大変な時代を乗り切るために、特別な氷結生甘酒を届けます。

和酒に強いこだわりを持つ酒商菅原の土師正記は、『麹（こうじ）』で醸す蒸留酒こそが日本のスピリッツとしてMakuake第一弾企画として、「日本の最高級蒸留酒『菅原水鏡（後熟シリーズ）』誕生」のプロジェクトを立ち上げました。

『氷結生甘酒 水鏡菅原』は、「大人が愉しんで美味しく味わえる甘酒造り」への挑戦から始まり、通常の甘酒とは異なり火入れをせず、口当たり滑らかで、米そのものの味わいの違いを愉しめる新しい甘酒のシリーズです。（※本製品はノンアルコールです。）

今回新たに誕生したのは全4種。伊勢神宮に所縁のある「イセヒカリ」をはじめ、日本のお米のルーツである原種米「朝日」、幻の米といわれる古代米「緑米」、不老長寿の米とされてきた「黒米」。米の違いや造りの違いによる味わいの違いをお楽しみ頂けます。

甘酒は、米と糀（こうじ）から造られるものと、酒粕から造られるものと、大きく２つの種類があります。

酒商菅原は、自社の商品として、ずっと、米と糀だけから造った「糀の甘酒」のみを販売してきました。甘酒は、微量のアルコールや砂糖が含まれている「酒粕の甘酒」と違って、子どもや妊婦さん、お酒の苦手な方々にも安心して飲んでいただけるからです。

糀の甘酒は、腸内の善玉菌のエサになるオリゴ糖や食物繊維・ビタミンB群が豊富に含まれています。腸内環境の改善のサポート、健康や美容に良いと言われています。

食欲がないとき、甘酒で元気に

糀の甘酒には、脳や身体のエネルギー源となるブドウ糖のほか、糀による消化酵素が30～100種類以上、体外から取り入れる必要のある必須アミノ酸９種、ビタミンＢ群など含まれ、消化吸収がよく「飲む点滴」とも呼ばれます。気持ちや体力の低下などで食欲が湧かない時にも、糀の甘酒は美味しく栄養補給ができるのです。

「種採り野菜農家」竹田竜太氏の作る米

現在日本で流通している野菜のほとんどは、異なる性質を持つ親野菜どうしを掛け合わせていいとこ取りをしたF1種とよばれるものですが、その品質は２代目には遺伝しないため、農家は種や苗を毎年購入する必要があります。

これに対し、農家が種を採種し、長い年月をかけてその土地の風土に馴染んだ種を作り上げ、受け継いできた昔ながらの種を伝統野菜（在来種・固定種野菜）といいますが、今では、流通量の１％未満しかないと言われています。このような稀少な伝統野菜を栽培している農家を「種採り野菜農家」と言います。

九州は雲仙岳の麓に、「種採り野菜農家」竹田竜太氏が経営する 「竹田かたつむり農園」があります。雲仙は、温暖な気候とミネラルが豊富な豊かな土壌で、湧き水にも恵まれ、美味しい作物が採れることで有名です。

竹田竜太氏は、ここで農薬も除草剤も化学肥料も使わない灌漑施設もなく天水のみの自然栽培でお米を作っています。農法も昔ながらにこだわり、一粒一粒のお米に負担が大きい機械乾燥は行なわず、太陽と風の力でじっくりと乾燥させる掛け干しを行なっています。夜の間に夜露をたっぷり浴びたお米を翌朝の太陽の光と冬の北風で天然乾燥するという過程を何度も繰り返し、お米にうまみがじっくりと蓄積されていきます。

酒商菅原の店主である土師正記は、この評判を聞き、農園を訪ね、甘酒の原料として農園が栽培する古代米や神の米など４種のお米の提供を願い出ました。糀（こうじ）で日本を元気にしたいという土師の思いと、日本の風土にこだわる竹田の思いがつながった瞬間です。

