そらのまちほいくえんがお届けする『九州まるごと子どもクッキー』

「子どものおやつ、どんなものがおすすめですか？」

特に、小学校に入る前までのお子さんのおやつって、悩みますよね。

私たちも保育園を運営していると、よくこんな質問をいただきます。

まだ胃が小さい、この年齢の子どもたちにとって「おやつ」は単なる嗜好品ではなく、からだを作っていくための大切な食事の一部です。

私たち そらのまちほいくえんのおやつも、おにぎりや、焼き芋、蒸しパン、果物など、シンプルなものが中心です。

そして、その中でも子どもたちが大好きなのがクッキー。

自分たちが食べるものは、できるだけ自分たちで作れるようになってほしい。

そんな思いで、おやつのおにぎりやクッキーなどは、保育活動の一環として子どもたちと一緒に作って食べることが多いのですが、クッキーやパンケーキは作る工程もシンプルなうえに、焼き上がるまでの間に、園舎中にどんどんと幸せな香りが漂ってきてしかもおいしいため、園児たちに人気のおやつです。

ただ単に自分たちが食べるために作るだけでなく、欲しいものを買ったり、遠出をする際の交通費を稼いだりするために、子どもたち自らクッキーやドーナツなどを作って販売し活動資金を賄うこともあります。

毎日でも食べたいシンプルなお菓子シリーズの第１段。

霧島の大地で丹精込めて育てた、農薬未使用・無施肥（栽培期間中）の新麦をふすままで丸ごと粉にしたもの（全粒粉）に、錦江湾の海水を昔ながらの製法で炊きあげた塩をアクセントに加え、シンプルだけど飽きのこないクッキーを焼きました。

こだわったのは以下の3つ。

１）純粋に「おいしい」こと。

２）余計なものが入っていない、毎日でも食べたい（食べさせたい）と思えるもの。

３）私たちの暮らす地域（鹿児島→九州→日本）で作られた、顔の見える食材をベースにしているもの。

これらは、私たちが給食を作る時に大切にしていることです。

そして今回は、そらのまちほいくえんの子どもたちにも協力してもらい、子どもが「毎日食べたい！」と思う味に仕上げました。

小麦・ふすまについて

小麦粉と小麦ふすまは、鹿児島県霧島市の大地で小麦を育てているマルマメン工房の増田さんから提供頂いています。

小麦の食料自給率は約12％。国産小麦はとても貴重ですが、マルマメン工房はさらに、農薬未使用・無施肥（栽培期間中）で小麦を育て、「地粉」にしています。

「地粉」とは、種子をまき、栽培、収穫し、製粉して小麦粉になるまで、その流れを一つの地域で一貫して行った小麦のことです。

小麦ふすまは、食物繊維やマグネシウムだけでなく、ビタミンやカリウムも豊富です。

これまで試作してきた試作品と、マルマメン工房さんの全粒粉で作った試作品を食べ比べた時、「粉でこんなに違うんだ！！」と、正直おどろいたくらい、香りと甘さが際立っていました。

今回のクッキーでは、小麦を粉にする際に出る「ふすま」まで丸ごと使用し、少しの量でもしっかり満足できる味と食感に仕上げました。

増田さんは、小麦だけでなく他の種類の麦や、大豆を生産なさっていて、私たちの給食で使う味噌（園児が毎月手作りしています）も、増田さんの大豆と麦で作らせていただいています。

塩について

雄大な桜島を抱く錦江湾。「錦江湾 にしきの塩」は、その錦江湾から汲んだ海水を、じっくり３、４日かけて煮詰めて作っています。

「海生まれ、山育ち」という言葉が表す通り、塩職人の黒江さんが山にある塩小屋で海水を炊いて煮詰め、自然の風と天日のみで乾かしています。シンプルだからこそ、海のミネラル分を感じる力強い後味と甘みが広がる塩です。

小麦の香りと甘さを最大限に引き出すために、いつも給食で使わせていただいている黒江さんの塩を、アクセントとして加えました。

その他の材料

・島砂糖

沖縄・奄美大島のさとうきびからできています。 新鮮なさとうきびをしぼり汁を、丁寧に煮詰めて作られた島砂糖は、ミネラル分が大変豊富で風味を活かした自然で上品な甘さとコクがあります。そらのまちほいくえんでは、普段 給食やおやつを作る際も白砂糖は使わず島砂糖や島ザラメを使っています。

・九州産高千穂バター（食塩不使用）

マルマメン工房さんの小麦の風味を邪魔しない、九州産のバターを選びました。

クッキーについて

小麦粉（全粒粉＋ふすま）、島砂糖、バター、塩。材料はこれだけです。

よい素材を使っているからこそ、素材の味が伝わるシンプルなレシピで焼き上げました。

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内容量：75g

原材料：小麦粉、ふすま、島砂糖、バター、塩
※特定原材料7品目のうち、小麦、乳（バター）を含みます。

賞味期限：製造日より120日

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何度も何度も試作、、、

製造は、そらのまちほいくえんが万一の災害時のための備蓄食 兼 おやつ として常温保存できる焼き芋を作っていただいているアトスフーズさん。

そらのまちほくえん代表のふるかわと、何度も何度も打ち合わせをし、５回！も試作を繰り返してくださいました。

試作のたびにどんどん材料はシンプルに。味はどんどんおいしくなりますが、５回目の試作で味見担当の大人たち（古川が代表を務めるそらのまちほいくえん、ひより保育園、日当山無垢食堂、ココレカのスタッフが試食をしました）の意見が分かれました。

