【1300年の伝統が灯す光】杉原紙研究所×村上工作所の雲竜和紙ボールペンダントライト

時を超えて受け継がれる白さが、やさしい光となる

兵庫県多可町で1300年もの歴史を紡いできた「杉原紙」と、照明デザインのプロフェッショナル「村上工作所」が初めてタッグを組み、伝統と革新が融合したボールペンダントライトを創り上げました。かつて「天下の名紙」と称され、武士の公用紙として愛された杉原紙の美しさを、現代の暮らしに灯すプロジェクトです。

杉原紙の歴史

杉原紙は、兵庫県多可町の杉原谷で1300年以上の歴史を持つ伝統的な手漉き和紙です。

奈良時代から製紙技術が発展し始まりました。鎌倉時代には幕府の公用紙としても使用され、室町時代には一般庶民にも普及しました。しかし、明治以降の産業転換や洋紙の流入により、杉原紙の生産は衰退し、大正時代には完全に途絶えました。

1940年に杉原紙のルーツが再発見され、1972年に杉原紙研究所が設立されて復興が始まりました。現在、杉原紙は「兵庫県重要無形文化財」として認定され、地域の誇りとして再評価されています。

伝統の白さが織りなす、柔らかな光の表情

杉原紙の特徴は、漂白剤を一切使わない「自然な白さ」。冬の厳しい寒さの中で行われる「川さらし」という伝統工程によって生まれるこの白さは、ライトに灯りが点ると、まるで月明かりのような優しい光の表情を見せます。

地元多可町の楮を使用しています。

手漉きならではのわずかな厚みの違いや繊維の表情が光に透けると、機械では決して作り出せない陰影が空間に広がります。その柔らかな光は、デジタルに囲まれた現代の生活に、思わずため息がこぼれるような穏やかな安らぎをもたらします。

繊細な繊維が漉き込まれた雲龍紙は、光にかざすとその表情を豊かに変える手漉き和紙です。

透けるような薄さの中に、力強くも優雅な雲のような模様が浮かび上がり、一枚一枚異なる表情を見せてくれます。

照明のプロが追求した和紙との調和

村上工作所は創業以来、「光の品質」を追求してきた照明専門メーカー。その技術力と杉原紙研究所の伝統技法が出会い、両者の職人が幾度も試作を重ね、ようやく実現したのがこのペンダントライトです。

シンプルな球体フォルムは、杉原紙の持つ素材感を引き出すためにデザインされました。故障に強い灯具で光源にはLED電球を採用し、長年の経験から紙の風合いを美しく見せる色温度と光量を検証したデータを基にデザインされています。伝統と技術の理想的な調和を追求しています。

使うほどに味わい深く、時を経て愛着が増す

杉原紙は通常の紙と比べて強度があり、その耐久性から歴史的文書にも多く用いられてきました。このペンダントライトも長く使うほどに紙の風合いが増し、空間デザインをより楽しくする逸品です。

玄関、リビング、寝室、書斎—どんな空間にも自然に溶け込み、その場所を特別な雰囲気へと変える力を持っています。ON/OFFの切り替えで表情が劇的に変わるその姿は、まるで月が家の中に宿ったかのように変わります。