今回初めて市場に出回る分は、それぞれ原料の数が限られており、限定本数が非常に少ない大変希少なものとなります。皆様にはぜひこの貴重な機会にいち早く味わって頂きたく思います。

それでは、今回新たに完成した４種類を紹介します。

神の奇跡を味わう

糀の甘酒『水鏡菅原』＜イセヒカリ＞

「奇跡の米」や「神の米」と呼ばれるお米の品種があるのをご存じでしょうか。

そのお米は、「コシヒカリ」の新種として、平成元年に伊勢神宮の御新田で発見されました。

日本気象史上最大の被害をもたらした1959年の伊勢湾台風からちょうど30年めの1989年（平成元年）も、台風の当たり年でした。7月24日から8月7日にかけて、台風第11号、第12号、第13号が連続して日本に上陸、接近したため、全国的に大雨強風となり、大変な被害をもたらしました。

そんな中、収穫前の稲が倒伏し、全滅かと思われた伊勢神宮の御神田で、直立を保っていた稲株が見つかり、鑑定の結果、コシヒカリの突然変異種（新種）であることが判明しました。

その後、試験栽培が進められ、「皇大神宮御鎮座二千年」にあたる平成八年（1996年）に、伊勢の宮司さんから「イセヒカリ」と命名されたこの品種は、コシヒカリより耐倒伏性、耐病性に優れ、甘味はコシヒカリ以上、硬質米であるため酒米にも向いており、その優れた資質と品種改良ではなく自然の突然変異で生まれたことから、「奇跡の米」や「神の米」と呼ばれるようになりました。

ただし、もともとビジネス目的で誕生したわけではないため、品種登録されず、奨励品種になりようがないため、栽培は全国の有志や神饌田に限られ、今でも知る人ぞ知るお米であり続けています。

日本のお米のルーツで造った

糀の甘酒『水鏡菅原』＜原種米･朝日＞

コシヒカリやササニシキをはじめ、美味しいと言われているほとんどのお米のルーツにあたるために「原種米」とも呼ばれる「朝日」は、本来のうるち米（日本酒の原料となる酒米やもち米に対して、主食として食べられるお米をうるち米といいます）が持つサラリとした味わいが特徴です。というのも、今のお米は、ほとんどがもち米とうるち米との掛け合わせだからです。日出ずる国の古来の伝統の米の味を継承する「朝日」で造った甘酒は、原日本の力強さを伝えます。

純国産「幻の米」で造った

糀の甘酒『水鏡菅原』＜古代米･緑米＞

緑米は、豊富な葉緑素から緑色をしています。栄養素としては、亜鉛、マグネシウム、繊維も豊富です。普通のもち米より粘りが強くて甘味があり、餅にしたときにとても柔らかくなるのが特徴です。

赤米や黒米と同様に縄文時代から日本にある古代米ですが、現在では日本国内ではほとんど生産されておらず、東南アジアからの輸入がほとんどで、純国産の緑米は国内市場にほとんど出回っていないため、「幻の米」とも言われています。

緑米の甘酒は、品のよい甘さと滑らかさが特徴です。ぜひ、心と身体に染み込ませるように味わい下さい。

神世の記憶と滋養

糀の甘酒『水鏡菅原』＜古代米･黒米＞

今回、甘酒に用いた黒米は、黒米の中でも特別なもので、味と香りに優れ、美味しさが他の黒米とは郡を抜いていると評判のもので、古代米栽培のパイオニアである佐賀の武富勝彦氏から竹田竜太氏が譲り受けて長崎雲仙で育ててきたものです。そして、武富氏の手に渡ったこの黒米は、もともとは伊勢神宮のご神田で栽培されていたものだそうです。