一番大きな課題は「塩の粒の大きさと、量、加えるタイミングをどうするか」。

全然入れないと味がぼやけて小麦のおいしさが際立たないし、入れすぎると塩の味が前に出過ぎてしまいます。

「そうだ！子ども用に作ろうとしているクッキーなんだから、子どもたちに決めてもらうのがいいんじゃない？」

ということで、急きょ ５歳クラスの３人に協力してもらい、３段階の塩の量でクッキーを焼き、食べ比べてもらいました。

試食の時、ポツッとつぶやいた「お店のクッキーよりおいしいじゃん」という言葉がなんともかわいい。

でも本当においしいクッキーが焼き上がりました。

先生たちも試食、、、

大人たちの意見もほぼ満場一致で決定。

焼き立てと、完全に冷めてからの２回試食をしたのですが、大人たちは意見が多少ブレたのに対し、園児たちはどのタイミングで食べても「これ」っと即答で、全く迷いがなかったのが印象的でした。

そらのまちほいくえんの食育

0歳から5歳まで約60人が通う「そらのまちほいくえん」では、園児が包丁や火や油を使ったクッキングを日ごろから行っています。

その中でも簡単に作れるクッキーは子ども達にも人気の活動で、0歳〜2歳クラスの子どもたちは先生と一緒に、３・４・５歳の異年齢混合クラスでは子どもたちだけで焼き上げます。

食べることを真ん中に、生きる力を育む保育園

食べることは生きることと言いますが、単に 私たちの体は食べた物で作られているという意味にとどまりません。企画や調理、片付けなどを通して、人と協力すること、段取りをすること、小さな怪我から学ぶこと、人をもてなすこと、全体の動きを見て立ち居振舞うこと、譲り合うこと、自分の意見をうまく伝えることなどさまざまな経験をします。そしてそれが、「生きる力」に繋がっていくと思っています。

そらのまちほいくえんには、豊かな食の経験のおかげか、味覚のするどい子どもたちがいます。ある日、「今日のお味噌汁を作ったのは○○先生だね」と園児が言うので、半信半疑で給食室に聞いてみると、本当にその先生が味付けをしていたなんてこともありました。

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10年後も、100年後も「おいしい！」を残したい。

しかし残念なことに、日本の食料自給率は年々低下しています。

なかでも小麦の食料自給率は12％（H30年度 農林水産省）。

でも、私たちが「日々の買い物で何を選ぶか」によって、日本の食の未来が変えられるかもしれません。

そらのまちほいくえんでは、顔の見える農家さんから仕入れた食材を使って、子ども達が「毎日食べたい！」と思えるおやつを作ることにしました。

また、姉妹園のひより保育園や日当山無垢食堂（霧島の食を提供するレストラン＆物産館）、農家さんたちと一緒に、レストランで出る野菜クズを堆肥（コンポスト）にして、畑に戻す活動をしていたり、物産館ではできるだけ量り売りできる商品を増やしたり、ひより保育園と一緒に耕作放棄地を減らす活動をしたりしています。

（鹿児島のひより保育園、日当山無垢食堂は、そらのまちほいくえんのふるかわが中心となって立ち上げた保育園とレストラン＆物産館です）

スケジュール

・2021年7月20日 マクアケプロジェクト開始
・2021年8月15日 マクアケプロジェクト終了
・2021年9月中旬 順次商品発送予定

リターンについて

【早割】九州まるごと子どもクッキー

九州まるごと子どもクッキー

九州まるごと子どもクッキーを親子で作れるキット（クッキー＋材料＋作り方レシピ）

クッキー作りから始める親子食育セット（クッキーを親子で作れるキット、レシピ本、子ども包丁)

九州まるごと子どもクッキー＋パッケージイラストのデザイナーになれる権
（優秀なデザインは、市販する商品パッケージに採用されるかも！？）

そらのまちほいくえんに絵本をお届け

ふるかわによる、食とサスティナビリティの講演

実行者紹介

子どもたちの「親友」でありたい。がコンセプトのそらのまちほいくえん。

給食で食べる味噌汁のお味噌は毎月園児が仕込むなど、食べることを真ん中に、生きる力を育む保育園です。鹿児島県の繁華街、天文館商店街に立地し、食への向き合い方や街との関りが評価され、2018年キッズデザイン賞、2020年グッドデザイン賞、第3回ジャパンSDGsアワード特別賞（2019年）を受賞しています。

また、そらのまちほいくえんを運営する「株式会社そらのまち」には出版部門もあり、そらのまちほいくえんや姉妹園ひより保育園の食育を元に作られたレシピ本『「ひより食堂」へようこそ 小学校にあがるまでに身に付けたいお料理の基本。』では、キッズデザイン賞 2020 経済産業大臣賞、グッドデザイン賞2020 金賞 （経済産業大臣賞）をダブル受賞、また料理本のアカデミー賞と呼ばれるグルマン世界料理本アワード（gourmand world cookbook awards）では、全ジャンルのブックオブザイヤー日本代表、及びキッズ部門で世界一（グランプリ）を受賞しました。

子どもたちの「おいしい」と、日本の食の未来を守るために、園内での食育活動だけでなく、主に鹿児島県内の農家さんたちと協力しながら、地域内の自給率を上げるための活動や、味噌や梅干し、郷土料理など鹿児島の食を次世代に引き継ぐためのワークショップ、総菜店などの運営、米作り（ひより保育園と共同）などを行っています。

年々低下傾向にある日本の食料自給率や、気候変動、その他地方都市の抱える問題に対して 保育園だからできることがあるのではないかという思いで、様々な活動を行っています。