に送付いたします。
※有効期限までにご利用いただけなかった場合は、翌年以降の特別公開に本券をご持参ください。その年の拝観券と交換をさせていただきます。(詳細は拝観券に記載しています)
・不動明王お守り
・パンフレット
のサポーター
2021年03月末までにお届け予定
「Makuake(マクアケ)」は、実行者の想いを応援購入によって実現するアタラシイものやサービスのプラットフォームです。このページは、 社会貢献カテゴリの 「京都 聖護院 皇室より授かった文化財建造物を、台風被害から復旧するサポーター募集」プロジェクト詳細ページです。