月に水はあるのか？小型分析装置の開発計画応援プロジェクト

月に水はあるのか？

■小型分析装置の開発計画 応援プロジェクト

「月に水があるのか？」
この壮大な問いに、小さな装置で挑む――それが私たちゼネラルシムスサービス（GSS）のプロジェクトです。

私たちは横浜みなとみらいにある二次イオン質量分析装置（SIMS）に特化した企業で、これまで大学や研究機関と連携し、物質の表面の質量を調べる装置「SIMS（シムス）」の部品開発・技術提供を行ってきました。
今回の挑戦では、北海道大学との共同研究をもとに、小型で高性能なSIMSを開発し、月面での水資源探査に役立てることを目指しています。

開発中のSIMS（一部分のみ）

■なぜ「月の水」を探すのか？

私たちがこのプロジェクトで目指しているのは、ただ宇宙にロマンを追うことではありません。
「月に水があるかどうか」は、人類が地球以外に拠点を築けるかどうかを左右する、極めて現実的なテーマです。
月の水は、将来的な有人探査や基地建設、さらには燃料の生成にも関わってくる可能性がある資源です。

「水があればそこに未来がある」
そんな視点から、私たちはこの挑戦に取り組んでいます。

■なぜ小型軽量化するのか？

現在、世界で稼働している二次イオン質量分析装置（SIMS）は非常に大型で、装置全体の重量は1,000kgを超えます。しかし、月面に1kgの物資を運ぶためには約1億円のコストがかかるとされており、仮にそのままのサイズで輸送すれば、輸送費用だけで1,000億円にも達してしまいます。これは現実的な金額ではありません。

私たちは、現行機の約1/5程度まで軽量化することを目指し、小型で高性能なSIMSの開発に取り組んでいます。さらに、将来的には宇宙輸送コストが下がることも見据え、実現可能な装置開発を進めています。

■ゼネラルシムスサービス（GSS）ってどんな会社？

横浜・みなとみらいに本社を構え、北海道大学との共同研究のもと、二次イオン質量分析装置（Secondary Ion Mass Spectrometry 頭文字を取って略してSIMS（シムス））に特化した開発・製造を行っているスタートアップ企業です。
私たちがつくるのは、大企業にはない「小さくても尖った技術」。“小型でも高性能”なものづくりが私たちの強みです。

まだ社員数は決して多くありませんが、それぞれの技術と熱意は宇宙級。
「未知なる挑戦を、現場から生み出す」――それがGSSの文化です。

■SIMSってなに？

SIMS（二次イオン質量分析装置）は、物の表面を少しだけ削って、その中に含まれる元素を詳しく調べることができる分析装置です。
とくに水の成分である「水素」などの軽い元素の検出に強いという特長があり、月面に水があるかどうかを調べるのに最適な技術です。

実はこのSIMSは、JAXAの「はやぶさ」や「はやぶさ2」、米国の「OSIRIS-REx（オシリス・レックス）」が地球に持ち帰ったサンプルの分析にも使われた、非常に信頼性の高い装置なのです。

■技術の革新性とプロジェクトの中身

本プロジェクトの核は「小型SIMS装置の試作開発」です。
従来1トン以上だったSIMS装置を、200kg台（目標は100kg台）に小型化するという大胆なチャレンジ。
それでいて、月の砂から微量の水（＝水素）を検出できる性能を保つという点が、私たちの技術の真価です。

現在小型化に向けて様々な部分・部品を適切になる様、様々なシュミレーションソフトを駆使して開発しており、各部に私たちの挑戦が詰まっています。

シュミレーションの一部

■これまでの歩み（開発ロードマップ）

私たちはこのプロジェクトを、単なる試作にとどまらず、次の世代の宇宙探査へとつなげる第一歩だと考えています。
「月面での水探査を実現する」という明確なゴールに向かって、着実にステップを積み重ねていきます。

このロードマップには、これまで積み上げてきた技術と、これから得られるサポーターの皆さまの応援が反映されています。
そして未来には、小型SIMS装置が月面で実際に稼働し、水資源の存在を明らかにする――そんな日が来ることを目指しています。

■宇宙 × 教育

このプロジェクトのもう一つの大きな目的は、子どもたちに科学の面白さを届けることです。

宇宙や月、水といったテーマは、どこか教科書的で難しそうに思われがち。
でも、手元に「月面ペーパークラフト」や「周期表入りのクリアファイル」があれば、話が一気に身近になります。

応援＝未来の科学者を育てる投資。
親子で語れる「宇宙の話題」をきっかけに、次の時代を担う子どもたちの知的好奇心を刺激したい。
そんな思いもこのプロジェクトに込めています。

本プロジェクトでは、はやぶさなどのサンプルリターン探査機で用いられているSIMS分析技術をベースに、小型で高感度な装置の開発に挑戦しています。宇宙開発や月面探査の進展に関心のある皆さまにも、技術的意義の高い取り組みとしてお楽しみいただけます。

■返礼品も、宇宙と科学をもっと楽しく！

本プロジェクトでは、装置の試作費用に加え、宇宙や科学の魅力をより多くの人に届けるための活動資金を募ります。

応援いただいた方には：

月球儀ペーパークラフト

周期表入りクリアファイル

GSSオリジナルステッカー

北海道大学でのラボツアー（人数限定）

といった、親子で科学を楽しめる体験型の返礼品もご用意しています。

北海道大学内 研究発表ポスター（一部）

■好奇心から、未来へ

子どもたちが月を見上げて「そこに水はあるの？」と想像する。
その素朴な問いに、科学の力で答えを見つけていくのがこのプロジェクトです。

私たちは、SIMSという分析技術を通じて、宇宙と地球、未来と今をつなぐ挑戦に取り組んでいます。
このプロジェクトは「宇宙 × 科学 × 好奇心」が交差する場所。
未来の月面探査、子どもたちの学び、そして日本発の技術を世界へと広げるステップでもあります。

もし、少しでも「面白そう」「応援したい」と感じていただけたら、
ぜひこの挑戦にご参加ください。

あなたの想いが、私たちの次の一歩になります。
応援よろしくお願いします！