黒米は、糠にアントシアニン系の色素を含んでおり玄米が黒色をしています。赤米や緑米と同様に縄文時代から日本にある古代米で生命力が極めて強く、荒れ地で無肥料・無農薬でも丈夫に育ち、干ばつ・冷害などにも強いお米ですが、背丈が高いので台風には弱く、籾がこぼれ落ち易いため、収穫量が少ないという特徴があります。

白米に比べ、たんぱく質・ビタミンＢ１・Ｂ２・ナイアシン・鉄・カルシウム・マグネシウムなどが豊富に含まれ、色素のアントシアニンも健康に非常に良いといわれています。

中国では、体を健康にする性質があることから、不老長寿の米として歴代の皇帝に献上されたといいます。日本でも古くから祝いの米として大切に使われてきました。

そんな黒米の中でも特別なこの黒米で造った甘酒は、豊富な栄養素とほのかに感じる香ばしさ、ぷちぷちした食感が魅力です。神世の記憶を味わっていただければ幸いです。

美味しい飲み方

そのまま冷たいままストレートで、半解凍でシャーベットとして、また温めて素材の味を深く味わっていただく他、アレンジしても美味しく召し上がって頂けます。以下は参考事例です。

◆甘酒ハイボール

ほんの数滴炭酸水を入れるだけでハイボールにしても美味しく愉しめます。

◆いちご甘酒パフェ

半解凍で苺を添えると、甘酒の旨味と苺の酸味が大人のデザートとして愉しめます。

苺ジャムでも代用できますよ。

◆抹茶甘酒

抹茶をとかして、和菓子のようなテーストが心を和ませてくれます。

◆コーヒー甘酒

甘酒の表面にコーヒーリキュールを垂らしで、少しビターな大人のカクテルとして愉しめます。

エスプレッソなどを少し垂らしても美味しいですよ。

そのほか、プロテインを甘酒で割ることで、あまりの美味しさに、毎日のプロテイン習慣が愉しく身に付きます。

リターン一覧

なぜ、酒粕の甘酒でない＜糀の甘酒「水鏡菅原」＞を酒商菅原がお届けするのか。

酒商菅原は、その名のとおり酒店ですが、普通の酒店ではありません。かつての日本には、単に酒を仕入れて販売するのではなく、様々な蔵元から仕入れた酒を独自にブレンドしてそのお店だけのお酒として勝負する酒商という業態の酒屋が多くありました。この伝統を九州の地で今も継続しているのが「酒商菅原」です。

酒商菅原の店舗から歩いて５分ほどの場所に、水鏡神社という地元に大変に愛されている神社があります。この神社のご祭神は菅原道真で、水鏡神社は水鏡天満宮とも呼ばれます。

無実の罪で太宰府に左遷された菅原道真が、四十川（しじゅうがわ・現在の薬院新川）の水面に自身の姿を映し見た場所に建てられたのがその由来です。その後、福岡藩初代藩主だった黒田長政が、福岡城の鬼門除けとして現在の地に移転し、以来福岡から日本を守り続けています。

酒商菅原の店主である土師（はじ）は、菅原道真の遠縁にあたります。『日本書紀』等の伝承によれば、アマテラスとスサノオが誓約（うけひ）をしたときに生まれた神を祀る一族が土師（ハジ）家であり、大和の国添下郡菅原郷（現在の奈良市菅原町）の土師一族が土地の名前にあやかって菅原に改姓したのが、梅を愛し学問やあらゆる厄除けの神様として名高い菅原道真の菅原一族です。

日本酒も焼酎も、日本のお酒は麹（こうじ＝糀）から造られます。特に米麹（米糀）は、日本酒、焼酎だけでなく、米味噌、みりん、酢などの原料にもなります。もちろん甘酒の原料でもあります。酒商菅原は、「和魂無限」の理念のもと、お酒を造る麹そのものの素晴らしさを、ずっと伝えてきました。

大変な時代だからこそ、心と身体を共に元気にする麹菌に、もっと活躍して欲しい、そして日本がもっともっと元気になって欲しいと酒商菅原は願っています。