いっそう美味しく進化した「菅原水鏡 後熟シリーズ」と、ブルーシャンの生チョコレートに、シリーズの各酒を練り込みました。菅原水鏡の香りとブルーシャンの口溶けに酔いしれてください。

今回、新たにチーフブレンダー兼製造責任者に、三鍋博士（「菅原水鏡」製品開発技術アドバイザー）のサントリー時代の後輩で、ブレンダーとして世界のウイスキー好きを唸らせてきた仲沢一郎を迎え、製造プロセスを一から徹底的に見直すことにより、さらに美味しくなり、今後も美味しくなり続ける開発工程が整いました。

麹ウイスキーからスタートした「菅原水鏡」ルージュシリーズは、ニンジン焼酎をベースにした独自の製法により、ウイスキーやラム、テキーラのような世界の著名な蒸留酒（広義のスピリッツ）に勝るとも劣らない複雑で豊かな香味を実現しています。

（左：仲沢一郎、右：私（土師正記））

『菅原水鏡』は最高のスピリッツを求めて、様々な樽との相性を常に試行錯誤しています。今日までの最高は、明日にはもっと最高があらわれて最高ではなくなるかもしれない。でも確かに今日の『菅原水鏡』は過去最高の菅原水鏡だった。そんなヒリヒリするような樽との出会いを繰り返しています。

樽の可能性は無限です。そして美味しさの解は一つではありません。だからこそ、我々はバラエティに富んだ「菅原水鏡」を提供することを心がけています。

今回、開発工程を一新したことから、よりきめ細かい製品開発が可能になりました。そこで、今後は皆様の声も積極的に製品開発に活かしていきたいと思っています。

三鍋昌春博士と仲沢一郎ブレンダーの醸す『菅原水鏡』ルージュ後熟シリーズを、毎月異なる樽のバリエーションでお届けしますので、ぜひ、実際に味わった感想をお寄せ下さい。お寄せいただいた感想のすべてを、酒商菅原店主の土師（はじ）と三鍋、仲沢が必ず目を通し、「菅原水鏡」の開発の参考にさせて頂きます。

2021年5月17日に、TWSC2021東京ウイスキー＆スピリッツコンペティションの結果が発表され、なんと「菅原水鏡」は挑戦１年目にして出品商品の全品が受賞することができました。

ノアールシリーズからは「菅原水鏡25年」が銀賞を受賞しました。ボウモア15年やラフロイグ10年、山崎や白州も同じ銀賞ですから、大変名誉に思っています。

また、ルージュシリーズからは「菅原水鏡 後熟オロロソ バット フィニッシュ」が銅賞を受賞しました。こちらは、IWハーパー12年などと同時受賞です。今回は控えめにノアールとルージュで各１賞品ずつの出品でしたが、来年からは全商品出品できるよう、いっそう品質に磨きをかけてまいります。引き続きご期待ください。

芳醇に香り立ち、広がる甘い余韻。「菅原水鏡 後熟シリーズ」に、あのブルーシャンの生チョコレートに練り込みました。ハイカカオ、ミルクチョコレート等、毎月公開する新しい「菅原水鏡 後熟シリーズ」にピッタリのブレンドを行います。

9月はコニャック マーテル カスク、10月はノンスモーキー モルトカスクシェリーをそれぞれ贅沢に使用。熟成が育んだ、甘い果実のような風味を感じられる「菅原水鏡後熟シリーズ」と生チョコレートの出会い。なめらかにとろける奥深い味わいと余韻を楽しむことができます。

※カスク ウィスキー等の熟成に使う樽

※ボトルのデザイン・仕様が一部変更する可能性がございます。

【使用樽/つくり】コニャック樽使用/コニャックと言ってもグランシャンパーニュとボアゾリディネールとでは、香味に大きな差があります。今回の狙いはグランシャンパーニュやプチシャンパーニュ（両方合わせてフィーヌシャンパーニュと呼びます）産コニャックに現れるランシオ香の取り込みでした。この香りは、熟した脂身のこってりした香味、つまりファティーです。ファティーさが、菅原水鏡の魅力をいっそう高めています。

【香味の特徴】ゴージャスなファティーさがエステリーと溶け合い、分厚いボディー、をつくっています。余韻も長い。

※ボトルのデザイン・仕様が一部変更する可能性がございます。

リターンについて

『菅原水鏡シリーズ 』は、新ジャンルスピリッツとして、世界５大スピリッツを目指します

ウォッカ、ジン、ラム、テキーラを指して世界4大スピリッツということがあります。『菅原水鏡 』(ルージュ）の目標は、これを世界５大スピリッツとして、より多くの方々に、この新しいジャンルのスピリッツを楽しんでいただくことです。

ニンジン焼酎をベースとした『菅原水鏡』（ルージュ）が、第五のスピリッツを名乗るきっかけとなったのは、『菅原水鏡（後熟）』の開発に加わった三鍋博士の進言によるものです。

三鍋博士は、『菅原水鏡』の原酒を、クリーンでエステリー、フレッシュで長い余韻のある香味はハリウッドセレブたちを中心に大人気の高級テキーラに勝るとも劣らないものであり、焼酎の範疇を完全に超えている、ましてウイスキーとは方向が異なる新ジャンルのスピリッツであると評価しました。

焼酎という言葉の意味は、モロミを焼いた（蒸溜した）濃い酒（酎）です。このもともとの意味を考えれば、ウイスキーも焼酎です。酒税法の焼酎は、言わば麹焼酎であり、ウイスキーやラムやブランデーやジンやテキーラやウォッカは麦芽焼酎の一ジャンルと言えます。

つまり、もともとは、焼酎もスピリッツも同じ蒸留酒を意味する言葉だったのです。それが、日本には麦芽で醸す文化がなかったので、焼酎は麹という決まりができたのです。その意味で、焼酎は麹スピリッツであり、麹以外のスピリッツは麦芽スピリッツです。

麦芽スピリッツが細かくレギュレーションされ、その中に世界４大スピリッツが入っているのです。そうした現実の中で、世界５大スピリッツの５番目こそは、我らが日本の麹スピリッツの中から出すべきではないか。我々は本気でそう思っています。

酒商菅原について

かつての日本には、単に酒を仕入れて販売するのではなく、様々な蔵元から仕入れた酒を独自にブレンドしてそのお店だけのお酒として勝負する酒商という業態の酒屋が多くありました。この伝統を今も継続しているのが「酒商菅原」です。

今日、ジャパニーズウイスキーは、世界的に高い評価を受けていますが、それゆえに原酒が足りなくなり、非常に手に入れにくくなっています。

一方で、ウイスキーと同じ大麦を原料に用いた本格麦焼酎は世界のマーケットではほとんど認知されていません。

長期樽熟成本格焼酎の可能性を追求すれば、海外にも認められるものが作れるのではないか、この思いから「菅原水鏡」のトライアルが始まりました。

幾度となく、試作を繰り返し、やっと誕生した「菅原水鏡」。

2019年には、G20福岡のレセプションに公式出品し、各国の参加者から称賛の声が多く寄せられました。

（※2019年6月14日 醸界タイムス記事 ※記事中には「KOJI WHISKY」「麹ウイスキー」の記述がございます。これは弊社が、当時「KOJI WHISKY」を商標登録していたためですが、 その後、国税局と相談した結果、日本の酒税法上はウイスキーでは無くリキュールに分類されるため、誤解を避けるために現在は「KOJI WHISKY」「麹ウイスキー」の名称は用いておりません。）