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和紙で大きい灯を実現

通常、和紙だと耐久性の問題から大きいサイズの実現が難しいとされていました。

和紙専門のメーカーのもと４５センチ、４８センチ、６０センチと大きいサイズを実現しました。

プルスイッチで灯の切り替え可能

プルスイッチで切り替え可能です。

プルスイッチは故障に強く長くお使いいただけます。

2灯→１灯→ナツメ球→消灯できるため明るさも自由自在です。

もちろん壁スイッチでもオンオフできます。

長い場合はニッパーなどで短くすることも可能です。

照明メーカーの構造と保証

株式会社村上工作所は照明一筋約４０年作り続けてきました。

長く使えるような照明の研究を日々積み重ね、特に品質は重視しております。

基準を満たしていない照明が増えてきている昨今日本メーカーとしてできることに全力で取り組んでいます。

取り換え可能な電球式

電球式のため電球切れや明るい電球を使いたくなった場合など取り換えが容易です。

組み立ても簡単にできます。

天井電源を隠すカップ付きです。

簡単に取り付けられる引っ掛けシーリングタイプ

天井電源があれば工事不要で簡単に取り付けることができます。

電源部分を隠すカバー付きです。

実際の使用シーン

ボールペンダントライトは、さまざまな使用シーンで活躍する照明器具です。

特に、ダイニングテーブルの上に吊るすことで、食事の際に温かみのある光を提供し、家族や友人との会話をより楽しいものにします。

また、リビングルームでは、ソファの上やコーヒーテーブルの近くに設置することで、おしゃれな雰囲気を演出します。さらに、カフェやレストランでは、インテリアのアクセントとして使用され、訪れる人々におしゃれな印象を与えます。

そして最近では明るすぎる照明より必要な場所だけ照らすという照明のコーディネートが主流になってきています。

雲竜和紙照明の誕生

以前より村上工作所では多可町地元の名産を使った商品を作ってほしいという要望が数多く寄せられていました。

そんな中で地元に貢献したいという想いから今回のプロジェクトがスタートしました。

多可町でできるだけ完結する持続可能なモノ作りを目指しています。

大阪と神戸の双方から約1時間30分でアクセスできるという立地も活かし、おしゃれで良いものを作り続けていきます。

たかテレビにも取材を受けました！

地元テレビ局である多可テレビより弊社村上工作所の取り組みを紹介する『町を創る礎達』というコーナーにて杉原紙の照明についての取材を受けました。

杉原紙を照明にするという取り組みを今後とも広げていく予定です。

仕様

サイズ：45センチ、48センチ、60センチの球

コード長：約45センチ
重量：500g

材質：シェード杉原紙、灯具、金属、プラスチック

消費電力：60W相当LED電球×2、ナツメ球×1（LED電球でしたら100W相当まで使用可能です）

灯具仕様：スイッチ2灯→1灯→ナツメ球→消灯口金E26×2、E12×1

電源：引っ掛けシーリング（天井電源があれば工事不要でお使いいただけます。）

FAQ

Q.初期不良時を確認した時にはどうしたらいいですか？
A.株式会社村上工作所にご連絡ください。灯具の交換をさせていただきます。シェードは状況をご確認させていただきます。

Q.取り付けは頼むことができますか？
A.申し訳ございません。取り付けなどは行っておりません。電源がございましたら簡単に取り付け可能ではございますが、もし高い場所の取り付けが難しいなどであればお近くの便利屋さんへのご相談をおすすめしております。

Q.屋外でもつかえますか？

A.シェードが和紙のため、屋内専用とさせていただいております。

スケジュール

リターンについて

今回は電球もお付けいたします！

照明メーカー村上工作所について

株式会社村上工作所は、1985年に兵庫県多可町で創業した照明専門メーカーです。

家庭用および業務用の照明器具をデザイン、製造、販売しており、特にオリジナル照明の開発に力を入れています。神戸マザーズランプ、照明舎、ENCOREなどのブランドを展開しています。

顧客のニーズに応じたカスタマイズにも対応し、使いやすい照明を提供することを目指しています。

株式会社村上工作所代表取締役社長、村上季（むらかみとし）

「CRAFTSMANSHIP」という言葉に、私は特別な思いを抱いています。

二代目としてものづくりに携わる私は、これまで世界中で照明をはじめとする様々な製品を世に送り出してきました。ニュージーランドでの高校生活、国際関係を学んだ大学時代、そして中国とベトナムでの駐在経験は、私の視野を大きく広げ、それぞれの土地の文化やクラフトマンシップに触れる貴重な機会を与えてくれました。

世界中で培ってきたものづくりの経験と、この杉原紙の持つ可能性を組み合わせることで、きっと人々の心を照らすことができると信じています。

地域に根差した素材と、国際的な視点から得たインスピレーションを融合させ、これからの時代にふさわしい「あかり」を皆様にお届けしたいと思っています。

それが、私たちがこのプロジェクトにかける揺るぎない想いです。